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早稲田大学でまたセクハラ 渡部直己教授問題では口止めも発覚


 早稲田大学のハラスメント問題などをまとめ。<渡部直己教授問題では別の准教授による口止めなども発覚>、<早稲田大学の「ハラスメント防止室」は告発を握りつぶす機関>などをまとめています。

2023/04/13追記:
●「上着の下が裸だったら」「俺の女にしてやる」裁判所が賠償命令 【NEW】

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●早稲田大学でまたセクハラで教授解任 職員に対してパワハラも

2019/02/16:早稲田大は、ゼミの授業中にセクハラをしたなどとして、商学学術院の50代の男性教授を解任したと発表。教授は2015~17年にゼミの授業中、性的な発言をして学生の体を触ったり、大声で怒鳴ったりしました。

 また、13~18年に複数の大学職員を罵倒するなどのパワハラもしたとのこと。被害者は学生だけではなかったようですが、被害を受けた学生が18年5月に早大のハラスメント防止室に申し立てて発覚しました。

 なお、早大は教授の氏名や具体的な発言について、被害者の2次被害を避けることなどを理由に公表していないとのこと。一方で、早大は2018年7月にも教え子の女性にセクハラをしたとして60代の男性教授を解任している、とされていた件については、広く実名で報じられていたようです。
(早大でセクハラ 50代の商学学術院教授を解任 毎日新聞2019年2月15日 19時42分(最終更新 2月15日 19時59分)より)


●渡部直己教授問題では別の准教授による口止めなども発覚

 2018年7月、早稲田大学文学学術院の渡部直己元教授が教え子だった女性にハラスメント行為をした問題で、早大は渡部直己教授を解任しました。私は問題が生じたときは、事後対応が大事といつも言っていますけど、この件では、セクハラ判明後もひどかったようです。

 早大セクハラ防止室"握り潰し"の実態告白 | プレジデントオンライン(2018.11.19)によると、早稲田大学は、9月に渡部教授とは別の教員2人を訓戒処分にしています。この2人が問題でした。一人は男性教授で、女性から相談を受けた際などに、セクハラの口止めともとれる発言をしたとのこと。問題外でしょう。

 もう一人は女性がハラスメントを受けたあと、なぜか元教授にお礼を言うよう女性に促すなど不適切な発言をした男性准教授。この准教授については、「事前に所定の届出なくしばしば授業を休講にし、或いは遅刻するなど、所定の授業回数および学修時間を確保できておらずシラバスどおりの授業運営を行っていなかった」とも発表されています。


●早稲田大学の「ハラスメント防止室」は告発を握りつぶす機関

 この時点でも相当問題のあるケースなのですが、加えて女性が駆け込んだ「ハラスメント防止室」の対応にも問題があったというので、この件はずば抜けてひどいですね。ハラスメント防止室は女性が相談に来た際、「退学者は相談を受けられない可能性がある」などとメールで説明したといいます。

 後に早稲田が設置した調査委員会では、このときの「退学者は相談を受けられない可能性がある」という説明について、「きわめて不適切なものである」と指摘。問題があったことは確定的です。しかも、それだけじゃなくて、ハラスメント防止室は、被害女性が面談でハラスメントの内容を詳細に話しているのにも関わらず、改めて「苦情申立書」の提出を求め、被害者に書かせました。これも不適切だと断定されています。

 ハラスメント防止室で働いていた女性によると、臨床心理士の資格を持った人や、カウンセリングの専門家は誰もいなかったことについて疑問に思っていたところ、「あえて資格を持った人を入れないようにしている」と説明。以下のような驚くべきことを言ったと告白しています。

「副委員長は『防止室は大学のリスクマネジメントのためにある』とも言っており、曰く、資格を持っていると、被害者側に立ち過ぎてしまって運営がスムーズにいかなくなる、とのことでした」

 ただ、早稲田大学は、有資格者を採用したことはあるとして、これを否定していました。とはいえ、これ以外にしくみ自体が問題だと、なんもり法律事務所(大阪市)の南和行弁護士は指摘しています。

「ハラスメントの救済プロセスとして、多くの大学では早大と同じく、相談室が受けた相談を委員会に申し立てるという2段階体制を採り入れています。しかし規定を読む限り、早大は防止委員会の委員長の職務と防止室長の職務を混同しており、制度の趣旨を誤解しています。(中略)一部の人間によるスキャンダルの握りつぶしを防ぐことができますが、早大では職務が混同されていて握りつぶしを防ぎきれないでしょう」

 南和行弁護士は「申立人をあきらめさせるためにあるような機関になっています」としていました。早稲田大学の「ハラスメント防止室」が、ハラスメント告発を握りつぶす機関になっているという手厳しい指摘です。早稲田大学はだいぶひどいみたいですね。


●「上着の下が裸だったら」「俺の女にしてやる」裁判所が賠償命令

2023/04/13追記:渡部直己教授のハラスメントと早稲田大学側の対応のまずさの件、裁判になっていたようで、賠償命令が出ていました。「俺の女にしてやる」 学生へのセクハラで早大と元教授に賠償命令:朝日新聞デジタル(田中恭太 2023年4月6日)という記事によると、以下の通りです。

<早稲田大学教授だった文芸評論家の渡部直己氏からハラスメントを受けたうえ、被害を相談した別の教授の対応も不適切だったなどとして、元大学院生の女性が渡部氏と早大に計660万円の賠償を求めた訴訟の判決が6日、東京地裁であった。中村心裁判長は、一部の発言を不法行為と認め、渡部氏と早大に計60万5千円の賠償を命じた>
<原告は詩人として活動する深沢レナさん(32)。(中略)判決は、渡部氏が、授業中に雨でぬれた上着を脱いだ深沢さんに「上着の下が裸だったらどうしようかと思った」と発言したほか、食事中に「卒業したら俺の女にしてやる」と述べたことが「社会通念上許される限度を超えている」と認めた。
 深沢さんから相談を受けた別の主任格の男性教授が「セクハラとはもっとすごいやつだ」「(深沢さんにも)隙があった」などと述べた点についても、「大学教員として、学習環境が損なわれないよう配慮する義務に違反した」と指摘し、組織としての早大の責任を認めた>

 全面的に訴えが認められたわけではなく、一部の訴えは通りませんでした。深沢レナさんは繰り返し体を触られたり、電話で叱責されたりしたなどとも主張したのですが、判決は「限度を超えた行為だと認める証拠がない」などとして退けられたとのこと。この説明だと限度を超えていないという判断は、理解しづらいですけどね…。

私学的、あまりに私学的な 陽気で利発な若者へおくる小説・批評・思想ガイド 渡部 直己 (著)




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