結婚して子どもを産まない奴は「人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」、自民党・加藤寛治衆院議員

2018/05/11：
結婚して子どもを産まない奴は「人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」、自民党・加藤寛治衆院議員
「当然もうすぐ結婚するよね？ えっしないの？」と若い「お嬢さん」にセクハラ
「結婚は？」「子どもを産め」は男性に対してもセクハラ


●結婚して子どもを産まない奴は「人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」、自民党・加藤寛治衆院議員

2018/05/11：読売新聞の記事のタイトルになっていたのは、「新郎新婦には必ず３人以上の子供を産み育てていただきたい」というもの。自民党の加藤寛治衆院議員が、自身が所属する細田派の定例会合で述べたものです。

　ただ、これよりきっついなと思ったのが、「結婚しなければ、子供が生まれず、人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」とも発言したというものでした。
"自民加藤氏"3人以上産んで"　2018年05月10日 21時49分 読売新聞より"
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12213-20180510-50112/

　毎日新聞によると、会合後、加藤議員は記者団に「少子化は一番大事な問題だ。お願いするのはいいのではないか」と述べていました。しかし、数時間後に撤回しています。
(「魔の３期生」不祥事続く　「子供３人以上産んで」　加藤議員が発言、撤回　毎日新聞2018年5月11日　東京朝刊【村尾哲】 より)


●「当然もうすぐ結婚するよね？ えっしないの？」と若い「お嬢さん」にセクハラ

　読売新聞では、「これこそセクハラだ」などの批判が出たとしていたものの、おそらくセクハラとは何の関係もない！とむしろ怒る人がいると思われます。ただ、読売新聞の書き方はわかりづらいものでした。

　ここらへんのセクハラの流れがわかりやすかったのは、毎日新聞の方。以下のように結婚予定がない若い女性に粘着するように心がけているらしいんですよ…。これを「いい話」のつもりで、彼は言っていました。

(1)「私は結婚式（のあいさつ）では『ぜひとも３人以上、子供を産み育ててほしい』という話をする」
(2)「披露宴で若いお嬢さんに『まもなく結婚するんですね』と話しかけると、たまに『しません』という方がいる」
(3)そいう女性には、「老人ホームは誰が運営しているか分かりますか」「若い方が働いて税金を納めて運営している」「子供が生まれないと、人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」とたたみかけると披露。


●「結婚は？」「子どもを産め」は男性に対してもセクハラ

　セクハラ問題になると男女対立の話だと思ってやけに擁護する人がいるのですけど、「結婚して当然でしょ」というセクハラは男性に対しても同様です。これは、同性間セクハラの具体例「初体験は？」「風俗行け」「結婚は？」などで書いています。

　また、家庭内では民事などの問題とならないものの、結婚圧力というのは問題であり、親の結婚圧力 除夜の鐘聞き母「今年もウェディングベルは鳴らへんかったな～」といった話も書いています。

　あと、今回の加藤寛治衆院議員の場合は、「努力しても子供に恵まれない方に無理を言うのは酷だから、そういう方々のために必要なんですよ」とも言っていたそうですが、一般的に「子どもを産め」は子どもができない夫婦をも傷つけることになります。

　この例としては、子どもがいない安倍首相夫妻は国家に貢献していない？菅官房長官の思いやりのない「国家に貢献を」「たくさん産んで」発言というものも書いています。ご注意ください。


【本文中でリンクした投稿】
　　■同性間セクハラの具体例「初体験は？」「風俗行け」「結婚は？」など
　　■親の結婚圧力 除夜の鐘聞き母「今年もウェディングベルは鳴らへんかったな～」
　　■子どもがいない安倍首相夫妻は国家に貢献していない？菅官房長官の思いやりのない「国家に貢献を」「たくさん産んで」発言

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