2013/8/17:
●アメリカで自動車が多いのは歩けないほど危険なため…は嘘?
●車社会アメリカでもニューヨークは「車に厳しく歩行者に優しい」
●ニューヨークの地下鉄の評判が悪かったのも大昔の話
2019/10/12:
●アメリカはやっぱり自動車優先の車社会で歩行者はまれ?
●アメリカが車社会なのは歩くと危険な治安のため…は嘘?
2013/8/17:
ニューヨークの水道水は危険?安全? ペットボトルはコレラ入りから使った
ニューヨークから「どか食い」が消える?:日経ビジネスオンライン(2013年7月23日)。ここでは、自動車の話もありました。
私はアメリカが車社会なのは、日本のように出歩くのは危険だからという、安全性から来る必然だと、誰かから聞かされていました。ただ、ニューヨークに限って言えばそうではないみたいですね。
FBCサステイナブルソリューションズの田中めぐみ代表は、ニューヨークは「歩ける街」で、日本と変わらないとしていました。
●車社会アメリカでもニューヨークは「車に厳しく歩行者に優しい」
ただし、話を聞いていた編集者の金田 信一郎さんは、「だけど、ニューヨークは歩行者の権利が非常に強いと思いますね。日本って、歩けるけど、歩行者の権利が非常に弱い」という違いに言及していました。人よりものが大事というのは、日本ではよく見られる発想で、以下のようにも言っていました。
「日本でも赤信号を無視しても、まず逮捕されない。しかし、どちらかというと、クルマをいかにスムーズに通すか、という視点で政策が打たれている。車線を広げ、バイパスを作り、快適にクルマで移動できるようにする発想だと思うんです」
「ところが、
ニューヨークはクルマの移動を、わざと不快にしていく」とのこと。自動車を運転しづらくするのが、ニューヨークのやり方だといいます。おもしろいですね。
田中代表も歩道を拡大していることや、車道を公共スペースに変える「プラザ化」を進めていることを指摘。"あらゆる策を講じて、車道を減らし、クルマで通りにくい環境に変えていく"としていました。
ヨーロッパと比較して「日本は歩行者に厳しい。自動車優先」という話は、確かによく聞かれます。しかし、アメリカは自動車社会だと思っていたので、意外な話でした。
●ニューヨークはアメリカで最高クラスの治安を誇る
最初の方の治安の話が本当なの?と信じられなかったために、
Wikipediaで治安の項目を見てみました。
すると、「2005年以来、ニューヨークの犯罪発生率は
アメリカの25大都市の中で最低を守っている」とありました。1980年代から1990年代初頭にかけての犯罪抑止政策により、2002年までに、ニューヨーク市は
人口10万人超のアメリカ216都市の中で、全犯罪の発生率が197位となっています。アメリカで最高クラスみたいですね。
凶悪犯罪は国全体では増加傾向にあったのに対し、ニューヨークでは1993年から2005年までの間に75%も減少。2005年の殺人事件の発生率は1966年最低の水準となり、2007年には、1963年に犯罪統計が出版されるようになってから初めてとなる、殺人事件500件未満という記録を生んだといいます。
ただ、殺人事件500件未満って日本から見ると十分多いですね。日本の場合は日本全体で年間300~400人程度です。まあ、日本から見るとですので、他の先進国から見ても良い数字である可能性はあります。(この部分2018/07/18追記)
●ニューヨークの地下鉄の評判が悪かったのも大昔の話
また、自動車に関する話もWikipediaにはありました。ニューヨーク市での公共交通機関の利用率はアメリカ合衆国国内で最高であり、ガソリン消費は、1920年代の全国平均と同じレベルということで、公共交通機関が発達している模様。アメリカの他の大都市と異なる特徴だとされていました。
ニューヨークって地下鉄の評判悪いと聞いていましたが、これも検索してみると大昔の話みたいですね。やはり改善された模様。人口密度の高さ、自動車利用率の低さ、公共交通機関の利用率の高さにより、ニューヨークはアメリカの中で最もエネルギー効率の高い都市の一つとなっているともあります。
アメリカ合衆国国勢調査局によれば、ニューヨーク市民が通勤にかけている時間は、日平均38.4分であり、大都市の中では最長だと書かれていました。しかし、最長で38.4分ってやっぱりアメリカは通勤時間短いですね。日本では考えられないのではないかと。
長距離通勤者は不幸 通勤時間が長い人は幸福度が低いという調査結果はアメリカの調査でしたけど、どうもアメリカでは本当に長時間通勤な人は相当少なそうです。いろいろと発見の多い話でした。
●アメリカはやっぱり自動車優先の車社会で歩行者はまれ?
2019/10/12:アメリカの車社会に関する記事を検索。ニューヨークは特別かもしれないと書いていたら、そんな感じの記事が出てきました。
「まさか人が歩いているなんて!」車社会のアメリカで気をつけるべき5つの交通ルール | DMM英会話ブログ(2015 05.24 )は、治安が悪いから車社会説は載っていなかったものの、車中心社会である様子がうかがえるエピソードがあります。まとめると、以下のような感じです。
<歩行者は優先どころか、気づかれもしない!?>
道を一本渡るだけのところにあるスーパーマーケットへ行くのにも車を使う。歩いている人を見かけると珍しく、「この人、一体どうしちゃったの?」と逆に思ってしまうほど。歩行者がいる前提で運転をしていないため、歩行者としては注意が必要。人身事故を起こした運転手も「まさか人が歩いているなんて思ってもいなかった」と言うことがある。
他4つのアメリカで気をつけるべき交通ルールは以下。以下のうち2つ目の「一人だけで走ってはいけない車線がある」なんかも、車社会っぽさを感じさせるものでした。
<車内に栓の開いたアルコール飲料があったら即アウト>
カリフォルニア州の場合。それ以外でも車社会のアメリカでは飲酒運転はとても厳しく取り締まられている。
<一人だけで走ってはいけない車線がある>
2人以上(地域によっては3人以上)が乗っている車専用の車線がある。(おそらく交通渋滞がひどいため、相乗りを増やし、自動車の走行台数を減らそうというもの)
<カーナビは車内に置きっぱなしにしない>
日本より「車上荒らし」が多く、盗まれるため。
<踏切の前では一時停止はしないし、ハザードランプでお礼を伝えない>
踏切の前で一旦停止するルールはないため、衝突されるおそれがある。また、アメリカの場合、ハザードランプは、フリーウェイでの渋滞を知らせるために点滅させる習慣がある。
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