2013/8/24:
●日本ではあり得ない…世界で人気の忍者、海外ニュースで頻出
●大人気日本…あの『ニンジャスレイヤー』も海外の忍者人気の証
●日本に詳しいのに使い方を間違っていることが独特の世界観を形成
2021/10/08追記:
●「私が誰かわかりますか?」と声をかけ、米の忍者が刀で斬りつけ 【NEW】
●日本ではあり得ない…世界で人気の忍者、海外ニュースで頻出
2013/8/24:前も書きましたけど、忍者って日本人より欧米人の方が好きな気がします。忍者絡みのニュースというのも海外では多く、
愛知県が忍者を募集したら85%が海外からの応募 外国人忍者好きすぎだろ…でも紹介しています。
以下のようなニュースというのも、日本ではまず聞くことはないでしょう。修行不足だった忍者がトラブルに巻き込まれた…という話です。
米国「忍者になるのもつらいでござる」泥棒と間違われて逮捕: The Voice of Russia 17.08.2013, 14:52 Lenta.ru
米国ペンシルバニア州ジョーンズタウン市在住のトッド・カプクソス容疑者は忍者になろうと修行したあげく、裁判所に出廷することになってしまった。UPI通信が伝えた。
カプクソス容疑者はジョーンズタウン市内で黒い忍者の服装をし、夜毎町を「パトロール」していた。自供によれば、本人は犯罪者と戦う戦士になりたかったそうで、そんな警備の合間に熱心に忍者修行に励み、時に物陰に隠れ、石に変化する術を学んでいた。
ところがこれを見た近所の市民は泥棒と間違え、警察に通報した。カプクソス容疑者は現在社会秩序を乱したとして起訴されている。
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_17/119776441/
●大人気日本…あの『ニンジャスレイヤー』も海外の忍者人気の証
以上だけだとあまりに短いのでとストックから探すと、旬を逃したっぽいネタが。これは外国人の忍者好きだけでなく、日本好きを感じ…はするものの、
間違っている感が半端ない、<全米震撼のニンジャ小説は“日本人も知らない日本語”だらけ! | ダ・ヴィンチ電子ナビ>(2012年10月14日(日) 07:20)という記事の話です。
これは、一部の人で話題になっていたサイバーパンクニンジャ小説がついに日本で翻訳されたときのニュース。『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』というタイトルだけで、インパクトある本です。原作はブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼズというアメリカ在住の2人なのですがで、「間違った日本観」で展開するSF小説が日本人にも大ウケしたのです。
<作品は、世界全土を電子ネットワークが覆いつくし、サイバネティック技術が普遍化した未来の日本が舞台。ニンジャに妻子を殺されたことで復讐に目覚めた、ニンジャを殺す者「ニンジャスレイヤー」の戦いを描いている。しかし、これほど多くの人を熱狂させているのは、斬新な世界観でも豊穣なストーリーでもなく、作中で怒濤のように繰り広げられる「間違った日本観」と「非常にキテレツな日本語」だろう。
たとえば、作中でキモになっているニンジャ同士の戦い。両者がにらみあい、緊迫した空気がただようなか、どんな言葉が発せられるのか期待して見てみると、
「ドーモ、ミニットマン=サン。ニンジャスレイヤーです」「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ミニットマンです」と普通に挨拶しあうのである。「おのれ、妻子の敵!」とか「よくも仲間を殺ってくれたな!」とかではなく、とりあえず挨拶する。非常に礼儀正しくて結構なことなのだが、違う、なにかが間違っている感全開なのである。
挨拶のタイミングが独特すぎてスルーしていたが、登場人物が名前を呼ぶときは必ず「~=サン」とつける。おそらく、ミスターやミセスの代わりに使っていると思われるのだが、これも間違っている感がすごい。
また、(中略)妻子を失った場所。いわば因縁の場所ともいうべきところなのだが、そこの名前が「
マルノウチ・スゴイタカイビル」である。すごく高いビルなんだろうなということはヒシヒシと伝わってくるのだが、いくらなんでもストレートすぎる>
http://ddnavi.com/news/90909/●日本に詳しいのに使い方を間違っていることが独特の世界観を形成
旬を外したなぁと思ったものの、今読み返してもおかしすぎます。すごいなぁ。他のネーミングセンスも秀逸です。
・ニンジャスレイヤーを執拗に追う敵の組織「ソウカイヤ」。
・カチグミ・サラリマン」と呼ばれる人々が日常的に使う挨拶の言葉「ユウジョウ!」。
・ニンジャスレイヤーの決め台詞は「ハイクを詠め!」である。(侍が切腹する際や、その死に際に「辞世の句」を詠むのが由来か?)
・「村八分」を「ムラハチ」と呼んで恐れている。
・昔は警報装置的役目も果たしていた「鳴子」を「ナリコ」としてブービートラップに用いる。
・警官のことを「マッポ」という。
・ポピュラーな照明器具は「ボンボリ」。
・「古事記」に載っているという「モタロ伝説」
・メンポ、ヌンチャク、ブレーサーからなる「“真”の三種の神器」
・「インガオホー!(因果応報のこと)」
・「Wasshoi!(ワッショイ)」
・「安い、実際安い」
記事では、「チンチンカモカモ」なんて江戸時代の俗語、日本人だってほとんど知らないよ! もしかしてこいつら、日本人以上に日本を知っているんじゃないか!? と思わされてしまう、としていました。
ただ、それぞれの使い方や使いどころは、やはり微妙に間違っています。中途半端に詳しい、でも、微妙に間違っていることで、「サムライ、ゲイシャ、スシ」だけのよくある“外国人の考える日本”像ともまたちがう、奇妙キテレツな日本を生み出してしまった、との予想。こうして大傑作が生まれてしまいました。忍者は偉大ですね。
●「私が誰かわかりますか?」と声をかけ、米の忍者が刀で斬りつけ
2021/10/08追記:海外の忍者ニュースというと、ほのぼの系が定番でした。ところが、
刀を持った忍者が米軍特殊部隊を襲撃 ⇒ 身柄を確保。「私が誰かわかりますか」 | ハフポスト(2021年10月02日)という、全然ほのぼのできないニュースが入ってきてしまいました。
<事件は9月18日の午前1時頃に、カーン郡にあるイニョカーン空港で発生した。(中略)
報告書によると、18日の午前1〜2時にかけて、航空機格納庫の外でタバコを吸っていた二等軍曹(引用者注:航空特殊部隊所属の模様)に、全身忍者の格好をした人物が近づいてきた。
その人物は軍曹に「私が誰かわかりますか?」と声をかけ、軍曹が「知らない」と答えると、今度は「私の家族がどこにいるかわかりますか?」と尋ねた。軍曹が再び「知らない」と答えたところ、忍者の格好をした人物は突然刀で斬りつけてきた。
軍曹はその場から逃走し、フェンスを飛び越えて管理棟に避難した。居合わせた大尉が建物のすべてのドアに鍵をかけて警察に通報したが、その間に忍者の格好をした人物が建物に近づいてきて、ドアや窓を蹴ったり叩いたりした。忍者の格好をした人物は、その後一度姿を消したものの、数分後に戻ってきて、アスファルトの塊を窓に投げ込み、その場を去った>
この事件で刀で斬りつけられた軍曹は足を負傷。アスファルトの塊に当たった大尉も頭を負傷して、病院で治療を受けたそうです。全然ほのぼのじゃありません。なお、逃走した忍者の格好の人物を、当局が路上で発見して身柄を拘束。このときには怪我はありませんでしたが、拘束の際にも刀を振り回し、何らかの発射物を使用していたそうです。
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