2018/04/03:
配送がさらに進化 早朝宅配が登場 そのメリットは?
朝だけじゃない…これまでより深夜宅配も登場
人手不足対策の意味も みんないっしょ…のデメリットを克服
●配送がさらに進化 早朝宅配が登場 そのメリットは?
2018/04/03:
生協が作った「介護施設+スーパー」の勝算:日経ビジネスオンライン(藤村 広平 浅松 和海 2018年3月2日)という記事の表題に関する話は、
買い物難民と待機児童問題を解決するスーパー内介護施設と保育園 ハーツわかさと伊丹ショッピングデパートの例でやっています。
こちらでもう一つおもしろかったのは、新たなる宅配の形が出ていたことです。上記の話と同じく、生協がやっているもの。現時点では試験実施という位置づけですけど、首都圏が地盤のコープみらい(さいたま市)は17年6月から、午前5〜7時の早朝宅配を始めました。
共働き世帯の増加により、昼間は商品を受け取れない家庭が増えています。無茶言うなという時間設定です。そこで、この早朝宅配のメリットが出てきます。冷蔵商品の注文が増え、単価も世帯あたり約5%上がったそうです。
朝早くですので、通常の配送のようにスタッフがインターホンを押すことはなく、玄関に商品を入れた箱を置くだけ。ユーザーは出勤前に冷蔵庫に入れて、しまっているのだと思われます。次の記事によると、具体的には午前5〜7時の時間帯だとのこと。
●朝だけじゃない…これまでより深夜宅配も登場
検索してみると、逆に深夜宅配というのもあるようです。上記の生協の話とセットになっている
宅配、早朝・深夜に分散、生協5時から、ビックカメラ0時まで、効率とサービス両立。 | リテールテックJAPAN[ 2017年7月19日 / 日本経済新聞 夕刊 ]という記事がありました。
家電量販大手のビックカメラは、自社のインターネット通販で配達時間を延長。東京23区内で、午後3時までの注文であれば翌日午前0時まで商品を受け取れるようにしました。
同業他社のヨドバシカメラは、宅配以外でも、インターネット通販で買った商品を店舗で24時間受け取れるサービスを拡充。これらは「夜に」という方向性です。
●人手不足対策の意味も みんないっしょ…のデメリットを克服
こういった消費者の利便性が高まるサービスについては、「ブラック労働だ」という反応があるでしょう。ただ、私は24時間営業の話などで書いているように、ホワイト労働でサービス拡充できるのなら問題なく、全企業を一律で禁止する必要はありません。本質を見逃していますし、「みんないっしょ」という発想に危うさを感じます。
深夜宅配についてはそういった話はなかったものの、早朝宅配の場合は、そもそも配達時間の分散で利便性や配送効率を高めるという目的もあります。
通常の日中配送の場合、配送1件に平均7分半ほどかかりますが、早朝なら5分弱に短縮できます。人員が確保しづらいのは夕方や夜。これを早朝へ移行し、配送を効率化できます。
当面は職員が早朝勤務して対応するものの、地域を拡大する際は早朝勤務できる人材をきちんと募集する予定。記事では書いていなかったものの、働き方改革の手法として期待されている「ワークシェアリング」のような短時間の勤務を望む人のニーズとうまく一致するかもしれません。
最初の方の記事では、「早朝は渋滞もなく配送効率も高まる」(同生協の早朝宅配を担当する町田誠氏)という話も。交通という観点は、
夜のゴミ出し・ゴミ回収のメリットとデメリット カラスや騒音の問題のゴミの深夜早朝回収でもメリットになっていました。
こういった交通の問題なんかは、「みんながいっしょの時間に動く」ということのデメリットだと考えられます。
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