2019/10/09:
●ミュージシャンで連絡不能で欠席…異例づくめのノーベル文学賞
●ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞、朝日新聞は予言していた?
●詩は単なるパクリ?ボブ・ディランの「文学」は過大評価
●ミュージシャンで連絡不能で欠席…異例づくめのノーベル文学賞
2019/10/09: 2016年のノーベル文学賞は、ミュージシャンのボブ・ディランさんを選択。ところが、10月の受賞発表後、一時期連絡が取れなくなるなどして大きな話題を呼びました。さらに、12月の受賞式も「先約のため」欠席します。
また、受賞の賞金800万クローナ(約1億円)を受け取るためには、受賞式の6カ月後の2017年6月10日までに講演しなければならないというルールがあり、この意味でも危機的な感じに。いろいろと異例となりました。
ただ、期限ギリギリの2017年6月5日、ボブ・ディランさんの受賞記念講演を、ノーベル財団が公開。この音声は、前日にロサンゼルスで収録されたもので、映像はないというものでした。
ディランさんは、「ノーベル文学賞を受賞した時、最初はなぜ、私の歌が文学に関係あるのか戸惑った」「歌と文学は違う。歌は読まれるのではなく、歌われることを意図してつくられている」などとスピーチ。そもそも小説などではなく、音楽家の受賞というのは、やっぱり一番強烈な印象ですね。
(
ボブ・ディラン、やっとノーベル賞の受賞講演「でも、歌と文学は違う」 | ハフポストより)
●ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞、朝日新聞は予言していた?
…ということだったのですけど、ミュージシャンということで想定しづらかったボブ・ディランさんのノーベル文学賞受賞を朝日新聞が予言していた?といった感じのタイトルに、今回しました。2011年10月18日に、
ノーベル文学賞、ボブ・ディランにやっとけや! |論座 - 朝日新聞社の言論サイトという記事があったためです。
作者は、近藤康太郎・朝日新聞諫早支局長。ただ、中身を読んでみると、朝日新聞が予言していたというわけではなく、2011年のノーベル文学賞では、ボブ・ディランが取るのではないかという噂が広がった…というのが書き始めたきっかけ。すでに噂になっていたんですね。ということは、2016年の受賞もそこまで意外でもなかったのでしょうか。
作者の近藤康太郎さんは当時、文学担当ではなく、ポピュラー音楽担当。で、ボブ・ディランさんに本当に決まったら何か書かなくちゃいけないと当時は焦っていたんだそう。で、結局、ここで何を書いたのか?というのは、ログインが必要な記事なのでわからず。謎が残ってしまいました…。
●詩は単なるパクリ?ボブ・ディランの「文学」は過大評価
思ったより短くなってしまったので別の話をと検索。
真の姿を隠すノーベル賞受賞者──ボブ・ディランは過小評価されている?(GQ JAPAN編集部 2017年7月3日)という記事が出てきました。
「ボブ・ディランは過小評価されている?」というタイトルですが、過小評価されている部分と過大評価されている部分があるという内容。そして、なんと詩人としての彼は過大評価されているとの見方。歌詞を読めば彼の言葉の大半は陳腐なものか、古いカントリーソングから借用したものだとわかるとしています。そこまで書いていませんが、パクリみたいな感じでしょうか。
実際の彼は、どちらかといえば保守的な気質だし、若いころは軍の学校への進学を望み、60年代よりも50年代に自分を重ね合わせるような男だとこの人は評価。「時代の代弁者はおろか、何かの代弁者だったことは一度もない」といった言い方もしています。
「専門家」的な人ではありがちな正直よくわからない言い方の記事なのですけど、自分の価値観を歌っているわけではなく、借り物であるため自分でもよく理解していないといった意味ですかね。以下をその「証拠」としていました。
<その証拠に彼は1985年、「アフリカ難民救済」を目的としたチャリティコンサートであるLive Aidで、「集まった寄付金は住宅ローンに苦しむアメリカの農民を救うために使われるべきだ」と、お門違いのことを叫び、観客を失望させた>
本当に評価しているのか、けなしているのかわかりづらい記事。婉曲にバカにしているようにも感じなくもありません。ただ、記事ではむしろこのパクリ的なところを評価しているというスタンス。彼の最大の発明は、”役を演じる”ことだとのこと。人が彼に求める人物像を見極め、その役に徹したというのがすごい!といった感じです。
例えば、実際は安定した愛に満ちた家庭の出身だったのに、各地を転々とする労働者のふりをしたとのこと。観客に受けるために、「田舎者」のキャラクターを作り上げたとされていました。やっぱり遠回しにけなしているような気がするんですけど…。
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