もともとは
公務員の給料の国際比較 日本の公務員給与、高くなくむしろ安い!の関係で公務員給与を見ようとしていたものですが、社会実情データ図録さんに公務員数の比較もありました。
こちらによると、日本の公務員数(人口1000人当たりの公務員数、2008年)は40カ国中4位の少なさです。
1.バングラデシュ 6.3人(人口1000人当たり)
2.インドネシア 10.7
3.韓国 16.4
4.日本 17.5
5.トルコ 17.8
さらに先進国(OECD諸国)で見ると、2位になります。
1.韓国 16.4
2.日本 17.5
3.トルコ 17.8
4.イスラエル 17.9
5.メキシコ 19.6
意外に思われますが、日本は極めて少ないそうです。
図録▽公務員数の国際比較 社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5190.html なお、注意点は以下。
公務員数(役人の数)を国際比較したグラフをかかげた。公務員数(役人数)が多いか少ないかを人口千人当たりで比較したものである。「行政・国防;強制社会保障」分野の事業所に従事する者を公務員としている。「強制社会保障」は国連の国際標準産業分類(ISICver3.1)解説によれば「強制的な社会保障スキームの管理」である。国公立の学校・病院・福祉施設の従事者や交通、郵便、水道ほかの公的企業の就業者は、公務員であっても、それぞれの分野にカウントされている点に注意が必要である。
同じページにある別の比較だと全然違う人数になっています。たとえば、日本であれば17.5人のものと42.2人のものがあります。
たぶん、上記の範囲による違いだと思われます。だいぶ変わっちゃうものですね。
それはともかく、今回私がここで見て新しい視点だなと思ったのが、女性公務員数での比較です。
世界各国の公務員数は国ごとにかなり異なっているが、男性公務員だけ取り出すとそれほどの違いがない。むしろ、女性公務員の数の違いで各国の差が生じていることが分かる。一般的な女性の社会進出度が影響している側面もあるが、むしろ、女性公務員が担うことが多い保健福祉など社会保障分野に公務員を投入している程度の差が大きく影響していると考えられる。
その考えはありませんでした。
まず、女性だけで比較してみましょう。
1.バングラデシュ 0.7人
2.インドネシア 2.2
3.トルコ 2.5
4.日本 4.0
5.韓国 5.2
OECD諸国ではトルコや韓国が日本と同じくらいの位置に来ていますが、欧米先進国に限ると一番少ないイスラエル(アジアとみなす分類も)が8.2人、ルーマニアも8.3人くらいで倍います。
よく比較される国だとアメリカで10.0人、イギリスで16.6人、ドイツで15.8人、フランスで21.1人と大きな差があります。
単純な順位だと同じ4位という少なさですが、内容的には男女合わせたもの以上に少なさが目立っています。
では、男性だけだとどうなるでしょう?
15人以下だけ……とメモしていたら、たいへんな数になりました。
1.バングラデシュ 5.5人
2.インドネシア 8.5
3.イスラエル 9.7
4.韓国 11.2
5.フィリピン 11.3
6.アルゼンチン 11.4
7.アイルランド 11.7
8.アメリカ 12.2
9.タイ 12.5
メキシコ 12.5
11.スウェーデン 12.7
12.ポーランド 13.0
13.日本 13.5
14.カナダ 13.6
15.フィンランド 13.7
16.ルーマニア 13.9
17.ハンガリー 14.1
18.ブラジル 14.6
ぐっと順位の下がる13位。パッと見てアメリカの方が日本より少ないことがわかりますが、さらに欧米先進国に限って見ます。
1.イスラエル 9.7
2.アイルランド 11.7
3.アメリカ 12.2
4.スウェーデン 12.7
5.ポーランド 13.0
6.日本 13.5
7.カナダ 13.6
8.フィンランド 13.7
上の40カ国中13位は男女総合の4位ほどではないもの少ない方とまだ言うことができますが、こうやって見ていくと世界トップクラスとは言えない感じになってきました。
こういう発想はなかったなぁと感心しきりです。
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