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世界幸福度ランキングでわかる所得格差の影響力 日本は中国以下の幸福度にまとめ。
私の最初にリンクした投稿に関するところですと、デンマークが順当に1位となりました。
ただ、私のものは、
デンマーク人は幸せを感じていない?幸福大国というイメージの間違いというその認識に反するものですけどね。
一方、アジアの幸福の国として近年注目されたブータンの名前はありません。
これに関係するかどうかわかりませんけど、ナショナルジオグラフィックが紹介していた5つのポイントがおもしろかったです。
■幸福度の高い国に関する5つのポイント
【 1 】豊かな国は幸福度も(おおむね)高い。
【 2 】豊かな国には問題も多い。
【 3 】ヨーロッパの貧困国は幸福度が特に低い。
【 4 】気候の良さは幸福につながらない。
【 5 】幸福度の高い国には、自転車先進国が多い。
私は経済的に豊かでも幸せじゃないうんぬんといった論には、基本的には怪しいと感じて警戒します。
上記ポイントを見ると、豊かな国は彼らの意見の通りに問題の多さがある一方、幸福度も高いという二面性を見せています。
経済的に豊かな国の幸福度の高さに関しては、ナショナルジオグラフィックは"分かりきった話"だとして、以下のように書いています。
お金で幸福は買えないかもしれないが、あるに越したことはない。そのことは、世界で最も幸福度の高い国々のリストを一目見るだけでも明らかで、上位の国々は生活費が高い場所ばかりだ。
これらの国々はいずれも税金が高く、社会福祉政策に多額の支出を行い、医療体制が充実している。また、戦争の当事国ではなく、マラリアも流行していない。加えて、汚職も極めてまれな国々だ。
では、同時に問題を抱えるというのはどういうことでしょう?
とはいえ、豊かであること自体も、ストレスや問題の要因になると、コロンビア大学地球研究所の所長で、今回のレポートの共著者であるジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs)氏は指摘する。
サックス氏は、全世界で年間約5000億ドルの市場規模を持つ広告業界が、「人間が持つ心理的な弱点や無意識の渇望を食い物にし」、そのために豊かな国に住む人々の幸福度は下がっていると警告する。
基本的には幸せなはずの西側の先進国で幸福度が下がっている理由としては、このような豊かさにまつわるストレスや、欲望がかなえられないことへの失望があるとも考えられる。一方で、発展途上の地域、特にラテンアメリカやサハラ以南のアフリカの国々では幸福度が向上していると、サックス氏は述べている。総合的な幸福度が前回との比較で最も上昇した上位2カ国(61位のアンゴラと103位のジンバブエ)はアフリカの国々だった。
これは私の意見とほぼ同じですね。幸福とは希望を感じられることです。ですから、経済的に豊かでなくても成長する兆しが見えれば幸せと感じ、経済的に豊かでも落ち目であれば幸福度はあまり高くなりません。
人間の欲望は際限ありませんので、いきなり良い状態にはせず、少しずつ少しずつ与えていくというのが、幸せの鍵でしょう。
「【 4 】気候の良さは幸福につながらない」と「【 5 】幸福度の高い国には、自転車先進国が多い」はおもしろいですね。
"幸福度ランキングでトップ10入りを果たした国々は、いずれも長く厳しい冬を堪え忍んでいるところばかり"だというのが、気候の話。
もう一つの自転車の方はデンマーク(幸福度1位)とオランダ(同4位)だけで、ちょっとこじつけすぎかも。"中国や、発展途上地域のほとんどでも自転車が主要な交通手段として使われているが、これらの国に住む人々は好きこのんで自転車に乗っているわけでは"なく、自動車を満喫した上で敢えて自転車の国が幸せという分析のようです。
どこまで当てになるのかわからないランキングですけど、おもしろいにはおもしろいですね。
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