タイトルの中の"バングラデシュの女性は民族衣装しか着ないことを開店前にリサーチしなかったユニクロ"を見た時点で「本当かな?」と疑わしくなった話。
このリンクは後で出しますが、一般的な見方を先にやります。
NHKスペシャル「密着!ユニクロ」 バングラデシュ進出
現地の女性がカジュアルウェアをほとんど着ない事を知らなかったユニクロ…
海外進出の際に、リサーチしなかったんでしょうか?素人でも分かりそうなことだが…
むしろ、民族衣装しか着てるイメージないですよね。
再調査して、その事実を知った部長らしき人が驚いてたが…無知過ぎるでしょ…
こんないい加減なリサーチもどきで海外進出しちゃうもんなんですか?
この番組、ユニクロにとってかなりのイメージダウンだと思うんですが…
番組をご覧になった方々のご意見を伺いたいです。
補足
「失敗のレベルが低い」と思いました。「現地女性の服装調査」は失敗しなくていい範囲(初歩)かと。
衣料品を扱うプロ集団なら、もっと高いベレルの「失敗から学ぶ」ものだと思ってたもので…
ユニクロほどの大企業でも、この位の仕事力なんだ‥と、ちょっと驚いたわけです。
現地女性の「サリー(民族衣裳)が好き」という声を聞いて、ユニクロが今後どんな戦略で挑むのか注目したいです。
質問日時: 2013/11/17 21:50:38
私も見ていて、質問者さんと同じ印象を持ちました。「自信たっぷりにブラックぶりを肯定している企業のレベルがこれ…(⁰⊖⁰)?まさかね、最近の評判に対するニセアピールなんだよね?」と。
社内では何で評価されてるのかまったくの謎の、たかだか26の女の子のふわふわしたお笑いレベルの市場調査で自信のイチオシ新商品を開発、とかマジなら
舐めすぎだろ…と呆れつつ、見終わって負け組部員の私も逆に自信がもてたたいへん良心的な内容でした。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13116639003 続いて私が最初に読んだもの。
バングラデシュの女性は民族衣装しか着ないことを開店前にリサーチしなかったユニクロについてバングラデシュに詳しい田中秀喜さんの見解 : 市況かぶ全力2階建
バングラデシュ店、女性服が売れなくて調査してみたら民族衣装しか着ないことがわかったって、ユニクロのマーケって結構ずさんだな
2013年11月17日 9:36 PM
ユニクロNHKスペシャル。バングラデシュでカジュアル服が売れない。市場調査したら民族衣装しか着ないとわかる。こんなことは開店前にやることで、それをやらなかったのは社長の意向を忖度したからとしか思えない。この会社の最大の問題点はそこだろうと思ったが、ヨイショしっぱなしで終わる。
2013年11月17日 10:11 PM
現場サイドとしては、最初から無理だと分かっていて上申しても、柳井氏が頑に従来からの戦略を進めるように指示したため仕方なく従ったという構図が、お風呂の中で思い浮かんだ。そうじゃないと、余りにも間抜けな話だから俄には信じられない。 #NHK
2013年11月17日 11:16 PM
さすが柳井さん1勝9敗って本を書いただけあるな。
2013年11月17日 9:28 PM
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65771908.html 最初のツイートで"女性服が売れなくて調査してみたら民族衣装しか着ないことがわかった"とありますが、もちろん全く着ないわけではありません。
このまとめに「アーロン」(Aarong)という現地の手工芸品店の名前が出ており、ラインナップを見たら民族衣装以外もありましたので、たぶんある程度着る人はいるのでしょう。
「Traditional」が「民族衣装」、「Western」が「洋服」です。「see TAAGA」とあるように自社製ではなく、やはり売れ行きは少ないのかなと思わせますが、扱ってはいるようです。
あと、「信じられない」って書いている人がいましたけど、私も信じられません。ですから、ちょっと疑ってみました。
最近は
ユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字などユニクロに厳しい話ばかり書いていましたけど、これはテレビの放送内容か視聴者の理解かが間違っている可能性はないですかね?
と言うか、"事実を知った部長らしき人が驚いてた"とあったので、そうだとすればユニクロサイドで演技しているということになるでしょうか?
このNHKスペシャルについては、バングラデシュで働いている田中秀喜さんがツイートしていました。
About us Akanat Services Ltd.
Chairman: 田中秀喜/Tanaka Hideki
ユニクロの工場進出からバングラデシュがビジネスの場として注目されてから数年が立ちました。うまくいっている企業とそうでない企業の明暗がはっきり別れてきています。成功している企業はいち早く正しいパートナーを見つけられた所です。入り口を間違えるととんでもない泥沼に落とされるリスクもあるバングラデシュ。その水先案内人となるべく会社を立ち上げました。
私自身がベンガル語を操ることができ、長年バングラデシュに滞在しているため、バングラデシュ国内に豊富なネットワークをもっています。ビジネス界のみならず、政治家、政府高官、軍人にも人脈があるのでロビイスト的な活動も可能。問題が発生したときにはネットワークを駆使してリスクを避けるべく動くこともできます。
http://akanat.info/about.html 以下、再び市況かぶ全力2階建さんから田中秀喜のツイートを。
tanaka hideki @md_tanaka
あたり。RT @synfunk: NHKユニクロのバングラデシュ進出特集で客を「世界貧困層」と何度も強調するのだが来店する客層が「バングラデシュの中間〜富裕層」にしかみえない。
2013年11月17日 10:10 PM
tanaka hideki @md_tanaka
ちなみにユニクロのバングラデシュ展開はまだなんのインパクトもローカル市場に与えていません。店ちっちゃいからね。店舗数も数える程だし。
2013年11月17日 10:19 PM
ただし、ユニクロがバングラデシュに出店したということは、"日本ではインパクトを与え"ており、"費用対効果それで十分と"見ているのでは?という話。
次もそういう話。
ユニクロのバングラ戦略は色んな意味であれで良かったと思う。どうせ何が当たるかなんか最初からわかるわけない。だから小規模で始める。実際アンテナを張ってみて、現場のニーズを理解しながら規模を大きくすればいい。グラミンと組んだことでCSR上の狙いも取れたし。
2013年11月18日 3:46 PM
グラミンはグラミン銀行のことしょうね。「CSR上の狙い」というのは、グラミン銀行が非常に良いイメージのある会社だからです。
グラミン銀行(ベンガル語:গ্রামীণ ব্যাংক、英語:Grameen Bank)はバングラデシュにある銀行でマイクロファイナンス機関。「グラミン」という言葉は「村(gram)」という単語に由来する。本部はバングラデシュの首都ダッカ。ムハマド・ユヌスが1983年に創設した。マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を主に農村部で行っている。銀行を主体として、インフラ・通信・エネルギーなど、多分野で「グラミン・ファミリー」と呼ばれる事業を展開している。2006年ムハマド・ユヌスと共にノーベル平和賞を受賞した。
Wikipedia 以下のコメントは別の人のもので、ユニクロ批判している人へ批判でしょうか?
どうせあれだろ。貧しい国というイメージの国に先に進出するドキュメンタリー見せると「ろくずっぽ調べずバカか担当者は」と言い、逆に市場が成り立って先に別の会社が地に足つけたら「もっと早くから進出しろバカか担当者は」っていいながら、コタツでみかん食べてるんだろ。
2013年11月18日 3:42 PM
コメント欄では、
"商売したことのない素人が思いつくことを
世界的企業が考えつかないという事を考えちゃう浅はかさが馬鹿の怖いところ"
というのもありました。
ツイートの中では、柳井正さんの
一勝九敗 (新潮文庫)
について触れている人がいました。
実はユニクロは失敗が多く、本当に「綿密な市場調査よりとりあえずやってみろ」という考え方である可能性もあるとは思います。
私はよくGoogleの例を出していますが、世界的な勝ち組のGoogleも失敗が多いです。勘違いしている人が多いかもしれませんけど、チャレンジしてたくさん失敗するのは悪いことではありません。
ただ、有り金全部ツッコむようなギャンブルはもちろん負けたら終わりですよ? ビジネスで良く言われるのは、「小さく失敗せよ」ということです。
ところで、書いているうちに思い出したのですが、最貧国と強調されているバングラデシュはネクスト11の一つです。
(
縫製工場ビル崩壊でデモ続くバングラデシュ あえて進出する魅力など書いていたときはすっかり忘れていて、今突然思い出しました)
NEXT11
ネクストイレブン(Next Eleven、略称: N-11; "NEXT11"は日本独自表記)は、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスが、2007年の経済予測レポートの中で、BRICsに次ぐ急成長が期待されるとした11の新興経済発展国家群。具体的にはイラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコが挙げられた。
Wikipedia そして、元ネタのNHKスペシャルの予告は以下でした。
NHKスペシャル|成長か、死か~ユニクロ 40億人市場への賭け~
2013年11月17日(日)
午後9時00分~9時49分
日本ではトップのユニクロも、ZARA(スペイン)やH&M(スウェーデン)といったライバルに及ばず現在世界4位。
柳井社長は、同じことをしても追いつけないと新たな戦略に打って出た。
その一つが「ベースオブピラミッド(BOP)」と呼ばれる世界最貧国市場への進出。今年7月、ユニクロは競合他社に先駆けてバングラデシュに店をオープンさせ、Tシャツ一枚230円という破格の安さで勝負に出た。最貧国の一つバングラデシュでビジネスを成功させることができれば、アフリカなど世界中どこでも商売ができると語る柳井社長、「2020年に世界4,000店舗、売上高5兆円」という目標を掲げ、世界ナンバーワンを目指す。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1117/index.html 上記の時点で競合他社が進出していないということは書いており、大きな市場がないということはわかっていたはずです。
ですから、大市場を求めて出店!ではなく、まだ小さい市場を大きくしていこうというものでしょう。"アフリカなど世界中どこでも商売ができる"というのもそういう感じです。
これは先ほどの引用部での"店ちっちゃいからね。店舗数も数える程だし"とも整合性が取れます。
本当にマーケティングなしで大市場があると思い込んでいたのなら、大々的な店舗をそこら中に作って大ゴケ……くらいやってくれないと!
関連
■
ユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字 ■
ディズニーの怖い話 過剰要求でバイト使い捨てのブラック企業?(ディズニーの怖い話 劣悪環境バングラデシュを見捨てて生産撤退という話もまとめ)
■
縫製工場ビル崩壊でデモ続くバングラデシュ あえて進出する魅力 ■
ブラック企業批判のユニクロの報道されない暴力事件 裁判で認定済み ■
同じブラック企業批判を受けていても、ユニクロとワタミは違う!? ■
その他の企業などについて書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|