外来種・生態系破壊の話をまとめ。<海外の外来種だけが生態系破壊じゃない 日本国内の放流などで問題>、<ヤマメとアマゴの放流は良いこと?実は生態系がめちゃくちゃに…>などをまとめています。
●海外の外来種だけが生態系破壊じゃない 日本国内の放流などで問題
2022/10/04:
池の水ぜんぶ抜くで魚大量死問題…外来種駆除、実は非科学的?で書いているように、外来種駆除は海外から来たものを排除せよ!という単純な思想がわかりやすくて人気がある一方でなかなか難しい問題です。また、海外の外来種だけが生態系破壊じゃない…というのも盲点でしょう。
日本の生物でも問題になるというのは、そもそも「国内外来種」という言葉があることでもわかります。
国内外来種とは - 筑紫野市ホームページでは、以下のような説明でした。代表的なのは、日本人が好む魚を本来棲んでいないはずの湖などに放流してしまう…といった例であり、ここらへんを中心に事例を追加していく予定です。
<「外来種」という言葉を見ると、海外から日本に持ち込まれた外来生物(国外由来の外来種)のことを表すと思われがちです。
しかし、「在来種(本来の分布域に生息・生育する生物)」でも、本来は本州以南にしか生息していないはずのカブトムシを北海道で逃がした、というように日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、「外来種」となり、もとからその地域にいる生物に影響を与える場合があります。
このような"外来種"のことを「国内由来の外来種」と呼んでいます。国外由来の外来種と同じく、大きな問題となっています>
●釣れると嬉しかった「ヤマベ」…「ヤマメ」が正しい名前なの?
2022/02/11:魚のヤマメは、私の地元北海道でも釣れる魚。ただ、うちの地元の川でよく釣れる魚はウグイばかりで、ヤマメはあまり釣れません。ウグイも食べられないことはないのですが、おいしくないとされていたのでいつも逃していました。なので、ヤマメが釣れると嬉しかったですね。自分で釣ったせいかすごくおいしくて、子供の頃楽しみにしていたものです。
…と書いてきたのですが、実際にはうちでは「ヤマメ」ではなく「ヤマベ」と呼んでいました。書籍だったかテレビだったか辞書だったか忘れましたが、「ヤマベ」ではなく「ヤマメ」と書いていたので、私は「ヤマベ」が「ヤマメ」がなまった間違った呼び名ではないか?と疑っていた時期があったんですよね。
しかし、うちだけ間違って呼んでいたわけではなく、「ヤマベ」というのは北海道方言だったようです。
Wikipediaによると、ヤマメは、北海道、東北地方の一部では「ヤマベ」とも呼ばれるとのこと。また、九州の一部の地域(福岡県、熊本県、大分県など)ではヤマメとアマゴを総称して「エノハ」とも言うそうです。こういった動植物の方言というのは、よくありますよね。
●ヤマメとアマゴの放流は良いこと?実は生態系がめちゃくちゃに…
上記の最後のところで九州の一部ではヤマメとアマゴを総称して「エノハ」と呼ぶという話がありましたが、Wikipediaによると、天然でのヤマメの分布域は元来、本州の関東以北の太平洋岸と日本海側全域、瀬戸内海に面した九州の一部地域(主に福岡県と大分県)に分布し、アマゴとは分布が分かれていたそうです。
太平洋岸の天然ヤマメの南限のひとつだったのが、神奈川県。一方で、静岡県はアマゴの分布域といわれ、一部の地域では、混在しているものと考えられているそうです。大体ここらへんが境目だったんですね。しかし、近年盛んになった放流により分布が乱れているともWikipediaでは指摘されていました。
ヤマメ域にアマゴ、アマゴ域にヤマメにが放流され、両者は容易に交配してしまい、神奈川県や山梨県内ではヤマメとアマゴの中間的な魚も発見されており、分布域は曖昧になりつつあるとのこと。生態系保護では単純化されてわかりやすいためか海外からの外来種ばかり叩かれますが、日本の魚の放流も本当はダメなのです。
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