2018/12/01:
●多額の税金使って儀式に異論 秋篠宮殿下「(政府は)聞く耳を持たなかった」
●保守派に逆らう反日天皇家はいらない? 八木秀次教授が批判
●「何を懸念されているのか真意をくみ取れない」秋篠宮殿下発言を無視
●保守派が好きな天皇家は、都合よく動く天皇家
●多額の税金使って儀式に異論 秋篠宮殿下「(政府は)聞く耳を持たなかった」
2018/12/01:誕生日記者会見で秋篠宮殿下が、宗教分離に絡む政府の方針に対して異例の発言。天皇陛下の譲位(退位)に次いで、天皇を担ぎながら意に沿わない言動を嫌う保守派にとっては、また気に食わない要望だったようです。
・皇位継承に伴う儀式などについて考えを尋ねられたのに対し、「大嘗祭」を取り上げ「宗教色が強いもので、国費で賄うことが適当かどうか」
・「宗教行事と憲法との関係はどうなのかという時に、それは、私はやはり(天皇家の「私費」にあたる)内廷会計で行うべきだと思っています」
・「身の丈にあった儀式」にすることが本来の姿。
・宮内庁の山本信一郎長官らに「かなり言った」が、「話を聞く耳を持たなかった。そのことは非常に残念なことだった」。前回の平成2年の代替わりでも同様の意見を述べていた。
(秋篠宮さま きょう53歳に 大嘗祭めぐり政府決定と異なる意見 2018年11月30日 0時00分 NHK および
秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁、聞く耳持たず」:朝日新聞デジタルより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181130/k10011728731000.html
平成2年の代替わりと今回の儀式に関しては、朝日新聞から補足。
"1990(平成2)年に行われた前回の大嘗祭では、国から皇室の公的活動に支出される公費「宮廷費」約22億5千万円が使われ、「政教分離に反する」という批判は当時から根強くあった。政府は今回も、儀式に宗教的性格があると認めつつ、「極めて重要な伝統的皇位継承儀式で公的性格がある」として宮廷費を支出する方針を決めた。前回を踏襲して同規模の儀式を想定しているが、人件費や資材の高騰で費用が増す可能性もある"
●保守派に逆らう反日天皇家はいらない? 八木秀次教授が批判
今回の発言は皇族による政治的な発言として、問題視される可能性があります。ただ、NHKによると、宮内庁の山本長官は「すでに決定済みのことだとおっしゃっていて、質問に答える形での発言であることも考えれば、政治的な発言ということまではないのではないかと思う」と問題視せず。
憲法学者で首都大学東京の木村草太教授も、「皇室の行事について、皇室の一員として述べられたもので、政治的な発言とまでは言えないが、秋篠宮さまがここまで踏み込んだ発言をしないといけない状況だと認識されていることに強い衝撃を受けた」とむしろ強く理解を示しています。さらに、最高裁判所の元判事で、皇室制度に詳しい園部逸夫さんも「やむにやまれぬお気持ちも理解できる」としていました。
しかし、NHKが聞いた中でただ一人、「予算の使い方について公の場で言及されたものであり、皇族による政治的な発言とも言え、決して無視できるものではない」と強く批判している方がいました。憲法学者で麗澤大学の八木秀次教授です。
八木秀次教授は、
八木秀次教授、安倍政権の憲法改正に逆らう天皇陛下を批判していたで書いた人。安倍首相にとって少しでも邪魔になと思うのなら天皇陛下すら叩くというガチガチの保守派です。
●「何を懸念されているのか真意をくみ取れない」秋篠宮殿下発言を無視
こういった傾向は、当然今回の発言そのものに対する評価でも同様。まず木村草太教授は、「もっともな発言だ。前回の大嘗祭のあと、最高裁が大嘗祭には宗教性があるという判断を示していて、政府は来年の儀式の在り方について、前例の踏襲に終わらず、もっと慎重に検討すべきだった」としています。
一方、八木秀次教授は「大嘗祭は宗教的性格を有するが、憲法に定められた皇位継承を行ううえでの重要な儀式であり、皇室の私的行事とはならない。国費から支出することに問題はなく、議論も尽くされていて、何を懸念されているのか真意をくみ取れない」とコメント。意図がわからないはずないのに、完全に黙殺しようとしています。
「何を懸念されているのか真意をくみ取れない」というのは、秋篠宮殿下を小馬鹿にした感じもありますね。「全く問題ないのに、何心配してるの? 何言ってるか全然わからん」といったニュアンスです。
●保守派が好きな天皇家は、都合よく動く天皇家
「天皇陛下万歳!」なはずの保守派がむしろ天皇家を叩いたりバカにしたり…といったことは繰り返し起きています。記事への反応を見ても、そういったコメントが多くなっていました。
hokkairo 宮内庁といい、靖国神社といい、彼らが守ろうとしている「皇室」とは何なんだろうか?
mustelidae 天皇制を担ぎたい人たちが、いま現にいる天皇へはかなり敵対的であるその理由が、こういうところにもちょっと見える気がする
doroyamada 簡素にやったら困る人らがいるってことね。
(
はてなブックマーク - 秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁、聞く耳持たず」:朝日新聞デジタルより)
tokatongtong 皇室と「愛国者」の間には、暗くて深い川がある
susahadeth52623 八木秀次「真意を汲み取れない」じゃなくて「俺は真意を汲み取る気は無い」の間違いじゃないの?
hosyu_ha 八木秀次のすっとぼけっぷりが宇予(引用者注:ウヨ)くんらしいですな
afurikamaimai 八木秀次はじめ愛国保守にとって、大事なのは都合よく動かせる「天皇制・皇族」であって皇族の中の人の都合はどうでもいいからね。しかし敬意を微塵も見せず、剝き出しに不遜になってきたな愛国保守たち。
Mochimasa 八木教授の「真意をくみ取れない」はさすがにとぼけるなよという感じ。一般人が秋篠宮と同じ意見を言ってもこういう見解を述べたのか?
(
はてなブックマーク - 秋篠宮さま きょう53歳に 大嘗祭めぐり政府決定と異なる意見 | NHKニュースより)
戦前も天皇の権威を利用して自分たちの都合を押し通していましたからね。戦前が理想の保守派にとっては、ノーマルな行動なんでしょうけど…。
【本文中でリンクした投稿】
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