サンシャイン水族館が、目玉となる大水槽のほとんどの魚を死なせてしまいました。酸素の供給を忘れてしまった…というあり得ないミスだったと、一部で報じられています。ただ、すべての酸素供給を止めていたわけではなく、補助的なものだけ止めたという報道もありました。
2017/11/19;
●うっかり酸素を止めた水族館、9割にあたる1200匹以上の魚を殺してしまう
●酸素を入れ忘れるなんてプロとしてあり得ない?
●設計時と違う使い方をしたために起きた事故の可能性
2019/02/14:
●栄養だ!と塩あげて、11羽のペンギンのうち8羽が死亡
●読めないし難しい!水族館館長の「籭」って日本の苗字?
2020/02/24:
●日本初の完全養殖のクロマグロ、3000匹が減り続けてついに全滅
●うっかり酸素を止めた水族館、9割にあたる1200匹以上の魚を殺してしまう
2017/11/19;東京都豊島区のサンシャイン水族館で最も大きい「サンシャインラグーン」は、横約12メートル、奥行き約9・6メートル、高さ約2・4メートルの大きさです。水族館の目玉といった説明でした。
ところが、この大水槽にいたトビエイやタカサゴなど24種、1235匹の魚が死んでしまいます。生き残ったのは26種類、73匹の魚だけ。全体の9割以上が死んでしまう大惨事です。
(
News Up 水族館で魚大量死 何があったか | NHKニュース 11月9日 21時39分より)
書くのが遅くなって元記事が消えてしまったのですが、読売新聞によると、一部の魚の病気を治療するため薬品を投入。薬の効果を高めるため、ふんなどを除去する装置を停止したものの、同装置では酸素供給もしていたため、酸素量が欠乏したとみられるという説明でした。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171109-OYT1T50004.html
また、NHKによれば、治療したかったのは、寄生虫が原因で白い斑点ができる「白点病」だったとのこと。白点病は珍しい病気ではないものの、寄生虫によってエラが炎症し魚が呼吸困難になり、処置が遅れれば死に至ることもあるということで、対策したようです。ところが、これが裏目に出て、一部の魚が死ぬどころか、ほとんどの魚が死んでしまいました。
●酸素を入れ忘れるなんてプロとしてあり得ない?
元記事が消えてしまったので確認できないのですが、前述のように、読売新聞の説明は「同装置では酸素供給もしていたため、酸素量が欠乏した」だけだった模様。なので、「酸素を入れ忘れるなんてプロとしてあり得ない」といった呆れる声が出ていました。
一方、NHKによると、酸素を送り込む装置は正常に作動していたものの、止めた装置が補助的に酸素を送り込む機能も果たしていたことから、酸素の濃度が想定以上に減ってしまい、魚が死んだ原因となった可能性があると見ているとしていました。
こちらを読むと、メインとなる酸素を送り込む装置が正常でしたので、想定できない事態であったようにも思えてきます。
●設計時と違う使い方をしたために起きた事故の可能性
ただ、さらに別記事を読んで、再び考え直しが必要かもしれないと思いました。サンシャイン水族館の担当者は「設計時には装置を止めても酸素濃度を保てる見込みだったが、当初より魚が大きくなったことで酸素が足りなくなったようだ」と話していたのです。
(
水槽で魚1235匹死ぬ 酸素不足?サンシャイン水族館:朝日新聞デジタル 2017年11月9日15時01分より)
このようなミスは工場などでも考えられ、ときには人命に関わってきます。当初の使い方では安全が考慮されていたものの、使い方を変えてしまったために安全対策が十分ではない状態になり、重大な事故に繋がるということがあり得るのです。なので、本来でしたらやり方を変えるごとに、安全性などの再検討を行う必要があるのです。
今回の水族館の場合、人間の死傷者は出ていないんですが、人命という言葉を出したように、重大事故に繋がりかねないものでした(水族館でも水槽の破裂など、死傷者が出るケースはあるでしょう)。「仕方がなかった」という話ではなく、運営のレベルの低さを示した例ではないかと感じます。
●栄養だ!と塩あげて、11羽のペンギンのうち8羽が死亡
2019/02/14:塩が悪い食べ物だというのは非常識な考えであり、実際には人体に必要なものです。一方で、過剰だと問題であるというのも事実。体重の小さい幼児や犬などのペットでは塩分過剰摂取による死亡事故が起きています。
水族館で一般的な行為なのかがわからないのですけど、兵庫県姫路市の市立水族館で、ペンギンに栄養をつけようと塩をたくさん振りかけたイワシを与えて、8羽のペンギンがけいれんなどの症状を起こして死んだという事件が起きました。
飼育しているフンボルトペンギン、11羽のうち8羽にけいれんやおう吐などの症状が出て、亡くなっています。死んだペンギンにはいずれも、塩分を過剰に摂取したことによる循環器障害が起きていたので、この原因の推定は確実そうです。
(水族館で死んだペンギン 原因は餌のイワシに大量の塩 2019年2月13日 11時20分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190213/k10011813041000.html
●読めないし難しい!水族館館長の「籭」って日本の苗字?
本題と関係ないんですが、、上記のような説明をしていた、とうし善之館長が珍しい苗字で気になりました。機種依存文字なのか、NHKでは「とうし」は「麗」の上に「竹」と説明してひらがな表記。じゃあ、「籭」でいいのかな?
日本姓氏語源辞典によると、「籭」は広島県・福岡県で見られる苗字。「簏」の異形だそうです。「簏」を扱っていたのが由来で明治にできた名前だとのこと。
この「簏」は「すり」と読んだ場合は、「上代・平安時代に、旅行の際などに携行した、竹で編んだかご状の小箱」といった意味。「簏」は「はこ」とも読むようです。
ただ、読み方が全く異なるのでこの場合は違いますかね。別所では、「籭」は「篩」の異体字と説明されています。こちらは「ふるい」と読みます。あの粒の大きさで分類する「ふるい」です。
そして、ふるいより目の粗いものなら「とおし」と読むそうです。今回出てきた苗字の「とうし」によく似ていますね。辞書によると、とおしは「簁」の他、今回と同じ「籭」と書き、 竹または銅線などで底の目を粗く編んだ大形のふるいだとのこと。実際には、こちらを作っていた人たちの苗字ではないかと想像します。
2019/02/15:思いついて「とうし」で
コトバンクを検索してみると、「すりつぶしてふるいわけること」とありました。ただし、漢字は「擣簁」などで異なっています。コトバンクでは、「籭」の読みは「とおし」のみを採用していました。
●日本初の完全養殖のクロマグロ、3000匹が減り続けてついに全滅
2020/02/24:明らかなミス…といった感じじゃないのですけど、水族館での大量死の話。よく死ぬ話が出ているマグロです。
水族館のマグロ稚魚、3千匹→1匹に「この子だけは…」:朝日新聞デジタル(仲川明里、板倉大地 2019年9月9日 5時49分)という記事が以前出ていました。
青森市の浅虫水族館がイルカ用プールで公開しているクロマグロの稚魚が、搬入からちょうど1カ月で1匹だけという状態に。大分県から運ばれてきた時には体長5センチ程度の稚魚が3千匹近くいたが、数日で10匹ほどに激減。その後も相次いで死に、ついには1匹になったそうです。
別記事の
青森の水族館、養殖マグロ全滅 水質変化で稚魚大量死: 日本経済新聞(2019年9月30日 11:50)によると、その後しばらくしてついに全滅。こちらによれば、マグロは、日本水産中央研究所大分海洋研究センター(大分県佐伯市)から3千匹が提供されたものでした。完全養殖のクロマグロの稚魚は、日本初だったそう。
また、8月7日に大分から運ばれた3千匹のうち、途中で約100匹が死んでいました。ただ、その後の減り方の方が大きく、水質の変化などが原因で大量死したと説明されています。
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