2018/05/08:
●プールでも部活でも日焼け止めクリーム禁止だった千葉市
●禁止の理由は「日焼け止めクリーム」=「おしゃれ」だから?
2019/04/09:
●日焼け止めクリーム求める親に非難轟々「家から出すなよ」
2018/05/08:
●ブラック校則で非科学的な日焼け止めクリーム禁止
●クリーム禁止は、水分補給禁止の部活動的な迷信でもある?
●プールでも部活でも日焼け止めクリーム禁止だった千葉市
2018/05/08:そもそも禁止していたというのが驚きだったのですけど、千葉市教委は市立中に通う中学生が日焼け止めクリームを持参して校内でも使えるようにするため、今月中にも市内全55校に通知を出すことを決めたそうです。
(※1
日焼け止め、使用許可を 全中学校に通知へ 禁止2校、皮膚科医「ナンセンス」 /千葉 毎日新聞2018年4月26日 地方版より)
市教委が3月に全55校を対象に調査したところ、2校が原則禁止していたことが判明しています。また、別記事によると、千葉市教委は、中学校だけでなく市内の市立小中高校・特別支援学校の全171校に、児童・生徒を紫外線から守るために日焼け止めクリームを活用するよう求める通知を出したとのこと。
熊谷俊人市長は「健康面を考えれば、禁止ではなく、むしろ推奨すべきくらい」としていました。
(※2
「日焼け止めの活用を」 市内全171校に通知 /千葉 毎日新聞2018年4月27日 地方版より)
●禁止の理由は「日焼け止めクリーム」=「おしゃれ」だから?
では、日焼け止めクリームが禁止だった理由はなんなのでしょう? 原則禁止としている中学校の教頭は3月、取材に「皮膚が弱いといった理由で事前に教職員に相談すれば持ち込みを許している」としつつ、「勝手な行動を許すと規律が乱れる」と禁止の理由を話していました。
ただし、子供の学習支援に取り組むNPO「キッズドア」は、「日焼け止めクリームを『おしゃれ』と認識している学校が多い」とみています。(※1より)
そういえば、2ちゃんねるまとめサイトで以前、プールの授業で日焼け防止を求める親たちに対し、バカにしまくっていた…ということがありました。同じような意識かもしれません。
●日焼け止めクリーム求める親に非難轟々「家から出すなよ」
2019/04/09:私が読んだと書いたまとめサイトが出てきたので間に追記。
痛いニュース(ノ∀`) : 小学校のプールでは「日焼け止め禁止」…子供たちへの紫外線の影響を心配するママたち(2015年07月15日)では、以下のような反応がありました。
・皮膚を守って骨を守らず
・日焼け止めで皮膚が荒れるんだけど
・待ってるとこに日陰作ればおk
・日焼け止めなんてガキに使うなよ
・親の理屈をすべてこどもに当てはめるこれはどうかしてるw
・親バカすぎるだろ
・ガキの頃に過保護にし過ぎると、大人になってアトピーとかアレルギーとかになりやすい
・家から出すなよ 周りも迷惑だわー
・もう自宅から子供を外に出すなよ 外は危険がいっぱいだぞ
不思議なのはこのスレの元になった記事でも、以下のような日焼けを避ける必要性を指摘する医師の意見を載せていいたこと。にも関わらず、猛バッシングだったのです。
「紫外線は、皮膚の細胞の遺伝子を傷つけます。また抵抗力も落ちるため、口の周囲に赤い水ぶくれができる『口唇ヘルペス』を発症することも。さらに長期的にみると、シミやシワといった肌の老化や、皮膚がんの発症率を高めます。また目にも影響があり、白内障を引き起こすことも。日光を浴びても黒く日焼けせず、赤くなるだけのタイプの児童は、紫外線の影響をより強く受けてしまいます。早急な対策が必要でしょう」)日本臨床皮膚科医会・学校保健委員会委員長の島田辰彦先生)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20150715-00010004-jisin-soci
記事ではクリームやオイルによってプールの水質が汚染されるという懸念がある、という日焼け禁止反対派に有利な話もあったものの、そもそもほとんど反応では触れられておらず、あまり関係なかった模様。また、健康よりも設備の都合を優先というのもおかしな話です。
さらに、WHO(世界保健機関)も、皮膚がん予防のため、子供のうちから紫外線対策をすべきと提言しているという話も記事ではありました。こうした人たちは長い文章を読まない・読めないと言われていますし、本文は読まずに書いているのかもしれません。
●ブラック校則で非科学的な日焼け止めクリーム禁止
2018/05/08:日焼け止めクリームの使用を巡っては、校内での使用禁止を指して「ブラック校則」とも指摘されています(※1より)。これは、熊谷俊人市長が「健康面を考えれば、「健康面を考えれば、禁止ではなく、むしろ推奨すべきくらい」と言っていたこととも関係します。日焼け防止はおしゃれではなく、健康の問題で大事なのです。
西井皮膚科クリニック(大阪府豊中市)の西井貴美子院長は、以下のように指摘していました。(※1より)
「紫外線は将来的な皮膚の老化や皮膚がん、免疫力の低下につながり、紫外線対策に日焼け止めクリームが有効ということは学術的に示されている。禁止することはナンセンス極まりない」
「日本では化粧品とみなされているが、米国やカナダでは医薬品として扱われる」
また、「学校生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解」(2015年9月)においても、以下のように書かれていました。(※1より)
・子供の時から適切な紫外線対策を行うことは生涯にわたり健やかな肌を保つために大切な生活習慣
・効力が弱くなったり、汗で流れたりするため、2~3時間おきに重ね塗りをすると効果的
・プールの水質汚濁が懸念されるが、汚濁されないことは複数の実験で明らかになっている
●クリーム禁止は、水分補給禁止の部活動的な迷信でもある?
千葉市の熊谷市長は「基本は教育内容に関して各学校の自主性を尊重すべきだが、科学的な見解から市教委として方針を出すべきだと考えた」ともおっしゃっていました。また、過去の部活動でもあったような迷信ではないかとも見ています。
「部活動中に水分補給をさせないということが過去にあったように古い常識の中で動いてしまっている事案があり得る。日焼け止めクリーム(に関する通知)をその認識を変える一つのきっかけとして考えてほしい」(※2より)
前述の通り、2ちゃんねるまとめサイトでは、日焼け防止を求める側がむしろ叩かれていました。こうした迷信は早く取り除いていかなくてはいけません。
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