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チャッカマンの名前の由来はガッチャマン?使い捨てライターも開発


 チャッカマンに関する話をまとめ。<使い捨てライターもチャッカマンも東海の新田富士男氏が開発>、<現在の東海はアメリカ系?伊藤忠エネクスもすでに売却済み>、<チャッカマンの名前の由来はガッチャマン?本当の話なのか?>などの話をまとめています。

2022/07/09追記:
●伊藤忠エネクス、高値で東海を買って赤字にして安値で売却し損失 【NEW】




●使い捨てライターもチャッカマンも東海の新田富士男氏が開発

2019/10/19:使い捨てライターで倒産に晒された東海の再建を導いた、チャッカマン(2019年8月12日)|財経新聞によると、なんと使い捨てライターとチャッカマンは同じ生みの親で、ライターメーカー株式会社東海の創業者である新田富士男さんだといいます。すごいですね。

 当然先に開発されたのは、使い捨てライター。当時は100円で、「チルチルミチル」という、かわいらしいものの、ライターとしてはよくわからない名前がついていました。一時はこれで圧倒的だったものの、赤字になり一度倒産。当時の伊藤忠燃料(現、伊藤忠エクネス)が株式を取得、再建を目指しました。

 ただ、使い捨てライターで苦しくなったのは、海外の安価な製品に押されたことなどが理由です。そのまま使い捨てライターが主力だと再建の見込みはありません。そこで実際に再建の立役者となったのが、創業者である新田富士男さんが新たに開発したチャッカマンだったといいます。


●現在の東海はアメリカ系?伊藤忠エネクスもすでに売却済み

 この記事の内容を東海 (ライターメーカー) - Wikipediaでも確かめようと思ったのですけど、内容がほぼ同じだったので上記の記事の方をだいぶ短くまとめて紹介する形にしました。

 Wikipediaによると、まず、1972年(昭和47年)7月、新田富夫さんにより東海精器として設立。3年後の1975年(昭和50年)に使い捨ての100円ライターを考案し、「チルチルミチル」の商品名で発売開始したそうです。現社名となったのは、1984年(昭和59年)に新田富夫さんの実兄が経営する東海樹脂と合併したときでした。

 使い切りライターの専門メーカーとして発展し、1990年代前半には国内シェア7割、海外シェア5割を誇っていました。輝かしい時代があったのです。ところが、簡単な構造であったが故に東南アジア製や中国製の安価な製品が流入したことや円高の影響により業績が悪化。先程の記事だと、120円に値上げしてから悪くなったという書き方をしていました。

 こうしたことにより、1992年には赤字に転落、1994年5月に倒産。1997年10月に伊藤忠燃料(現・伊藤忠エネクス)により株式が取得され再建された後、2005年3月にアメリカ合衆国のライター販売企業キャリコを傘下に持つ投資会社ミングマネジメントに売却されて現在に至るそうです。

 この購入したミングマネジメントもアメリカ系なのかな?と検索しましたが、よくわかりませんでした。また、伊藤忠エネクスは東海を再建した…というのはちょっと微妙なところ。下の方に<伊藤忠エネクス、高値で東海を買って赤字にして安値で売却し損失>という話を追記しています。(ここだけ2022/07/09追記)


●チャッカマンの名前の由来はガッチャマン?本当の話なのか?

 さて、チャッカマンの件。Wikipediaでは、点火棒「チャッカマン」といった書き方もしていました。1982年頃、新田富夫さんがアメリカ出張に行った際、招待されたバーベキューパーティーをチャッカマン開発のきっかけとしています。そこでアウトドアのような環境下でも安全に着火できる点火具の必要性を感じ、帰国後、100円ライターの生産技術を当時日本国内では高価であった点火棒に応用させることを目指したとのこと。「点火棒」というジャンルはもともとあったんですね!

 1983年にチャッカマンのファーストモデルとなったライターは、まず米国内のみで販売。日本は後回しだったようです。前述のバーベキュー体験もあって、アメリカでの需要が多いという見込みだったのかもしれません。日本では2年後の1985年ですが、これも山梨県のみでテスト販売でした。だた、ここで大きな反響を呼んで急遽全国的に展開することとなったそうです。

 「チャッカマン」の名称の由来は、想像できるように、「着火」と「(人を意味する)マン」を組み合わせた造語。販売当初、アニメ「ガッチャマン」などの「~マン」という名称が広く浸透していたことが背景にあったとしています。こっちの理由は予想外。「チャッカマンの名前の由来はガッチャマン」と言うと、デマくさいですが、どうも本当みたいですね。

 なお、現在も東海社がチャッカマンのかげでで安泰となったというわけではなさげでした。というのも、現在も禁煙の広まりによるライターの需要減少や、安価な中国製の流入により苦戦を強いられているとされていたため。伊藤忠燃料が再建したとされていたものの、しっかり立て直したわけではなさげでした。

 「じゃあ、うちも中国で作ろう!」と思ったのか、1995年7月には中国で会社を設立、工場を稼働させています。ところが、これも後に福島工場に生産を集約すると発表されていたので、失敗だった模様。私が思いついたこの集約の理由は、需要が少ないため工場が2つあっても仕方ない…といったものですけど、理由は書かれていませんでした。


●伊藤忠エネクス、高値で東海を買って赤字にして安値で売却し損失

2022/07/09追記:伊藤忠エネクス(伊藤忠燃料)による東海の買収と売却に関して書いた201)使い捨てライター東海の会社売買 鑑定コラムというページを発見。伊藤忠エネクスが東海を更生して売却…という形ではあるものの、ビジネス的には疑問を感じるものだったと指摘しています。

 2000年に裁判所から更生会社の手続き終了の決定を受け「更生」したのは良い点。ただ、伊藤忠エネクスが保持中の2003年には早くも赤字に転落して、2004年も赤字決算となり売却。企業再生を手がける会社は黒字になった時点で売って儲けるのに良いときに売らず、悪いときに手放したことが疑問視されていました。

 実際、損失は出たようで、東海の売却に依って伊藤忠エネクスには、約90億円の売却損が発生しています。これと東海の赤字額から計算すると、伊藤忠エネクスは180億円で東海を買ったと推定。ことのきの東海の売上が150億円しかなかったことを考えると、あまりにも高く買っており、「理解しがたい」と言われていました。


【関連投稿】
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