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コンコルドで懲りずに超音速旅客機 JALはブーム・テクノロジーに出資


●コンコルドで懲りずに超音速旅客機 JALはブーム・テクノロジーに出資

2020/12/10:コンコルドの失敗により、てっきり超音速旅客機は全然必要性がなく非現実的…という結論になったと思っていました。ところが、新しい開発も行われているみたいですね。新型コロナウイルス問題で航空機業界は壊滅的だったんでしょうが、大丈夫なんでしょうか…。

 とりあえず、超音速の翼再び 開発ブーム、近づく移動革命の足音: 日本経済新聞という記事は2020年2月18日のものですから、新型コロナウイルス問題で業界がボロクソになる前のものです。タイトルは「超音速の翼再び 開発ブーム」なのですけど、作っている会社のひとつもそのまんま「ブーム」という名前だといいます。

 ブーム・テクノロジー(Boom Technology)は米コロラド州デンバーにあるスタートアップ。記事の時点では、ニューヨーク―ロンドン間を3時間15分で結ぶ新型ジェット機の試作機を2021年にも初飛行させるつもりでした。なんと日本のJAL(日本航空)も出資している会社だといいますから、その成功・失敗は日本にも影響を及ぼします。

 試作中の超音速ジェット機「は「XB-1」といいますが、これを発展させた55人乗りのSST「オーバーチュア」についてはまだ構想段階ながら、計30機の仮発注を受けていました。この発注元のひとつは、英ヴァージン・グループで、当然ながらブーム・社に出資している日本航空も仮発注を行っています。


●小型ビジネスジェット機でも超音速ブーム ロケットで宇宙を使う構想も

 なお、社名ではない流行り的な意味のブームとしては、<米国では航空会社向けの旅客機だけでなく、富裕層や企業向けの小型ビジネスジェット機の分野でも超音速機の計画が相次いでいる>といった話がありました。とはいえ、こちらの方がずっと理解できるもの。ブーム社のような一般向けの方が需要あるんだろうか?と思いますね。

 一般向け以外としては、やはりアメリカのアエリオンが19年2月、マッハ1.4(時速約1700キロメートル)で飛ぶ小型ビジネスジェット機「AS2」の商用化に向け、米ボーイングとの提携を決定。18年にはこれまたアメリカのハーミアスが音速の5倍の速さで飛ぶチタン製ビジネスジェット機の開発構想を掲げ、米有力ベンチャーキャピタル(VC)、コースラ・ベンチャーズなどから資金を調達しています。

 あと、超音速ジェット機より荒唐無稽なのは、テスラで有名な変人イーロン・マスクさんですね。彼は火星に移住すると言っている変人さんなのですが、マスクさんのスペースXでは火星移住用の大型ロケットを使い、宇宙空間に達する弾道飛行によってニューヨークと中国・上海を約40分で結ぶ移動サービスを構想しているといいます。

 ただし、宇宙空間の利用は、イーロン・マスクさんという奇人だけの発想ではない模様。アマゾンCEOのジェフ・ベゾスさんもあくが強い人ですが、彼も同じ構想を持っている他、ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソンさんも宇宙空間に達する旅客輸送サービスの実現を目指しているとされていました。

 ちなみに、先程出たブーム社のブレーク・ショール最高経営責任者(CEO)も、米アマゾン・ドット・コムでソフトウエア技術者として働いていたことがあるとのこと。ベゾスさんやマスクさんもそうであるように、日本で言う理系の人材がポンポンと出てくるところが、日本とアメリカの大きな違いかもしれません。


●超音速機でグローバルな貿易が加速して、経済が良くなると指摘

 起業が相次ぐ背景について、米スタンフォード大学で航空機設計を専門とするイラン・クロー教授は「飛行時間が従来よりも節約できるなら、追加費用は十分見合うと考える多国籍企業が増えている」と指摘。国家首脳同士が頻繁に顔を合わせて会議を開けるようになる…という例が出ていました。私がないと思った需要があるとの見方です。

 ただ、やはり新型コロナウイルスでどうか?って話ですけどね。今は仕方なくではあるのですがオンラインでやっており、このままオンラインでいいじゃん!という流れになるかもしれません。一方、移植用臓器は世界のより広い範囲に届けられるようになると見込まれる…という例は、新型コロナウイルスでも大丈夫なもの。さらに、以下のような話もありました。トランプ大統領支持者など反グローバル化支持も強いんですけど、世界貿易を加速させるという見方です。

<米ユタ州立大学のエリ・ドゥラード上席研究員は「超音速機がもたらす最大の効果は世界貿易にある」と指摘する。経済学では輸出国と輸入国の国内総生産(GDP)と、両国間の輸送にかかる時間と費用に基づいて、相互の貿易量を予測する「重力モデル」と呼ばれる理論がある。超音速機を前提にこのモデルをはじくと「世界で毎年数兆ドルの新たな貿易量とGDPが生成される」という。地理的な制約を超音速が突き破るならば、国が生み出す富の量も変わる>


●コンコルドより大幅に安い!ブームの飛行機チケットのお値段は?

 ところで、富裕層や企業向けの小型ビジネスジェット機の分野でも超音速機の計画の方が理解できる…というのは、コスト的な問題でした。金額の割に需要がないだろうってことですね。ただ、最初のブーム社の場合、コンコルドでは2万ドル(約220万円)だったニューヨーク―ロンドン間の運賃を5000ドルに下げる目標を掲げているとのことでした。

 とはいえ、4分の1でも50万円以上なのですから、結局、飽くまで富裕層向けだと考えられます。ムリじゃん…と私は思っていたものの、こうやって書いているうちに、ある程度需要がある気もしてきました。世界ではいわゆる億万長者的な大金持ちも増えているんですよ。彼らなら庶民では信じられないことにでも、大枚をはたくかもしれません。

 ブームのブレーク・ショール最高経営責任者(CEO)はコンコルド失敗の理由について、「すべてを1960年代の技術に頼っていたためだ」と指摘。航空機の素材はだいぶ前からアルミニウムからより軽い炭素繊維複合材に変化。また、空力特性を調べるための風洞実験もコンピューターシミュレーションに置き換わっていたのに、コンコルドの改良に取り入れられることはなかったとのこと。古いまま飛ばし続けていたといいます。

 記事では、これ以上の話はなかったものの、「軽い炭素繊維複合材」というのはポイント。というのも、航空機というのは、重さが非常に大切なため。自動車でも軽い方が燃費が良いのですが、大量の燃料を使う航空機では特に軽さが重要視されます。こうした違いで、コストを下げようという計画なのでしょう。だんだん現実味があるような気になってきてしまいました。


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