2013/8/14:
日本では地味な京セラ携帯電話、アメリカでは4位で日本トップ
京セラはスマホもできる 「品質」だけでなく「価格」でも強い
ソフトバンクの京セラ冷遇の理由は孫正義社長の私怨など
アメリカではさすがに京セラいじめはムリなのでは?
2018/07/27:
アメリカではタフなスマホといえば京セラ、警察などに人気
●日本では地味な京セラ携帯電話、アメリカでは4位で日本トップ
2013/8/14:元記事
スプリント買収で孫社長と京セラの“微妙な”関係:日経ビジネスオンライン(石川 温 2013年7月10日(水))のメインはソフトバンクの話でした。ただ、私が気になったのは、京セラが関わる部分です。
この記事は、ソフトバンクによるアメリカの携帯電話会社「スプリント・ネクステル」の買収が完了目前という時期のものでした。このソフトバンクのスプリント買収でひそかに注目を集めていたのが、KDDIとウィルコムをメーンに端末を供給している京セラでした。
京セラは日本の市場においては「HONEY BEE」などの有名ブランドはあるものの、どちらかといえば地味な存在のメーカー。しかし、アメリカ市場においては、実は販売台数で第4位を誇るメーカーだというのです。驚きですね。
ガートナーによるアメリカ市場の2013年第1四半期での販売台数シェアでは、1位がサムスン電子(31.3%)、2位がアップル(29.6%)、3位がLGエレクトロニクス(12.7%)となっており、次いで4位で京セラ(5.9%)なのだという。つまりアメリカ市場では日本メーカーとしてトップだと言えるのです。
●京セラはスマホもできる 「品質」だけでなく「価格」でも強い
上記はスマートフォンとフィーチャーフォン両方のランキング。京セラの場合はどちらもやっています。
京セラは主に話題のスプリントにスマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンを数多く供給している。また、スプリントは米国内で数多くのMVNO(仮想移動体通信事業者)に回線を提供しているのだが、そういったMVNOでも京セラ製品が数多く取り扱われていることにより、シェアが拡大しているのだ。
通常、日本メーカーが海外に進出する際、どうしても日本市場向け製品とのシナジーを考慮するため、海外でもハイスペック路線を突き進みたくなるものだ。しかし、京セラはあえて低価格端末でも勝負できるよう、徹底的な低コスト態勢で製品を開発している。日本が得意とする「品質」だけでなく「価格」の面でも国際競争力を備えているのだ。
●ソフトバンクの京セラ冷遇の理由は孫正義社長の私怨など
以上のようにとても良い企業…なんですけど、ソフトバンクの孫正義社長としては複雑な胸中かもしれません。
私怨があるためです。 実は孫さんをはじめとするソフトバンクの幹部は、京セラのことをあまり快くは思っていません。それよりもシャープが大好きで、スプリント買収が成功した際にも、シャープ製品を強力にプッシュする考えがあるとされていました。京セラは冷遇される見込みなのです。
実を言うと、これは過去にもあったこと。ソフトバンクがウィルコムの経営再建を担う際、ウィルコムの端末はほとんどが京セラ製だったにもかかわらず、PHS端末から撤退していたシャープが突如復活して、ウィルコムに端末を供給するようになった、ということがお規定あmす。
最近、発表されたウィルコムの新製品でも、ついにシャープが「AQUOS PHONE es」として、スマートフォンを投入することになった。これも、ソフトバンク経営陣が渋るシャープを説得して、京セラに対抗させるためにPHS端末を作らせた、という話があるほどだといいます。徹底していますね。
孫社長にとって、京セラはライバル・KDDIの親会社。6月26日に開催された京セラの株主総会でも、KDDIの会長である小野寺正さんが、京セラの社外取締役に就任しています。また、日本ソフトバンク時代、稲盛和夫会長に新電電に接続するアダプターを売り込みに行って失敗した経験があり、恨んでいるようです。
●アメリカではさすがに京セラいじめはムリなのでは?
なので、はたから見ると「孫さん、京セラのことがさらに嫌いになってしまわないか」と心配になってしまうと、作者の石川温さんは書いていました。
一応作者の石川温さんは以下のようにも書いています。
既にアメリカで一定のシェアを誇り、ブランド力も上がってきた京セラは、これからのスプリントにとって不可欠な存在であることは間違いない。孫社長はこれから「世界一の会社になる」と豪語しているだけに、個人的なやっかみで京セラを排除するなんて、ちっちゃなことはしないはずだ。
しかし、ウィルコムの件は戦略的な理由ではなく、個人的なわがままのような雰囲気ですから、もう十分ケツの穴の小ささを見せています。スプリントの件でもどうなるかわからない感じですね。
●アメリカではタフなスマホといえば京セラ、警察などに人気
2018/07/27:「京セラ」と「スプリント」で検索して出てくる記事は、ソフトバンク買収以前のものばかり。やはりその後は冷遇されたのでは?と思ってしまいますが、そういったことを指摘した記事もなくわかりません。
とりあえず、最近の
超頑丈な「タフネス」スマホ、空前のヒット…水中&超広角撮影も可能、麻薬取締局も採用 | ビジネスジャーナル(2018.03.14 A4studio)によると、京セラは今でもアメリカで存在感があるようです。
記事によると、京セラが北米向けに販売しているタフネス・スマートフォン(スマホ)「DuraForce PRO(デュラフォースプロ)」が、2016年9月の発売以来25万台を売り上げるヒットを記録し、人気を博していることから世界的に注目されているといいます。
ITジャーナリストの三上洋さんによると、京セラはアメリカで13年に防水機能を備えたスマホを発売。当時、アメリカ市場では水に強いスマホというのがあまりなかったため人気に。そのために、防水機能に加え、防塵で落としても大丈夫な高耐久スマホを発売し、これがきっかけで、京セラのスマホはアメリカの警察署や消防署、麻薬取締局などでも支持されるようになったといいます。
そういった経緯で、京セラはアメリカで官公庁や法人向けに強いスマホの開発に力を入れるようになりました。こうして着実に力を伸ばした京セラは13年、14年頃からタフネススマホのブランドとして、アメリカで高い支持を得るようになっていったといいます。
なお、日本メーカーによるスマホの売り上げは、ここ数年、ずっと右肩下がり。ガラケー時代に11社あった携帯メーカーは、京セラ、ソニー、シャープの3社まで減ったとのこと。しかも、シャープは、鴻海精密工業傘下の外資系メーカーという扱いですからね。ソニーと京セラだけといった状態です。
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