2010/02/21:最初に聞いたのは十数年くらい前だったと思うのですが、「お茶でうがい」(緑茶でうがい)をすると風邪の予防に良いと言う話でした。
じゃあ、「紅茶でうがい」や「コーヒでうがい」は?と思ったので、調べてみました。
まず、成分の近そうな紅茶。
調べてみると、ちゃんとありました。
航空自衛隊航空医学実験隊第4部航空衛生科の岩田雅史科長(細菌学)らは、紅茶が市販のうがい薬よりも強いインフルエンザウイルスの感染を阻止する作用があることを突き止めたそうです。(
紅茶に感染阻止する作用-あなたの健康百科より)
でもこれ、実験内容をよく読んでみると、「紅茶にインフルエンザウイルスを5秒間混入したものを、MDCK細胞というイヌの腎臓の培養細胞に感染させた」というものです。これはうがいしているわけじゃないので、いっしょにするのはおかしいような気がします。最後に「同科長は、紅茶で毎日、5秒ほどガラガラとうがいをすれば、インフルエンザの感染は相当に防げる、と予測している」と書いてある通り、飽くまで「予測」ですね。
ということでもう少し探します。すると、
第11回 “紅茶でうがい”で新型インフルエンザを予防(nikkeibp.jp、鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)にありました。
カテキンは緑茶より紅茶で作用が強化されており、紅茶を通常の飲用の5倍ほどに薄め、体温程度にあたためてうがいをすると、ワクチンと同じ働きをするそうです。
ただし、これまた「紅茶うがいで対処できるかもしれないことを期待して、知識として頭のすみに入れておきましょう」ということで、断言はされていません。
因みに「紅茶を飲むのではだめで、ミルクティーも効き目がない」とのことです。何か1つ目の実験の感じだと、飲んで大丈夫かと思ったんですけど、ダメみたいです。
で、次の突拍子も無いコーヒーうがい説。
でも、これさっきの紅茶の話からすると「カテキン」の有無が重要なようですので、明らかに無理っぽいですね。
一応調べてみましたが、やはりコーヒーでうがいをすると良い……なんて記述はありませんでした。でも、同じような発想をした方は発見できましたので、何となく勇気付けられました。
しかし、ここまで書いておいてこう言うのも何なんですが、
そもそもうがい自体が風邪・インフルエンザの予防に効果がないという意見もしばしば見受けられます。
たとえば、
うがい-Wikipediaによると、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授は「世界中でうがいを推奨してる国は、日本だけだと思います」「インフルエンザに関しては、意味がないと思います」とインフルエンザに対するうがいの効果を否定している方がいるそうです。
また、
月刊チャージャーのDr.ホッピーさん(関東圏の某総合病院の内科医)によると、常にうがいをしていれば話は別ですが、病原体は粘膜へ付着するとすぐさま体内へ入ろうとするので、風邪の予防にほぼ効果がないそうです。
因みにこの方によると、手に付着した病原体が目口鼻から体内に侵入するため、手洗いは効果があるそうで、頻繁にやっておくようにとのことです。予防方法全否定じゃなくて、良かったですね。
じゃあ、お茶で手洗いなんてのはアリなんだろうか?と余計なことを考えていると……
既にありました。
みんないろいろ考えるなぁと思いつつ、今日はここで終わりにします。
補足:やはりうがいに効果はあるんだという意見は、
お茶うがいの効果 ~ヨウ素より〇〇〇が良い?~に書きました。
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