★2013/11/22 徳洲会問題 石原慎太郎・田村憲久・衛藤晟一・亀井静香・阿部知子
★2013/11/23 徳田毅議員擁護の石破茂幹事長、徳洲会マネーでパーティー券
★猪瀬直樹東京都知事、徳洲会から5000万円 公選法の虚偽記載の可能性 2013/11/22
★徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は? 2013/11/22
★2013/11/23 知らないと説明の猪瀬直樹東京都知事、実は徳洲会に1億円要求?
★2013/11/23 嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金
★2013/11/25 猪瀬直樹知事「借入金」は嘘?徳田虎雄妻が借用書・返金話を否定
★2013/11/25 猪瀬直樹知事の1億要求や「足がつかないようにしろ」の文書が判明
★2013/11/22 徳洲会問題 石原慎太郎・田村憲久・衛藤晟一・亀井静香・阿部知子
徳洲会問題では、今回突然登場した猪瀬直樹東京都知事や原慎太郎さんの他、多くの議員の名前が挙がっています。
徳洲会騒動は、永田町で炸裂するのか!! 発端の「能宗メモ」どこまで波及(前):|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース 2013年9月25日 17:42【永田 薫】
事の発端は昨年9月、虎雄氏の秘書役だった能宗克行氏が医療法人徳洲会の事務総長などを解任されたことだった(中略)虎雄氏の衆院議員時代、自由連合の事務を担当。その実力は、能宗氏の決裁がないと自由連合は動かないと言われるほどだった。
その能宗氏が徳洲会側の懲罰委員会に提出したのが「聴聞通知書に対する回答」(以下、能宗メモ)と題された文書だ。
(中略)文書は、虎雄氏の政界での広い人脈とおよび様々な恥部を暴露している。
例えば宇和島徳洲会病院で起こった「修復腎移植問題」だ。(中略)当時、修復腎移植は通常の保険診療とされなかったため、厚生労働省は診療報酬の不正受給に当たるとして病院について保険診療停止などを検討した。能宗メモは当時の様子をこう記す。
「衛藤晟一参院議員を中心とした国会議員の議員連盟『修復腎移植を考える会』をフル活動させ、宇和島徳洲会病院の保健医療機関取り消しを前提とした『聴聞』を無期延期とし、特定医療法人沖縄徳洲会の特定医療法人取り消しを回避させました」
(中略)衛藤氏は、第二次安倍内閣で首相補佐官を務めている。旧亀井派に属していたこともあり、亀井静香元金融担当相の側近だ。能宗メモは「修復腎移植の議連の活動で宇和島徳洲会の保険指定医療機関取り消し問題を棚上げにすることができたのも、亀井先生の側近として人間関係のできた衛藤晟一参院議員」のおかげと記している。
そして亀井氏と虎雄氏こそ、「運命共同体」というべき関係なのである。
http://www.data-max.co.jp/2013/09/25/post_16455_ngk_1.html・衛藤晟一(せいいち) 自民党参議院議員。内閣総理大臣補佐官。自民党大分県連会長。
・亀井静香 みどりの風衆議院議員。自民党・国民新党時代に閣僚を経験。元国民新党代表。
この亀井静香さんが注目の石原慎太郎さんへ繋がります。
・石原慎太郎 日本維新の会共同代表。衆議院議員。前東京都知事。自民党時代に運輸大臣など。
(追記:石原慎太郎さんについては、
猪瀬直樹より石原慎太郎の方が徳洲会徳田虎雄と親密 問題化の可能性は?を追加)
以下は具体的な名前が書いていませんけど、石原慎太郎さん以外に他に4人ほど疑惑の大物国会議員がいるんだそうです。
徳洲会「選挙違反」拡大 検察が狙う5人の大物国会議員
(日刊ゲンダイ2013/9/24)
「大掛かりな捜査が意味するところは明らかです。当初の狙いは自民党の徳田毅衆院議員(42)(鹿児島2区)の選挙違反の立件ですが、それにとどまらない。徳洲会の金の流れの全容を掴み、政治資金収支報告書違反まで持っていくつもりでしょう。すでに大物政治家5人の名前が挙がっています」(捜査事情通)
そのうちのひとりが石原慎太郎日本維新の会共同代表であるのは間違いないが、その他にも首相経験者2人の名前が飛び交っている。5人とは別だが、徳洲会病院に勤めていた阿部知子衆院議員(日本未来の党)との関係も注目されている。
徳洲会「選挙違反」拡大 検察が狙う5人の大物国会議員 | 「日々担々」資料ブログ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9894.html 「小物」扱い(失礼。でも、日刊ゲンダイが悪いんです)ですが、阿部知子さんも。
・阿部知子 日本未来の党代表。みどりの風代表代行。衆議院議員。
"徳洲会病院に勤めていた"とあるように、前職が千葉徳洲会病院長なので注目されているようです。ちょっと別路線ですが、内部事情を知っていそうです。
徳洲会問題はスケールがでかく、まだ名前の出ている人がいたと思うのですが、とりあえず、今回は次で最後。
徳洲会幹部との会食…支払いは?面会の経緯は? 厚労相、不自然な説明
2013.11.18 09:14 産経新聞
徳洲会幹部との会食問題について、田村厚生労働相はこれまでの衆院厚労委での質疑で、「大臣規範に抵触することはない」と繰り返し主張。しかし、料亭代金を誰が支払ったかは明かさず徳田毅衆院議員の姉、スターン美千代容疑者(46)=公職選挙法違反容疑で逮捕=と大臣室で面会した経緯についての説明も不自然さが拭えない。
この問題は8日付の本紙報道で表面化。同日の厚労委で田村氏は「(徳洲会幹部と)会ったかどうかは定かでない」と記憶にないことを強調。しかし、13日の同委で一転、「同僚議員に誘われた酒席に徳洲会の方々がおられた」と認めた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131118/crm13111809170002-n1.htm この方も猪瀬直樹東京都知事同様、最初は嘘をつきました。(関連:徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は?)
徳洲会グループは厚労省の所管団体である医療法人、社会福祉法人などで構成されている。料亭代金を徳洲会側が支払っていた場合は、所管団体からの供応接待を禁じた大臣規範に抵触する可能性が高い。
会食について徳洲会関係者は「上層部が今春頃、修復腎移植問題に関する陳情のため、毅議員の人脈で大臣との接触を図っていた」と語る。出席した幹部の一人は会食前、「理事長(徳田虎雄氏)の指示で大臣に会うことになった」と周囲に話していたという。
陳情のために会食がセットされたとしたら、「プライベートの席」という田村氏の説明は説得力を失う。
・田村憲久 自由民主党所属の衆議院議員。現厚生労働大臣(第2次安倍内閣)。
とりあえず、今日の分のまとめ。
・石原慎太郎 日本維新の会共同代表。衆議院議員。前東京都知事。自民党時代に運輸大臣など。
・田村憲久 自由民主党所属の衆議院議員。現厚生労働大臣(第2次安倍内閣)。
・衛藤晟一(せいいち) 自民党参議院議員。内閣総理大臣補佐官。自民党大分県連会長。
・亀井静香 みどりの風衆議院議員。自民党・国民新党時代に閣僚を経験。元国民新党代表。
・阿部知子 日本未来の党代表。みどりの風代表代行。衆議院議員。
他の方に関しては、ある程度数が溜まったら別記事で追加するかもしれません。
★2013/11/23 徳田毅議員擁護の石破茂幹事長、徳洲会マネーでパーティー券
石破茂さんはわかりやすい方ですね。原発事故後かなり露骨に東電擁護発言を行っていた石破茂議員ですが、東電との関係さはダントツで一番でした。そして、今回の徳洲会事件での対応でもその素直な反応を見せてくれました。まず、過去の発言。
事実かどうか不明確な時点で罪と確定してはいけないというのは、通常であれば正論です。
1ヶ月以上経っても何も党内で調査していなかったの?とツッコまれるかもしれませんけど、より早い段階でも以下のようなことをおっしゃっていました。
朝日新聞デジタル:徳田議員捜索「適切な対応とる」 石破・自民幹事長 2013年9月24日15時35分
■石破茂自民党幹事長
(徳田毅衆院議員の事務所や自宅などが公職選挙法違反容疑で家宅捜索を受けたことについて)過去の例も照らし、有権者から議席を託された国会議員であることと、我が党公認で有権者の支持をいただいたことを踏まえた上で、我が党として適切な対応をとる。何を言っているかよく分からないと思いますが、捜査が着手された段階で、このようにするということを断定的に申し上げる段階ではありません。(記者会見で)
http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY201309240138.html また、冒頭の引用部の発言は、自民党の利益のために問題化させたくないという思いの現れだとも言えますので、特別なケースだとはこれだけでは言えません。
ですので、私も軽く流していました。
ところが、この石破茂さん、徳洲会にお世話になっていたということが判明しました。
閣僚や石破幹事長はパー券/“徳洲会マネー” 2013年11月23日(土) しんぶん赤旗
安倍晋三首相が「自民党のホープ」と持ち上げた徳田毅衆院議員(鹿児島2区)の姉らが医療グループ「徳洲会」の大がかりな公選法違反事件で逮捕されましたが、自民党は「事件に本人がかかわっているのか事実関係が分からない段階で、処分を下せない」として「離党」で幕引きを図ろうとしています。そんななか、徳田議員の資金管理団体に安倍内閣の閣僚や副大臣、政務官、
石破茂幹事長など政権中枢が多数、パーティー券を購入してもらっていたことが、本紙の調べでわかりました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-23/2013112315_01_1.html 具体的に名前の出ている人は今度他でやりますが、広範に買っているため、1人1人の金額は安いです。石破幹事長も2万円程度ではあります。
ただ、先の発言
「選挙の公正を害する事実があったと確認されていない状況で軽々な対応はできない」
「議員として、党として対応しなければならない状況になれば速やかに対応しなければならないが、現状ではそういう段階にない」
はこのパーティー券購入の事実がわかってから見ると、単なる問題化の回避だけでなく、見返りとしての徳田毅衆院議員の擁護の意図もあったのでは?と読めてきます。
また、自分のパーティー券問題がクローズアップされたときの逃げ道という考え方ももちろん可能です。
さらにパーティー券の問題は、他の多くの自民党議員にも関わってきますので、それらをまとめた擁護とも考えられます。単にゴタゴタを収めたいというだけでなく、お金の話そのものを問題視されてしまうと困るのです。
自民党以外の議員との区別がなされていませんが、何しろ合計のパーティー券購入金額は173万円。2万円とちがって、これは結構な金額です。
現在名前の挙がっている人はほとんど自民党議員という内容ですから、疑惑追及に石破茂さんが消極的というのもうなずけます。
欲望に忠実ですね。
なお、私は政治献金などの類を必ずしも悪と思っていません。下手に厳しくして隠されてしまうよりは、透明化してしまう方が良いという考え方を指定ます。
これは利害関係が生じる場合に手心を加えていないかをわかりやすくするということです。逆に言えば、きちんと中立に動いているのであれば、そういったお金の流れを批判する必要はないと思っています。
その考え方からすれば、今回の件は悪い例ですね。東電のときにも書きましたけど、お金をもらっているからこそ発言にはいっそう気をつけなくてはいけないのに、有利な発言をしてしまっています。非難されてしかるべきです。
★猪瀬直樹東京都知事、徳洲会から5000万円 公選法の虚偽記載の可能性 2013/11/22
徳洲会の関係では、徳田毅議員の姉らが逮捕されています。
「徳洲会」選挙違反事件で徳田議員の姉ら6人逮捕(11/12 13:59) ANN
医療法人「徳洲会」を巡る選挙違反事件で、東京地検特捜部などは、病院職員らに違法に報酬を支払って選挙運動をさせたとして、徳田毅衆議院議員(42)の親族ら6人を逮捕しました。
逮捕されたのは、徳田議員の姉でグループ会社社長の越沢徳美容疑者(50)とスターン美千代容疑者(46)、また徳洲会の幹部職員4人の合わせて6人です。特捜部などによりますと、越沢容疑者らは去年12月の衆院選で、563人の病院職員らに選挙運動をさせ、欠勤分の給与など合わせて約1億5000万円相当を違法に支払った疑いが持たれています。越沢容疑者ら親族は、これまでの任意の調べに関与を否定していました。(中略)
公職選挙法では、父母や兄弟姉妹などに買収の罪で禁錮以上の有罪判決が確定すると、連座制で議員本人の当選が無効になります。特捜部は、徳田議員本人が報酬の支払いを認識していなかったか見極めるものとみられます。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000015888.html しかし、この問題は徳田毅議員だけの問題にとどまりません。
特捜部に踏み込まれた徳洲会 金ヅルの危機に何を思うか石原慎太郎
(日刊ゲンダイ2013/9/20)
一代で日本最大の医療グループを築いた徳田虎雄理事長(75)と石原は、自他ともに認める盟友だ。泥臭い政治資金集めが苦手な石原と、豊富な資産を有する徳田との親密な関係は政界で広く知られてきた。かつて石原は雑誌の取材で徳田の功績をたたえ、「現代の英傑」と評したほどだ。
「今回の捜査の端緒は、徳洲会の内輪モメです。徳田氏が全身の筋肉が動かなくなる難病に侵されると、妻・秀子さん(74)ら親族と事務方の対立が表面化。徳田氏のカネの動きを知り尽くした“金庫番”は徳洲会の不正を83ページにわたって書きつづり、この『上申書』は特捜部も入手済みのようです」(地検事情通)
上申書には徳洲会の長年に及ぶ政界工作の数々が記されており、中には石原との蜜月エピソードも出てくるという。
特捜部に踏み込まれた徳洲会 金ヅルの危機に何を思うか石原慎太郎 | 「日々担々」資料ブログ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9870.html この中には"数々の不正について公訴時効の壁から立件は困難とみられる"という話もあったので、それはあまり可能性がないのかもしれませんが、私はこの問題が石原慎太郎さんにまで飛び火するかを注目していました。
ところが、思わぬところに火の粉が飛びました。石原慎太郎元東京都知事ではなく、その後継者であり、今の東京都知事猪瀬直樹さんです。
徳洲会、猪瀬氏側に5千万円 都知事選前、捜査後に返却
2013年11月22日03時01分 朝日新聞
医療法人「徳洲会」グループが、昨年12月の東京都知事選の前に、猪瀬直樹知事(67)側に5千万円を提供していたことが21日、複数の関係者の話でわかった。(中略)徳洲会が公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた後の今年9月、猪瀬氏の秘書が全額を返却したという。
猪瀬氏は同日、朝日新聞の取材に「私はまったく関知しない」「知らないと言ったら知らない」などと、全面的に関与を否定した。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311210472.html 私が気になったのはこの資金提供が合法なものなのかどうかです。
合法ではあるものの道義的な問題だけというのであれば、それほど責める必要はないのでは?という思いでした。
しかし、読み進めてみると、どうも怪しいところがあるようです。
朝日新聞で読んだもののうち、疑惑が残るのは以下のような部分です。
・昨年12月末に東京都選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書では、収入の合計は3050万円のみ。
・選挙運動費用収支報告書では、「11月17日 3千万円 自己資金」との記載があるものの、徳洲会に関連する記載はない。
・今月20日に公開された2012年の政治資金収支報告書にも、徳洲会関連の記載はない。
"公選法は、出納責任者が「選挙運動に関するすべての寄付及びそのほかの収入」を収支報告書に記載しなければならない"そうですが、これは出納責任者に対する罪のようで猪瀬直樹東京都知事としては、「私はまったく関知しない」「知らないと言ったら知らない」で逃げ切れるのかもしれません。
(追記:これが嘘でした。
徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は?、
嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金)
ただ、5000万円という金額が大きいですし、5000万円受け取っていて3000万円の報告のみなど、内容は極めて悪質だと思います。
その割には今のところ他紙は報じておらず、朝日新聞のスクープのため他社の裏とりが間に合っていないのか、朝日新聞の勇み足なのかといったこともちょっと考えてしまいますが、内容的にはスルーしてほしくないものです。
★徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は? 2013/11/22
朝投稿の
猪瀬直樹東京都知事、徳洲会から5000万円 公選法の虚偽記載の可能性を下書きした時点では朝日新聞だけしか記事が見つからず心配でしたが、各紙が一斉に報道し出しました。そりゃそうですよね、見過ごされて良い話ではありません。
というか、朝日新聞にすっぱ抜かれて慌てた猪瀬直樹東京都知事が記者会見を行ったからですね、直接的には。こうなれば、どこでも記事にします。
朝日新聞の第一報ではなかった新しい情報について、ここではいくつか。
時事ドットコム:徳田議員から現金で受領=「無利息、無担保で」-徳洲会の5000万円・猪瀬知事
医療法人「徳洲会」グループが猪瀬直樹東京都知事に5000万円を提供していた問題で、
猪瀬知事は22日の記者会見で、徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=から直接、現金で受け取っていたことを明らかにした。 猪瀬知事は、5000万円を無利息、無担保で借りていたと説明。「1カ月ぐらいの借り入れと思っていたので、金利の設定をする必要はないと考えた」と理由を話している。 (2013/11/22-17:39)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013112200793 危うく見逃すところだったのですが、この時点で最悪な話になっています。
というのも、昨日の時点では以下のような説明をしていたためです。
大嘘つきじゃねーか、バカヤロー。
時事ドットコムの書き方がちょっとわかりづらかったので、本人が本当に受け取っていたかどうかを別記事で一応確認。
「猪瀬都知事、徳田毅議員から5000万円受領」 News i - TBSの動画ニュースサイト
「石原の後継に指名されました。選挙に出ますので、宜しくお願いします」(猪瀬直樹氏)
関係者によりますと、こう挨拶した猪瀬氏に対し、虎雄氏は目で文字盤を追い、「頑張れ」と応じたといいます。虎雄氏は、この場で猪瀬氏に選挙応援のための資金提供を約束。後日、現金5000万円が虎夫氏側から猪瀬氏本人に渡されたということです。(22日17:11)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2060498.html
やはりがっちり関与しています。心証最悪ですわ。やましいことがあったから嘘をついたとしか思えません。
あと、
猪瀬直樹東京都知事、徳洲会から5000万円 公選法の虚偽記載の可能性では、直接的には出納長の責任であり、猪瀬直樹さん自身までは話が行かないのかな?といったことを書きましたが、そこらへんに触れている記事がありました。
都知事「個人の借り入れ金で選挙活動と無関係」 11月22日 18時19分 NHK
東京都の猪瀬知事は、22日の記者会見で去年12月に行われた都知事選挙の告示日直前に大手医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受け取っていたことを認めたうえで、「個人の借入金であり選挙活動とまったく関係ない」などと釈明し、公職選挙法で報告が義務づけられる資金ではなかったという考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131122/k10013270941000.html
もう既に大嘘をついており、全く信頼できませんが、猪瀬直樹東京都知事のシナリオでは、「公職選挙法で報告が義務づけられる資金ではなかった」というものです。
この言い訳は通用するのか、通用したとしてそれ以外に問題はないのか?ということに関して、以下のような解説がありました。
総務省によりますと公職選挙法では、選挙のために資金を借り入れた場合は、例え使わなかったとしても選挙後に選挙管理委員会に提出する「選挙運動費用収支報告書」に記載する必要があります。
政治資金に詳しい日本大学法学部の岩井奉信教授は「お金を借りること自体には法的な問題はないが、猪瀬知事が、政治資金にしよう、あるいは選挙に使おうと思って借り入れたとなれば収支報告書の虚偽記載の可能性が出てくる」と指摘します。
そのうえで、「そもそも金融機関ではなく、徳洲会という医療法人グループ側からお金を借りるというのは常識的に考えておかしい。猪瀬知事は、このお金の性格や意味を有権者に納得のいくように説明すべきだ」と話しています。
この感じだとやはり「選挙と無関係」で押し切れそうな雰囲気ですかね? 常識的に考えておかしな行動であっても、法的には責任を問えないかもしれません。
(11/23追記:現金の用途に対する発言もブレていました。
"現金については、この日午後1時過ぎに「(虎雄前理事長から)資金提供の形で応援してもらうことになった」と述べたが、その後の会見で「選挙資金でなく、あくまで個人の借り入れだ」と趣旨を変更"
「徳田毅議員から直接5千万円受領」 猪瀬知事認める:朝日新聞デジタル 2013年11月22日21時05分
http://www.asahi.com/articles/TKY201311220173.html)
なお、NHKでは気になる辞職に関する部分も一応あります。
猪瀬知事は「いかなる政治団体や利益団体とも特別な関係を持つつもりはなくオリンピックの開催実現に向け、頑張っていきたい」と述べ、みずからの責任の取り方については直接、言及しませんでした。
見ての通り、進退には言及せずということですから、とりあえず逃げ切ろうという考えのようです。
前日の「私はまったく関知しない」「知らないと言ったら知らない」といったその場しのぎの嘘のつき方からして、あまり深いことは考えていなそうですが……。
もう一つ、別記事。進退問題をタイトルに持ってきているものです。
猪瀬氏、徳洲会から5000万円「借りた」 進退問題に発展か 2013.11.22 ZAKZAK
徳洲会グループから猪瀬氏側への資金提供について、元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は、「公選法や政治資金規正法に抵触する可能性はある」とした上で、「(1)現金の移動が間違いなくあったのか(2)どういう趣旨で現金が渡されたのか(3)出納責任者が意図的に報告書に記載しなかったのか-という3つの点が焦点になる」と解説する。
猪瀬氏が虚偽記載を指示した場合は、出納責任者らの共犯として立件される。 猪瀬氏は「現金は借りた」と主張したが、「現金の貸し借りは政治活動の寄付にあたらず、報告書への記載義務はない。ただ、
選挙の時期や経緯などから本当に貸し借りといえるのかどうか、事実認定の問題になるだろう」としている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131122/dms1311221533019-n1.htm (1)~(3)のうち、「(1)現金の移動が間違いなくあったのか」は関係者も隠し切れないと思ってバラしていますので、問題はなさそうです。しかし、他はハードルが一気に高くなります。
前述のように不自然極まりない巨額のお金の動きであり、共犯の可能性も残されているようですが、やっぱり猪瀬直樹東京都知事の責任まで証明するのは難しそうな気がします。
そもそも徳洲会事件も仲間割れが起きたからこそ判明したわけで、残念ながら普通は全く証拠が出てこないものみたいです。
したがって、猪瀬直樹東京都知事のケースも、出納責任者が都知事を道連れにすべく暴露……みたいなことが起きない限り、苦しいんじゃないかなと思い、あまり期待していません。
(追記:最初の「知らない」という説明とあまりに違うのですが、むしろ猪瀬知事以外の人がほとんど知らなかったみたいですね。秘書ですら知らなかったと言っています。
嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金)
法的な責任ではなく、政治的・道義的な責任で追求するというのが、一番辞職の可能性がありそうな道です。
★2013/11/23 知らないと説明の猪瀬直樹東京都知事、実は徳洲会に1億円要求?
本当、猪瀬直樹さんはいい加減ですね。
最初は「知らない」と嘘の説明をしていた、用途についての説明も変わっていたという話は、
徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は?でも書きました。
この内容が1行でわかる秀逸なタイトルの記事を、朝日新聞が書いていました。
猪瀬氏、説明変転
「知らない」→「選挙の支援」→「個人の借用」2013年11月23日05時00分
http://www.asahi.com/articles/TKY201311220834.html?ref=nmail 嘘をついたら罪が確定というわけじゃないのですけど、この誤魔化し方を見て「選挙資金ではなく、個人的な貸し借り」という猪瀬直樹東京都知事の説明をそのまま信じる方がどうかしています。
特に「知らない」はずだったのが、自ら現金を受け取っていたという大嘘は、嘘つきの代名詞である政治家の嘘としても最大級のレベルのひどさです。
さらに呆れてしまったのが、当初は1億円も要求していたという話が出てきたことです。
徳洲会側「猪瀬知事が1億円お願い」 11月23日 4時50分 NHK
猪瀬知事は、去年11月上旬に徳洲会の徳田虎雄前理事長に面会し、選挙への支援を要請したと説明しています。
関係者の話によりますと、その後、前理事長は次男の徳田毅議員から電話で「猪瀬さんが『余ったら返すのでまずは1億円をお願いしたい』と言っている」と伝えられたということです。
これに対し前理事長は「5000万円で対応しろ」「足がつかないよう議員会館で渡せ」などと指示したということです。
これを受けて徳田議員は議員会館の事務所で知事本人に直接、現金で5000万円を手渡したということです。
猪瀬知事は22日の会見で、受け取った資金は個人的な借入金だと強調したうえで、「徳洲会側から申し出があり、厚意を断るのは失礼だと考えて借りた。5000万円という額になった理由は分からない」などと説明しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131123/k10013280511000.html
これはまだ"関係者の話によりますと"ですから怪しい部分があります。
たとえば、猪瀬知事は「徳洲会側から申し出」と言っており、都知事側からの要求していたという話という矛盾があり、お互いに責任を擦り付け合っている感じです。
ということで確定事項とは言えないわけなんですが、どんどんとひどい話が出てきて笑ってしまうくらいです。
(追記:
新右翼まで登場! 猪瀬直樹と徳田虎雄の仲介者、一水会木村三浩代表だったでは、木村さんが求めたという話が)
この件で私が関心あるのは猪瀬直樹さんの説明が通用するのか?という点なのですが、関連してこんな記事がありました。
猪瀬都知事、「徳洲会」グループからの5,000万円借り入れ認める FNN 11/23 00:59
元東京地検特捜部・木目田 裕弁護士は「(5,000万円という)金額の大きさや、貸し借りが行われたとされている時期と選挙との近接性とか、そういうところからすると、捜査当局が関心を持って捜査するであろうなというふうには、個人的には思う」と話した。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00258353.html
まあ、選挙のときですから、タイミングが良すぎます。
というか、この記事を読むと猪瀬直樹さんの説明は中途半端で、「選挙資金ではなく、個人的な貸し借り」いうシナリオもうまく作れていない感じです。
22日の定例会見で、東京都の猪瀬知事が、20回以上も繰り返し強調した「個人」としての借入金。
猪瀬知事は「あいさつ回りにあちこち行きました。その時に、徳田さんの所にも行きました。資金提供という形で、応援してもらうということになったということです。5,000万円だと思います」と述べた。
その「資金提供」って、普通に考えると「選挙資金」ですよ。何で「個人的な貸し借り」と言えるのかよくわかりません。
しかも、「選挙はお金がかかるかもしれないという、いろんな初めての経験ですからわかりません」とも述べたようです。思わず吹き出しましたが、それ、選挙のお金って言っているようなものじゃないですか!
(追記:
嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金で書きましたけど、もう少し具体的に言っていたみたいです)
「選挙の資金ではありません。(選挙資金ではないというが、足りなくなったら使っていた?)たらればだな」とも言っていますが、「選挙にお金がかかるかもしれないと提供してもらった資金でも、もし仮に使わなかったら選挙資金じゃない」というのは屁理屈です。この論理で行けば、使わないで残った資金は全部選挙資金じゃないと言えてしまいます。
そういう考えがあるんでしたら、尖閣諸島寄付金も当初の大目標と違うんですから、さっさと返却すればいいのに……。(
募金詐欺化した尖閣諸島寄付金は返却されず 元は猪瀬直樹東京都知事の発案だった)
また、徳洲会問題発生後に慌てて返却しているという状況なのですから、本当にその5000万円に手を付けていなかったという部分から疑いが残ります。(後に補填することが可能なため)
といった感じで説明は明らかにおかしいのですけど、これで「有罪」となるかどうかと言うと、やっぱり全然別の話になってきます。
お金を受け取ったタイミング的にも、猪瀬知事のハチャメチャな説明からも、選挙と無関係とは到底思えないのですが、関係性を立証するとなると相当困難なことになります。
朝日新聞では以下のような記事を書いていました。
5000万円、選挙資金か否か 前任の石原氏、徳洲会と深い関係 猪瀬氏資金問題 2013年11月23日05時00分
http://www.asahi.com/articles/TKY201311220722.html?ref=nmail こちらを読むと捜査当局(検察幹部)の見解も私の感想と似たようなものですね。
「普通に考えれば、選挙資金と捉えるほうが自然だろう」と言っている幹部はいるものの、別の幹部は「我々があえて起訴するためには、記載しなかった金が選挙資金であるうえに、ちゃんと選挙のために使われたという立証も求めら」るので難しいという見方です。
やるせないですね……。
★2013/11/23 嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金
ついでなので猪瀬知事以外の徳洲会ネタをも調べているのですが、都知事の件だけで記事が大量に出ていて私がかなり見逃している内容もありました。
既に以下でやっているように、当初の猪瀬知事の「私はまったく関知しない」「知らないと言ったら知らない」という説明は大嘘でした。
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知らないと説明の猪瀬直樹東京都知事、実は徳洲会に1億円要求? ■
徳洲会現金受取で虚偽説明の猪瀬直樹 辞職・逮捕などの可能性は? これは「周囲が勝手にやったよ」って意味かなと私は思っていたのですが、実は返却を担当した秘書ですらかなり長い期間このお金の存在を知らなかったようです。
徳洲会から資金提供 返却した猪瀬都知事秘書、FNN取材に答える FNN
猪瀬直樹東京都知事が、2012年の都知事選挙の前に、大手医療法人「徳洲会」グループから5,000万円を受け取っていた問題で、返却を担当した猪瀬知事の秘書がFNNの取材に答えた。
(中略)5,000万円を虎雄前理事長の親族に返却した猪瀬知事の秘書は、23日、FNNの取材に応じ、返却した際のやりとりについて、「普通の内容」としたうえで、猪瀬知事が5,000万円を受け取っていることを知ったのは、2013年9月8日の東京オリンピック招致決定の直前だったと述べた。(11/23 11:56)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00258369.html
周囲が勝手にやったんじゃなくて、完全に猪瀬直樹さんの判断です。本当ひどい人ですね。
あと、この嘘について、私は「周囲が知らないうちにやった」というシナリオを作り、それで逃げ切ろうとしたものの、失敗したんだと最初は思っていました。
「知らないうちに~」シナリオも見ての通り非常に浅はかでお粗末だったのですが、ひょっとしたら猪瀬直樹さんは私の想像する以上に何も考えずに思いつくまま適当に喋っているだけで、そういった嘘のシナリオを作ろうとすら考えていない人なのかもしれないとちょっと思いました。
知らないと説明の猪瀬直樹東京都知事、実は徳洲会に1億円要求?でも、一つの会見中の説明に矛盾が見られて笑ってしまったのですが、以下の記事を読むと、どれだけ行き当たりばったりの会見だったのかというのがよくわかりました。
猪瀬都知事、苦しい釈明…進退問題へ - 政治ニュース : nikkansports.com
普段は上から目線の「猪瀬節」も、この日は額に汗を浮かべ、「たまたま」を繰り返すなど、しどろもどろ。答えは二転三転した。猪瀬氏が最も返答に窮したのは、5000万円を直接受け取った人物と場所、目的に関しての質問だった。
「徳田毅議員ですか」。約5秒の沈黙後「ご本人にお確かめください」と明言を避けた。親族が公選法違反の疑いで逮捕された徳田氏から現金を手渡されたとすれば説明責任があると再度、追及されると「分かりました。徳田毅議員です」と渋々認めた。[2013年11月23日9時35分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20131123-1221983.html 「ご本人にお確かめください」とこの期に及んで誠意のない回答をしたものの、追求されて言わざるを得なくなっています。
これだけじゃありません。
"「場所は議員会館か」との問いにも「どこだったのか思い出しているところ。誰とどこでという認識は薄い」"と当初は言っていたのに、"猪瀬氏は知事選前に「他の団体からは借りていない」と説明"していたせいで、"「1度きりのケースを覚えていないのは不自然」と指摘され"てしまいます。
これはもっともな指摘であり反論できなかったらしく、"「議員会館だったかもしれない」と"回答をあっさり変更。結局、"議員会館の事務所内で、5000万円の受け渡しが行われていたことを認め"ました。
さらに以下の矛盾も。
受け取った目的は「個人的な借り入れで、選挙資金ではない」と強調。しかし、会見2時間前の囲み取材では「もし選挙費用に使った場合は(記載が必要な選挙運動費用収支報告書に)書くつもりだった」と、選挙費用に使う意思があったことを明言していた。猪瀬氏の同報告書に、徳洲会に関する記載はない。つじつま合わせなのか、2時間の間に説明は変わっていた。
スポーツ紙なのでおもしろおかしく書いている可能性もありますが、もともと猪瀬知事の説明は明らかに変でしたので、こちらの考えなしに嘘を言ってしまうという様子の方が納得がいきます。
私は猪瀬さんをむしろ頭は非常に良い人だと思っていましたので、今回の支離滅裂な説明には驚きました。まさかこんな方だったとは……。
でも、あれですね。そう言えば、トルコ批判発言(
猪瀬直樹東京都知事の親日国トルコ批判発言 反日を増やしているのは誰?)のときにも最初は「真意が伝わってない」と言っていたのに、形勢不利と見るやあっさり認めてしまっていました。
しかも言わなくていいのに「今回の件で誰が味方か敵か、よくわかったのは収穫でした」とツイートしており、発端となったトルコバッシングを含めて、このときにも考えなしに発言・ツイートしてしまう軽薄さは見えていたかもしれません。
あと、タイトルにした話。
徳洲会施設に補助金7億5000万円 猪瀬氏副知事時代 2013.11.23 08:58 産経新聞
医療法人徳洲会グループは東京都内にも病院・保険施設を抱えており、猪瀬直樹都知事が副知事だった時代には、グループが開設した老人保健施設に都が約7億5千万円の補助金を支出していた。(中略)
武蔵野徳洲苑の工期は平成22~23年度の2年間で、沖縄徳洲会が西東京市に設立を申請し、都が近隣に所在する施設数などを考慮して150床を認可した。
150床規模の施設の場合、都は最大で9億6千万円の工事費を補助している。沖縄徳洲会は一般競争入札で工事業者を選定し、工事額全額の7億4970万円の補助を受けた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131123/crm13112308590005-n1.htm この件はただちに問題だとは言えないかな?と思って、メモ程度にしておこうと初めは考えていました。副知事時代ってこともありますしね。
ただ、以下の記事を読んでなるほどと思います。
私は「無利子、無担保」の件は読んでおり、普通の借り入れはじゃこうはいかないよなと思っていのですが、「補助金7億5000万円」の件とは結び付けられませんでした。
しかし、言われてみればその通り。常識では考えられない破格の条件なのですから、便宜と疑われる行為には敏感になるべきでした。
なお、副知事時代の件ですが、もともと猪瀬知事より関係が深いと言われていたのは石原慎太郎前東京都知事であり、猪瀬直樹さん抜きでも怪しいところがあります。
また、猪瀬知事のところには石原さんの元秘書などがスタッフで入っています。報道では石原慎太郎前都知事の後継者であるということが、猪瀬知事への資金貸し出しに繋がったのでは?という指摘もありました。
あと、ここの記事ではもう一つ。
3月に提出した知事の資産等報告書には、借入金は「該当なし」としていましたが、22日付で「5000万円」と訂正しました。
猪瀬知事が都選管に提出した選挙運動の収支報告書によると、収入の合計は3050万円で、このうち3000万円は自己資金と記載。徳洲会に関する記載はありませんでした。政治資金収支報告書にも「借入金」の記載はなく、公選法の虚偽記載にあたる疑いがあります。
22日になってつじつまを合わせるために訂正したとのこと。
この件に関しては、さらにもう一つ追加。猪瀬知事の言う「借用書」を相手が把握していないというヘンテコなことになっています。
徳田毅氏母「知らない」猪瀬氏の借用書 - 社会ニュース : nikkansports.com
東京都の猪瀬直樹知事が、徳洲会グループから5000万円を受け取った際に書いたとしている借用書について、知事側から現金を返された徳田毅衆院議員の母親が「知らない」とグループ内で説明していることが22日、関係者への取材で分かった。
知事は記者会見で「借用書は返してもらったと聞いている」と話したが、返金と同時に借用書が返還されないのは不自然で、知事と徳洲会側で資金提供の経緯について見解が食い違っている可能性がある。
関係者によると、母親は特捜部が徳洲会グループの強制捜査に着手した9月17日以降、東京都内で猪瀬知事の秘書ら2人から5000万円を返された。借用書の存在は認識しておらず、その場で知事側に渡したことはない、と説明している。(中略)
猪瀬知事は22日の記者会見で「借用書は借りたその場で作った。日付が入っているかもしれない」と説明し、借用書の公開を求められると「僕は今、持っていない。破棄してしまうこともあるかもしれない」と話した。(共同)[2013年11月22日23時54分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20131122-1221866.html お金を返してもらった徳田毅衆院議員の母親と、現金を返しに行った秘書らのどちらも、借用書の存在を知らないとのこと。不自然ですね。
前半の話を知った後だと、また猪瀬知事が口からでまかせ言ったのかなと感じてしまいます。
★2013/11/25 猪瀬直樹知事「借入金」は嘘?徳田虎雄妻が借用書・返金話を否定
猪瀬直樹知事の徳洲会マネーの問題。最初は一応なるべく慎重にと思って書き始めたのですけど、初っ端から大嘘、その後も話がコロコロ変わるわ、説明が不自然すぎるわで、猪瀬直樹さんに不利な話しか出てきません。
口からでまかせを言ってすぐ変更……という様子は、
嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金などでも書いていますが、以下もその様子がわかる記事。
日刊ゲンダイ|出るわ出るわ 猪瀬都知事弁解の矛盾とウソ 2013年11月23日 掲
「初対面だった」と説明する虎雄氏から、5000万円もの大金が無利子・無担保で提供されたのである。その説明はシドロモドロで二転三転。「頑張って下さいということだった」「選挙のことがよくわからない時に、借りる意味がわからないで借りた」「申し出を断るのもいけない感じがした」「個人の借り入れを持っていることで少し安心するということはあったかもしれない」とクルクル変わった。
カネは虎雄氏の次男・徳田毅衆院議員から、議員会館で直接猪瀬に手渡された。
その際、「借用書を書いた」と強弁するものの、相手方が誰の名前だったかは「わからない。名前を見ていない」。借用書の現物も「手元にあるかわからない」と言う。
http://gendai.net/articles/view/news/146168 借用書は
嘘だらけ猪瀬直樹知事、副知事時代に徳洲会施設に7.5億の補助金で書いた通り、本当にあったのかも怪しいです。あげるつもりのお金や後ろ暗いお金なら、借用書なんてないでしょうね。
あと、一番笑ったのが、以下。
揚げ句の果てには、借り入れは「むこうからもちかけられたものでも、こちらからお願いしたものでもない」と、ワケがわからない言い逃れで取り繕うのだった。
じゃあ、何でお金借り入れることになったのよ? 神様の啓示? (関連して、
新右翼まで登場! 猪瀬直樹と徳田虎雄の仲介者、一水会木村三浩代表だったという話が出てきました。上記発言の矛盾点は消えませんけど)
と言うか、あなた「
申し出があれば、断るのは失礼だろうから」って言ってたじゃないですか……。
何も考えずに言い訳しているから、矛盾だらけ。本当に整合性を取るつもりがあるのかもわからないくらいです。
うーん、ひょっとしたら、精神的に弱いんですかね? 悪いことしている可能性が高いという状況なので、だからと言って見逃すわけにはいきませんが、パニックになって頭が回らなくなっているのかも。
普段はむしろ相手を見下したような態度で横柄な人と聞きましたが、責められるようになると一転弱いんでしょうかね。
話が逸れましたが、先の日刊ゲンダイではこういう話も。
政治資金に詳しい日大教授の岩井奉信氏(政治学)もこう言う。
「選挙のための資金なら虚偽記載。自己資金が3000万円あったということですから、5000万円を加えると、都知事選の法定費用である6000万円も超えてしまいます。一方、個人として借りたというのなら、5000万円もの大金が無利子ですから、相当な便宜供与になる。医療の許認可権を持つ知事になるのがわかった上での貸し付けなので『事前買収』にもなりかねません。そもそも、なぜ徳田氏から借りたのか、なぜすぐ返さなかったのか、徳洲会問題が事件化してから返したのか。筋が通った説明ができていません。誰かの入れ知恵で説明を変えているんじゃないかと思いますが、どんどんドツボにはまっている。ますます疑いが強まりました」
5000万円を受け取ったのは一応まだ当選前の出来事ですけど、事前買収という見方は新しいですね。賄賂です。
あと、同日投稿の
猪瀬直樹知事の1億要求や「足がつかないようにしろ」の文書が判明で使った日刊スポーツの記事が、スポーツ紙の割に良いまとめを載せていました。
5000万円と当選時期の関係も以下なら一目瞭然です。
徳田親子の「猪瀬文書」残っていた - 政治ニュース : nikkansports.com
<資金提供をめぐる経過>
▼12年11月6日 猪瀬氏が入院中の徳田前理事長に、出馬のあいさつ
▼同月中旬 猪瀬氏が議員会館を訪れ、徳田議員から5000万円を無利子、無担保で受け取る
▼12月16日 猪瀬氏が都知事選で初当選。史上最多の433万票を獲得
▼13年2月 徳田議員の女性問題発覚。猪瀬氏はこのころ、現金を返却しようとしたが、「向こうが雑誌に取り上げられ、てんやわんやとしている状態でチャンスがなかった」と主張
▼7月21日 闘病中だった猪瀬氏の妻ゆり子さんが、死去。猪瀬氏は返却が遅れた理由の1つに、現金を妻名義の貸金庫に入れ、鍵も妻が持っていたため開けなかったと説明
▼9月8日 2020年の東京五輪開催決定
▼同17日 徳洲会グループに強制捜査。猪瀬氏はこの後秘書を通じ、徳田議員の母に5000万円返却
▼11月22日 猪瀬氏が、徳洲会からの5000万円提供を会見で認める
[2013年11月24日9時1分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20131124-1222496.html わかりやすいですね。
このうち「13年2月」の「返却しようとした」に関しては、実際に意向を伝えたと都知事は言っていました。しかし、これまた食い違い……。
虎雄氏の妻「返金話なかった」 猪瀬知事説明と食い違い
2013年11月24日21時01分 朝日新聞
東京都の猪瀬直樹知事(67)が、医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、徳田虎雄前理事長(75)の妻(75)が、9月に返却を受けるまで「猪瀬氏側から資金を返す話は、一切なかった」と周辺に証言していることがわかった。今年初めに返却の意思を伝えた、とする猪瀬氏の主張と食い違うことになる。(中略)
猪瀬氏は22日の記者会見で「1月から2月に徳洲会側に『返す』と伝えた。しかし、徳洲会側の事情でできなかった」と説明した。しかし妻は「そうした話は一切ない」と否定。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311240096.html また、徳田虎雄前理事長の妻は、前述のように借用書も否定しています。
これに関して以下のような指摘もありました。
さらに「借入時に借用書を書いて渡した」とする猪瀬氏の説明に対しても「借用書は見たことがない。返却を受ける際にも『持ってきてほしい』と言われていない」と話しているという。
妻の周辺関係者は「前理事長が貸すと決めたお金で返却の打診があったのなら、妻が知らないのは不自然だ」と指摘している。
誰もがそう思っているだろうとは思いつつ書かないように気をつけてきましたが、やっぱり「借入金」という説明そのものが嘘なのでは……?
★2013/11/25 猪瀬直樹知事の1億要求や「足がつかないようにしろ」の文書が判明
猪瀬直樹さんのほら話のうちの一つに、当初説明していた「知らない」が大嘘で、本人が直接5000万円受け取っていた上に、猪瀬直樹知事の側からお金を要求していたという話がありました。これが1億じゃなく1億5000万円だったという話まで出てきました。
「徳洲会に1億5000万円要請、猪瀬知事「一切ない」」 News i - TBSの動画ニュースサイト
徳洲会の関係者によりますと、猪瀬氏は去年11月6日、徳洲会系列の病院で入院中の徳田虎雄前理事長と面会、選挙への支援を要請しました。そのおよそ2週間後、虎雄氏と息子の毅議員との間で電話で、ある話し合いが行われました。
「猪瀬氏が“1億5000万必要だ。余ったら返す”と言っている」(徳田毅 議員)
毅議員の声はスピーカーフォンで虎雄氏の病室に流れ、多くの病院職員もその会話を聞いていました。毅議員に対し、虎雄氏は通訳人を介して次のように指示したといいます。
「まず5000万で行け。足がつかないようにしろ。議員会館に取りに来させろ」(徳田虎雄 前理事長)
さらに、虎雄氏は毅議員に対し、5000万円の調達については、一族の金庫番だった二女のスターン美千代容疑者らに相談するよう指示したということです。こうした証言に対し、猪瀬氏は23日、防災訓練に参加した後の取材で次のように反論しました。
Q.知事が1億5000万円を要求した事実は
「それは一切ありません」
Q.毅議員と額について話し合ったか
「特にありません」(東京都 猪瀬直樹 知事)
「5000万円は、あくまでも個人としての借り入れ金で提供は虎雄氏側から申し入れだった」と主張する猪瀬氏。しかし、徳洲会関係者は「阿吽の呼吸で行われた選挙支援だ」としていて、猪瀬氏の主張と食い違っています。(23日15:47)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2061275.html
「足がつかないようにしろ」って言っているということは、完全にダメなお金です。
報道でも食い違いがあるために私はこの金額についてはかなり不確かだと判断しますが、これは決定的にヤバい、今までで一番マズいかも……というのが以下の話です。
徳田親子の「猪瀬文書」残っていた - 政治ニュース : nikkansports.com
東京都の猪瀬直樹知事(67)が昨年末の知事選前、徳洲会グループから5000万円を提供されていた問題で、現金を渡した徳田毅衆院議員が、
父の徳田虎雄・前徳洲会理事長に「知事が1億円を要求している」と話したという文書記録が残されていることが23日、分かった。虎雄氏は「とりあえず5000万」「足がつかないようにしろ」と指示したという。猪瀬氏は自ら金銭を要求していないと否定したが、徳洲会側との主張の溝が広がっている。
5000万円は、猪瀬氏から要求していたとする徳洲会側の「記録文書」の存在が明るみに出た。関係者によると、猪瀬氏に直接現金を手渡した徳田議員が昨年11月19日、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院で療養している虎雄氏と電話をした際のやりとりという。
徳田議員 都知事選の応援について、猪瀬氏は1億円ほしい。残ったら返すということでした。
虎雄氏 とりあえず5000万円を渡せ。足がつかないようにしろ。
その後徳田議員が、現金を渡す場所を議員会館にすべきか相談する場面も、記録されていたという。猪瀬氏は金銭授受の場所について「議員会館だったかもしれない」と話している。
[2013年11月24日9時1分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20131124-1222496.html 文書で残っていたら、相当しっかりした証拠ですね。「関係者の話」というレベルより一弾上だと思います。
こういった記録が取られることは通常なら不自然だと感じるのですが、徳田虎雄・前徳洲会理事長の場合下記のような特殊な事情があり、メモがあることは考えられますし、通常より話を聞いている人の数も多いということはあり得そうです。
虎雄氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)を患い、文字盤を目で追う形で会話をする。通訳人を介した会話となり、当時の複数の病院関係者も耳にしているという。このやりとりの後、徳田議員の事務所で、5000万円が猪瀬氏に手渡された。
この文書は猪瀬直樹さんの直接の発言を記したものではありませんが、普通の借り入れ金を"足がつかないように"気をつける理由は全く説明できません。
朝日新聞なんかは"資金は毅氏から猪瀬氏に手渡しされたが、口座などへの振り込みでは提供した跡が残るため、指示を出した可能性がある"と指摘していました。普通はそういう風に考えますよね……。
虎雄氏「足つかないようにしろ」 5千万円提供前に指示 2013年11月23日22時44分 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/TKY201311230230.html やはり借り入れ金じゃないと考えた方が自然な話です。
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