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読書の秋、実は本が読まれない季節 初出は100年前、由来は唐の時代


 「読書の秋」って言うのに、実は秋というのは全然本が読まれない季節なんだそうです。
「読書の秋」のウソと、化粧メイクから透ける“意外な”女性心理〜消費動向データから読む | ビジネスジャーナル
2013.11.14 文=鈴木領一/ビジネス・プロデューサー

 インターネット調査会社マクロミル社の調査データ「MACROMILL WEEKLY INDEX」の「買ったもの」>「書籍・雑誌」のグラフを眺めると、面白いことに気付く。秋に上昇することなく、なんと10月終盤には年間最低を記録しているのだ。

 また、総務省の家計調査報告の書籍支出を見ると、秋(9月~11月)の書籍支出は年間でも少なく、2009年には11月が年間最下位を記録している。読書の秋とは名ばかりで、出版社や書店にとっては寒い季節だったのだ。
http://biz-journal.jp/2013/11/post_3276.html

 びっくりですが、作者はその原因を以下のように推測しています。
同じく「MACROMILL WEEKLY INDEX」の「買ったもの」の「書籍・雑誌」と、「家族との外食」のグラフによれば、「家族との外食」の気分が高まると「書籍・雑誌」の購入意欲が低くなり、逆に「家族との外食」の気分が低くなると「書籍・雑誌」の購入意欲が高まっている傾向がわかるのだ。実に興味深い相関関係である。「家族との外食」は外出したい気分を意味している。外出したい気分によって読書したい気分も変化するという心理メカニズムを表している。このマクロミルの統計データのように、異なるデータを重ね合わせることで見えてきた事実である。
 
 よく考えると「秋は行楽の季節」ともいわれ、外出するにも最適な季節でもある。そもそもここに矛盾があるのだ。外出したい気分になれば読書したい気分ではなくなる。秋に本が売れないのは当然といえば当然なのだ。

 外食などの外出との関連ではないか?ということですね。

 何かをすることに時間をかけるということは他の何かをする時間を削ることですから、言われてみるとその通りです。

 もともと秋は「読書の秋」だけではなく、「食欲の秋」(先ほどの外食の増加はまさにこれ?)だったり、「スポーツの秋」だったり、「芸術の秋」だったり、「行楽の秋」(これも先ほど登場)だったりしますので、その意味では競争の苛烈な時期かもしれません。

 ただ、もともと「~の秋」ってのは「秋の夜長」と関係していませんでしたっけ?

 マクロミルの調査の通り、実際には読まれていないというのは動かせない事実ですが、たくさん時間があるのだから読書しましょうってことだと私は思っていました。

 しかし、作者はこの「秋の夜長」に関しては、「読書の秋」の由来のところで触れていませんでした。(ついでに言うと、「食欲の秋」などにも触れていませんでした)
「読書の秋」の由来は、中国の唐時代の詩人・韓愈(かんゆ)の詩「燈火(とうか)親しむべし」(訳:秋になると涼しさが気持ち良く感じられ、あかりになじむようになる)という一節だといわれる。秋は読書に最適な季節ということだ。また、1924年に日本図書館協会が図書館週間を11月17日から23日としたのも、「読書の秋」を定着させた一因である。

 パッと検索しましたが、他でも秋の夜長と関連付けているものはありませんでした。関係ないのかな。

 あと、作者は以下のような推測もしていました。
 日本では100年近く「読書の秋」といわれ続けているため、誰もが秋には読書量が増えるものだと信じている。しかし事実は、秋になると本を読みたい気分が落ち込んでいたのだ。逆に言えば、だからこそ「読書の秋」というキャッチフレーズを付けてまで読書量を増やそうとしていたのかもしれない。

 これはどうなんでしょうね?


 あと、もう少し「読書の秋」の由来について検索してみると、こういうのが。
「読書の秋」とよく言われるが、その由来について知りたい。 | レファレンス協同データベース


読書週間(その前身の図書館週間)が始まる前に、「読書の秋」というフレーズの使用例はあった。
1918(大正7)年9月21日 読売新聞朝刊5面 
 見出し「読書の秋 図書館通ひの人々 読書と世間」
 本文「昼は水の様に澄みきつた日影の窓に夜は静かにして長い燈の下に読書子が飽く事もなく書に親しみ耽るシーズンが来た(後略)」
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000112345

 記事で"100年近く「読書の秋」といわれ続けている"と言っていたのもここからでしょうか?

 読書週間はこのもう少し後です。
【読書週間について】
1.読書週間は、1924(大正13)年11月に始まった「図書館週間」がその前身。図書館週間は、大正13(1923)年7月25日東京朝日新聞朝刊5pの記述によると、日本図書館協会が、1923年5月の総会の決議に基づき、図書館週間を11月1日から7日としたのが始まり。

 この由来は不明みたいで、

"「一 前史-読書週間十年の回想 布川角左衛門」の中のp.176に、日本図書館協会が大正に始めた読書週間についての記述があるが、なぜ秋になったのか、については書かれていない"

 などとあります。

 しかし、前述の通り、「読書の秋」の使用例が先にありましたのでそういった認識に基づくのでしょう。


 なお、上記の「図書館週間」は昭和16年に中止されたそうで、戦後の「読書週間」の直接的な由来としては別の根拠を持ち出しています。
期間は、アメリカのChildren’s Book Weekにならい、11月17日から23日と定められた。この行事が盛況だったため、翌年から文化の日を中心とする前後二週間に期間が変わった。(中略)

戦後昭和22年から始まった読書週間については、以下の2箇所に記述有。
p.179上段「期間は、アメリカのChildren’s Book Weekが十一月十六日から一週間であるのにならい、十一月十七日から二十三日と定められた」
p.179下段「次で翌年、第二回の実施に当って、まず打出されたのは、期間を「文化の日」、すなわち十一月三日を中心とし、その前後に週間に改めることであった。」

 じゃあ、この文化の日は?と言うと、日本国憲法が平和と文化を重視していることからだそうで、やはり戦後のことです。

 アメリカの話まで出てきてごっちゃごちゃなんですけど、この時期に読書やら文化やらの話が集中しているというのはおもしろいですね。


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