アイデア商品系の話をまとめ。<WHOが中におもちゃの入った石鹸を作る → 感染症が70%も減少!>、<大人にも効果的? 軍隊用のヘスコ防壁にもおまけ>、<病院の消毒使用率低い→「真実の口」のおっさん顔装置を作ろう!>などをまとめています。
●WHOが中におもちゃの入った石鹸を作る → 感染症が70%も減少!
2013/9/7:望ましい行動や望ましくない行動をルールで縛ろうとすることが多いです。これらは全く無意味というわけではありませんが、精神論的で効果が低いことがあります。それよりもっとスマートなのは、人間の心理を利用した方法。素晴らしいアイデアだと思ったのが、以下の例でした。
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新アイデアの石鹸で子供の感染症発生率を70%減少させることに成功 | スラッシュドット・ジャパン(ストーリー by hylom 2013年08月23日 15時01分 これは誰もが惹かれそうだ 部門)
<衛生環境が悪い国の貧民街などでは、感染症により多くの子供達か亡くなっている。WHOはこうした子供達の感染症を無くすために、新しい発想の石鹸を作り出し、感染症を70%も減少させることに成功したそうだ(AdGang)。
この石鹸の中にはオモチャが埋め込まれていている。石鹸の中のオモチャが欲しい子供たちは、石鹸を使いきるために一生懸命に石鹸で手を洗うという仕組み。オモチャが早く欲しいため、手だけでなく、顔や体も頻繁に石鹸で洗うようになったことで感染症発生率が激減したようだ>
●ビックリマンのようにシールだけ取り出してチョコを捨てるだけでは?
ただ、「ビックリマンのようにシールだけ取り出してチョコを捨てるだけでは?」といった反応も多かったですね。
<これは秀逸なアイディアだ…。
しかし、ビックリマン現象(=シールだけ取り出してチョコは捨てる)などの、MOTTAINAI行為に及ぶ子供達が出現すると、本来の目的である感染症予防の効果も薄れてしまい、残念な結果になるかもしれない。
だがしかし、石鹸を割っておもちゃを取り出し、石鹸を捨てるほど物質的に豊かになる頃には、公衆衛生の考え方を教育するインフラも充分整えられる社会になっているだろうから、大丈夫だ。問題ない。
いや問題だ。MOTTAINAI GHOSTが出るぞ!!>
<努力と報酬のバランスが重要な気がします。
本当に今すぐ遊びたくなるような魅力的なものを埋めるとナイフで削る奴が出てきちゃうけど、 そこそこのものにして、「石鹸を減らす遊び」として認識させれば、使った分だけクリアが近づくのが目に見えて分かるので、適当な達成感が与えられて上手く動いてくれるとか>
現状、70%減少しているので効果があるのは間違いないでしょう。問題はこの効果が続くかですが、たとえズルする子どもがいても、それ以上に石鹸を使う子どもが多いから効果は大きい…という結果は維持できるんじゃないかと思います。たぶん今だって不正している子はいるはずです。
しっかし、石鹸ってすごいですね。そんなに効果あるものだとは……。「貧民街」なのでもともとが衛生に関する意識が相当低いという状況なのかもしれませんけど、それにしても驚きました。
●大人にも効果的? 軍隊用のヘスコ防壁にもおまけ
このアイデアはすごいのですけど、何と大人……しかも、アメリカ軍兵士のために同様のことをしているという話にもびっくり……。「ヘスコ防壁と同じ」という反応が出ていました。
<ヘスコ社が米軍ほかに納入している野戦築城機材のヘスコ防壁と同じですね。
これも開梱設営すると中央部に実用的で高品質なおまけが入っているので若い工兵の楽しみになっているとあります>
<実用的で高品質なおまけ(性的な意味で)かと思ったら、ビクトリノックスとかの普通の実用品でガッカリだった>
最初、ヘスコ防壁とはなんぞや?と思っていました。そもそも「へこす」と読んでしまったほどわかりませんでした。以下の通り、堤防や軍事目的の防壁などに利用される大型土嚢だそうです。何でこんなものにおまけが!と驚いてしまいます。
<ヘスコ防壁(へすこぼうへき、以下ヘスコ; 英語: Hesco bastion)は、米ヘスコ社(英:Hesco Bastion Ltd)製の大型土嚢。さまざまなサイズがあり、堤防や軍事目的の防壁などに利用される。イラクやアフガニスタンでは米陸軍、海兵隊の地上部隊の基地などで広く利用されている。
ヘスコはいわゆる数珠繋ぎになった金網が箱状になっており(ただし蓋は無く、底も抜けているので上下方向には筒抜け状態)、内部に耐火材質の布が張られている。この中に土や砂を詰め込めば土砂が詰まった箱となり、その箱が数珠繋ぎに広がれば強固な壁となる。表面こそ金網と布だが中身の土砂が有用に働き、火器などに対する防壁としては金網や有刺鉄線、コンクリート壁などよりも強力である。(米軍が採用検討の際に行ったテストではM203から発射された40mmグレネードやRPG-7の対戦車擲弾にも耐えている)
各種サイズを揃えるヘスコ防壁の内、現在の米軍基地でもっとも広く利用されているものは、縦横幅がともに1.5m、高さ2.1mのもので、それが5個連なって一束となる。イラクやアフガニスタンでは海軍のシービーおよび陸軍の工兵などがヘスコの設置・移動を行っている>
Wikipedia あと、ヘスコ防壁のおまけの例として出ていた「ビクトリノックス」もわかりませんでしたので、検索してみました。
Wikipediaによると、いろいろやっているものの、スイスアーミーナイフが最も有名なようです。
<ビクトリノックス(Victorinox )は、スイスに本拠地を置きアーミーナイフの納入業者として知られているナイフメーカーである。社名は創業者カール・エルズナーの母親の名「ビクトリア」と、フランス語でステンレス鋼を表す略語「イノックス」の組み合わせ。2005年に同じくスイス陸軍にアーミーナイフを納入していたウェンガーを合併した>
何かすっかり話が逸れちゃいましたけど、おまけの力ってのはすごいものですね。
●病院の消毒使用率低い→「真実の口」のおっさん顔装置を作ろう!
2018/10/31:上記の話を思い出す記事がありました。インフルエンザのシーズンを前に、手の消毒を徹底してもらおうと、大阪大学附属病院の正面玄関に「ついやってみたくなる」という人の気持ちを活用した、一風変わった消毒装置が登場しています。
これは、ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られている「真実の口」をモチーフにした消毒装置。偽りの心を持つ人が手を入れると手をかみ切られるという伝説で知られるギリシャ神話の神、オーケアノスというおっさんの顔のレリーフが取り付けられています。
病院では以前から玄関に消毒液を設置していたものの、実際に使う人は200人に1人程度。新装置では、早速おそるおそる手を入れてみたり、おもしろそうに何度も手を入れたりする姿が見られており、やはり大人でもこういうのは効果がありそうでした。
<「ついやってみたくなる」手の“消毒装置”が登場>(NHK 2018年10月30日 13時18分")より
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181030/k10011691351000.html
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