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集団的自衛権解釈変更のため更迭された山本庸幸最高裁判事が逆襲


(12時追記:だいぶ読み違えていましたので、大幅に書き換え、タイトルも変えました。申し訳ないです)

 問題になった集団的自衛権に関する発言はこちら。
朝日新聞デジタル:菅官房長官、最高裁判事を批判 集団的自衛権の発言巡り - 政治
2013年8月21日20時14分

 山本氏は20日の就任会見で、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認について「私自身は非常に難しいと思っている」と指摘したうえで、実現するには「憲法改正しかない」と語った。憲法判断をつかさどる最高裁の判事が判決や決定以外で憲法に関わる政治的課題に言及することも、極めて異例。
http://www.asahi.com/politics/update/0821/TKY201308210193.html

 集団的自衛権の説明も朝日新聞から。
 集団的自衛権は同盟国など他国への攻撃を自国に対する攻撃とみなして反撃できる権利。歴代の内閣は「国際法上は保有しているが、憲法9条との関係で行使はできない」という立場を示している。

 安倍政権はこの集団的自衛権の解釈変更を目指していますので、当然批判しています。
 前内閣法制局長官の山本庸幸(つねゆき)・最高裁判事が集団的自衛権の行使容認には憲法改正が必要だとの認識を示したことについて、菅義偉官房長官は21日の記者会見で「最高裁判事は合憲性の最終判断を行う人だ。公の場で憲法改正の必要性まで言及することは極めて違和感を感じる」と批判した。

 集団的自衛権の行使容認を目指す安倍政権は今月8日、山本氏に代わり外務省出身で駐仏大使の小松一郎氏を内閣法制局長官に起用したばかり。菅氏の発言は従来の法制局の立場を強調した前任の山本氏に不快感を示したものだ。内閣のスポークスマンである官房長官が最高裁判事の発言を批判するのは異例のこと。解釈変更による行使容認も含め、内閣で判断する姿勢を強調した。

 裁判官が政治的な話題について発言するべきでないというのが原則であり、こういった政治的な発言は控えるべきだというのは一般論としてよくわかり、賛成できます。

 ただ、複雑というか皮肉なのが、この山本判事がどうやらかなり政治的な理由によって選ばれたようだということです。


 そもそもこの山本庸幸さんを最高裁判事にしたのは安倍政権でした。
最高裁判事に山本内閣法制局長官 :日本経済新聞
2013/8/2 19:12

 政府は2日、先月19日に最高裁判事を定年退官した竹内行夫氏(元外務次官)の後任に、山本庸幸内閣法制局長官を起用する方針を固めた。

 山本 庸幸氏(やまもと・つねゆき)73年(昭48年)京大法卒、旧通産省へ。内閣法制次長、11年12月内閣法制局長官。愛知県出身、63歳。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS02039_S3A800C1PP8000/

 以下が私が読み間違いしたところですが、安倍政権は集団的自衛権の解釈変更のために山本庸幸さんを更迭したという背景があったようです。
山本庸幸最高裁判事、集団的自衛権行使容認を「非常に難しい」
朝日新聞デジタル | 執筆者: 田村剛 投稿日: 2013年08月21日 10時35分 JST | 更新: 2013年08月21日 10時35分 JST

 山本氏は、解釈変更を目指す安倍内閣が、集団的自衛権の行使容認に前向きな内閣法制局長官を起用したため、最高裁判事に転じた経緯もあり、発言には政権内からの反発も予想される。ただ、最高裁内部では、「個別の裁判に関して見解を示したわけではなく、発言に何ら問題はない」と静観する見方が大勢。発言が進退問題に結びつく可能性はなさそうだ。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/08/20/right_of_collective_self_defense_n_3787692.html

 私は「集団的自衛権の行使容認に前向きな内閣法制局長官を起用したため、最高裁判事に転じた」を最初、「集団的自衛権の行使容認に前向きな内閣法制局長官」を「最高裁判事に転じた」という意味だと思ったんですね。でも、そういう意味じゃないです。よく読めばわかりました。

 山本庸幸さんが集団的自衛権の行使容認に後ろ向きだったので辞めさせて、代わりに「前向きな内閣法制局長官を起用した」って意味でした。すっかり勘違い。

 これがわかったのは、以下の記事を読んでです。
憲法解釈で首相に“10倍返し” 最高裁判事が見せた男の意地
2013年8月22日 掲載 ゲンダイネット

 思わぬ伏兵に安倍政権がじだんだを踏んでいる。憲法解釈を変更して「集団的自衛権」を行使しようと画策している安倍首相に対して、内閣法制局長官を退き、最高裁判事に就いた山本庸幸氏(63)が、「待った」をかけたからだ。20日の就任会見は明快だった。
〈集団的自衛権の行使は、従来の憲法解釈では容認は難しい〉

 政権内からは「もう憲法解釈の変更は不可能だ」という声が上がっている。実際、最高裁の判事に「ノー」と否定されたら強行するのは難しい。よほど頭にきたのか、菅義偉官房長官は「発言に違和感を覚える」と、21日批判している。

「首相周辺は、これは意趣返しだとカンカンになっています。というのも、安倍首相は解釈変更に消極的だった山本庸幸さんを法制局長官から外したばかりだからです。簡単に言ってしまえば更迭した。ただ、世間からは更迭ではなく、出世に見えるように、最高裁判事というポストに就けた。それでも、法制局長官という職にプライドを持っていた山本庸幸さんは、安倍首相のやり方を許せなかった。首相に一泡、吹かせたのでしょう」(霞が関事情通)

(中略)最高裁の裁判官は、憲法で「身分の保障」が規定され、70歳の定年までつとめられる。官邸周辺は、「最高裁判事にしてやったのに」と悔しがっているらしいが、法制局長官を代えることで憲法解釈を変更しようという姑息なやり方が、完全に裏目に出た形だ。
http://gendai.net/articles/view/syakai/144145

 私のひどい読み間違いばかり目立っちゃいましたが、正しい読み方してもすごい話ですね。


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