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中高年引きこもりの深刻な実態 40歳以上が65%の割合という調査も


2013/10/22:
●引きこもり=若者の問題は間違い 40代以上の割合、衝撃の45% 
●引きこもりになった理由は失業が多いが不明の方が多い
●従来の引きこもり支援は「若者」しか想定していない
2017/04/06:
●引きこもりの65%が40歳以上の調査まで登場
●また国がおかしい…引きこもりは若者特有の問題という大誤解
2019/03/25:
●中高年引きこもり問題は深刻…衝撃の親子同時孤立死事件も発生
2021/03/09:
●40~64歳の中高年ひきこもり、日本では60万人以上いると国が発表 【NEW】


●引きこもり=若者の問題は間違い 40代以上の割合、衝撃の45% 

2013/10/22:ダイヤモンド・オンラインでは引きこもりシリーズを連載しています。私はめったに読んでいなかったものの、山形県調査でわかった「引きこもりの半数は中高年」もはや欠かせない“高齢化・長期化”の視点(「引きこもり」するオトナたち|ダイヤモンド・オンライン 2013年9月26日 池上正樹 [ジャーナリスト])は、タイトルを見て気になりました。

 2013年9月24日、山形県の公表した『困難を有する若者に関するアンケート調査報告書』では、地域の民生委員が把握している「引きこもり」該当者のうち、半数近くの約45%は40歳以上の中高年だったという衝撃のデータがありました。

 調査を行ったのは、県の若者支援・男女共同参画課であり、報告書の名前も『困難を有する若者に関するアンケート調査報告書』。これらを見てわかるように、本来は若者支援の部署です。

 また、引きこもりにも"焦点を絞ったわけではなかった"そうなのですが、"県として調査するのであれば、年齢に関わらず、民生委員さんが把握されている情報を共有しましょう"ということになり、この衝撃の結果が導き出されました。


●引きこもりになった理由は失業が多いが不明の方が多い

 引きこもりの定義は2010年の内閣府による定義に沿っており、以下をベースに民生委員の視点を加えたもののようです。

<仕事や学校に行かず、かつ家庭以外の人との交流をほとんどせずに、6ヵ月以上続けて自宅にひきこもっている状態の方>
<仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流はないが、時々は買い物などで外出することもある方>

 調査結果から注目すべき部分だけ抜き出していきます。

該当者の総数 1607人
性別 男性 64% 女性 20% 無回答 16%

年齢
40代以上の中高年 717人 約45%
15歳から39歳の該当者 855人 約53%
無回答 35人 約2%
(40代 389人 50代 233人 60代以上 95人)

困難を有するに至った経緯(複数回答可)
「わからない」 573人
「失業した」 408人 (「就職できなかった」と合わせると543人 約34%)


●従来の引きこもり支援は「若者」しか想定していない

 記事ではこの後引きこもりの支援の話に、話題が移っていました。こういったサポート自体は自治体でも一応しているようで、ひきこもりでお悩みの方へ|東京都ひきこもりサポートネットというページも見つけました。
ひきこもりは怠け・甘え?

 よくそのように批判されますが、決してそうではありません。心の病気が隠されていたり、思春期から青年期の課題(=親からの自立や、自信の獲得)が遅れていたりします。

ひきこもりは家族の責任?

 ご両親は自分を責め、自信を失いがちですが、決してそんなことはありません。社会全体が取り組むべき現代の課題です。

 ただ、これを見てもやっぱり「青年」なんですよね。中高年は眼中にないことがわかります。個人のサイトさんなども見て回っていると、引きこもりに対する支援の対象は20代、30代までであり、40代以降となると支援の手はほとんど差し伸べられていない、とあり中高年には深刻な状況のようです。

 まずは「引きこもりは若者のものではない」と、世間の認識を改めなくてはいけませんね。


●引きこもりの65%が40歳以上の調査まで登場

2017/04/06:同じ連載で、過半数超えという調査が紹介されていました。2017年3月11日に岩手公衆衛生学会で報告される予定となっていた、岩手県洋野町の調査から判明したデータです。洋野町は人口約1万7000人。高齢化が進み、65歳以上人口の割合(高齢化率)が35%に上ります。
(「ひきこもり」過半数が40歳以上、親子共倒れ危機の衝撃 | Close Up | ダイヤモンド・オンライン 2017.3.7 池上正樹:ジャーナリストより)

  洋野町は「ひきこもり該当者」を「社会参加(就労、家庭外での交遊)を回避し、原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態の者(他者と関わらない形での外出をしている場合も含む)」と定義。民生委員から寄せられた「気になる人」の情報も加味した上で、該当者71人を把握しました。このうち6割強が40歳以上だったのです。

 この71人の中には、統合失調症、そううつ、アルコール依存症などの精神疾患を持つケースが10人、身体的疾患を持つケースが7人など、特殊なケースもあります。通常「引きこもり」というであろう「社会的ひきこもり」状態にある人はここら減りますが、それでも45人(男性37人、女性8人)と多数。そして、40歳以上は過半数である55%を占めました。やはり40歳以上が多いのです。

 引きこもりの高齢化が見られるのは、前回の山形県の調査、今回の岩手県洋野町の調査の二つだけではありません。秋田県藤里町も、ひきこもっている人の半数近くが40歳以上。都市部の調査でも、愛媛県松山市では40歳以上の割合が65%を占める、というむしろ地方以上に高い数字のものがありました。

 したがって、一部地域の特異な現象ではなく、全国的にかなり40歳以上の引きこもりが多いと考えられます。


●また国がおかしい…引きこもりは若者特有の問題という大誤解

 ところが、記事によれば、中高年層の引きこもりを考えない現状は未だに変わっていないとのこと。以前から言われているのに何してるの?と思うのですが、内閣府が2016年9月に公表したひきこもり実態調査は、調査対象が39歳まで。全く実態を反映していません。どうしてこう政府はバカなんでしょうね?

 2010年度調査で「ひきこもり」層に占める割合が23.7%と最も多かったのは35~39歳であったにも関わらず、15年度調査では40歳を越えている彼らのその後については、「調査対象から外れていますので、正直言って分かりません」(内閣府政策統括官の石田徹参事官)とのこと。

 この石田徹参事官は、5年前の10年度調査より15万人余り減少したことから、「改善があったように思われる」とアピールするバカっぷり。そりゃ、年齢が増えた人を放置して調査対象から外せば改善しているように見えますわ。あまりにもひどすぎます。


●中高年引きこもり問題は深刻…衝撃の親子同時孤立死事件も発生

2019/03/25:「8050問題」(はちまるごおまるもんだい)なる用語があることを最近知りました。参考文献不十分の良くない記事であり、広く浸透しているわけではなさそうなのですけど、8050問題 - Wikipediaによると、中高年の引きこもり問題に、介護問題をプラスした問題を呼ぶ用語のようです。

"引きこもりの若者が存在していたがこれが長期化すれば親も高齢となり、収入に関してや介護に関してなどの問題が発生するようになる。これは80代の親と50代の子の親子関係での問題であることから「8050問題」と呼ばれるようになった"

 「8050問題」に該当している親子というのは、親に収入がなくなって、親子で社会から孤立した状態になっているとのこと。2018年1月に検針に来たガス業者が異変に気付き、中に入って前年に死んでいたと思われる状態孤立死した親子を発見…という衝撃的なニュースも報じられていたそうです。

 なお、アホな政府ですが、2018年に内閣府が、40歳から59歳までを対象とした初の実態調査を行ったとのこと。2018年度の予算案に調査費として2000万円を計上されています。やっと中高年の引きこもりがあることを認めたようです。ただ、ニート利権というのがあって時給1.5万円!の話しでやっているように、対策がひどくなる可能性があり、これだけで良い方向に進んでいるかどうかは判断できません。Wikipediaではそれ以上の話がなく、有効な対策が取られているかどうかは不明でした。まだ始まったばかりといった感じですね。


●40~64歳の中高年ひきこもり、日本では60万人以上いると国が発表

2021/03/09:前回書いた政府がやっと初調査をしたという話。前回追記した直後の2019年3月末に発表されて、40~64歳のひきこもり状態の人が全国に61.3万人という結果に。ひきこもる人のうち、生きるのが苦しいと感じることがある人が49%、死んでしまいたいと思うことがある人が30%というデータも出ています。

 ひきこもり経験のある仲間と映像制作などの会社を立ち上げた長井岳さんは、ひきこもる人の多くは、世間からの視線を受けて「働かないと人間じゃない」という意識を内側に抱え、日々苦しんでいると指摘。調査では、一度も働いたことのない人も2%いました。ただ、わずかに2%ですからね。引きこもりはいろいろなパターンがあるので、「引きこもりは働かずに親のすねをかじり続けている人」と誤解してほしくありません。

 これを紹介した有料 中高年のひきこもり61万人 「生きるのが苦しい」5割 [ひきこもりのリアル]:朝日新聞デジタル(2019年6月16日 18時00分) でも偏見を心配する声を紹介していました。今回の政府調査の定義についても記載があり、引きこもりの定義は広めにとっているということがわかります。

<カーテンを閉めきった部屋でゲーム漬け、昼夜逆転で髪はボサボサ――。「そんな極端なひきこもり像がメディアで流布しているため、あてはまらない当事者がいると『やらせ』『ニセヒキ』と言われてしまう」。20年以上のひきこもり経験があり、ライター活動などをしているさとう学さん(41)は指摘します。
 そもそも、ひきこもりとは? 国が用いる定義では、仕事などの社会参加を避けて家にいる状態が半年以上続くことを言います。内閣府は、ふだんは家にいるがコンビニに出かけたり、趣味の用事で外出したりする人もひきこもりに含めて推計しています。こうした定義が報道で伝わると、それなら、ひきこもりではないのでは、との声もあがりました。
 内閣府は、ひきこもり認定に関わる八つの選択肢全体を参照してほしいとしたうえで、「コンビニなどに出かけるといっても、家族以外との交流は前提としない外出を想定している」(北風幸一参事官)と説明します>


【本文中でリンクした投稿】
  ■ニート利権というのがあって時給1.5万円!ジョブズカフェ・サポステ・わかものハローワークなど…多すぎて混乱

【関連投稿】
  ■引きこもり・不登校の恐ろしさ 脱出しても社会に仕事はほとんどない
  ■ニートの定義とは? 無職・ひきこもり・バイト・専業主婦の扱い
  ■就職先が悪徳商法・詐欺会社だったら?あなたに責任、逮捕も免れず
  ■自転車通勤は会社にとっても危険 長距離通勤者の思う長所・短所
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  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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