不良品などの話をまとめ。<もはやテロ!有害と知りながら作ったTシャツで化学やけど大量発生>、<水虫治療薬に睡眠導入剤混入 意識失って事故の他、死亡報告>、<不正だらけで医薬品不足のため、不正でも処分を軽くする事態に!>、<カラースモーク染料を不適正に噴射して少なくとも車数百台に被害>などをやっています。
冒頭に追記
2022/07/23追記:
●鴻池組が底に足をつけることを想定しないプール作り児童99人ケガ 【NEW】
●鴻池組が底に足をつけることを想定しないプール作り児童99人ケガ
2022/07/23追記:名古屋市内の小学校で2022年6月、プールの授業を受けた児童にケガ人が続出。まず、名古屋市守山区の上志段味小学校で2022年6月、プールの授業を受けた児童63人に、足の甲や指先などの擦り傷が確認されました。プールの底はモルタル製で、底に何らかの問題があるとみられています。
さらに、名古屋市昭和区の松栄小学校では6月から7月にかけ、プールの授業中に児童36人がケガをしていたことがわかりました。プール内を歩いたり、底を蹴って蹴伸びなどをしたとき、足の指を擦るなどの軽いケガをしたとのこと。このうち、東海テレビでは最初の志段味小学校に取材しています。
志段味小学校の教頭によると、50cmくらい水が入った浅いプールを使った低学年・中学年で、床に接触して手や足をケガ。ただ、浅いプールだけの問題ではなく、深いプールで授業をしていた高学年にもケガの報告が重なり、合わせて63人となりました。床にザラつきがあったそうです。
この上志段味小学校は前年に新設された学校でプールも新設。新型コロナウイルス問題の関係で今回が初使用でした。プールの工事や補修などはすべて、学校ではなく名古屋市の住宅都市局が担当。また、プールを施工したのは鴻池組(こうのいけぐみ)でした。ゼネコンのひとつであり、中小企業ではありません。
ただ、名古屋市内のプールの補修なども行ってきた「マルホウ」取締役の樋口さんの解説は驚く内容でした。なんと底に足や手をつくのを想定していないプールではないか?とのこと。ケガに繋がりかねない施工不良・設計ミスのようなものが複数見られ、たいへん情けない話になっていました。
「今回はタイルでの仕上げだったので、モルタルにちょっとザラザラな加減があって、それでケガをしたのかなと。あと、タイルとの取り合い(接合部分)にもしかしたら段差があって、そういう所でひっかけたか」(樋口さん)
<今回のプールの床面はモルタルですが、タイルでコースのセンターラインが作られていて、モルタルとタイルの間に段差や隙間が生じています>
「底に(足や手を)つくというのを、あまり考えずにたぶん作られている」(樋口さん)
「(塗料を3,4回重ね塗りすることでケガの防止につながるプールコートを塗っているように)見えません。(中略)防水加工をして、コンクリートを保護できればケガの原因にはならないと思う。もう早急に直した方が良いような気がしますけどね」(樋口さん)
●もはやテロ!有害と知りながら作ったTシャツで化学やけど大量発生
2017/10/27:神奈川県茅ケ崎市で2016年9月、マリンスポーツ大会で配られたTシャツを着た参加者100人以上が、皮膚のかぶれを訴えるなどして重軽傷を負ったという事件がありました。これに関し、県警茅ケ崎署は、有害な成分が含まれていると知りながら染料を販売したとして、業務上過失傷害容疑で繊維染料製造会社の男性役員らを書類送検しました。
(
配布Tシャツでやけど=100人超、業者を書類送検-神奈川県警:時事ドットコム 2017/10/12-12:41より)
別記事の
神奈川)Tシャツ炎症 薬剤販売側「適量確かめず」謝罪:朝日新聞デジタル(2017年1月12日03時00分)ではグロ注意と言われそうな、上半身全体がやけどした様子が見える写真もありました。時事ドットコムでは、3日~4カ月の化学熱傷とあったので症状に差がありそうなものの、シャレにならないレベルの事故だったと言えそうです。
驚きだったのが、時事ドットコムの記事では、「有害な成分が含まれていると知りながら」という話であり、なおかつ容疑を認めているとされていたこと。なので、「もはやテロではないか?」ともこの記事に対する反応では言われていました。
●一応テロ目的ではなく、濃度を確かめなかったというミスか?
ということで、「有害な成分が含まれていると知りながら染料を販売した」という容疑であるため、この書き方だと有害だとわかっててわざと販売したように読めます。ただ、時事ドットコムではなく、朝日新聞の方を読むと、一応、着る人たちにやけどをさせようと思って作ったわけではなさげでした。
経済産業省の調査結果によると、Tシャツの印刷の前処理に使う薬剤に皮膚刺激性物質が含まれており、この物質がTシャツに高濃度で残っていたため、皮膚に炎症が起きたとされています。この薬剤は別の会社が製造し、床の殺菌剤や靴下の抗菌処理剤として使われていたものでした。
繊維染料製造会社は、Tシャツの印刷で使うインクの発色を良くする製品として採用。ただ、薬剤の適切な濃度を製造元に詳しく確かめていなかったため、健康被害が出る濃度で使用してしまったという経緯。この会社に落ち度があったのは事実ですが、危害を加えるのが目的だったと認めたわけではなかったようです。
●水虫治療薬に睡眠導入剤混入 意識失って事故の他、死亡報告
2020/12/12:薬の副作用などは後から因果関係がなかったとわかる場合もあり、慎重に見極める必要があるのですが、<睡眠導入剤混入の水虫治療薬 服用の患者死亡 因果関係調査>(NHK 2020年12月12日 4時19分)というニュースが出ていました。(2020/12/31追記:最初、因果関係なしとも紹介してしまったのですが、さらに確かめてみると、1件については因果関係ありとのことで、後半に追記しています)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201212/k10012760221000.html
福井県あわら市の医薬品メーカー「小林化工」は、水虫などの真菌症の治療薬として製造・販売している飲み薬「イトラコナゾール錠50『MEEK』」に睡眠導入剤の成分が誤って混入していたと公表し、自主回収を進めています。加えて、この薬を服用していた入院中の患者1人が、死亡したと発表されました。
この件もやはり、薬の服用が患者の死亡につながったかどうかなどはわかっていません。薬のせいかどうかは不明です。ただし、この薬をめぐっては、服用した患者が意識を失うなどの副作用の報告が133件にのぼり、中には車を運転中に意識を失って事故が起きたケースも少なくとも14件報告されている状況。睡眠薬の成分混入という時点で、十二分にヤバイですからね。
福井県は工場に立ち入り調査を行い、睡眠導入剤の成分が混入した経緯や出荷前の品質チェックができていなかった原因などを中心に詳しく調べているところです。製造がかなりずさんだった可能性もあるでしょう。安心安全を誇っている日本製のものづくりをまた揺らがせる事件になるかもしれません。
なお、有名である大阪市に本社を置く小林製薬、本社は東京で営業拠点は岐阜にある小林薬品工業などと、今回の小林化工株式会社は関係なさげ。オフィシャルによると、主要株主にはオリックス株式会社のみの名前があります。また、沿革を見ても、福井県製薬会社より分離独立し、小林製薬所として発足するなどとあり、関係なさそうな感じです。ここらへんで風評被害が出るおそれもありますので、ご注意ください。
●1人死亡・22件交通事故の薬のメーカー、法律違反だらけだった
2020/12/31:「製造がかなりずさんだった可能性もあるでしょう」と書いたように、水虫治療薬に睡眠導入剤混入の件は、やっぱり作り方がいい加減だったみたいです。そもそもきっちり管理された工場でしたら、あり得ない話ですからね。他には意図的な混入の可能性があるくらいですが、これも管理が行き届いていれば難しいでしょう。
小林化工によると、爪水虫などの治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」に睡眠導入剤成分が混入したのは、目減りした原料を追加する作業の際、担当者が成分の入った容器を取り違えたためだといいます。ただ、この追加作業はそもそも厚労省の承認を得ていない工程でした。
さらに、他の複数の薬についても、承認していない作業手順で製造していたと判明。厚生労働省の承認外の作業手順で製造していたことが医薬品医療機器法(薬機法)違反にあたるということで、厚労省などが立ち入り調査に入っています。厚労省監視指導・麻薬対策課の田中徹課長は取材に、「睡眠導入剤の成分が混入するという、ありえない事態」とした上で、小林化工だけでなく、「医薬品産業全体の問題として極めて重大だ」と話していたそうです。
なお、このことが書かれた記事
小林化工、水虫薬以外でも承認外の作業(2020/12/21 11:45 産経新聞)では、「死者2人を含め150人以上の健康被害が報告される」「意識障害などの健康被害の報告は20日午前0時時点で156件に上り、服用した70代女性と80代男性の死亡が確認された」としていました。死亡も薬由来といった書き方になっています。
気になって検索してみると、2人目については服用時期からして因果関係が低いとの結論。一方、
水虫薬服用、高齢女性の死亡と因果関係 会社が県に報告:朝日新聞デジタル(2020年12月20日 )によると、1人目は同社が死亡と服用の因果関係があるとみられると県に報告していたそうです。また、こちらでは、服用の影響とみられる交通事故は22件とも書かれていました。本当恐ろしいですね。
●10年前から不適合医薬品を廃棄せず出荷してた東証一部の日医工
2021/03/03:厚労省担当者は小林化工だけでなく「医薬品産業全体の問題として極めて重大だ」としていた通り、その後本当に別の会社・日医工でも問題があったことが判明。日医工は、小林化工に生産委託もしていたのですが、どうやら日医工自身の主力工場で作ったものでも似たような問題があったようです。
この日医工は、後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーの国内大手(一時は最大手)で、東証一部上場企業ということですから、さらに日本の医薬品業界の問題を感じる話。他のジェネリック医薬品企業から非難されるといった事態にもなっており、本来はジェネリックだから不安全といということはないんですよね…。なお、現在の社長は創業者の息子で別企業の大株主が支配するタイプではなく、同族経営系の企業のようです。
<2020年(令和2年)には、製品の自主回収が相次いで発出され、2020年度(4月1日から12月11日現在)では35医薬品(クラスII該当、承認規格または社内規格不適合、承認書にない工程を実施、試験の実態と手順に齟齬、書類不備など)に上った>
<これらの事案に対し、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会(旧:日本ジェネリック医薬品学会)は、同年12月18日に「ジェネリック医薬品関連で発生している各種回収事案についての緊急声明文」を発表。その中で「ジェネリック医薬品の信頼を損ねる事案が相次いで発生したことに大きな失望を禁じ得ない」「少数の企業の不祥事により努力と信頼が崩れることは決して容認できない」と激しく非難するとともに、日医工と小林化工の2社に対し、事案内容の詳細な公表、第三者による調査団受け入れ、再発防止策の立案とその公表を、同学会として強く要望するに至った>
<2021年1月13日、日医工はアムロジピン錠10mgなど38品目の自主回収(いずれもクラスII)を開始したと発表した。一部対象製品については、効果発現が遅延する可能性や有効性低下の懸念などがあるものの、いずれも重篤な健康被害が発生する恐れはないと考えられるとしている>(
日医工 - Wikipediaより)
<富山市のジェネリック医薬品大手「日医工」が、国が承認していない工程で製造した製品など70品目余り(引用者注:75品目)を自主回収した問題で、少なくともおよそ10年前から同様の不適切な方法で製造が行われていたと見られることが関係者への取材で分かりました。富山県は、品質管理に重大な問題があったと見て、3日、業務停止命令を出して、主力工場での製造を32日間停止する処分などを行う方針です>(「日医工」約10年前から不適切製造か 富山県 業務停止命令へ 2021年3月3日 6時14分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210303/k10012894541000.html
2つ目のNHKの記事によると、工場では、出荷試験などで「不適合」とされた製品について少なくとも平成23年ごろから国が承認していない手順で再試験や再加工を行い、「適合品」として出荷していた…という恐ろしいことが判明。生産が急増したときに人員や設備を確保しないまま、再試験や再加工で生産を増やしていたそうです。本当ひどいですね。
●カラースモーク染料を不適正に噴射して少なくとも車数百台に被害
2021/08/31追記:<低空で噴射のブルーインパルスのスモーク染料、車数百台に付着か…パイロット「喜んでもらいたかった」>(読売新聞 / 2021年8月31日 6時36分)という記事が出ていました。製品の話ではなかったものの、塗料であることから「有害と知りながら作ったTシャツで化学やけど大量発生」の話を連想したため、こちらに追記します。
航空自衛隊は2021年8月30日、東京パラリンピック開幕日(24日)に東京上空を飛行した曲技飛行隊「ブルーインパルス」が入間基地(埼玉県狭山市)に着陸した際、カラースモークの染料とみられる物質が基地周辺の民間車両に付着したと発表しました。被害車両は数百台に上る可能性があるとのことで、相当多いです。
被害の台数に関しては、後述のNHKだと、入間基地周辺の一般の車にカラースモークとみられる染料が付着しているという連絡が10件余り寄せられていて、連絡があっただけで、染料が付着した車の数はおよそ300台にのぼる…といった書き方。本当はもっともっと多いという可能性があります。
読売新聞によると、予備機3機が同基地に着陸する際、使用基準高度(約300メートル)を下回る位置でカラースモークを噴射。霧散しなかった赤、青、緑色の染料が、周辺の車に最大0・5ミリ幅で付いたとみられるそうです。ここらへんの書き方はNHKの<空自 ブルーインパルス 低い高度でカラースモークを不適正使用>(2021年8月30日 21時08分)の方がわかりやすいかもしれません。
<航空自衛隊によりますと、都内上空で展示飛行を行った6機とは別の予備機3機が、着陸する際、適正とされる高度、およそ300メートルを大幅に下回る高さで、カラースモークを使用したということです。
このうち2機は高度およそ30メートルに降下するまで使い続けていました>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210830/k10013233121000.html
読売新聞によると、航空自衛隊は東京五輪・パラリンピックに向けてカラー染料を開発していたものの、使用は大会時に限られていたため、パイロットは「染料を使い切り、基地周辺の人にも喜んでもらいたかった」などと話しているとのこと。要するにもったいないから使い切りたかった…ってことみたいですね。
●車以外に家・農作物・ソーラーパネルの汚れは?健康被害はないの?
これについて、「普段から粉塵がついているのに」といった自衛隊擁護があったのですが、読売新聞によると、「再塗装費用などの賠償を検討している」だそうで、再塗装が必要なレベル。普段の汚れとはワケが違います。無理がありすぎる擁護でした。あと、擁護っぽくはなかったのですが、「記念に…と不問にしてくれないかな」といった反応も複数ありました。
はてなブックマークを見ていたら、ヤフコメでは「低空で見れて寧ろうれしい」「何が問題なの?」「報道のせいで編隊長が責任を取らされる」「偏向報道で迫力あるスモークがみられなくなる」といった擁護もあったそうです。自衛隊は大人気で、無理のある擁護をしてもらって良いですね。
読売新聞によると、人体への害はないとされているとのこと。本当かいな?と思いますが、塗料がつくほどですから建物系は車と同様に問題がある可能性はありそう。ツイッターなどの反応では、家や農作物やソーラーパネルや洗濯物について懸念する声が出ていました。どれも塗料がついていたからきっついものですが、心理的には農産物が一番きついですかね。
また、賠償によって「貴重な自衛隊予算がまた減ってしまう」といった嘆きの声も聞かれました。これはたぶんむしろ普段から自衛隊のことが好きな人の嘆きじゃないかと。自衛隊の自業自得なんですけど…。ブルーインパルスは大人気で、政治家の人気取りに使われた感もあり、与党の政治家らが支払ってくれれば一番スッキリなのですが、法的にはムリでしょうね。
車両300台の塗り直しだけでも数千万円かかるんじゃないかという予想もありました。検索してみると、全塗装の相場は15~25万円程度。間の20万円で考えると、300 X 20万円で、6000万円という計算になります。莫大な金額ですね。実際にいくらになるかは不明ですが、政治家の人気取りのために、壮絶な税金の無駄遣いが行われた格好です。
●車に無数の点々!塗料は洗剤では落ちず、再塗装しなくてはいけない
2021/09/17追記:自衛隊の件で追記。それほど新しい情報はないものの、以前より問題がわかりやすくなった読売新聞の続報がありました。<ブルーインパルスの染料付着、洗剤では落ちず…空自が被害車両300台に対応>(2021/09/09 14:04)というタイトルですから、これなら以前出ていた「普段から粉塵がついているのに」といった擁護は出なかったでしょう。
<洗剤では落ちず、塗装費などを補償する必要がある>
「車に無数の点々が付いていて取れない」
<25~30日に12件、その後は数十件に上り、今も問い合わせは続く。隊員らは連絡を受けるたびに現地に出向き、同隊が噴出した染料か専用の用紙で鑑別したり、写真を撮影したりしている。その数は300台になるという>
<空自によると、パラリンピックの開会式が行われた8月24日、T4練習機6機でつくる「第1編隊」が国立競技場(東京都新宿区)付近を飛行。(中略)この間、「第2編隊」の3機は予備機として都心から西に離れた空域で待機するなどしていた。(中略)
第2編隊の3機が入間基地に着陸する前に、防衛省内で申し合わせていた使用基準高度(約300メートル)を下回る高度でカラースモークを噴射。霧散しきれなかった3色の染料が、基地周辺の車に付着していったとみられる。このうちの1機は高度30メートルで噴射していた。染みの大きさは最大0・5ミリで、多い車では数十か所確認されたという>
https://news.infoseek.co.jp/article/20210909_yol_oyt1t50113/
●助けてもらってるのに文句言うな!自己満足の奉仕が日本を悪くする
今回の記事でも「基地周辺の人たちに喜んでもらいたかった」といった話があったんですが、このように言えば許容されるという下心があるかもしれませんし、自己満足的なところもありそう。災害では、ボランティアが相手の都合を考えずに「奉仕」して、苦情を言うと「助けてもらってるのに文句言うな」と叩かれるというトラブルが何度も起きています。
<「第1編隊」にトラブルがなければ、予備機のカラースモークは余る。このため飛行隊は、予備機が入間基地に着陸する前にカラースモークを使い、住民らに楽しんでもらう計画を立てていた。
予備機のパイロットも「スモークを使い切りたかった。日頃から理解していただいている基地周辺の人たちに喜んでもらいたかった」と説明しているという。ただ地上の指揮所を含め、使用基準高度は徹底されていなかった>
はてなブックマークでは、地上の指揮所を含め、使用基準高度は徹底されていなかったことを踏まえて、「パイロットの暴走どころか組織としての統制も取れていなかった」(nyuji1611)ことを問題視するコメントなど、いくつかの観点から問題だとするコメントが人気になっていました。
kurotokage 「うらやましい」とか「記念になる」とか言ってる人らが新車価格で買い取れば全方向に丸く収まる。
grdgs あれほど飛行を自画自賛してた河野は言及してる? 自称スピーディーな行革相を演出してるが、それなりに関係あるところはダンマリで、他人にケチつけだけでウケを狙ってるんだよね。原発も自分にかかわるとダンマリ
ustam 自動車にだけ付着したの? そんなわけないよね。屋根とか洗濯物も確認した方がいい。あと、「害は無い」ではなくて、何の物質なのか公表しろよ。そして、次回からは戦闘機じゃなくて電飾ドローンとかでやれ。
hate_flag 「プレミア化」「記念になる」みたいな自衛隊絶対擁護マンたちが自衛隊を腐らせる元凶なんだよ。ヘマをしてもちゃんと叱られない組織は腐っていくよ。それが暴力装置ならなおさら。
●テーマパークの立体迷路の3階の床が抜け、子どもなど7人が転落
2021/10/11追記:本来なら建築関係の問題とまとめるべきかもしれませんが、とりあえず、<立体迷路の床が抜ける…子ども抱えた父親ら転落し6人が重軽傷「東条湖おもちゃ王国」>(MBSニュース / 2021年10月11日 9時55分)の話をここに追記。私も子供の頃、こういう迷路がある施設で遊んでいたので、他人事じゃないと思った話でした。
<兵庫県加東市にある遊園地で、立体迷路の3階の床が抜けて、子どもを含む6人が重軽傷を負いました。
10月10日午後2時半ごろ、加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」にある立体迷路『カラクリ迷宮のお城』で、3階の床が2区画にわたって抜け、男女7人が転落しました。このうち、1歳の女の子を抱えていた父親(24)や別の家族の女性(27)が腰の骨を折るなどの重傷を負ったほか、7歳の女の子を含む4人が軽傷を負いました。1歳の女の子にけがはありませんでした>
https://news.infoseek.co.jp/article/mbs_GE00040526/?tpgnr=poli-soci
「東条湖おもちゃ王国」は迷路単体の施設ではなく、事故のあとも立体迷路を除いて営業を続けていたそうです。ただ、10月11日になって臨時休園しました。ウェブサイトを見てみると、入園券は大人 1,200 円 小人 800 円。安いですね。運営元が知りたかったのですが、このウェブサイトではよくわかりませんでした。
一方、他を見ていると、おもちゃ王国という名前の施設は全国で4つあり、東条湖はフランチャイズだったと判明。本家おもちゃ王国ではグループへのリンクもあり、本家の方はおもちゃ関係のグループ企業のひとつだったみたいですね。親会社は岡山市が本社で、元社長には自民党・社民党の推薦で岡山市長になった方もいて地元の大物企業っぽい感じです。
あと、この市長のWikipediaを見ていたら、市の財政を削ったために弊害が出た…という以下のような話を発見。フランチャイズなので本家おもちゃ王国とは別運営みたいですが、まだ新しい施設ではなく、古い施設だった場合はお金をケチったせいで事故になった…という可能性がありますので、なんとなく目についてしまった話です。
<その一方で、岡山市立小・中学校施設の耐震化率は2013年4月時点で71.2%と政令指定都市20市中18位と低迷、子ども医療費助成制度では県内他市町村では行われている小学校就学児への助成が未実施、市内の保育園の定員を超過し入園できない「保留児」が800人を超す など、在任中の緊縮した財政運営により後れを取る分野も目立った>
<2011年9月3日には台風12号接近に伴い、岡山市に自らを本部長とする災害対策本部が設置され、市内の一部地域に避難勧告が発令されていたにもかかわらず、「健康増進のため」スポーツジムでトレーニングに励んでいたことが判明し、危機管理の観点から批判された>
これを書いた後に読んだ記事<「おもちゃ王国」7人転落、業務上過失傷害の疑いで捜査…同じ業者設置の立体迷路で過去も事故 : : 読売新聞オンライン>では、<同じ業者が設置した立体迷路は全国各地にあり、14年9月には、東条湖おもちゃ王国と同じグループ会社の遊園地「軽井沢おもちゃ王国」(群馬県嬬恋村)で、床が抜けて2人が負傷する事故が起きている>と記載。フランチャイズのところも同じグループという書き方をしていました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211011-OYT1T50031/
●不正だらけで医薬品不足のため、不正でも処分を軽くする事態に!
2022/03/29追記:以前書いた薬品関係での話での追加。「はいはい、またね」という感じで感覚が麻痺してきているのが怖いんですが、以前の2社とは別のメーカーでも不正をやっていたという別の話です。
共和薬品、兵庫県や大阪府から行政処分 工場を一時停止: 日本経済新聞(2022年3月28日)などの記事が出ていました。
<後発薬メーカーの共和薬品工業(大阪市)は28日、兵庫県から業務停止と業務改善を命じられたと発表した。県が三田市の工場に立ち入り検査したところ、251品目中234品目で生産の不備が判明した。処分を受け、一部品目を除いて工場の生産を29日から33日間停止する>
<工場では、成分または分量が厚生労働省に届け出た製造販売承認書とは異なる薬を生産していた。承認書に記載のない添加物を使ったり、製造記録を改ざん・捏造(ねつぞう)したりしていた。少なくとも10年前から不備が続いていた品目もあった>
一部品目で生産が許されたのは、医薬品不足のためだそう。前述の通り、他の2社でも不正があり業務停止命令が出ており、他社に注文が殺到。しかし、増産が追いつかず、注文を断る状態が続き、日本では後発薬の供給不足が長期化しているそうです。不正のせいで品不足だから処分を軽く…といった感じで、考えられないことになっています。
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