出世する人と窓際族の違いに関する話をまとめ。<手柄を譲る人は出世するが手柄を譲る相手がポイント>、<雑用はすべきかすべかざるか…千田琢哉氏が出した答えは?>、<長い打ち合わせ、会議に多く出席…出世するにはやっぱり大事?>、<窓際族はメンツが大事!軽く見られないよう必死に生きている>などをまとめています。
その後、<手柄横取りのサイコパス上司が優秀に見える罠…部下が被害者に>といった話も追加しました。
2022/11/12追記:
●手柄横取りのサイコパス上司が優秀に見える罠…部下が被害者に 【NEW】
●出世する人とはどんな人?出世する人としない人の20の違い
2013/8/29:
出世して年収がUPする人の20の共通点|ダイヤモンド・オンラインという記事を読みました。
出世の教科書
[ 千田琢哉 ]の宣伝みたいです。
記事では、仕事はできるのになぜか評価が低い人がいる一方で、仕事では目立たない人がなぜか出世することも多いとしていました。そして、このことから「仕事ができるかどうかと出世の基準は違う」としています。
その上で、文筆家だという千田琢哉さんが、3300人のエグゼクティブとの対話から生み出した『
出世の教科書』の70のルールの中から厳選した「出世する人の20の共通点」を紹介するとしていました。データ的な根拠はなく、だいぶ作者の独断と偏見と思い込みが混じっているっぽんですけど…。
●手柄を譲る人は出世するが手柄を譲る相手がポイント
前述の通り、『
出世の教科書』の70のルールの中から厳選した「出世する人の20の共通点」なのですが、20個でもかなりの数。数が多いのでうちでは、おもしろかったものだけコメントして分けながら紹介しますが、最初の「手柄はすべて譲る」がいきなりおもしろいです。
その1 手柄はすべて譲る
後輩思いの先輩が「後輩に手柄を譲る」といった話は「いい話」で好まれそうなところでしょう。しかし、千田琢哉さんによると、この手柄を譲る相手は同僚や後輩ではダメ! 上司だけなんです。後輩に手柄を譲ってあげよう…なんてのは、推奨されていませんでした。後輩ではなく上司に譲らなくちゃいけないのです。
「上司が私の手柄を全部横取りしてしまいます!」は、出世できない人間の典型的な口癖だと、千田琢哉さんはいいます。作者はむしろ逆に「あなたの仕事は上司を出世させるために存在する」と断言。あなたが出世するためには、あなたの上司を出世させるのが一番近道なのだとしていました。
手柄を取る上司なんて実際、嫌ですけどね。私は「絶対こいつに協力してやるか!」と思います。正直、大嫌いです。しかし、<あなたが出世するためには、あなたの上司を出世させるのが一番近道なのだ>は、なるほどと思います。そういうところがあるかもしれませんね。
●雑用はすべきかすべかざるか…千田琢哉氏が出した答えは?
その2 服装は控えめだが結果を残す
その3 雑用が丁寧で速い
「その3」の雑用は意見が分かれるところだと思います。千田琢哉さんによると、普通は手を抜きがちな雑用を丁寧に、そして、なおかつ速く仕上げていくと、社内で際立つと指摘。その結果、「こいつに雑用させておくのはもったいない」と雑用を取り上げられて出世していくとしていました。
一方、窓際コースを歩む人は、雑用を文字通り雑にだらだら。その結果、「まだこんなこともできないのか」と定年まで雑用をやらされ続けるのだとしていました。
ただ、雑用なんかやるな!って言っている人もいるんですよ。確かそのときは、雑用がうまいと重宝がられるものの、より大事な仕事に割く時間が減っていくといった理由だった記憶。こちらも説得力を感じますよね。
●訪問先の秘書や受付にだけは丁寧に接するのが出世する社員?
その4 最初に失敗し、それを活かす
その5 締め切りは、死んでも守る
その6 ヒソヒソ話は一切しない
その7 退職者を裏切り者扱いしない
その8 訪問先の秘書や受付の人に対して丁寧に接する
訪問先の受付や秘書に対して傲慢な人は、たいていは中途半端な役職に就いたオジサンや、ブランド企業に入社して少し慣れてきた若者だと、千田琢哉さんは偏見みたいなことをおっしゃっていました。
受付や秘書といえば、パートや派遣、あるいは、出世コースとは無縁の社員と思う人だと考えているのではないか、と千田琢哉さんは指摘。ただ、これは大誤解。大企業でも受付や秘書には重役の身内であることは珍しくないとしていました。私がいた中規模企業でも普通に正社員で、受付は人事部で、秘書は社長室付きでした。
千田琢哉さんは、たとえ身内でなかったとしても、社内ネットワークは強烈だと指摘。また、出世する人は、受付や秘書に対しては訪問先の社長以上に丁寧に接するとしていました。
ただし、受付や秘書が出世に響くからというわけではなく、「訪問先で出逢う人すべてに丁寧に接する」との主張です。結局、みんなに丁寧に、ということ。出世するかどうかは別として、私もそうあるべきだと思います。目下の人に強がる人って、見ていて本当腹立たしいですわ。
●打ち合わせのあと会社の玄関まで送るって面倒くさいような…
その9 経理部からの評判がいい
その10 打ち合わせのあと、会社の玄関まで送る
偉い人ほどお客様と一緒にエレベーターに乗ってお見送りしようとする人が多いのに対し、窓際の人ほどエレベーター前で消える人が多いと千田琢哉さんは、言っていました。
えー、面倒くさいなぁ…。そこまでする必要なく、無駄じゃないかと私は思います。ただ、印象としては良いことは良いんでしょうね。
このとからから
後編記事からの引用。さっきの「誰にでも丁寧に接する」とちょっと似た方向のものが最初に出てました。
その11 肩書きに関係なく、目線がフラット
出世する人は、相手と同じ目線で、同じ映像を描くように対話するとしていました。その結果、対話に一体感が生まれてお互いに信頼関係が育まれるとされています。
一方、窓際の人は、すべての相手を上か下かで判断。相手が目上だとわかれば見苦しいほど卑屈になり、相手が目下だとわかれば見苦しいほど傲慢になるから、結局誰からも嫌われるとのこと。確かに嫌ですよね、そんな人。
●長い打ち合わせ、会議に多く出席…出世するにはやっぱり大事?
この後は多少順番を入れ替え。「打ち合わせが短い」「会議を嫌う」に似たものを感じたためです。
その13 取引先を「利用」しようとしない
その14 会議中、腕を組まない
その12 打ち合わせが短い
その15 会議を嫌う
ただ、理由はちょっと違いますね。打ち合わせは客先との打ち合わせで、25分以内に話を切り上げることで、相手は「もう一度会ってみたい」という名残惜しさを感じるというテクニカルなものでした。
社内の打ち合わせは会議とセットでの説明。出世する人は、疲れて長時間話し込むことができない立ち話で打ち合わせをするなど工夫すると説明。
逆に窓際の人ほど、仕事をサボる口実のためにすぐに座り込んで会議を開きたがるといいます。千田琢哉さんは、「仕事でろくな成果を挙げられないから、会議を開くことによってアイデンティティを必死に保っているのだ」「座り込むと必ず話は長引くから、何もしないまま40年が過ぎていく」とこの部分は特に辛辣でした。
●窓際族はメンツが大事!軽く見られないよう必死に生きている
次で20まで全部出し切り。ピックアップする19番目が終わりに来るように、ちょっと順番をいじっています。
その16 常にお客様の声が根拠
その17 ベストセラーを馬鹿にしない
その18 自分の上司がその上司に伝えやすいように報告する
その20 決断の数が年収に比例することを知っている
その19 挨拶は部下よりも先にする
挨拶は下の人間から上の人間にするものだと信じて疑わない人がいて、窓際の人がまさにそのパターン。周囲に出世がどんどん抜かれていくだけあって、軽く見られないよういつも必死に生きているとしていました。これも辛辣ですね。
出世する人は、後輩よりも先に挨拶。なので、後輩から挨拶をしてくるようになるとのこと。さらに挨拶が溢れ返っているということは、コミュニケーションが取れているということで業績も上がる、としていました。そんなにうまくいくものか?と思いますけど、外でも取り上げた上下関係の話でした。私はこういう話好きですね。威張りくさっている人って嫌いなんですよ。
こういう風にわかるなぁという話もありましたけど、正直わからないなぁという話もありました。ただ、正直私は出世するタイプじゃないと思いますので、わからなくて当然かもしれません。
●手柄横取りのサイコパス上司が優秀に見える罠…部下が被害者に
2022/11/12追記:おもしろかったので紹介した「出世する人とはどんな人?出世する人としない人の20の違い」ですが、正直言うと、研究論文などでないと根拠がある…とは言いづらいんですよね。経験談的なものは科学的根拠がないですし、実際、思い込みが強く、データで見ると間違っていた…ということもありがちです。
上記で紹介していた中では、「手柄を譲る人は出世するが手柄を譲る相手がポイント」で「上司に手柄を譲るべき」という話がありました。確かに手柄を譲ってもらった上司が引き上げてくれる…ということはあるでしょう。これは、ある意味不正と紙一重なんですけど、自分の子分を優遇する…というのはよくあります。
ただし、手柄を横取りするだけで恩義を感じない…という上司も存在。実を言うと、サイコパスなどの上司に関する研究というのがあり、これによると、手柄横取りなどをするサイコパス上司は一見優秀に見えるため高く評価される一方で、そうした人を雇うとむしろ会社にマイナスだとされていました。
なぜかと言うと、こうしたサイコパス上司らは、手柄を横取りするだけでなく、パワハラなどで部下を追い込みます。結果、部下が次々と駄目になったり、辞めたりして、会社はその回復に多大な労力を費や羽目になるため…。こうしたパターンの上司に当たった場合は、部下は出世するどころじゃなさそうですね。
【関連投稿】
■
メモを取らない新人・部下にノートをとらせる方法 忘れるくせにメモしない ■
人を呪わば穴二つ 他人の悪口が自分に返る理由は、脳が主語を理解できないせい ■
仕事ができない人の10の特徴 メモをとらない・言い訳がうまい ■
出世したくない?管理職が不人気 管理するより管理されたい理由は? ■
日本の高校生「偉くなりたい」最少9% 出世欲が低く、保守的 ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|