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グリーの株価、僅か1年半で3分の1以下 業績悪化の理由は何か?


★2013/9/23 グリーの株価、僅か1年半で3分の1以下 業績悪化の理由は何か?
★2013/9/24 国内社員もリストラに戦々恐々のグリー 背水の陣でスマホアプリに集中


★2013/9/23 グリーの株価、僅か1年半で3分の1以下 業績悪化の理由は何か?

 グリーについては過去に結構書いていた時期があったのですが、今回はすごく久しぶりとなります。

 グリーをタイトルに出した投稿は他にもありますが、グリーがメインとなると2012年2月のグリーの新卒年収1500万円採用は当然までさかのぼります。

 このときから1年半、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったグリーは今や見る影もありません。僅か1年半の間(実際にはもっと短期間)にソーシャルゲームを取り巻く状況は一変しました。

 株価を見れば一目瞭然ですけど、ご覧の通り、だだ下がりに下がっています。

2012年2月29日 2,542円
2013年9月20日 773円

 しかもこれ、まだまだ下げ止まっていない感じなんですよね。年初来安値はつい先日である9月2日の750円ですから、まだ最安値付近なのです。

 株価の下がり方はともかく、この苦戦ぶりはグリーだけではありません。業績悪化の理由は、モバゲーのDeNAを含めて従来のソーシャルゲームの成功法則が、全く通用しなくなってしまったことによります。

 以下の記事は当時どころかその前からずっと変わらずダメだったミクシィを含めて、3社まとめてダメダメよということを伝える記事です。
国内ソーシャルは苦難の時代か DeNA・グリー・ミクシィ3社が決算不調 | 東京IT新聞
2013年8月21日(水) 07:00

「ソーシャル」を掲げる上場企業の業績が悪化している。ソーシャルゲーム“2強”の一角、グリーの2013年4~6月期の最終的なもうけを示す純損益は上場以来初めて最終赤字。ディー・エヌ・エー(DeNA)も前年同期比4%の減益だった。SNSのミクシィは、本業のもうけを示す営業損益の段階から赤字となった。海外での先行投資が重かったり、米Facebookの攻勢にさらされたり、日本発のネットサービスが海外勢とどう戦うのか。その底力が問われているという側面もありそうだ。(中略)

 (引用者注:グリーは)営業損益も前年同四半期比59%減、直前の四半期比28%の77億9400万円にとどまった。2四半期連続の減収で、5四半期連続の営業減益となった。利益面でみると、1年以上にわたり下り坂が続いているという厳しい状況だ。

 ライバルのDeNAも厳しい。4~6月期の営業利益は170億円だった。前年同四半期比では8%減、直前四半期比は7%減であり、3四半期連続の減益だ。(中略)

 ソーシャル分野で不振なのはゲームだけではない。かつて、グリー、DeNAと並び"国内主要SNS"と目されたミクシィはもっと厳しいかもしれない。

 4~6月期は営業損益から赤字(8400万円の赤字)だった。売上高は5四半期連続で減少している。
http://itnp.net/story/299

 ミクシィはさすが一歩も二歩も先を行き相手になっていませんが、かつての二強グリーとDeNAも極めて深刻な状況で、この先の見通しは不透明です。

 今回は日経新聞でグリーの凋落ぶりを伝える記事を2つ見かけましたので、その話を取り上げます。ただし、長くなったため、2つ目の記事は次回ですが……。

 とりあえず、1つ目は8月のもの。記事ではまずグリーがDeNA以上に業績悪化が顕著だとしていました。

 これは上記のグリーの「四半期連続の営業減益」、DeNAの「3四半期連続の減益」で見ても明らかですね。
グリー、コントロール甘かった拡大経営のひずみ :記者の目 :企業 :マーケット :日本経済新聞
(1/3ページ) 2013/8/16 6:00 飯山辰之介

 グリーの田中良和社長は「スマホアプリ、海外事業、ブラウザーゲームと経営資源を分散させてしまった」と反省する。強みを持っていたはずのブラウザーゲームの運営でディーエヌエの後手に回り、アイテムの課金収入を減らした。成長分野と期待するスマホアプリの開発を急いだが、経費がかさんで採算が見込めないゲームが増えただけだった。

 ゲーム開発の担当者を積極採用したため、前期末の連結人員は2364人と1年前に比べ634人(37%)も増えた。4~6月期の売上高に対する人件費の比率はディーエヌエの9%に対し、グリーは17%に達する。売上高が急拡大していた時期なら経費増は問題にはならなかった。だが、成長が頭打ちになる中で経費のコントロールを失えば、経営にとって致命傷になりかねない。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXNMSGD1501N_15082013000000

 こういった積極策そのものはアリだったと思いますけどね。守りに入ったDeNAだって、増益しているわけではありません。

 絶好調だった頃から、スマートフォンに移行した場合に当時の収益モデルから転換を迫られるのはわかりきった話でしたし、実際、グリーとDeNAの課題としてそれは既に指摘されていました。

 ですから、次の収益モデルを作ろうという攻めの姿勢は必要だったでしょう。まあ、問題はその攻めが全然実を結ばず、新しい稼ぎどころを全く作り出すことができなかったことです。

 ブラウザゲームに一極集中じゃなくても、もう少し的を絞るくらいはできたはず……と悔やむのはわからなくもないです。

 ……と次を見ると、ああ、これは確かにダメだなって話もありました。
 田中社長は会見で「選択と集中を進める」と強調した。13年7~9月期までに不採算ゲームの運営・開発を中止。既に数十本のタイトルの廃止を決めており、前期に約90億円の関連資産を減損処理した。中国と英国の開発拠点、オランダ、ドバイ、ブラジルの営業拠点も引き払った。さらに外注費など固定費を14年4~6月期までに前年同期比で約10%減らす計画。「開発するゲームタイトルも絞り込み、少数精鋭で利益を出していく」(秋山仁コーポレート本部長)。広がりすぎた戦線を縮小することで経営の安定を図る考えだ。

 私はいろいろとやってみるのは全然悪いことじゃないと思いますが、ダメなものをそのまま続けていくということは支持しません。

 いわゆる「小さく失敗」で、どんどんチャレンジしてみてもしダメなら手を引く……というスタイルが一つの良いやり方だと思っています。グーグルなんかも失敗したプロジェクトは多数あります。これは全く悪くないやり方です。

 ところが、失敗したときにやめられないってのは、最悪です。私がグリーを良いと思っていたのは、試行錯誤で失敗しながら成功するやり方を選んでいけるところだったのですが、実際にはそうではなかったようです。

 下手に成功しすぎてしまったために、慢心したんでしょうかね?


 業績悪化の理由については2つ目の記事にもいくつか載っていました。そちらは後半で。


★2013/9/24 国内社員もリストラに戦々恐々のグリー 背水の陣でスマホアプリに集中


 グリーの株価、僅か1年半で3分の1以下 業績悪化の理由は何か?の続きです。

 前半では「スマホアプリ、海外事業、ブラウザーゲームと経営資源を分散させてしまった」といった敗戦の弁が述べられていました。

 後半はもう一つの日経新聞の記事で、前回の翌月にあたる9月のもの。こちらはタイトルからして、非常に辛口です。
グリーの「三年天下」、熾烈なゲーム生存競争  :日本経済新聞
(1/4ページ) 2013/9/2 7:00 北爪匡
 携帯電話向けゲームの先駆者、グリーが急失速した。スマートフォン(スマホ)時代についていけず、業績は悪化。一時は任天堂をおびやかすほどの栄華を誇りながら、その天下はわずか3年で終わった。グリーにとって生き残りをかけたサバイバルゲームが始まっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3002S_Q3A830C1000000/

 こちらの記事で指摘されていたのは、アップルやグーグルの存在です。

 この件も実は前回指摘されていたというスマートフォンへの移行問題の一つであり、当時から既に言われいた懸念事項でした。

 スマートフォンでのアプリの場合、アップルやグーグルのストアを通すために、そちらに手数料を支払います。その分だけグリーは利益分を減らすか、ユーザーに転嫁せねばなりません。

 この問題はグリーでゲームを提供するゲームメーカーにとってはさらに深刻です。もともと薄い利益がさらに薄利になるのです。記事で書かれていたのは、この問題です。

「今はアップルやグーグルにも手数料を払わなければならない。グリーさんにも、手数料を出していたら、我々の手元に半分も残らない」(ノアに参加するゲームソフト会社の担当者)

 「ノア」というのは、方舟に乗ってグリーから脱出するという意味を込めた「グリー外し」プロジェクトで、下記のような内容だそうです。
 セガなどゲームソフト15社がスマホ向けゲームのユーザー開拓で連携するニュース。「旗振り役のセガが、ゲームのユーザーを他社と一緒に囲い込めるシステムを開発。急成長するスマホゲーム市場を手を携えて攻略する」という内容だったが、かいつまんで言えば、「グリー外し」を意味した。


 また、次も当時から指摘されていた点。グリーは本質的にはゲームメーカーではなく、なおかつ低スペックなガラケー(フィーチャーフォン)レベルのサービスを提供してきたため、高スペックなゲームでは見劣りするというものです。
 ユーザーの関心は、グリーが得意としていた「ガラケー」でブラウザー(閲覧ソフト)を使う簡単なゲームから、大画面のスマホ上で多彩な表現を楽しめるアプリ(応用ソフト)型のゲームに移っていった。代表が、人気絶頂のガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」だ。

 こうやって見てみると、当時言われていた問題点を何一つ解決できなかったという状態のようですね。これはやはり前半で指摘されていた「経営資源の分散」と関係しているかもしれません。

 「では、グリーはこれから先、経営資源をどこに集中させるのか?」というところに、今度は関心が移ります。これも記事では網羅していました。

 "明確なリーダーシップを発揮しない姿は「おともだち経営」と皮肉られることもしばしば"という田中良和グリー社長が選んだのは、どうやら「スマホ向けのアプリ型ゲーム」のようです。

 本来なら資金に余裕のある状態でやれれば良かったので、これはもう「背水の陣」と言って良いかもしれません。
 グリーそのものが「普通のゲームソフト会社」に近づけば、SNSを使う携帯ゲームの世界で存在感が低下する。今までグリーが守ってきた特別な地位を完全に失いかねない賭けとなるが、田中自身は「もう後戻りはない」と割り切っているようだ。

 かなりお金と時間をロスしてしまったのは痛すぎですが、初心に返って失敗しながら新たな成功法則を見つけていけるでしょうか?


 なお、1つ目の記事の時点だと、現在グリーはリストラをしていないものの「いつリストラが発表されるのかと身構えている従業員もいる」(グリー関係者)と戦々恐々といった調子でした。

 ところが、2つ目ではこうありました。
 「皆さんにも考えてもらいたいのです」――。田中は今夏、創業来、事実上初めてとなるリストラ策に関して緊急メールを全社員に送った。業界内でうらやましがられた給与体系の見直しを説明するためだった。

 リストラは日本だと首切りとイコールになってしまっていて解釈に迷いますが、解雇も視野に入っているんですかね、これは?

 このまんま曖昧にしておくのも悪いと思ってざっと検索かけましたが、前回書いた海外事業の大幅縮小は別として、国内社員のリストラに関しては「実行した」と明記している記事はなく、「リストラの可能性」といった報道がいくつかある程度でした。

 とりあえず、首切り実施が心配されるようなところまでは、追い込まれた感じがあります。


 関連
  ■グリーの新卒年収1500万円採用は当然
  ■グリーが成長した理由は人 その2 ~青柳直樹、小竹讃久~
  ■その他の企業などについて書いた記事

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