朝日新聞で勉強しない子供にいかに勉強させるかという話がありました。
テーマ的にはこの前の
言わない方がいい「勉強しなさい」 逆効果でやる気下がると似ていますね。
ところが、こちらの方はとんでもないことを薦めている!と、嫌な話題になり方をしたものです。
朝日新聞デジタル:今からできる! 夏休み勉強法 - 教育
2013年8月8日8時24分
http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201308070399.html 「さあ、専門家のアドバイスを聞いてみよう――」ということで、登場している専門家はふたり。塾講師と家庭教師です。
このどちらかが問題の人です。まず、塾講師から。
■小学生は? 高濱正伸さん(塾講師)
たかはま・まさのぶ 子どもの思考力や意欲を伸ばす「花まる学習会」のほか、小中学生向けの塾の代表も務める。小学生の学習法などの著作が多数ある。54歳。
(略)毎日必ず、算数の文章題に挑戦しよう。特に高学年は、考える力が一番伸びる時期。将来、大学受験で成功したければ、今、頭をひねって考え抜く経験を積みましょう。算数の文章題はその題材として最適です。
市販の問題集でも、過去の中学入試問題でもいい。多少難しくても、何とか解けそうな問題を選び、1時間でも2時間でもじっくり1問に向き合えば、きっと答えが見えてくる。ひらめく快感を味わえれば、考えるのが楽しくなって学習全体に前向きになれます。
文章題は、倍数や約数などの「整数」、図形の「立体」、「場合の数」、「割合」の四つに大別されます。本人が楽しまないと意味がないので、好きな分野を選べばいい。「割合」は、多くの小学生が苦手。「食塩水」や「速さ」の問題が嫌なら、とりあえずやらなくていい。
穏当な調子です。
ということで、こっちじゃなかったか?と最初読み飛ばしてしまったのですが、問題の部分はこの後でした。
午後は外に出よう。カメラを持って身近な植物を撮り、オリジナル図鑑をつくれば自由研究にもなる。美術館や博物館もいい。集団のキャンプなどもお薦め。夜は、両親と「憲法9条」なり「消費増税」なり、興味のあるニュースについて話してほしい。ゲームをしたりテレビを見たりしてだらだらする余裕はありません。ゲーム機はしばらく親に預けてみよう(ご両親は、ゲームをしないよう説得しましょう。極端に言えば、偶然を装って踏んづけて壊したっていいんです)。
良くねーよ、ドアホ!
読んでいてそういう手があったか!と思ってしまった親御さんいます? ダメですよ。下手したらゲーム機だけでなく、親子の関係まで壊れてしまいます。
たとえ勉強をするようになったとしても、一生の親子関係を崩壊させてしまっては全く意味がありません。精神的にも病んだ育ち方をします。
そういえば、「偶然を装って~」に対して「こういうメンタルだから朝日新聞は捏造するんだ」みたいなものがあり、ネットの人の大好きな朝日新聞批判で盛り上がっていたいていたのですが、見て通り他の方が書いたのを載せただけです。
まあ、マズイと思ったら塾講師の方と話し合って削除することも可能ですので、そのまま載せる判断をした朝日新聞も相当おかしいのは事実なのですが、朝日新聞批判していた方にも捏造体質を感じます。お仲間ですね。
子供に勉強をさせるアドバイスの方は、一応もうひとかたの話も紹介しておきます。
■中学生は? 西村則康さん(家庭教師)
にしむら・のりやす 塾講師を28年務めた後、家庭教師として主に小中学生を指導。保護者を対象にネットで無料の学習相談にも応じる。59歳。
この夏、あまり勉強してこなかった中学生、とくに中3の受験生は、そろそろ焦っているでしょう。気持ちは分かりますが、無理しても続かない。ペースを考え、学習計画を見直しましょう。
部活があり、難関校をめざすのでないなら、3年生でも1日4時間、集中して学習すれば十分。1年生は1時間、2年生は2時間でもいい。とにかく、毎日続けることが大事です。勉強するには朝が一番。午前中に部活があるなら、早起きして出かける前に最低1時間は集中しましょう。ドリルを用意し、計算、漢字、英単語を15分ずつ。英単語帳は慣用句も入っているものがお薦め。昼食後はどうしても眠くなり、非効率です。昼寝でもして、夕方に勝負しよう。「夕食前2時間、夕食後1時間」が一例です。
公立高校入試は主に5科目。残る時間を考えると、欲張らずに狙いを絞った方がいい。英語、数学、社会の3科目を復習してはどうでしょう。中学の理科は難しくないので、入試2カ月前に詰め込めば何とかなります。国語は漢字をしっかりやれば基礎はできます。問題集は、学校指定のものでもいい。買うなら、あまり厚くないものを選びましょう。これを2回ずつやるのが目標です。1回目にできなかった問題に印をつけ、できるようになったかどうかを確認するといい。
なかなかやる気が出ない場合、どうしましょう。両親の助言を素直に聞けますか。中学生にもなると、親に口出しされるのは嫌ですよね。だったら、自分で取り組みやすいルールを作りましょう。
例えば、毎朝、問題集のページ数など「今日やること」を箇条書きにする。終わったら線を引いて消す。小さな達成感を得ることが重要です。クラブの監督や学校、塾の先生など親以外の大人に相談したり、状況を報告したりするのもいいでしょう。第三者の言葉なら素直に聞けますし、恐れている相手なら「怠けたら怒られる」という緊張感がいい刺激にもなります。
ちなみに
言わない方がいい「勉強しなさい」 逆効果でやる気下がるでは、「教育虐待」なんて物騒な言葉も出てきました。
解決策が提示されているわけではないのですが、お子さんがいる方は一度お読みした方がいいと思います。
少なくともゲームを壊す……のような恐怖政治を敷くのは、絶対にやめてくださいね。
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