投資信託は投資のプロ(?)が資産を運用して、その運用益を投資者に分配する方式の金融商品です。プロ投資家(?)が頭を使って運用するものですので、手数料も高く設定されています。
ところが、
投資信託は損 ほとんどは平均以下の運用成績で、人気も比例せずで出てきたように、多くの投資信託はわざわざ手間暇をかけて運用しているのにも関わらず、自動的に買うインデックスファンドに勝てません。
高い手数料を払っているというのに、何という詐欺でしょう。
最初のところで「投資のプロ」の後にはてなマークを入れていたのはそういうわけで、彼らは実際にはプロ投資家ではなく、素人です。まあ、「素人」は言いすぎかもしれませんので、「素人に毛が生えた程度」くらいに留めておきますかね。
どちらにしろわざわざ平均より悪い商品を選んで運用しているわけですから、プロとは言えません。
(選んで悪いのを見つけらるのならそれはそれで大したものですけど、たぶんそういうわけでもないでしょう)
なお、今回メインの話じゃありませんけど、金融機関の人たちはよく雑誌などで利益を出せる金融商品の推奨や株価予想(なぜか大抵上がるという予想)をしています。
でも、そういう人たちが上記の有り様となると……後は言わなくてもわかりますよね。
さて、今日は投資信託がテーマですので、そちらに話を戻します。
新しくもう一つおもしろいものを見つけました。
投資信託の闇歴史。昔は「ゴミ箱」と呼ばれていた!
2013年7月24日 中野晴啓 [セゾン投信株式会社 代表取締役社長]
http://diamond.jp/articles/-/39151 この記事では私が
証券マンは商品を売るプロで投資は素人 AIJ浅川和彦、松木新平はあれでも伝説の人物だったのタイトルで書いたようなことを言っちゃっています。
彼ら(引用者注:金融機関の人)は販売のプロであって、投資信託を運用しているプロではありません。ですから、あなたの資産運用にとって有利な商品を進めてくるとは限らないのです。
販売のプロである金融機関の販売担当者は、どうしても長期投資向きではない、自分たちの「売りやすい商品」や、その時期の「販売目標にある商品」を勧めてくるケースが多いのです。
何も知識がないまま、金融機関へ行って、窓口のお勧めを買うことだけは、絶対にやってはいけません。
中野晴啓さんは日本の投資信託の歴史からして悪すぎるとおっしゃっています。
投資信託を販売する証券会社は、次々に自社の系列である投資信託会社(投信を設定して運用する会社)を設立し、自分たちが手数料をかせぐための投資信託(ファンド)をどんどん設定するようになったのです。
そして、そのうちに多額の手数料を稼ぐだけでなく、証券会社が自己売買によって損をこうむって、売るに売れなくなった株式を、系列の投資信託会社が運用しているファンドに入れ込むという、とんでもない行為も横行するようになりました。今から十数年前、投資信託のことを、業界関係者は「ゴミ箱」と言っていたものです。
これは過去形であることでわかるように、"今はルールが整備され、自己売買で損をこうむった株を投資信託に付け替えるというような無法行為は行われなくな"ったそうです。
でも、冒頭の通り、本当に儲かる投資信託は少数派なのが現実です。また、現在でも"ファンド=手数料稼ぎの道具、という側面は色濃く残ってい"ると作者は言います。
「手数料稼ぎの道具」である場合、金融機関側としては顧客に何度も売買してもらわないといけません。
中野晴啓さんは長期投資が本来の投資信託の理想だとしていますが、金融機関が「手数料稼ぎ」をしようとすると、長期投資できるような商品は推奨できません。
そのために、金融機関は何度も乗り換えを勧めることの可能な賞味期限の短い商品を売りたがるとのことです。
実際、"個人が投資信託を購入した場合の平均保有年数"は、"平均でたった2.3年"だそうです。長期的に資産を形成するということができていないことがよくわかります。
"日本の投資信託は単なる手数料稼ぎの道具、つまり販売する金融機関が儲けるための商品"というのは、言い過ぎとは言えないでしょう。
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