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中国政治の話 薄熙来完全失脚…のはずが予想外の大反撃など


 中国の政治関係の話を少しまとめ。

★薄熙来事件裁判 完全失脚…のはずが、罪状否認で予想外の大反撃 2013/8/29
★天安門車両突入、中国のテロ断定に疑問 過去にも捏造疑惑 2013/11/6
★2015/3/16 徐才厚元副主席が病死と発表 ネットでは中国政府に暗殺と陰謀論


★薄熙来事件裁判 完全失脚…のはずが、罪状否認で予想外の大反撃 2013/8/29

 薄熙来(ポー・シーライ、はくきらいなど)さんの件は事件があったときは気にして記事を読んでいたのですけど、今回の裁判の話は見出しだけで中身すら読んでいませんでした。

 しかし、この裁判はお定まりの裁判ではなく、特筆性があるものであったようです。
江青裁判以来の裁判ショー、薄熙来公判:日経ビジネスオンライン
福島 香織 2013年8月28日(水)

 8月22日から山東省済南市の中級人民法院で始まった薄熙来裁判は、下手なテレビドラマよりも面白かった。

 「視聴者」の予想を完全に裏切る展開だった。少なくとも私は、完全失脚し、落ちぶれた姿をさらし、シオシオと罪状を認め汚職と職権乱用で懲役15年前後の判決を言い渡されて終わりか、と思っていた。

 だが、起訴状にある2件の収賄罪と横領罪、職権乱用についてはほぼ全面的に罪状否認。文化大革命を主導した四人組裁判で、激しい抵抗をみせた毛沢東夫人・江青を彷彿とさせる裁判ショーを国内外に見せたのだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20130826/252642/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt

 中国のこういった政治失脚&汚職事件(この2つは常にセットです)で否認するのは珍しいんですね。
 薄熙来は前重慶市書記で2012年3月、失脚した。父親が八大元老の一人の大物政治家・薄一波という太子党(革命戦争の英雄の子女、二世政治家)サラブレッド。一時は政治局常務委(引用者注:事実上国家の最高指導部)入りするとの噂もあった。

 彼が失脚したのは表向き汚職容疑と妻、谷開来のニール・ヘイウッド殺害事件のスキャンダルだが、実のところは重慶市で毛沢東の文革を彷彿させるような大衆動員の政治キャンペーン「唱紅」と、マフィア・腐敗官僚撲滅キャンペーン「打黒」(その実、政敵官僚の一掃)によって大衆の支持を得て、中央権力の座をもぎ取りにいこうとする野心のすさまじさに、恐れをなした党中央が失脚させたのである。

 つまり権力闘争の結果、薄熙来は政界から排除された。薄熙来つぶしを主導したのは言わずもがな、前国家主席・胡錦濤であるが、同じ太子党仲間の習近平国家主席も、薄熙来が自分の地位をも脅かす存在とわかり、胡錦濤と組んだ。

 この薄熙来排除の権力闘争はすさまじく、薄熙来の容疑を固めた中央規律検査委員会の担当者らは、薄熙来を党籍はく奪にまで追い込んだ後の慰労会で全員、男泣きに泣いた、と聞いた。薄熙来を完全失脚させなければ、薄熙来を追い詰めた彼らが反撃に遭い、息の根を止められることになるからだ。

 太子党という分類は中国の政治を捉える上では適切でないという論者もおりますが、今回の裁判が異例だった理由は太子党に手を焼いたという説明です。
 だが党籍剥奪が決まった2012年9月から、起訴裁判に持ち込むまで長かった。薄熙来を司法で裁くことに抵抗する勢力が党中央に存在する。同じ太子党、革命戦争の英雄の子供たちである。彼ら太子党仲間には、互いに深い利権関係と家族・親戚のように情がある。

 (中略)このあたりは、本気で薄熙来をつぶしにかかった共青団(共産主義青年団)出身の胡錦濤と姿勢が全く違う。

 おそらく妥協に妥協を重ねた末、習近平が太子党仲間を説得し、6月ごろに起訴の方針が固まり、8月の北戴河(河北省の避暑地で党中央幹部が非公式に集まる会合)で、量刑が話し合われた。

 起訴状をみると、収賄罪2件計2179万元ちょっと、横領罪500万元、妻の殺人事件の捜査を妨害するなどの職権乱用罪が挙げられている。薄熙来・谷開来夫婦が海外に不正蓄財した総額は60億ドルに上るといわれていたが、起訴状ではこんな少額の収賄・横領罪で立件した。

 これでは胡錦濤らが本当に望んでいたであろう「執行猶予付き死刑」には手が届かない。だが240万元程度の汚職で懲役18年の判決を受けた元上海市委書記・陳良宇を思えば、いくら最近の官僚汚職額が高額化しているとはいえ、懲役15年以上はつけられそうだ。

 仲間の力もあってかなり大目に見られた罪であったものの、薄熙来元書記はそれすら認めませんでした。
 罪状否認の部分までシナリオ通りだったのだろうか。

 中国の裁判について若干説明しておくと、おおむね裁判ショーである。台本があり、判決もほぼ事前に決まっている。薄熙来の妻の谷開来裁判のように、注目度の高い公判は何度もリハーサルし、カメラアングルを決め、裁判長の咳払いや水を飲むタイミングまで決めているそうだ。

 本当ですかね?
 薄熙来裁判は済南市中級法院公式アカウントによる微博中継、テレビ中継という異例の透明性をみせた。(中略)

 公判の透明性を高めたのは、今なお熱烈な支持者があり、小毛沢東とも呼ばれた薄熙来の落ちぶれた負け犬ぶり全国にさらすためだった、という見方がある。確かに、身長186センチある薄熙来の両横に、身長2メートル超えの警官(本モノの警官ではなく元バスケットボール選手ではないか、と噂になっている)を立たせ、わざと貧相に見せるなど、「絵づら」も入念に考えてあった。(中略)

 だが、公判が始まると、薄熙来は雄弁だった。

 「法廷に意見陳述があります」と断った後、収賄罪の事実はないと罪状を完全否定、当局の取り調べは誘導尋問の疑いがあると主張した。公訴人が提示した証拠に対して「公訴人の証言はすべて周辺の証言であり、本件とは直接関係ありません。……これは唐肖林(贈賄を証言した実業家)の陰謀です。十数年前に行われた陰謀を今日、法廷で証言するなんて、神聖なる法廷を汚す行為だと思います」と反駁した。

 唐肖林について、詐欺師だ、陰謀だ、自作自演だ、と語気荒く非難し続けたため、裁判長が思わずたしなめたほどだ。(中略)

 500万元の横領についても全面否認し、裁判長の前で証人を問い詰める場面も。ついには証人に「十数年前のことで細かいことまで記憶してません」と言わせ、「証人の証言は矛盾してます。証言の内容と客観的事実が乖離している。……私には500万元ねこばばする肝っ玉ありません」と言ってのけた。

 これでは、「落ちぶれた薄熙来」になりません。逆効果です。
 あまりに雄弁すぎて、これもシナリオのうちに違いない、という見方は当然あるのだが、私はこれら薄熙来の反撃は台本になかった、という説をとる。少なくとも胡錦濤や習近平の書いた台本にはなかった。あるいは党中央に別の台本が存在し、ひそかに薄熙来と打ち合わせしていた人物がいたとか。そういえば、薄熙来入廷のとき、彼が前で組んだ手の指が3本立てられていたのは何かのサインではないか、という噂がネットで飛び交った。

 公判初日、中央テレビがこの公判のニュースを取り上げなかった。人民日報も独自社説を見送った。微博中継など大々的にショーとして見せた裁判のわりには中央メディアの報道がおとなしいこと。これは、予定稿が使えなかった、ということではないか。

 薄熙来元書記の狙いとして、福島香織さんがひとつ挙げたのは、以下のようなものです。
 今の国内情勢、特に貧富の格差に不満を持っている底層社会の人々は、薄熙来がやろうとした「毛沢東式」のプチ文革、「地主」からぶんどって貧しい者で山分けするような、階級闘争とも下剋上ともいえるやり方を支持している人々が少なからず存在する。公開の場で今一度、大衆を煽り自分の支持者の多さを政敵に見せつけようとしたのではないか。

 まあ、そういった大義名分の影で稼いでいたよってのが、今回の罪なんですけどね。中国の政治家はみんなやってます。

 もうひとつはこちら。
 この裁判ショーの監督ともいえる習近平との人間関係があると、私は想像する。薄熙来と習近平の2人はともに八大元老の息子同士で、(中略)互いをライバル視しながら中央の権力を目指して競い合った。

 2人の差を言えば、習近平の性格は慎重で臆病、薄熙来は野心家で豪胆。政治家としての実力は薄熙来の方が上と見られ、習近平はその政治能力の低さと敵を作らない慎重な性格ゆえに、逆に激しい権力闘争の過程でつぶされずに済んだ。

 政治能力の差は、国際センスや外国世論対策などに歴然と表れている。薄熙来は国際派で、日本人の中にも薄熙来のスマートさや1分でも時間を割いて外国人客とは面会するフットワークの軽さをいまだに評価する人は少なくない。一方、習近平は外交センスに欠けたドメスティックな印象で、実際、周辺国との関係を悪化させているし、国内外世論誘導もうまくいっていない。

 習近平は政権継承後、おのれの評価の低さ、権力基盤の弱さを挽回するために、オリジナリティーある手法が思いつかず、結局、「お兄ちゃん」の薄熙来が重慶で行った「文革式」の手法をそっくりまねるしかなかった。反汚職キャンペーンを装った敵方官僚つぶし(習近平の「トラもハエもたたく反汚職キャンペーン」では太子党は捕まっていない)は「打黒」そのままであり、群衆路線と銘打った大衆の人気取りも「重慶モデル」そのままである。さらに整風運動を彷彿とさせる反四風(官僚主義や風紀の粛正)、イデオロギー管理の徹底。毛沢東が文化大革命を画策した裏舞台、武漢に何度も訪れて、毛沢東の物まね発言……。

 薄熙来はこれを見て、なんと思うだろうか。「オレがやろうとしたこと、そのままマネしやがって!」と思ったのではないか?

(中略)歴代指導者の中で最も強いコンプレックスを抱えているといわれる習近平の性格の弱さを見越した薄熙来は、むくむくと反撃の気力がわいてきた、と考えるのはどうだろうか。

 しかし、まあ、裁判結果はまた別物でしょう……と思います。
 判決は来月に出るらしい。公判は荒れたが、罪状否認が認められ、予定されていた判決が覆ることはあるのだろうか。

 福島香織さんも「さすがに、この後に及んで薄熙来の復活はありえませんよね?」と、いつも中国の政治分析などを聞く事情通の友人に尋ねます。

 ところが、友人の返答は「3度完全失脚して3度不死鳥のようによみがえった鄧小平のような男もいましたからね」といったもの。

 求刑より大幅に罪が軽くなって、将来に復活の芽を残すこともあるのかもしれません。


★天安門車両突入、中国のテロ断定に疑問 過去にも捏造疑惑 2013/11/6

 テロ捏造疑惑を最初に読んだのは日刊ゲンダイでしたので怪しいかな?と思いましたが、広いメディアで言われていたみたいです。

 とりあえず、アメリカは中国のテロ断定とは距離を置き、慎重な姿勢を示しています。
米 テロ断定の中国と一線画す考え 11月5日 10時53分 NHK

 中国・北京の天安門広場の近くで車が炎上した事件で、習近平政権が新疆ウイグル自治区の独立を主張する組織が関与したテロと断定したことに対して、アメリカ政府は、中国政府の見解とは一線を画し、事件の背景を独自に分析して判断する考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131105/k10015800921000.html

 問題となっていることの一つは、中国が"新疆ウイグル自治区の独立を主張する「東トルキスタン・イスラム運動」という組織が関与したテロと断定"している点です。
アメリカ国務省のハーフ副報道官は、4日の記者会見で「われわれは引き続き状況を注視し、一体何が起きたのか調べたうえで判断する」と述べました。

今回の事件を巡っては、現地の事情に詳しい関係者が、中国政府が関与を断定した組織について「現在は活動が乏しく、外国の組織との連携もほとんどない」と指摘するなど、疑問の声も上がっています。

 組織的な攻撃ではなく、弾圧に対する一家族の報復ではないか?という見方もあるようです。
天安門突入、中国の「計画的テロ」主張を疑う声

 【北京=竹内誠一郎】「組織的、計画的テロ」と断定する政府の主張には疑問の声が上がっている。

(中略)米政府系のラジオ自由アジアは、2009年7月に新疆ウイグル自治区ウルムチで発生した大規模暴動で家族が行方不明となった男らが、報復のため事件を起こしたと伝えた。男の知人らが証言したという。同暴動では当局の鎮圧などで200人以上が死亡した。ETIMが組織的に関与したとする中国政府の主張と反する内容だ。

 中国からの亡命ウイグル人でつくる「世界ウイグル会議」(本部ドイツ)も、中国政府の主張について、「確たる証拠が示されるまでは受け入れないでほしい」と呼びかけている。(2013年11月5日10時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131105-OYT1T00148.htm?from=navr

 先に出た組織の活動実態がないという他に、以下のような疑問点もあります。
「テロ組織関与」に疑問の声上がる 11月3日 4時44分 NHK

中国政府が、事件は組織的で計画的なテロだとしていることについて、北京在住のウイグル族の研究者イリハム・トフティ氏は、「車内に宗教的に過激なことばを記した旗があったと発表されたが、車は激しく焼けたとされており不自然だ」としたうえで、現場の監視カメラの映像が公開されていないなど、証拠は不十分だと主張しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131103/k10015768071000.html

 この不自然な旗に関する話はこの後も出てきますが、テロ断定などの疑問点で詳しかったのは以下の記事です。
【天安門の車両突入】  「テロ」断定に数々の疑問   情報統制で真相は闇 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)

 事件の不自然さは拭えない。公安当局の発表は「実行犯は車両で歩道の観光客らに故意に突入した後、車内に積んでいたガソリンに点火した」となっている。

 しかし車両がクラクションを鳴らしていたとの情報や、複数のパトカーが車両を追跡していたとの目撃証言もある。一般市民も狙ったテロか、天安門の真ん中に掲げられた故 毛沢東 (もう・たくとう) 主席の肖像画前で焼身自殺を図ることが目的だったのかは見方が分かれる。(中略)

 犯行の動機も分かっていない。中国当局は発表していないが、テロの実行犯とされた母親の年齢は70歳。死亡した3人のうちこの母親を含め2人が女性で、別に拘束された容疑者5人のうち2人も女性だ。

 新疆では、女性を実行犯とする暴力事件は、ほとんど伝えられたことがない。北京在住のウイグル族学者、イリハム・トフティ氏は「焼身自殺のように見える」とも指摘する。(北京共同=下江祐成)(共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/247237.php

 旗に関しても「中国は毎回、ウイグル関係の事件後に、イスラム過激派の旗や刀などを『発見』する」という不自然さがあるそうです。

 また、私の最初に読んだ日刊ゲンダイによると、中国は過去にテロ事件を捏造した実績があるようです。
日刊ゲンダイ|天安門突入事件でくすぶる習指導部の「テロでっち上げ」説 2013年11月2日 掲載

 中国当局には“前科”がある。

 5年前に米紙ニューヨーク・タイムズは、新疆ウイグル自治区で中国の警察部隊が襲撃された事件について、「別の警官による襲撃を中国当局が『ウイグル民族によるテロ』にデッチ上げた」とスッパ抜いた。観光客が撮影した「証拠写真」も掲載された。
https://gendai.net/articles/view/news/145647

 気になったので確認のために検索したところ、確かにそう報じたことがあったようです。
カシュガルのテロはでっち上げか 米紙、中国新疆の警官襲撃 - 47NEWS(よんななニュース)

 【ニューヨーク29日共同】29日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、中国新疆ウイグル自治区カシュガルで8月4日に警察部隊が襲撃された事件について、別の警官による襲撃であって、ウイグル民族によるテロとしたのは中国当局のでっち上げだった可能性があると報じた。

 事件が発生した現場向かいにあるホテルに宿泊し事件を目撃した外国人観光客3人の証言として伝えた。観光客らが撮影した写真4枚も掲載した。

 同紙によると、4日午前8時ごろ、トラックが警察隊に突っ込み、道路わきのポールに衝突。直後に薄緑色の部隊の制服を着た複数の男が道路に倒れた隊員らを刃物で切りつけた。犯人は2人だったとみられるという。

 3人の証言は「1人あるいは2人の制服姿の男が切りつけた」点で一致。写真は少なくとも6人の隊員が大量に出血するなどして倒れている場面をとらえている。2008/09/30 09:59 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008093001000225.html

 これだけでは捏造かどうかは不明で、部隊の中にもウイグル人がいるかもしれないだろうという反論もあったそうです。

 しかし、たいへん不可解なのが、中国が犯人をタクシー運転手と野菜売りだと発表していたことです。
入念に画策された「暴力テロ事件」、カシュガル襲撃で地元党書記 | 中国通信社

中国通信=東京)ウルムチ5日発新華社電によると、中国共産党カシュガル地区委員会の史大剛書記は同日午後の記者会見で、4日に起きた警察官襲撃事件について入念に画策された「暴力テロ事件」であると述べた。

また新疆ウイグル自治区公安庁の柳耀華庁長(長官)も同日、ウルムチでの記者会見で、事件の容疑者2人が現場で拘束され、容疑者は犯罪事実を認めていると明らかにした。

容疑者は男で、1人は33歳の野菜の行商人で、名前はアブトル・アジャト、もう1人は28歳のタクシー運転手で、名前はクルバンジャン・イミト。
http://www.china-news.co.jp/node/7324

 今回の天安門の件では、中国は海外メディアがテロと認めてくれないことにイラついているようです。
中国 「テロ」断定への疑問に強い不満 NHKニュース 11月4日 19時22分

中国外務省の洪磊報道官は4日の記者会見で、「一部で、今回のテロと中国の民族・宗教政策の問題を結びつけて中国を中傷するものがいるが、これはテロリストを黙認する行為だ」と述べ強い不満を表明しました。

中国では、国営テレビも3日、アメリカのCNNテレビがホームページ上で、事件の背景に、中国政府の抑圧的な民族政策があるとする専門家の意見を紹介したことについて、「テロリストのための言い訳を探すもので、中国国内のネットユーザーから反発を招いている」などと反論しています。

中国政府としては今回の事件を「テロ」と繰り返し強調し、国内外の世論を誘導したい考えですが、こうした宣伝工作が思うようにいかないいらだちもうかがえます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131104/t10015791801000.html

 しかし、数々の不自然さや過去の行いからして、信じてもらえないのも当然だと言えそうです。


★2015/3/16 徐才厚元副主席が病死と発表 ネットでは中国政府に暗殺と陰謀論

 全然関係ないんですが、あれ?と気になった記事。
中国 汚職で捜査中の元軍幹部が病死 NHKニュース

死亡したのは、おととし3月まで人民解放軍の制服組の元ナンバーツーで、国家中央軍事委員会の副主席を務めた徐才厚氏(71)です。
徐才厚氏は、みずからの地位を利用して関係者を昇進させる見返りに、本人や家族が巨額の賄賂を受け取ったとして共産党の党籍を剥奪され、去年10月からは軍の検察が起訴に向けた手続きを進めていました。
しかし、国営の新華社通信によりますと、徐氏は病気のため、15日に死亡したということです。

 はてなブックマークでは、病死なわけないだろうという反応。

 日本でも怪しい亡くなり方があるのですから、暗殺があってもおかしくないとは思います。ただ、中国は意外に暗殺の話は聞きません。政府批判は許さないという空気が許す暗殺事件 反プーチン・ネムツォフ暗殺のようにロシアは日常茶飯事ですけどね。

 で、あれ?と思ったことというのは、中国政府が暗殺したかのような言い方をしている人がいらっしゃること。これ、記事をちゃんと最後まで読めばわかるように、習近平指導部にとっては嬉しくない話なんですよ。
徐氏は、同じく汚職があったとして調べられている周永康前政治局常務委員と並んで、習近平指導部にとっては、聖域を設けずに汚職の摘発に取り組んでいることを象徴する人物の1人でした。徐氏について軍の検察は、賄賂を受け取ったことは明らかで、刑事責任が問われるべきだったとしながらも、死亡したことを受けて、法律に照らして不起訴の決定をしたということです。

 暗殺する動機があるのは、徐才厚さん側に属する方、特に賄賂絡みの方です。習近平指導部が暗殺するというのは不自然な気がします。

 なお、はてなブックマークでは以下のような指摘もありました。

cider_kondo "自然死とは言い難いけど病死は病死だと思うよ。元々膀胱ガンの治療中で入院してたのに病院から連行して1年になるんで。http://www.asahi.com/articles/ASG715H56G71UHBI026.html" 2015/03/16
中国・徐才厚前副主席、谷元副部長らから賄賂か:朝日新聞デジタル 北京=林望 2014年7月1日19時02分

3月15日、党当局はがんで療養していた徐氏を北京市内の病院から連行し、自宅を捜索。

 その後治療を受けていなかったとは限らないのですが、がんを患っていたのですから亡くなること自体は不自然ではないと思われます。

 …ああ、人気コメントじゃないけどこういうのもありました。こちらの指摘はさらに重要な情報。(追記:投稿してから気づきましたが、「生きてたことにしてた」なので陰謀論の形はとっていますね)

pokute8 "去年の9月からすでに昏睡状態。http://www.news-postseven.com/archives/20140924_277367.html とっくに死んでたものを起訴するために生きてたことにしてたのが結局起訴できぬままタイムリミットな感" 2015/03/16
腐敗摘発の徐才厚・元中央軍事委副主席 末期がんで危篤状態│NEWSポストセブン 2014.09.24 07:00

 徐才厚・元中央軍事委員会副主席が末期がんで危篤状態が続いていることが分かった。香港紙「東方日報」が報じた。

 徐氏は昨年から重度の膀胱がんを患っており、今年に入ってかなり悪化、北京の軍直属の中国人民解放軍301病院に入院し治療を受けていた。(中略)

 同紙によると、徐氏は身柄を拘束された時点で、抗議のハンガーストライキを行ない、病状が急激に悪化。再び301病院に再入院し、治療を受けている。しかし、9月初めの段階で、すでに昏睡状態が続いており、いつ死亡してもおかしくはないという。(中略)

 徐氏は軍の腐敗を象徴する最高幹部といえ、習近平指導部にとっては徐氏を裁判にかけて刑を確定させたいという目論見だが、予断を許さない状況だ。

 これを読んでから暗殺コメント群を読むと非常に間抜けなのですが、私はあまり笑えず。むしろヒヤリとしました。私もやりかねないミスだと思うので、軽くでも良いから調べるのが大事…と肝に銘じることとします。


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