日展に関しては、以下の
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日展(日本美術展覧会)の篆刻で不正審査、派閥で配分 お金の問題も多数 ■
審査不正疑惑で日展、賞の選考中止 渦中の人古谷蒼韻顧問は辞任へ の件で何度か検索をかけていたのですけど、どうももともと結構批判があったようで、そのようなページが目につきました。
検索でよく出てきて目立っていたのは以下のページで、ズバリ「日展が未だに“官展”と言われる理由」というタイトルで、私が「国が主体となってこういったことをやるのを嫌います」と書いたような批判があるのかな?と思いました。
日展が未だに“官展”と言われる理由 水彩家の画室/Aquarellist's Studio
http://www.k2.dion.ne.jp/~suisai/ippei-915.html こちらはまず朝日新聞の以下の記事で書かれていた"日展の権威は文化勲章まで結びつく「出世」の仕組み"のように、巨大なピラミッド状の組織について説明していました。
「先生に手ぶらじゃ駄目」 日展、厳しい階級社会:朝日新聞デジタル 2013年10月30日07時54分
http://www.asahi.com/articles/TKY201310300011.html 出世のしくみは以下のような調子で、少しずつステップアップしていきます。
【“一般応募者” + 「入選×10回」 または 「特選×1回」 ⇒ 『会友』 】
↓
【 “会友” + 「特選×1回」 ⇒ 出品委嘱 → 新:審査員 ⇒ 『会員』 】
↓
(中略)
↓
【 “評議員”+ 最高賞 ⇒ 《日本芸術院賞→日本芸術院会員》 ⇒ 『常務理事』 】
【 “常務理事” ⇒ 定年引退 ⇒ 『顧問』 】
問題の「官展」と言われる由縁ですが、"日本芸術院”は我が国唯一の政府直轄による、いわば『芸術の殿堂』で"である『日本芸術院会員』が絡むというのがポイントのようです。
日展のトップ人事には“国の芸術院制度”が深く絡み、"トップ人事に「国の意向」が反映されるのであれば…やっぱり『官展』"といった理屈です。
その他、日本人の"ヒエラルキー(階級制)"好きについても、指摘されていました。
もっとストレートに批判的だったのは、以下のページです。
公募展(1) | Kengo's Artwork Archives 2006/4/6
日展自体が強い影響力を持っているというよりも、「日展が一番すばらしい」と、一般の方々が信じ込んでいるというか、固定観念から抜け出せないというか、肩書きに弱い日本人の体質なのかなぁ~と思ったりもします。(中略)
日展は時の明治政府、文部省が国家主導で行なった大規模な公募展「文部省展覧会(文展)」がその前身です。この時すでに官僚的な体質が日展に染み付いてしまったのかも知れませんねぇ~。(中略)
師弟関係、派閥、学閥などといったどこにでもある問題や、裏で金銭のやり取りがあるのではないかと噂が流れるほど、その審査体制に不信感を持っている人は多くいるようです。そのような状態でも、毎年たくさんの作家が作品を応募するのだから、「日展作家」の肩書きはよほど魅力的なのだろうと思います。借金までして入賞を勝ち取った(買い取った?)人もいたとか…。
http://sun.ap.teacup.com/kengon/143.html 出ました、お金の話。やはり不正疑惑はあったんですね。
作者さんは"「審査はあくまで公平に行なわれている」といった意見もある"とフォローされていましたが、現在問題が噴出しているのはご存知の通りです。
前回は不正疑惑を指摘したことに逆ギレする参加者らしき人のみっともない書き込みも紹介しましたけど、この感じであれば遅かれ早かれ露見していただろうと思います。
むしろ日本の文化にとっては、今はっきりと問題化してくれて良かったんじゃないでしょうか?
まあ、これを機にきちんと改革できれば……の話ですけどね。
追加
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日展審査不正、洋画でも現金の賄賂・事後の謝礼 問題ないと説明 ■
マルチ商法まがいの日展 謝礼などは当然で「何を今更」という声も 関連
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文化勲章の賞金 文化功労者として毎年350万円の年金(終身年金) ■
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Appendix
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