現在はまだマシで、この後の方が生涯独身という人はどんどん増えていくと思われます。今日はこんな話。
「男おひとりさま」の老後マネー、4つの落とし穴 :月刊日経マネー 特集セレクト :コラム :マネー :日本経済新聞
日経マネー 野村浩子 2013/8/21 7:00
「男性の2割は生涯独身」。6月末に発表された「2013年版少子化社会対策白書」によると、生涯独身で過ごすとみられる人の割合を示す「生涯未婚率」が男性は20.14%(女性は10.61%)に達し、初めて2割を超えたことが分かった。
この「男おひとりさま」(生涯シングルの男性)が迎える老後は、どのようなものになるのか。資金の面から見ると、今までのマネープランでモデルとされてきた「標準家庭」(夫が会社員で妻が専業主婦、子供が2人)とは大きく異なるものになりそうだ。ファイナンシャルプランナー(FP)の山崎俊輔さんは、男おひとりさまの老後資金には、大きな落とし穴が4つあると警鐘を鳴らす。
http://www.nikkei.com/money/column/nkmoney_tokushu.aspx?g=DGXNASFK1501B_15082013000000 モデルはこういう方。
■A男さんの老後生活(1)
現役時代のA男さんは、給料は全て自分のために使い放題。日々外食で、老後資金など気にも掛けなかった。いざ年金暮らしとなり、振込額を目にしてがくぜんとした。「えっ、定年前の半分以下? これからどう暮らせばいいのだろうか…」。
こんな極端なモデル……と私は思ったのですけど、実は意外にあり得るモデルのようです。
扶養家族を抱えてやりくりをせざるを得ない既婚者に比べ、独身者は給料の全額を使いたいように使える。家計管理がおろそかになりがちだ。日経マネー誌の「個人投資家調査」(20013年2月に実施)によると、「月の積立貯蓄額ゼロ円」は独身者に多い。シングルの退職者を見ると、現役時代に退職後のマネープランを立てた人が少ない。
図を見ると、「月の積立貯蓄額ゼロ円」は既婚者で30%(でも多いですね)、独身者の場合は38%くらいに見えます。
本来将来に向けて積み立てなくてはいけない独身者の方が、貯金していないのだそうです。お馬鹿な話……。
なお、おもしろいのが、20%以上積み立てている人を見ていくと、ほとんど変わらないものの独身者の方が多いことです。
ダメな人と備えている人と両極化するのかも。まあ、ダメな人が圧倒的に多いわけですが。
あと、気になるのが、図で「既婚」「独身40歳以上」としていることです。ひょっとすると、既婚者の年齢を合わせていないのかもしれません。
そうなるとよくない比較なのですが、既婚者に若い人が含まれている場合は貯金は余計少なくなりそうなので、さらに差が開く傾向になるかもしれません。
【落とし穴 その2】現役時代の収入と年金のギャップが大きい
シングルは既婚者に比べ、現役時代の収入と年金とのギャップが大きくなる。会社員だった人の年金収入が、現役世代の何割になるかという「所得代替率」を、世帯別に見てみよう。
夫会社員・妻専業主婦だった場合、夫婦の年金を合わせると現役時代の収入の6掛けの収入になる。ところが独身男性の場合は、現役時代の4割ほどにとどまる。なお年金改革で受給額が引き下げられると、この割合はさらに下がる。2025年の男子単身の所得代替率は39.3%と4割を切る見込みだ。
ただ、これは1人当たりにすると、夫婦の方が悪いです。夫婦でいっしょだとその分効率化できるところがあるので、妥当な数字のような気がします。
【落とし穴 その3】住まいは気楽な賃貸か親元生活を選択
独身ほど、気楽な賃貸を選ぶ傾向がある(下のグラフ)。ただし「年金支給額に家賃分は考えられていない」(FP山崎さん)。年金だけでは現役時代よりも収入が減る以上、老後の家賃の蓄えは必要だ。
一方、実家で暮らす「親元シングル」にも、注意点がある。実家暮らしだと、同居する親から介護など頼られがち。ところが親が亡くなり相続となると、兄弟から財産を法定分だけきっちり請求され、実家を出ざるを得ない例もある。親元シングルなら「(実家を相続できるように)遺言を残してもらうといい」とFPの金子祐子さんは助言する。
【落とし穴 その4】医療・介護の費用が既婚者より多めに掛かることも
同居家族のいないシングルなら、病気や要介護となると外部サービスに頼るケースが増える。
高齢世帯の月平均の医療保険費を見ると、単身者世帯(65歳以上)1万550円に対して、2人以上世帯(70歳以上)は1万4761円(平成24年「家計調査年報」)。シングルの方が健康管理が難しいのか、1人当たりの医療保険費がやや上回る。さらに家事外注や介護の費用もかさみそうだ。「シングルは2~3割は多く見積もりたい」とFPの金子さんは指摘する。
最後のところの数字がよくわからず……。比較する数字間違っていませんかね?
比較世帯の年齢が違うのは無視するとして、2人以上世帯で1万4761円でこれを2人世帯と考えて割ると7380円。この結果を「やや上回る」としたのであれば、首をひねります。かなり違う数字です。
1万550円を7380円で割ると1.43。これは「シングルは2~3割は多く見積もりたい」の数字とも合いません。2~3割だと見積もりが甘すぎです。
ひょっとしたら「1万550円」じゃなくて「1万5500円」であり、「1万4761円」を比較すれば「やや上回る」ということかな?とも考えましたが、やはりそれも変な話。う~ん……。
最初の落とし穴以外イマイチピンと来ない説明でしたけど、とりあえず、生涯独身なら既婚者以上に備えをしておくべきだというのは極めて正論です。
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