投資に関する話をまとめ。<日経平均株価4万円!アナリストなど専門家の株価予想が当たらない>、<専門家が超強気のときはむしろ暴落の危険性を警戒せよ>、<株価予想はそもそも当てるものではない ~するためのもの>などをまとめています。
2023/07/26:
一部見直し
●日経平均株価4万円!アナリストなど専門家の株価予想が当たらない
2013/8/27:専門家や市場関係者の株価予想は当たらないことで有名で、
価予想にむなしい現実 大相場育たぬ時代の心得(日本経済新聞 2013/8/22 7:00)では、以下のように書いていました。
<株価の予想ほど難しいものはありません。
専門家や市場関係者と呼ばれている人たち(証券会社のアナリストやストラテジスト、機関投資家のファンドマネジャーなど)の予想も大半が外れています。>
この記事を載せている日経新聞で行った株価予想もそうです。新年恒例の相場予想を振り返ってみると、さんざんであったことがわかりました。
2013年の場合は、専門家の大半が日経平均の年内最高値を1万1000~2000円としていたのが、さらに現実の株価は上だったというもの。ずるい人はこの結果だけを強調して、「ほら、だからもっと買えば良かったのだ」と株を買うことを勧めるのですが、彼らを信じて良いわけではないというのは以下のひどい話でわかりそうです。
<予想に反して実際の株価が1万5000円の大台を突破してくると、
今度は年内高値予想を1万8000円、2万円などと引き上げる人が続出。なかには4万円説を唱える人まで出てきました。>
●なぜか「上がる」ばかりで「下がる」は少ない専門家の予想
2013年の場合は「もっと上がったというものであったので、軽視されがちなのですけど、年始の「1万1000~2000円」という予想も、実は「株価が上がる」という予想であったということは重要。ここは専門家の予想がなぜ当たらないのかを考える重要な手がかりになるでしょう。
おそらく年始予想ですので年末に原稿を集めたのだと思われます。この年末の大納会2012年12月28日の終値は10,395.18円。「1万1000~2000円」という予想はみんな、今後さらに上がるというものでした。この「株価が上がる予想ばかりになる」というのは、その後の1万8000円、2万円、4万円については言うまでもありませんね。
彼らはみな株式市場によって儲けているために、たくさんの人が株を買ってくれる予想・自分たちに都合の良い予想をすることが多いのです。記事の趣旨は「本当にわからない」という話で私も実際その通りだと思いますけど、そのわからないときにどうせならと読者を株式市場に誘い込む罠を張っていることには気をつけておいてください。
●専門家が超強気のときはむしろ暴落の危険性を警戒せよ
中には「上がるかどうかはわからないのだから勇気を持っていつでも買え」というめちゃくちゃなことを言うコラムニストもいます。呆れちゃうんですが、こんな人がまずまず有名な新聞で連載持っているんですよ。彼らはとりあえず株を買ってくれさえすればそれでいいのです。
一方、今回の記事では、「
専門家の株価予想は外れるのが普通、と考えておいた方がよい」としていました。経済学者や、シンクタンクと呼ばれている経済研究所が予想しても同じ。株価はなかなか理屈通りに動いてくれず、理論的に考えようとすればするほど間違う確率が高くなるとすら書いていました。
ただ、よりツッコんだ話もあり、超強気の見方が出てくるときはむしろ要注意だという話も…。こうしたときは、得てして目先天井となり、大きく値下がりすることがしばしば起こるとのこと。日経新聞が株価特集をしたら株価が下がる…なんてこともよく言われていますね。
●ヘッジファンドが売りたいのは株価が高いとき?安いとき?
あと、もう一つ別の見方による超強気のときに危険な理由の説明もありました。今回の日本株高を演出したのは、ヘッジファンドに代表される外国人投資家ですが、買った人がそのまま永久に保持しているということはあり得ません。彼らも買っているだけでは利益が出ず、どこかで反対売買をしなければならないためです。
少量なら買い手がおり、いつでも売れるでしょう。しかし、大量に売りたいとなると、相手が買ってくれるときでないといけません。このように大量に売るためには、市場が超強気になっているときがベストのタイミングというわけ。市場参加者の多くが強気に傾いているときに、株価が急落しやすいのはそのためだとされていました。
また、誰もが急落を心配しているときに少しまとまった売りを出せば、ほかの投資家も一斉に売りに走るために、「自分で自分の首を締めることになってしまうから」という別角度からの説明も。これはちょっとわかりづらいですけど、みんなが売って値下がりして安値になってしまうために、ファンドが利益を出せないってことでしょうね。
●株価予想はそもそも当てるものではない ~するためのもの
とりあえず、短くポイントをまとめると、以下のような感じ。これだけは覚えておいてください。
(1)専門家や市場関係者の予想は全く当たらないもの
(2)市場関係者らの予想は当てるものではなく、読者に株を買わせるためのもの
うちでは、
証券マン・銀行マンに騙されるな!投資は素人で営業がプロなだけという話も書いていますが、彼らはあなたを利用しているだけなのです。
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