★2013/1/6 アメリカ「財政の崖」回避へ 共和党の内部対立は、健全な政治の現れ
★2013/11/8 政府機関閉鎖共和党の戦犯 ポール・ライアン、テッド・クルーズら
★2013/12/15 ティーパーティー運動の終わり近づく 共和党内でも過激さを危険視
★2013/1/6 アメリカ「財政の崖」回避へ 共和党の内部対立は、健全な政治の現れ
タイミング外していますけど、月末の重大ニュース用にメモしておこうかな?と。
財政の崖(ざいせいのがけ、英語:fiscal cliff、フィスカル・クリフ)は アメリカ合衆国連邦準備制度理事会議長ベン・バーナンキが使い出し広まった言葉である。
アメリカは2008年のリーマン・ショック後の景気低迷に対応するために、時限的なブッシュ減税などの特別措置を行ったが、これによりアメリカ政府の財政赤字が積み上がったため、2011年8月に民主・共和両党が政府の歳出を大幅に削減することに合意し、具体的な削減案の合意に至らなかった場合は2013年1月から政府の歳出が法的に強制的に減らされることになった。
しかし2013年1月にブッシュ減税の期限が切れれば実質的な増税となる上、歳出まで強制的に削減されるとなると、何らかの追加的な景気対策措置が行われない限り、このダブルパンチにより崖から落下するようにアメリカの景気が悪化し、アメリカ経済のみならず世界経済に厳重な影響も与える可能性があるとされた。
この懸念を「財政の崖」と呼ぶ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E3%81%AE%E5%B4%96 これを今年の元旦に回避。
共和党にはいかなる増税も許さないという人が多く、党内での「内部対立」が目立ちました。
法案には、富裕層の増税、中間層の減税恒久化などが盛り込まれた。
(中略)増税に抵抗していた共和党は一時、上院を通過した法案の修正を検討したが、十分な支持が集まらず、修正を断念。方針転換を迫られた。
ベイナー下院議長など、下院の共和党指導部は議場で沈黙を守ったまま。議長は法案を支持したが、採決では多くの共和党幹部が反対に回った。
別記事。
「財政の崖」対応で米共和党が内部対立、ベイナー氏の指導力に疑問
2013年 01月 4日 16:00 JST
[ワシントン 2日 ロイター] 昨年末からの「財政の崖」めぐる協議への対応でベイナー下院議長への批判が共和党内部からでており、党内部の対立が鮮明になりつつある。
共和党の内部対立によりベイナー下院議長が現在のポジションを失う可能性は低いが、議長の党内での発言力や指導力は明らかに低下している。
(中略)議長は「財政の崖」回避に向けてオバマ大統領から譲歩を引き出すため、自らが提案した「プランB」を下院で採決する考えだったが、党内から十分な支持が得られず、採決の断念を余儀なくされた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90303120130104 また、今後も
法案が上下両院を通過したことにより、崖からの転落回避が可能になったが、今後2カ月は先送りした問題をめぐり、議会で再び激しい攻防が繰り広げられるとみられている。
と書かれているように、課題はたくさんあるようです。(この部分は最初の記事より)
日本もそうですけど、アメリカもねじれ国会となっており、ここらへんが混乱の続く要素となります。
ただ、アメリカの場合は党議拘束がなく、今回のように賛成だと思えば賛成できるというのはむしろ健全だと思います。
党利に縛られるよりも、国民にとって良いことだと信じられる行動を取れる方が、良いんじゃないかなと個人的には思います。
★2013/11/8 政府機関閉鎖共和党の戦犯 ポール・ライアン、テッド・クルーズら
アメリカ政府機関閉鎖は勝者なしといった格好で、オバマ大統領にも厳しい評価がくだされたのですが、それ以上に批判されたのは共和党です。しかし、以下取り上げる記事ではなぜか共和党の政府機関閉鎖作戦に好意的で、オバマ大統領を責める内容になっています。10月7日の記事であり、閉鎖直後でもないのですが、ちょっと先を読みきれなかったようです。
でも、「法律にまでなっているオバマケアをどう葬り去るのか」(ワシントンのある政治評論家)という言葉を引用しているように、共和党過激派は明らかに無茶やっているのはわかったはずなんですけどね。ひょっとしたら作者の政治的なスタンスが共和党寄りで、おかしい点が見えなくなっているのかもしれません。
ということで、記事では持ち上げたような書き方ですが、その後の展開から言うと「戦犯」と言って良いのが、以下の人たちです。
オバマをシャットダウンに追い込んだ「怒れる4人衆」:日経ビジネスオンライン
高濱 賛 2013年10月7日(月)
共和党がオバマケアで一歩も譲らない最大の理由は、7人の過激派連邦議員のうち4人が指導部を突き上げているからだ。彼らはいずれも、16年の大統領選への出馬に意欲を見せている。彼らの動きを背後から支援しているのは、米国人口の半数を占める白人の中の保守派層を代弁する政治団体だ。これらの団体は反オバマケア、反オバマを主張している。
メディアを賑わしている過激派連邦議員4人衆は以下の通り。
(1)ランド・ポール上院議員(ケンタッキー州選出、50歳)。眼科医で財政規律派。父ロンは12年の大統領選予備選に立候補した。
(2)ポール・ライアン下院議員(ウィスコンシン州第1区選出、43歳)。12年の大統領選において、共和党の副大統領候補になった。財政通で、現在は下院予算委員長を務める。
(3)マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出、42歳)。人気上昇中のヒスパニック系保守派政治家。
(4)テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出、42歳)。草の根保守「ティーパーティ」(茶会)のクラウン・プリンス。1年生議員ながら今回は本会議場で21時間19分の議事妨害演説(フィリバスター)を行った。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20131003/254162/?n_cid=nbpnbo_mlt ランド・ポールって誰?と思ったら、ロン・ポールさんの息子とあり、そちらなら知っています。あとは聞いたことある人ばかり。
「7人の過激派連邦議員」の残りの3人はこちらだそう。
クリス・クリスティ ニュージャージー州知事(51歳)
ジェフ・ブッシュ元フロリダ州知事(60)
インド系のボビー・ジンダル・ルイジアナ州知事(42)
こっちはジェフ・ブッシュさんしか知りません。
"共和党の過激派議員がここまで強硬な措置を取る"理由としては、以下でした。
背後に、コッチ兄弟(石油で財をなした富豪のディビッド・コッチ氏と、チャールズ・コッチ氏)をはじめとする保守強硬派がメンバーとなっている政治団体が控えているのだ。これに、草の根保守「ティーパーティ」(茶会)やキリスト教原理主義者グループ、「嫌オバマ」の人種差別主義的団体が共闘し始めている。
コッチ兄弟らは潤沢な政治資金をちらつかせ、共和党過激派をオバマケア粉砕に煽り立てている。現職議員がオバマケア問題でちょっとでも弱腰な姿勢を見せようものならば、次期中間選挙の予備選段階で排除するとまで言い切っている。ベイナー議長をはじめとする共和党指導部がオバマ政権に対し一歩も譲歩できずにいる背景にはこうした事情がある。
コッチ兄弟は世界的な大富豪で、ともに世界億万長者ランキングのベスト10か20くらいに入っています。2人合わせたらすごいことになりますね。
(
ブルームバーグ世界長者番付富豪ランキング ビル・ゲイツ復活!ではコークと記載。6位と7位でした)
ただ、ベイナー議長が譲歩しない……という話がまた違和感。彼はむしろ譲歩しようと努力して、党内過激派に手を焼いていたという印象です。
これも日付の関係かもしれませんが、たとえば、以下。
ベイナー米下院議長の懇願、下院共和党の保守派が拒否 - WSJ.com
2013年 10月 16日 21:54 JST By PATRICK O'CONNOR
ベイナー米下院議長は15日朝、反抗的な下院共和党議員たちを集め、政府のデフォルト(債務不履行)を回避するための法案に彼らが足跡を刻むことのできる最後のチャンスとなり得るものを披露した。
2012年の大統領選で共和党の副大統領候補だったポール・ライアン氏は、この計画が不完全ながらも、手元に残された悪い選択肢の中では最善のものになり得るとの考えを示した。この会合に出席していた複数の議員が明らかにした。ライアン氏はこれまでの提案を拒否してきた約30人の保守派議員に対し、「現状を直視してほしい」と訴え、「反対票には結果が伴う」と挑んだという。同会合に出席した2人の議員が明らかにした。
しかし、過去の多くの対立の再現のごとく、共和党幹部の中でより保守的な議員が反発。党幹部は15日夜、共和党案を本会議で採決する計画を見送った。ベイナー下院議長が議員たちをなだめるため、同案を調整した後にも関わらずだ。(中略)
下院の予算をめぐる争いは、2つの陣営の長年の亀裂を深まっている。つまり、連邦歳出の拡大ペースを抑え、10年に成立した医療保険改革法を廃止するために従来のやり方をひっくり返すことに積極的な保守派議員と、こうした行為が党に打撃になるとみるもっとベテラン議員たちとの間の亀裂だ。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304134704579139210422808256.html 何だかなぁという記事ですけど、おもしろかったのが最初に出た共和党大統領候補者たちの支持率です。
7月の時点では、財政規律派として上院での実績を積んできたポール上院議員がトップを走っていた。その後を3~4ポイント差で、クリスティ、ライアン、ブッシュ、クルーズが2番手グループを形成して追いかけていた。
しかし、オバマケアを巡って民主・共和両党が激しいつばぜり合いを繰り広げられる中で、順位に変化が出てきた。議事妨害演説で知名度を高めたクルーズ議員が一挙に8ポイント増やして、ポール議員を抜いてトップに躍り出た。
【共和党大統領候補に上がっている政治家の支持率変遷】
今年7月25日段階 今年9月27日段階
ポール上院議員 16% 17%
クリスティ知事 13% 14%
ライアン下院議員 13% 10%
ブッシュ元知事 13% 11%
クルーズ上院議員 12% 20%
ルビオ上院議員 10% 10%
("Cruz Leads national Republican field," Public Policy Polling, 9/27/2013)
("Paul, Cruz rising for 2016," Public Policy Polling, 7/25/2013)
おもしろいにはおもしろいものの、こういうのは予備選中ですらあてにならないのですから、現時点ではあまり気にしても仕方ないとも言えます。
また、全開の大統領選挙のときにも書きましたが、ちょうど1位になっているクルーズ上院議員のような過激すぎる議員は党内の支持は受けても、無党派的な中間層の票・浮動票というものを得ることができません。前回でもそのようなタイプは途中で脱落しました。
これは現時点でも以下の調査から伺えます。
この7人衆の中の誰が共和党大統領候補になれば、ヒラリー氏に勝てるのか。互角の戦いができるのか。
米国民の多くは、クリスティ知事ならヒラリー氏と互角に戦えると見ている。おそらく同知事が保守穏健であることや、実務能力を買ってのことと思われる。クリスティ氏は今年11月のニュージャージー州知事選に再出馬する予定。再選を果たした上で、16年の大統領選を目指す胸算用のようだ。
【民主党ヒラリー候補VS共和党候補が対決した場合ヒラリーは勝つか】
ヒラリーが勝つ 共和党候補が勝つ
クリスティ知事 43% 42%
ライアン下院議員 46% 44%
ブッシュ元知事 44% 41%
ポール上院議員 47% 39%
ルビオ上院議員 45% 40%
注:この世論調査では「ヒラリーVSクルーズ」についての質問はされていない
("Paul leads GOP primary, but Christie best bet against Clinton," Public Policy Polling, 7/25/2013)
支持率1位だったクルーズ議員は出ていませんけど、同じく過激度の高いポール上院議員は上では支持率2位だったのに、下だとボロクソに負けています。
私はライアン下院議員をまともだと思っていたので、今回の混乱に一役買っていると聞いて失望しましたが、それでも46% VS 44%と健闘しています。途中の引用記事でもマシなことを言っていましたし、やはり共和党内では比較的現実的な議員だということでしょう。
アメリカに限りませんが、過激なこと言っているだけの政治家は一部には人気が出ても、現実には役に立たないものです。
★2013/12/15 ティーパーティー運動の終わり近づく 共和党内でも過激さを危険視
あまり読まれないんですが、興味あるのでときどき書いているアメリカの政治の話。せめても…ということで、まとめられそうだった話を2ついっしょに。
今回のテーマは、ティーパーティー。これ自体もちょこちょこと書いていますね。以下なんかはタイトルだとわかりづらいのですが、ティーパーティーが重要な役割を果たしていますし、今日の話とも密接に関わります。
■
アメリカ議会がカオス 速記官が突然登壇し、神のお告げを叫ぶ さて、本日の記事。
「米国債のデフォルト」を人質にとったティーパーティは似非リバタリアン[橘玲の日々刻々]ザイオンライン 2013年11月5日
連邦債務上限引き上げをめぐる混乱で政府機関閉鎖という異常事態に陥ったアメリカは、ようやく民主・共和両党の合意が成立し、来年2月までの上限引き上げが決まりました。この混乱は、オバマケアと呼ばれる医療保険制度改革に反対する共和党強硬派が「米国債のデフォルト」を人質にとる危険な賭けに打って出たためで、この無謀な戦略は米国内でも厳しい批判を浴びました。(中略)
共和党が(引用者注:今後すべての国民に保険加入を義務付ける)オバマケアに反対するのは、「アメリカ建国の理念は自助自立で、国民皆年金も国民皆保険も不要」という政治理念を掲げているからです。これがアメリカの保守思想ですが、もっとも強硬なティーパーティのひとたちは「リバタリアン」とも呼ばれています。
http://diamond.jp/articles/-/44020 うーん、読んでみましたが、ちょっとこれ単純化しすぎですね。
ティーパーティーはある程度のまとまりがあるものの、実際にはかなり多様性があります。したがって、「リバタリアン」と言い切ってしまうのには、戸惑いを覚えます。
以下も同様のことが言えます。
ティーパーティは草の根的な政治運動で、参加者の多くは白人の中産階級です。彼らは貧しいひとたちに国家が施しを与えることで、自分たちの負担が増えることに激しく反発しています。
ここらへんに問題がありますが、とりあえずリバタリアンの説明。
リバタリアンは「自由原理主義者」のことで、国家(連邦政府)は個人の生き方や地域社会にいっさい介入すべきではないという、かなり極端な政治的立場をいいます。
リバタリアンと断定するのはためらうものの、ティーパーティーが抱えている矛盾についての指摘はもっともだと思います。
"国家の介入を否定すると同時にすべての自由を熱烈に擁護"しているのにも関わらず、同性愛、中絶、移民を否定しているといった指摘です。
もう一つの記事は、このティーパーティー(記事中では「茶会党」という表記が多用されています)の退潮を指摘するものです。
保守地盤でティーパーティーの応援した共和党候補が敗れただけでなく、「あの人はティーパーティーが推す候補ですよ」という宣伝が効いての勝利。むしろ疫病神です。
さらにニューヨークでも。
ニューヨーク市長選では、24年ぶりに民主党の市長が誕生した。ビル・デブラシオ氏(52)は得票率73%で圧勝。富裕層への増税を公約に掲げたリベラル候補だ。妻は以前同性愛者だった黒人女性で、その人を口説いて結婚した人物としても知られる。
一応ニューヨークはもともと中道的で保守の中でも穏健派の人が受かる都市であり、バリバリの保守という地域ではないです。ただ、民主党の24年ぶりという数字は衝撃的です。
記事では勝利していた地域も書いています。しかし、下記の通りの内容です。
一方、ニュージャージー州の知事選では共和党現職のクリス・クリスティ氏(51)が再選を果たした。しかし、彼は共和党員ではあるものの、茶会党とは一線を画した。穏健派の知事として、必要な時はオバマ大統領と手を取り合ってきた。彼の主張は「反オバマではなく、現実的な保守政治こそが重要」という内容である。盾を突いてばかりでは社会の前進はないとの考え方だ。
他に"バージニア州とニュージャージー州の知事選、そしてニューヨーク市長選などの選挙では、いずれも茶会党が推す候補は落選した"とありましたので、別の候補を応援したんですかね?
記事では、"茶会党の政治運動に陰りが見えてきた理由の1つは、「顔」になるリーダーがいないことだ"としていました。
「茶会党の代表はこの人」と誰もが口にできる政治家がいない。ロン・ポール下院議員やその父のランド・ポール上院議員、またフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員らが茶会党を代表する政治家ではあるが、政治運動の指導者としての位置づけではない。(中略)
一時はサラ・ペイリン前アラスカ州知事や実業家のドナルド・トランプ氏らの名前も挙がったが、全米レベルで運動を統括していくだけの統率力と政治力はなかったし、長続きしなかった。当初から脆弱性をはらんでいたということである。
昨年の大統領選の共和党候補だったミット・ロムニー氏は共和党の中では穏健派で、茶会党とは距離を置いた。
"政府機関閉鎖共和党の戦犯 ポール・ライアン、テッド・クルーズら"で書いたように、過激な主張をする人は一部ではウケがたいへん良いものの、中間寄りの人からはあまり支持されませんし、政治家としても現実世界ではあまり役に立ちません。
ここで「過激」と書いたら、茶会党の政治運動に陰りが見えてきた2つ目の理由がこの「過激さ」だと書かれていました。
茶会党のもう1つのウィークポイントは、運動が過激だったという点だろう。1960年代から70年代にかけた米国の新左翼運動と同じような軌跡をたどるかに見える。運動が過激になればなるほど、一般市民は追随しなくなる。
最初の選挙の件で「ティーパーティー」というレッテル貼りが功を奏したように、もはやティーパーティーは保守派の足を引っ張るものとなりかけています。
保守派の中から、すでに茶会党という運動そのものへの反省が出るようになった。
レーガン、ブッシュ両政権で政策顧問を務めたブルース・バーレット氏はニューヨーク・タイムズに「茶会党の衰退」と題したコラムを寄稿し、「社会の振り子が茶会党によって右に振れすぎてしまったので、真ん中に戻り始めているように見える。富裕層や保守派のエリート層、財界の中に真ん中に戻そうとの意識が見える。(中略)茶会党は一時的な政治運動であって、決して長期にわたって政治力を維持できない。いまはむしろ、保守派全体を危機に陥れる可能性をはらんでさえいる」と述べている。
やっぱり疫病神のような扱い。
アメリカ議会がカオス 速記官が突然登壇し、神のお告げを叫ぶでも、共和党の良心的な政治家を困らせるティーパーティーの政治家という構図が見えていました。
記事で出た理由は以上の2つであり、最後にこうまとめていました。
極論を記せば、オバマ氏が大統領として米国のトップに君臨しているという事実が、ほとんど許せないという心持ちなのだ。だが、反対しているだけでは諸種の問題を解決できない。そのことを自覚し始め、茶会党の運動は減速せざるを得なくなっている。
ただ、私が読んでいて3つ目の理由で出るかな?と思っていたのは、この宿敵であるオバマ大統領の人気の陰りです。
"強硬右派の茶会党への同調者が減ると同時に、オバマ支持者も減っている"と記事でも書いていましたが、ティーパーティーがオバマ大統領への憎悪を基盤としていたなら、その憎むべき敵の弱体化はそのまま反オバマ運動の弱体化となり得るかもしれません。政治家や政治運動で人気を得る方法として、明確な敵を作るというのはメジャーな手法です。
まあ、私が書いたのはちょっと穿った見方でしょうが、ティーパーティーの終わりが近いのかもしれないな…という話でした。
関連
■
UFOを信じる人が多いアメリカで、宇宙人の存在する証拠を否定する政府公式見解が出る ■
911同時多発テロ事件陰謀論 アメリカの自作自演疑惑 ■
首都ワシントンでの政府施設建設地の決定理由は、居心地の悪い場所だったから ■
ファースト&フュリアス事件が日本で報道されないのはリベラルのせいは正しい? ■
銃規制反対派議員が銃撃事件に合い死亡者が出るアメリカ ギフォーズ議員のアリゾナ銃乱射事件 ■
その他の海外について書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|