2013/10/23:
●ツッコミ待ち企業バーグハンバーグバーグがカレーでボケる
●優秀作品商品が予想外、グローバル企業のホンダでも容赦なくボケる
●適当にやっているようで実は計算されたボケ…ポイントは?
●正直つまらないのもあるが、もちろんオフィシャルもネタだらけ
●ツッコミ待ち企業バーグハンバーグバーグがカレーでボケる
2013/10/23:おもしろい企業がありました。バーグハンバーグバーグという会社です。普通企業の話での「おもしろい」は「興味深い」というニュアンスが強いのですが、バーグハンバーグバーグの場合はそのままの意味での「おもしろい」、「おかしい」という意味での「おもしろい」になります。
私はこの会社のスタイルを「ツッコミ待ち企業」と今勝手につけましたが、要するに「お題をください、ボケてみせます」というのが同社の真骨頂のようです。
たとえば、渋谷のカレー店から冷凍カレーのプロモーションを頼まれたら、こうボケます。
<依頼され、名付けた商品名が「インド人完全無視カレー」。「インドからカレーのシェフを招いて受けたアドバイスを全て無視し、日本人の味覚に合わせて開発したカレー」というのが商品コンセプトだ。
「コンビニなどが有名シェフと商品を共同開発するのはよくあること。その見慣れた“テンプレート(雛型)”を使って、インド人のシェフを招くまでは流れが一緒です。でもそのアドバイスを無視することで、前フリが全部、お笑いでいうところの“ボケ”になります。誰しもが『だったら何で呼んだんだよ』とツッコミを入れたくなるのがミソです(笑)」(シモダ氏)> (引用者注:シモダテツヤ社長)
(
日本一ふざけた会社「バーグハンバーグバーグ」の社長が、けっこう真面目に取材に答えている記事はこちら|消費インサイド|ダイヤモンド・オンライン 2013年9月19日 大来 俊 より)
●優秀作品商品が予想外、グローバル企業のホンダでも容赦なくボケる
すごいなぁというのが、「町のカレー店向け」ならまだしも、グローバル企業のホンダでもこのおふざけをやること。
キャンペーンサイト名は「Honda黙認!株式会社バーグハンバーグバーグのお金をもらって車を宣伝するサイト」。プレゼントキャンペーン企画では「N BOX+のキャッチコピーを考えよう」というお題で、一般ユーザーから投稿を募集しましたが、もちろん普通のキャッチコピーではありません。
「もちろんボケることが条件。『駆け抜けろ! 圧倒的な丸いタイヤで!』とか(笑)。それをツイッターでつぶやくと応募でき、優秀な作品にプレゼントを進呈することにしました」(シモダ氏)
“車1台プレゼント”などがよくあるパターンですが、それではつまらないでしょう。で、思いついたのが「バンパー」だけをプレゼントすること! 「何で全部くれない…?」など、怒涛の“ツッコミ”がSNSで拡散したといいます。
●適当にやっているようで実は計算されたボケ…ポイントは?
この思わずツッコみたくなるというのがポイントなんですね。ツイッターやフェイスブックのようなSNS型のウェブの文化に非常に合っています。実は、これ、よく考えられていると思いますよ。
<カギとなるのは「ツッコミ」だ。そのネタ(企画)でボケた場合にTwitterやFacebookでどんなツッコミが返ってくるか。どうすればツッコミの数を最大化できるか。そこから逆算してネタを作っていくことが多いという。漠然とふざけているのではない。アウトプットイメージを明確にし、宣伝が最大限の効果を発揮するように、“計算づくで”ふざけているのだ>
実は社長のシモダテツヤさんは2005年頃から「オモコロ」を運営していた方だそうです。ここはそのまんまおもしろサイト。ネットでのおふざけをやるというのは、お手のものなのかもしれません。記事では、以下のような説明でした。
<オモコロには知人・友人のライターが40名ほど参加し、ふざけた記事、妄想垂れ流しの記事など笑えるネタを好き勝手に書いていた。このオモコロで展開しているおふざけやお笑いをビジネス化できないか。そう考え、真面目な仕事は一切せず、基本的にアウトプット手法が全てふざけている、唯一無二の仕事をする会社を立ち上げた>
●正直つまらないのもあるが、もちろんオフィシャルもネタだらけ
私は社名に関しては特におもしろいとは感じなかったものの、社名すらおふざけだったようです。「一見してふざけていることがわかる社名がいいかなと。酔っ払っているときに決めました」とのことでした。この調子だとオフィシャルサイトまでふざけているだろうと思い、検索をかけるとグーグル検索の結果表示がこれが出ました。
<株式会社バーグハンバーグバーグは、変テコなコンテンツ制作を得意とする光の戦士たちです。ギリギリセーフをモットーに絶妙なラインをキープしつつ、ギャップを利かせた企画で世界を闇に包むのが目的です>
そして、
社長挨拶もそのままのノリでした。
<このバーグハンバーグバーグという会社は、設立から120年を数える老舗の会社です。まだ西郷隆盛が生きていたかもしれないあたりの時期に、当時の私(今は新しい肉体)が腹を空かせた子供たちに消しゴムを食べさせようと開いた店が我が社の起源となります。
それ以来、株式会社バーグハンバーグバーグは、消しゴムひと筋で今日までやってきました。今はまだ食べられない消しゴムを子供たちに(無理矢理)食べさせているが、いつかは食べられる消しゴムを開発し、腹を空かせた子供たちに食べさせてあげたい、そんな志を打ち立てて今日まで頑張って参りました。
あ! あと、企画とかプロモーションとか、なんか他にもいろいろやってるんで良かったらお願いします>
悪いですけど、この社長挨拶は私的にはイマイチでつまらない感じ。それよりその下にあった
赤い服着たおじさんの写真が気になりました。すると、「カレー屋のおじさん」ということで、以下のような説明でした。
<ネパール家庭料理とタンドールの店 カンティプール(引用者注:先ほどの冷凍カレーはカリガリという名前ですので、たぶん別のお店です)の店長「丸井健」。株式会社バーグハンバーグバーグとは直接的な関わりはないが、スタッフによって勝手にマスコットにされている。大きさはリスくらい>
もちろん許可は貰っているんだろうと思いますけど、「いつか怒られますよ」と思わず言いたくなるノリの会社ですね。
【関連投稿】
■
英語は話せないけど海外で起業 Tokyo Otaku Mode(トウキョウ・オタク・モード) ■
スキマトーク、スカイプ・フィリピン英会話への対抗策 ■
イーグルバス谷島賢社長が日本の路線バスでイノベーションを起こす ■
生チョコで日本のお土産第1位になったロイズ(ROYCE) 創業は1983年 ■
そこまでするか?イーグルバス GPS、見える化、ハブ&スポークなど ■
企業・会社・組織についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|