<5年後に消える商品・慣習ランキング 本当に5年後に消えたのか?>、<固定電話・FAXはいらない?いったいいつまで使うつもりなのか…>、<大型テレビ・パソコンのキーボードなども未来で消えるいらないもの?>、<日本では固定電話を持つ世帯がむしろ増加?アメリカの場合は…>などの話をやっています。
冒頭に追記
2022/05/06追記:
●日本に来てアメリカ人驚き…米でFAXは過去の遺物、博物館の中 【NEW】
●日本に来てアメリカ人驚き…米でFAXは過去の遺物、博物館の中
2022/05/06追記:別のところで書いていたファックスの話をこちらでも紹介。2015年の日経新聞記事によると、米国から来日し住宅関連のデザイン会社を立ち上げたテディ・ジェニングスさんが驚いたのは「ファクスが今でもビジネスの重要な手段として使われている」ことでした。
アメリカでは連絡ならメール、図面ならパソコンで作成してそのまま添付ファイルで送って済ませます。「ファクスが使われていたのは6~7年ほど前までだったはず」と振り返っています。2015年の記事ですから、その「6~7年ほど前」となると、2009年から2010年くらいまでということですね。
大げさに言っているわけではなく、アメリカでFAXが本当に過去の遺物になっているとわかりやすいのは、<ファクスは産業遺産の収集で知られる米国のスミソニアン博物館がコレクションの一つに加えたほど>だということでしょう。もう既に博物館レベルの製品だという感覚のようです。
ヨーロッパにおいても、邦銀の欧州在住の為替担当者が使ったのは半年で数回と説明しています。「どうしてもファクスで資料が欲しいというお客さん向けに送った」ということである程度動いているようですが、「きちんと動くかテストした」とも言っているのでマジで使っていない感がありました。
●5年後に消える商品・慣習ランキング 本当に5年後に消えたのか?
2013/8/9、2018/07/30:日本じゃなくってアメリカの調査なのですけど、2012年に米国ニュースサイト「Mashable」が世界で働く7000人以上の人を対象に調査を行った5年後の2017年、オフィスから消えていると思うモノ・慣習を聞いたアンケート調査がありました。
(2017年にはファックスがない? 世界で働く人たちが予想する5年後には消えているオフィスグッズ・慣習TOP10- ロケットニュース24(2012年9月27日16時00分)より)
http://news.infoseek.co.jp/article/rocketnews_20120927251725
今(2018年)この話を見直しして修正しているのですけど、今でもガンガン残っているものばかりですね。5年後というのは、ちょっと無理がある設定だったかもしれません。例えば、8~10位は全部今でも普通にあるでしょう。
10位 USBメモリ(17パーセント)
9位 仕切りのある個人用小室(19パーセント)
8位 社長や役員のための部屋(21パーセント)
※( )内は、全体のうち何パーセントの人がそう答えたかの割合
USBメモリがあったというのは、クラウドへの移行を考えていたんですかね。クラウドは普及したものの、まだまだ普通に需要があります。
●スーツ、ネクタイなど古臭い伝統的な働き方もなくならなかった…
そして、7位なんかはスーツ、ネクタイなどです。
7位 スーツ、ネクタイ、パンティストッキングなどフォーマルなビジネスの服装(27パーセント)
スーツなんかそうそうなくならんだろう…と思いますが、まあ、選択肢がそんなにないでしょうし、5年後という設定なのも変えられないので仕方ないのかも。ただ、なくしてほしい!と思う人は、結構いるでしょうね。
商品ではなくかなり変わっているものですけど、4位に「標準労働時間」というのが入っていました。これもスーツ同様に働き方が変化するだろう、もしくは、変化してほしいといった系統のもの。フレキシブルな働き方への移行が想定されていたのだと思われます。
4位 標準労働時間(57パーセント)
●固定電話・FAXはいらない?いったいいつまで使うつもりなのか…
紹介する順番を入れ替えて紹介を飛ばした6位もまだまだ使っている!というもの。デスクトップパソコンでした。これはたぶんノートパソコンやタブレットへの移行を想定していたのんでしょうね。ただ、依然としてデスクトップパソコンを望む声もあります。そう簡単にはなくなりません。
6位 デスクトップパソコン(34パーセント)
その次の「机の電話」というのは、携帯電話・スマートフォンへの移行を想定していたんだと思われます。この電話の関係で、2位のFAXもセットで紹介。当時は、「未だにファックスを中心としたやり取りというのはあり、一部では残っていくと思われます」と書いていました。日本は特にFAXへの依存が強いらしく、この調査が行われたアメリカからは奇妙に見えると思われます。
5位 机の電話(35パーセント)
2位 ファックス(71パーセント)
●謎の3位ローロデックスなどを抑えてトップだったのは?
ランキングの中で3位だったローロデックス[回転式名刺整理機]というのは私が知らなくて、なんだろう?と思ったものでした。わからなかったので検索。
ROLODEX ローロデックス 回転式名刺整理器 オリエント・エンタプライズ株式会社では、デファクトスタンダードな名刺ホルダーだとされていました。
3位 ローロデックス[回転式名刺整理機](58パーセント)
オリエント・エンタプライズの説明によると、ローロデックス[回転式名刺整理機]は、アメリカ生まれで、ヨーロッパを含む世界中で愛用されているといいます。インデックスが付けられ、名前別や企業別に分けることが可能。また必要な名刺だけを取り外すこともできるといいます。
従来のバインダー式とは異なり、新たな名刺も、決められたインデックスに基づいて簡単に取り付けることができるとされていたので、むしろバインダー式の名刺の方がなくなりそうでした。そういえば、その後、
まだ名刺交換してるのは日本だけ?中国では誰も交換してなくてびっくりというものを書いています。中国では、このランキングで全く予想されていなかった名刺自体が消えるという事態に。中国は未来を行っていますね。
このローロデックスなどを抑えての1位はテープレコーダーだったんですよね。うーん、でも、2012年でも既にほとんど見ないという商品でしたので、趣旨からすると微妙な1位でした。
1位 テープレコーダー(79パーセント)
「2017年に再び見直して答え合わせしてみてください」と最初の投稿のときには書いていたのですけど、全体としてはほとんど変化なしといった感じですね。
●大型テレビ・パソコンのキーボードなども未来で消えるいらないもの?
2019/02/18:『平成トレンド史』の著書があり、若者文化や流行に詳しい、サイバーエージェント次世代生活研究所の原田曜平・所長の予測というまた怪しいものですが追記。30年先ということで、えらく長いスパンでの予想でもあります。適当なこと言っても大丈夫そうですね。
・若者にはスマホが浸透、パソコンの必要性は減っている。フリック入力でスマホ画面を見ずメールが打てるので、キーボード入力するパソコンは近いうちになくなる。
・大画面をありがたがる若者も減っているので、大型テレビ、もしかしたらタブレットすら必要とされなくなる。
・大ヒットしているワイヤレスイヤホンも消える可能性大。骨伝導技術の発達で、再生機を持ち歩くだけで音楽を聴ける時代がくるのでは。
・SuicaなどICカード、家・車のカギも、顔や指紋や体温など本人認証技術の発展次第で消えてしまうかもしれない。
(
次の30年で消えるモノは? 『平成トレンド史』著者が予測│NEWSポストセブン 2019.02.03 16:00より)
最後の生体認証技術の話。私はむしろ期待していたのですけど、
生体認証の問題点 エラー多発の一方、寝てる親の指で指紋ロック解除 ネット写真のピースサインから読み取りの危険性もでやったように問題点が多数あり、実際には華々しく普及できるかは怪しいと思われます。
まず、現在起きているエラーの問題は、将来的に技術発展でクリアできるでしょう。ただ、タイトルになっているように、精度が高くてもアナログなやり方で意図せずにロックを解除できてしまうという危険性があります。また、技術が発展することで、他人の生体的特徴を再現する技術も発展し、危険性が同時に高まる可能性もありそうです。残念ながら設計的に欠陥があるシステムかもしれません。
●日本では固定電話を持つ世帯がむしろ増加?アメリカの場合は…
2021/03/02:固定電話に関する話。総務省が2020年5月29日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」によると、固定電話の世帯全体の普及率は69.0%。まだまだ多いなという感じな上に、前年2017年時点の値65.2%からは3.8%ポイント増加しているということで驚き。むしろ固定電話を持つ世帯の割合は増えているようです。
ただ、これを紹介した
全体では69.0%、20代世帯では5.1%…固定電話の保有状況(最新) - ガベージニュースでは、長期的にはやはり減少との予想。携帯電話の普及とともに、固定電話の加入者数や契約者数は漸次減少しており、なおかつこの傾向は変わるところがなく、むしろ加速化している感すらあると説明していました。
また、このタイトルでわかるように、やはり若者で固定電話離れが激しく、20代世帯では5.1%。また、30代も19.6%と極端に低いです。40代は6割以上で、50代以上は8割以上となっており、差が激しいですね。なお、アメリカでは2019年上半期時点で固定電話が無く携帯電話のみの世帯は全体の59.2%もあるということで、アメリカの方が固定電話離れが進んでいる感じでした。
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