反人権・反リベラルなどの話をまとめ。<人権などのリベラルの価値観はおかしい!指導者も知っている国>、<リベラルは旧共産圏の国と価値観が近く仲良くしようとしてる?>、<国民に人権があって当然だというのは傲慢!訴えていた人々>などをまとめています。
2022/08/26追記:
●反リベラル人権軽視大国、戦争を起こし民間人を大量に虐殺する 【NEW】
●人権などのリベラルの価値観はおかしい!指導者も知っている国
2019/10/30:
中国はロシアの属国になる?罠にかかったプーチン大統領を書いたときに紹介した
中国の属国と化すロシアを待つ残念な未来:日経ビジネス電子版(2019年8月1日 エコノミスト)という記事。ここでは、別の視点で紹介したいおもしろい話もありました。
イギリスの新聞エコノミストは、ロシアが、<普遍的人権や民主主義という欧米的な概念を突き崩そうという中国の取り組みの熱心な先駆者でもある>と書いていました。まどろっこしい言い方ですけど、要するに中国もロシアも指導者層は、普遍的人権や民主主義という概念に反対しているという意味ですね。
また、<中ロ両国はこれらの概念が「カラー革命」への誘因になったとみなしている>ともありました。カラー革命というのは別名「色の革命」と呼ばれるもので、中・東欧や中央アジアの旧共産圏諸国での独裁者と呼ばれる指導者が引きずり下ろされた政権交代のことをいいます。
つまり、<中ロ両国はこれらの概念が「カラー革命」への誘因になったとみなしている>というのは、普遍的人権や民主主義という概念が革命が起きた原因の一つと理解しているということですね。中露にとっては、普遍的人権や民主主義のせいで望ましくない革命が起きてしまった…といった感じです。
さらに、<プーチン氏が中国と友好関係を深めることの意義は、リベラルで開かれた社会に対する敵意のほかにも幾つか挙げることができる>という言い方もしていました。これはつまり、プーチン大統領や中国がリベラルで開かれた社会に対して敵意を持っているということです。
●リベラルは旧共産圏の国と価値観が近く仲良くしようとしてる?
私がおもしろいと思ったのは、「リベラルはおかしい」とか人権を守ることを嫌うことだとか、日本などだと右派が好む考え方を、彼らが嫌う左派系にルーツを持つ国の指導者が持っているということ。私はよく「中国を嫌いな人ほど中国と同じような思考をする」と言っているのですけど、これもそれに当てはまるケースです。
なお、そもそも右派はリベラルを左派だというものの、リベラルは左派ではなく中道だという指摘があります。少なくとも現在のリベラルはかつての左派とは全然違いますからね。右翼の人から見ると真ん中の人は左派に見えるかもしれませんが、それは右翼の人から見てというだけで、全体から見て左側にいるとは限りません。
例えば、アメリカのリベラルがロシアを価値観の合う国だとみなして仲良くしているか?と言うと、そうではないでしょう。むしろ右派の共和党の大統領であるトランプさんがロシアと接近しすぎてしまったために、ロシア疑惑が発生。現在のロシアは右派色の強い国とみなすかもしれませんが、中国のことを考えてもその価値観はむしろリベラルとはかけ離れたところにあることがわかります。
●国民に人権があって当然だというのは傲慢!訴えていた人々
上記の記事しか用意していなくて、何か今回のテーマと関係する話がないだろうかとネットで検索したものの、どうもしっくり来る話がありません。で、アプローチを変えて、うちのブログ内を検索して関係しそうな過去投稿がないかと探してみました。
右派の考え方が見えそうな投稿としては、憲法と人権に関わる話が良いかもしれません。例えば、
自民党の憲法改正・西田昌司・片山さつき 国民に主権はない・天賦人権論否定は、自民党内でも右派な人々の人権に対する厳しい見方がうかがえます。
武藤貴也議員、基本的人権は「生存権」であっても制限が「常識」と戦前を羨む 日本国憲法が諸悪の根源と批判もそういった話。武藤貴也さんはトラブルを起こしすぎて自民党すら追い出されてしまったのですけど、上記についてはトラブル前の現役自民党議員だった当時にしていた主張でした。
●反リベラル人権軽視大国、戦争を起こし民間人を大量に虐殺する
2022/08/26追記:人権などのリベラルの価値観はおかしい!という右派と同じ価値観を持つ指導者がいるロシアが二度目のウクライナ侵攻を行いました。戦争開始そのものが人権軽視なわけですが、非戦闘員を大量に殺害するなど最悪レベルに悪質。人権軽視の行き着く先はこうなる…という悪い見本となっていました。
<街のいたるところに横たわる市民の遺体や集団墓地。ウクライナに侵攻したロシア軍の残虐行為は世界に強い衝撃を与えた。これまでの戦争や侵略でも民間人が戦闘に巻き込まれて亡くなったケースはあった。しかし、それと今回ウクライナで起こったことは明らかに異なる。ロシア軍は非戦闘員を虐殺し、しかもおぞましい方法で処刑した例がいくつも見つかった>
上記の話があったのは、
世界を震撼させたウクライナ市民の虐殺 第一次世界大戦まで遡るロシア軍兵士「残虐性」の思想〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)(2022/05/07 米倉昭仁)という記事。何気なく選んだ記事だったのですが、虐殺が多かった理由はまさに人権を重視してこなかったため…と説明されており、テーマにピタリ合う記事でした。
<なぜ、ロシア軍は民間人の殺りくをいとわないのか。現代ロシア史が専門の東京大学大学院人文社会系研究科の池田嘉郎准教授に聞いた。
池田准教授は、「ロシア人が民族的に暴虐とは思いません」としたうえで、こう語る。
「戦争に起因する残虐性を抑えるような仕組みがロシア軍には十分にないといえます。むしろ、占領地で敵を排除するにはどんな手段を使ってもいいという非人道的な意識が感じられます」
それはロシアに限ったことではなく、かつて欧州諸国も同様なことを行ってきたという。
「しかし、人権意識が社会に浸透し、交戦規定が徹底されるようになった現代の戦争では、民間人を殺傷することは処罰の対象となる行為です。ところが、ロシア軍の兵士の間には第一次世界大戦のころの『占領地の住民は敵だ』という思想がいまだ生き続けているように見えます。それが今回の虐殺の原因の一つと推察します」>
かつては多くの国で人権軽視が当たり前だったのが、人権重視の流れができて改善。ただ、ロシアは指導者の意向でその流れに乗らなかったがために、虐殺が続行されてしまった…という説明です。最初にも書いていたように、日本でも人権重視への移行を嫌う人が多いため、日本人にとっても他人事ではない話でしょう。
【本文中でリンクした投稿】
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中国はロシアの属国になる?罠にかかったプーチン大統領 ■
自民党の憲法改正・西田昌司・片山さつき 国民に主権はない・天賦人権論否定 ■
武藤貴也議員、基本的人権は「生存権」であっても制限が「常識」と戦前を羨む 日本国憲法が諸悪の根源と批判【関連投稿】
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