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モンドセレクションは審査費用さえ払えば誰でも金賞って本当?


 「モンドセレクションは審査費用さえ払えば誰でも金賞」という話を聞いたので、気になって調べてみた話。結論から言うと、これはデマですね。

 金賞となる確率は高く、かなり騙されている感はあるものの、金賞を取れない企業もいますので、「審査費用さえ払えば誰でも」とは言えません。こちらも騙すような言い方ということで、どっちもどっちというか、より悪質な嘘でした。(2013/11/11)

 また、この金賞となる確率も正確な数字ではなく、実態はもっともっと厳しかったようです。「実はモンドセレクションは厳しい?最高金賞僅か3.3%となる条件」「結果が悪くて非公開にしている商品がかなりある?」を追記しました。(2017/11/21)


●審査費用は大体15万円

2013/11/11:Wikipediaによると、モンドセレクション(Monde Selection)とは食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康を中心とした製品の技術的水準を審査する民間団体。ベルギー連邦公共サービスより指導及び監査を受け、モンドセレクションより与えられる認証(この組織では賞と表記している)であり、1961年、独立団体としてベルギーの首都・ブリュッセルに作られました。ベルギーの団体なんですね。

 「審査費用さえ払えば」に当たる参加費用なのですが、審査料は1製品につき1,100ユーロ、3製品以上ならば3製品目からは1製品につき1,000ユーロと、少しまけてもらえます。商売がうまいですね。

 1,100ユーロはおよそ15万円と書いているところが多いですが、現在(2013/11/11)のレートでもそれくらいでした。
(2017/11/21:2017年11月でもやはり15万円くらいです)


●モンドセレクションはコンクールスタイルではない

 すべて金賞に…なんて言われてしまうのは、コンクール形式じゃないからかもしれません。Wikipediaでは、以下のように分野の説明をしていて、その中に「コンクールスタイルではない」と書いている部分がありました。品質チェックですので、理論上はすべて金賞となることもありえます。

品質ワールドセレクション:(コンクールスタイルではない)

  食品分野
・蒸留酒、リキュール(Spirits & Liqueurs)
・ビール、その他の飲料(Beers & Other Beverages)
・食品(Food Products)
・菓子(Sweets Products)
・穀類製品(Cereal based Products)

  非食品分野
・タバコ(Tobacco)
・化粧品、トイレタリー(Cosmetic & Toiletries)
・ダイエット、健康(diet & health)

  インターナショナルワインコンテスト(コンクールスタイル)
・ワイン(Wine Contest)

 上記以外の別の場所でも"本認証はコンクールスタイルを用いているものではない。相対評価ではなく絶対評価を用いているため、定められた技術水準を満たした商品には全て認証が与えられる"と書いています。


●金賞の下に銀賞、銅賞もちゃんとある

 ただし、金賞より下の賞というのはきちんと存在しています。Wikipediaでは以下のように説明されていました。

"出品者からモンドセレクション本部に送付された商品に対し、専門家や評論家などが審査を行う。ジャンルは100以上のグループに分かれており、出品数もまちまちである。審査基準の詳細は非公表だが、「味覚」「衛生」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」「原材料」「消費者への情報提供」等の項目だといわれている。各項目の点数を加算し総合得点によって各カテゴリごとに優秀品質最高金賞、優秀品質金賞、優秀品質銀賞、優秀品質銅賞が授与される"

・100点満点の90点以上で優秀品質最高金賞(グランドゴールドメダル)
・80点以上で優秀品質金賞(ゴールドメダル)
・70点以上で優秀品質銀賞(シルバーメダル)
・60点以上で優秀品質銅賞(ブロンズメダル)
(引用者注:サイトによっては「特別金賞」と書いているところがありますが、「最高金賞」と同じ意味もしくは書き間違いじゃないかと思われます)


●モンドセレクションは審査費用さえ払えば誰でも金賞はデマだった

 上記のようにあるものの、銀賞以下は建前で全部金賞以上ということもあり得ますので、まだ「モンドセレクションは審査費用さえ払えば誰でも金賞」の可能性は残されています。

 で、実際にはどうなっているのか?と言うと、"日本の商品の高品質が認められ8割が入賞している"とあります。逆に言うと、60点未満の入賞しなかった(おそらく銅賞にすらならなかった)商品も2割あります。

 8割入賞は多すぎだろうと私も思いますが、とりあえず「モンドセレクションは審査費用さえ払えば誰でも金賞」は完全な嘘でした。


●最高金賞は1つだけでなく全体の2割

 また、最高金賞の確率も以下に載っていました。
編集者の日々の泡:サントリー「プレミアムモルツ」が自慢する「モンドセレクション」のイカサマな実態を日経流通新聞が暴露 その内容を検証する 2008年11月18日

2008年大会の応募総数は1753。このうち「最高金賞」の受賞数が329点で、なんと応募された商品の19%もが受賞していることになる。普通、年1点と思うだろう「最高金賞」だったら。それが300点以上。最高の賞を2割も出すんだ、しかも300点以上って……。(中略)

さらに金、銀、銅賞まで入れると、1421点が受賞しており、これは応募総数の81%にも上る。
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/571952.html

●「審査費用さえ払えば誰でも金賞」の方が悪質な嘘

 金、銀、銅と言うとオリンピックのせいでそれぞれ1個,1個,2個くらいのイメージですし、最高金賞なんて言うと1つしかなさそうなイメージなのに、多量に出ています。確かに騙された感はありますが、「審査費用さえ払えば誰でも金賞」と言ってしまうのもまた騙しており、似たようなものです。

 不思議だったのはこの最高金賞19%、入賞81%の数字を引用しながら「審査料金10万円払えば全て金賞も」と書いている人がいることです。(10万円というのは、おそらく当時のレート。現在は前述の通り15万円)

 好意的に見れば「審査料金10万円払えば全て金賞も(あり得ますよ)」という意味ととれなくもないですが、実際には金賞じゃない商品がたくさんあるのですからかなり印象を操作しています。また、「審査料金10万円払えば」という表現も「金を積んで金賞を買ったのであって、金をケチると金賞とは限らない」といった誤解を招く言い方です。

 無料あるいは1000ユーロより安い選考と1000~1100ユーロ支払った選考が別にあるのならそういう言い方もアリですが、そのような記述は見つかりませんでした。「審査料金10万円払えば全て金賞も」というのも、モンドセレクションといい勝負の騙し方です。

 というか、モンドセレクションは最高金賞は1個ですとは言っていないので、「審査費用さえ払えば誰でも金賞」の方が悪質な嘘だと言った方が良いかもしれません。

 ところで、このモンドセレクション商法に日本人はとても弱いようで、日本の出品数がかなりの数を占めているそうです。こちらについては、モンドセレクションは日本の商品だらけ 審査費用は2億円超か?でやっています。


●実はモンドセレクションは厳しい?最高金賞僅か3.3%となる条件

2017/11/21:新しいデータを。日本企業が2017年に受賞した商品1487品(公開のみ)を調べたものがありました。

最高金賞 16.5%
金賞 43.2%
銀賞 28.8%
銅賞 11.5%
(モンドセレクションはお金を払えば誰でも金賞を受賞できる!? PR TIMES / 2017年7月6日 10時12分より)

 ただ、連続受賞しているものとそうではないもので、大きな差があります。ここから何がわかるか?という話は後でやりますが、とりあえず、データだけ紹介。連続受賞ではない商品の最高金賞確率は3.3%とめちゃくちゃ低くなっていました。

<連続受賞>
最高金賞 29.5%
金賞 53.1%
銀賞 15.7%
銅賞 1.7%
<連続受賞ではない>
最高金賞 3.3%
金賞 33.1%
銀賞 42.1%
銅賞 21.5%


●結果が悪くて非公開にしている商品がかなりある?

 私が記憶になくて驚いたのが、受賞結果を見てから非公開にできるということ。記事によれば、"毎年5月下旬から6月上旬に開催される授賞式に先立ち、まず、4月に受賞者に受賞結果が通知され、その時点で受賞結果の公開・非公開を選択できる"んだそうです。

 そうなると、思わしくない結果だった商品は、非公開を希望する確率が高いでしょう。こうなると、授賞式で配布される受賞リストの審査の結果として企業名も商品名も掲載されず、統計データの出品総数、受賞商品数のいずれにも含まれません。非公開の受賞商品数すら公開されておらず、実態は不明なのです。

 とりあえず、これにより前述の金賞などの数字は、かなり高く出ていることが確実になります。連続受賞の最高金賞率が高いのも同じ理由ですね。入賞できなかったなど思わしくない結果だった場合非公開にして、良い結果が取れるようになってから初めて公開し、連続受賞を確実にした上で毎年出品するという作戦が取れるのです。

 なので、みんなが言っているほど、モンドセレクションは甘くはなかった…ということがわかりました。


【本文中でリンクした投稿】
  ■モンドセレクションは日本の商品だらけ 審査費用は2億円超か?

【関連投稿】
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