【クイズ】麻婆豆腐に関する説明として正しいものはどれ?
(1)豆腐にこだわりを持ち、濃い味を好まない西日本では丸美屋「麻婆豆腐の素」がなかなか売れなかった。
(2)麻婆豆腐は、麻婆豆腐を発明した麻(マー)お婆さんにちなんでつけられた名前。
(3)丸美屋「麻婆豆腐の素」に豆腐が入っていないのは、中小企業を保護する法律で大手は豆腐を作れないため。
●お雑煮・おせちに飽きると、麻婆豆腐の素が売れる?1月が売上最高
2022/01/28追記:<技術的な理由ではない…丸美屋「麻婆豆腐の素」には、なぜ豆腐が入っていないのか>(プレジデントオンライン / 2022年1月27日 12時15分)というのは、麻婆豆腐の話が盛りだくさんの記事でした。丸美屋食品工業の村上麻登香(まどか)マーケティング部 中華即席チーム課長に話を聞いた…というものです。
https://news.infoseek.co.jp/article/president_54080/?tpgnr=busi-econ
新型コロナウイルス問題の影響で、丸美屋食品工業の製品ではふりかけが苦戦。通勤や旅行激減で手作り弁当を作る回数が減ったためだと説明されていました。一方で、在宅勤務が追い風となり、全体としては好調。「麻婆豆腐の素」などは「不景気になると存在感を増す」といった特徴もあるようです。
また、「麻婆豆腐の素」が一番売れるのは1月で、「おせち料理が終わった時期」だというのもおもしろいですね。「即席カレーと麻婆豆腐の素は似たポジションで、雑煮やおせちの和風の時期を過ぎると登場回数が増えます」とおっしゃっていました。おせち料理に飽きた反動で妙に辛いものを食べたくなるんですかね?
●日本人に馴染み深い豆腐料理なのに日本人には難しいから売れる?
「『丸美屋 麻婆豆腐の素』が発売されたのは1971(昭和46)年」だそうです。「麻婆豆腐の素」が長く愛される理由について村上麻登香さんは「日本人にとってなじみ深い『豆腐を用いた料理』であること、そして日本人好みだが自分では再現しにくい『中華味』という点」がポイントではないかと見ていました。
また、「さまざまな鍋料理にも使われますが、豆腐は名脇役のような存在。湯豆腐や冷奴ぐらいしか主役になりません。麻婆豆腐は数少ない、豆腐が主役の料理なのです」とも指摘。言われてみればそうですね。ただ、以前と違っていろいろな味が出てきた…という違いはあるみたいで、以下のような話もありました。
「最近は味のバリエーションも増えています。2017年ごろから『マー活』と呼ぶブームが起き、麻(マー)のしびれるような辛さを楽しむ消費者が増えました。当社でも花椒を効かせた本格的な味わいの『贅を味わう 麻婆豆腐の素』が売れています」
このいろいろな味を含めたレギュラー5品(中辛、甘口、辛口、大辛、鶏しお味(現在は鶏白湯(パイタン)味に変更))で年間約5600万個を販売し、丸美屋がメーカー別のシェアは約50%を占めているとのこと。ちなみに1位は中辛で、2位が甘口、4位が辛口です。そして、3位と5位は味の素のCookDoでした。
●麻婆豆腐の素はなぜ豆腐なし?麻お婆ちゃんの豆腐という意味?など
【クイズ】麻婆豆腐に関する説明として正しいものはどれ?
(1)豆腐にこだわりを持ち、濃い味を好まない西日本では丸美屋「麻婆豆腐の素」がなかなか売れなかった。
(2)麻婆豆腐は、麻婆豆腐を発明した麻(マー)お婆さんにちなんでつけられた名前。
(3)丸美屋「麻婆豆腐の素」に豆腐が入っていないのは、中小企業を保護する法律で大手は豆腐を作れないため。
【答え】(1)豆腐にこだわりを持ち、濃い味を好まない西日本では丸美屋「麻婆豆腐の素」がなかなか売れなかった。
選択肢にした話はこの後補足しますが、とりあえず、正解の選択肢だった「西日本では売れなかった」という話から。今でこそ愛される麻婆豆腐ですが、当初は日本全体で苦戦したみたいですね。当時は、麻婆豆腐はまだ町の中華料理店にもない、未知のメニュー。「婆ちゃんの豆腐? なんだいそりゃ?」という声もあったといいます。
「発売当初『麻婆豆腐の素』は苦戦しました。主な理由は、当時なじみのない料理だったからです。発売翌年からテレビCMが開始されて関東地方では知名度が上がりましたが、豆腐にこだわりを持ち、濃い味を好まない西日本では売れなかったと聞いています」
このイマイチ馴染みがなくて売れなかった麻婆豆腐がブレイクした理由は、2年後の「オイルショック」という意外なものでした。「日用品が買えなくなる」とパニック状態になった消費者が小売店に殺到し、今まで注目されなかった麻婆豆腐の素まで売れました。これが全国各地の人が味を知る一因となったとされています。
●中小企業を保護する法律で大手は豆腐を作れない…というのは少し本当
選択肢にした「(3)丸美屋「麻婆豆腐の素」に豆腐が入っていないのは、中小企業を保護する法律で大手は豆腐を作れないため」ですが、実を言うと、中小企業を保護する法律で豆腐に制限があるというのは事実。
豆腐・ラムネ・シャンメリーは大企業製造禁止 中小企業分野調整法の問題点などでやっています。
ただし、レトルト食品に含まれているものなんかは規制の対象外ですね。記事でも、豆腐も近ごろはフリーズドライ製法で多くのレトルト食品に入っているという話が出ていました。豆腐を入れても法律違反ではないですし、技術的にも問題ないということです。ただ、丸美屋では敢えて入れていないとして、以下のような説明をしていました。
「自宅での調理も時短を重視されるので、簡便さには対応します。ただ、少し余白も残しておきたい。すべての具材が用意されていると”手抜き”感が出て、買うのをためらう人が多いからです。『麻婆豆腐の素』の派生商品として『麻婆茄子の素』『麻婆白菜の素』なども展開していますが、別に用意した肉や野菜を加えるなど、みなさんアレンジされています」
この説明は、私には「なるほど」と納得できるものではなかったのですが、前述の通り、この路線でシェアを確保しているというのも事実。ただ、そもそも他社も豆腐は入れていないんじゃないですかね。具材全部入りのカップ麺やレトルトカレーも売れているんですし、豆腐を入れても売れるような気がするんですけど…。
●麻婆豆腐はお婆さんが作った料理ではなく「おばさん」の料理だった
もう一つのクイズの選択肢「(2)麻婆豆腐は、麻婆豆腐を発明した麻(マー)お婆さんにちなんでつけられた名前」は、先程すでに出てきた「婆ちゃんの豆腐? なんだいそりゃ?」から作った間違いの選択肢。
麻婆豆腐はお婆さんが作った料理?その由来とは | 横浜中華街世界チャンピオンの肉まん皇朝では、以下のように説明していました。
<麻婆豆腐が生まれたのは、およそ100年前の清王朝末期のこと。四川省の都・成都に住んでいたチャオチャオという顔にあばた(天然痘が治った後に、顔に残ったくぼみのようなもの)がある女性が生み出しました。
(中略、引用者注:17歳で結婚したチャオチャオですが、)夫は結婚して10年後に急死します。若くして未亡人となり、以降も独身を貫いたチャオチャオ。彼女が生活の糧として選んだのは料理でした。(中略)
「あばた」という意味をもつ「麻」の字と、「妻」や「身持ちの固いおばさん」という意味をもつ「婆」の字を合わせて「麻婆豆腐」と呼ばれるようになったそうです>
チャオチャオがこの料理を作ったのは、3軒続きの長屋の両隣にある豆腐屋と羊肉屋から食材を調達していたという事情から、両方を使った料理を作りたかったため。そのためか、チャオチャオ自身は当初「羊肉料理」と名付けていたそうです。ただ、彼女が亡くなってから、前述の通り、「麻婆豆腐」と呼ばれるようになったといいます。
●ほとんど誰も知らない「春分の日」の日の意味とは?…過去のクイズ
【クイズ】春分の日の主旨として、正しいものはどれでしょう?
(1)生に感謝し、家族のきずなをたしかめる。
(2)自然をたたえ、生物をいつくしむ。
(3)勉学にはげみ、知識をやしなう。
【答え】【クイズ】以下のうち、実際に存在したことがない地名はどれ?
(1)坂上田村麻呂が斬首した蝦夷の将の首が飛んだ鬼死骸村
(2)横溝正史の小説『八つ墓村』のモデルとなった八墓村(やつかむら)
(3)源義家の家臣が切り落とされた片手を洗ったとされる血洗島村
【答え】【クイズ】コーヒー病・タバコ病・ワイン病…本当にある病名はどれ?
(1)紅茶病
(2)コーヒー病
(3)タバコ病
【答え】【クイズ】2019年に台湾の中華職業棒球大聯盟所属のプロ野球チームを買収した日本企業はどれ?
(1)ソフトバンク
(2)楽天
(3)ロッテ
【答え】【クイズ】朝、目が覚めたときに鼻詰まりが起きたり、くしゃみや鼻水が止まらなくなることをなんと言う?
(1)エンジェルミスチーフ 「天使のいたずら」
(2)モーニングアタック 「朝の攻撃」
(3)ワイルドモーニングコール 「野生の(自然の)目覚まし」
【答え】【本文中でリンクした投稿】
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