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不安は可能性、今が最高じゃないからむしろ幸せ…向上心の名言


 向上心・ポジティブさ・可能性などの話をまとめ。<過去の自分は恥ずかしい…未完成だからこそ成長できる>、<不安は可能性である…人を成長させる危機感と不安の良い作用>、<潰れる!潰れる!潰れる!社長の半端ない危機感で伸びたダイソー>、<幸せと向上心の両立 今が最高じゃないからむしろ幸せ?>などをまとめています。

 その後、<九十九電機の社名の由来がすてき!百じゃないことに意味がある>も追記しました。

2023/04/16まとめ:
●九十九電機の社名の由来がすてき!百じゃないことに意味がある


●デンマーク人は最高を目指さないことで幸せを感じている?

2013/12/16:以前うちでは、デンマークの幸福度は嘘?デンマーク人は幸せではなく~しているデンマークの国民性 褒められることを拒否・他人より優れていると考えないというのをやっています。

 ここで用いた記事によると、デンマーク人はささやかなことで幸せを得ることができるとのこと。それは素晴らしいことだと感じます。ただ、その一方で彼らは卑屈なほど褒められることを拒否し、他人と比べられることを嫌い、「最高の自分を目指しなさい」という言葉にすら反発するという妙な国民性も見られました。

 私はこのとき満足と野心的という言葉を用い、日々の生活に満足を感じていても野心的であることはできるはずだということを書いています。どうも彼らは向上心を持たず諦めてしまうことで「幸せ」を得ているように見えて、それはおかしいと感じたのです。


●幸せになるには向上心を捨てる必要がある?村上太一社長の場合

 上記のような話を思い出したのは、リブセンスという会社の村上太一社長の場合に関する記事です。デンマークの人は向上心を持たないようにすることで、幸せを手に入れていました。ただ、村上太一社長の場合は、私が両立できるのでは?と思った通り、「幸せと向上心の両立」を成し遂げているように見えたのです。

 以前から書いているように村上太一社長は物欲はない一方で、向上心は人一倍強いです。デンマーク人は「思い上がるな」「得意がるな」といった教訓を高みを目指さない理由として使っていましたが、そうではなくより向上するための糧にできるはずです。

 これは以前書いたリブセンス村上太一社長「自分はスゴくない、ダメ。負けている」とも繋がる話でしょう。今回は、そういう向上心を感じる話や、村上太一さんの幸せ感といったものを集めてみました。


●他人の意見は聞かない一方で、厳しく言われるとすぐ変わる若者

 …と書きつつ、まずは関係ない話から。ジョン・キム慶應義塾大学大学院特任准教授との対談の前編記事であるやりたいことがたまたま会社だった。 だから、自然体で起業ができた。|ダイヤモンド・オンラインは、ジョン・キムさんは村上太一社長を以下のように評していました。

「村上さんに感心するのは、純心さを持ちつつ、柔軟であることです。そして、最後は自分がしっかり決断されるでしょう。僕も大学でアントレプレナー概論を2年ほど教えていたんですが、感じたのは、学生の思いが強すぎることでした。なかなか他者の声に耳を傾けられない。一方で、厳しい指摘をされると、完全に萎縮したり、自信を失ったり、誰かに簡単に順応してしまったりする。極端なんです」

 この話を読んで思い当たるところがありました。以前読んだ東工大の講義録では途中で出た意見に流されて、最初に取った賛否とは正反対の方に多くの学生が流されてしまっていたんですね。「もうちょっとよく考えたら?」と読んでいて、心配になりました。

 うちのブログのコメントやメールには、自信満々で記載内容を叩く妙な主張がよく来ていました。コメントなので年齢はわからないんですけど、何となく若い子なんだろうなぁと思って読んでいたので、上記のような感じなのかなぁとも想像してしまいます。


●過去の自分は恥ずかしい…未完成だからこそ成長できる

 向上心と関係ある話はこの後、ジョン・キムさんは一方でまだまだ若い村上太一社長が未完成であることも指摘。ただ、これはむしろ良いことで、いろんな刺激を自分のものにして、進化していくだろうとしていました。私は正直デンマークの人の考え方より、未完成だからこそまだ良くなるという前向きな捉え方で、向上心を感じられるものの方が好きです。

 また、村上太一社長はこの指摘を素直に受け止め、「自分でも、まだまだだなと思うところが、たくさんあるんです」「人として成長するという意味でも、まだまだ足りないところは山のようにあります。(中略)これから進化し続けたいです」としていました。

 村上社長は「1年前のインタビューとかを見ると、ちょっと恥ずかしかったりする」としていたものの、キムさんはこれを良いことだと指摘。これは、自分が自分自身を恥ずかしく思うタイムラグが短ければ短いほど、自分の成長スピードは高いということを意味しているという考え方のためでした。


●不安は可能性である…人を成長させる危機感と不安の良い作用

 後編の不安は、将来に対する 可能性の表れである。 |ダイヤモンド・オンライン 2012年11月2日でも、「向上心」に関わるような話が出てきます。「危機感」とか「不安」とかといった話です。

 村上さんは、まわりの同世代を見ていると、漠然とした不安を持っている一方で、危機感がない、あるいは不安を具体的な行動に昇華させていないのが気になるとしていました。不安があるのは悪いことのように思えるものの、キムさんは一方で不安があることで成長できる人がいることも指摘しています。

 「不安は可能性」という名言たいなのがあるんですかね。村上さんは、以下のようにもおっしゃっていました。

「不安は可能性、という言葉には共感しますね。一方で私は、危機感という言葉にも共鳴するんです。大きな成果を上げておられる経営者は、危機感という言葉をよく使われます。自分は、他の経営者に比べて、圧倒的な危機感を持っている。だから成長しているんだ、と。常に危機感があるからこそ、もっと頑張らないといけない、という思いだったり、こういうところを改善しないといけない、という意識につながっていくんだ、と」


●潰れる!潰れる!潰れる!社長の半端ない危機感で伸びたダイソー

 キムさんは従業員にも危機感を持たせるべきって話もしていました。なるほど、大事かもしれません。私は最初に「うちなんか潰れる」と言いまくるダイソーの社長のこと(100円ショップダイソー矢野博丈社長のおもしろ発言集)を思い出しましたが、サムスンも常に危機感を植え付けるタイプの会社だったかもしれません。

 とはいえ、やり方を間違えるとブラック企業化してしまいそうですね。社長などの役員・個人事業主にとっては良い心構えであっても、従業員にそれを押し付けると途端にブラックに変化する…ということがよくあります。ちょっと注意が必要かもしれません。

 とりあえず、村上太一社長の場合は自主的な頑張りであり、成功による見返りも確かなのですから仕事人間であっても良いんですけど、社員にこれを強制したら途端にあくどい話になるでしょう。渡邉美樹さんのワタミなんかがそういうダメな企業ですね。


●幸せと向上心の両立 今が最高じゃないからむしろ幸せ?

 ここまで幸せの話がほとんどなくて偏ってしまったのですけど、以下のような話をしています。向上することに幸せを感じるタイプで、休みの日まで仕事のことを考えているって話もこういうところのせいなのでしょう。

「私は、適度に渇いている状況が幸せだと感じています。何かに満足していない。だから、幸せだ、という感覚です。これが、完全に満足してしまったら、この先、後は何があるんだろう、ということになってしまう。だから、常に一定割合、満足していない状況が、幸せなんだと思っています」

 これはかなり鋭い指摘。現在が到達点ではないからこそ幸せだという、深い話です。よく考えたら当たり前なのですけど、ある時点で人生で最高に幸せな状態になると、その後は下る一方になり、なかなか幸せを感じづらくなるんですよね。

 幸福度の調査では、内戦状態にあった国が意外に悪くないことがあります。確かに苦しい状態であったものの、戦争が集結したことにより、未来に希望を感じるためでしょう。GDPより幸福度という脱成長論 でも幸せの国ブータンは経済重視だったでやったように、ブータンも経済の成長性を重視。今より良くなると思えることは、幸せの一つの条件なんだと思われます。(この項は、だいぶ改変追記しました)


●九十九電機の社名の由来がすてき!百じゃないことに意味がある

2023/04/16まとめ:このページは全然読まれないのでどうにかしたいのですが、うまい活かし方が思いつきません。とりあえず、他の投稿で書いていて考え方が似ていると思った話をこちらにまとめておきます。

2011/8/16:秋葉原の老舗パソコンショップ九十九電機については、数年前に「潰れた」というニュースを読んだのですけど、今見ると、ヤマダ電機グループとして存続していたようです。この九十九電機でおもしろかったのが、社名の由来。オフィシャルより詳しいので、Wikipediaより引用します。

 「次百(つぐもも)」の転訛が店名「九十九」(つくも)でああり、これは、9世紀から10世紀前半にかけて編まれた伊勢物語第六十三段、の以下が由来だとされていました。

<もゝとせ(百歳)に ひとゝせ(一歳)たらぬ(足らぬ)つくもがみ(九十九髪)
我をこふらし(恋ふらし) おもかげに見ゆ>

 店名として「九十九(次百)」と命名したのは、「次が百である」すなわち「百(=完全、完璧)を目指す姿勢を常に保つ」=「常に努力を続ける」という理念を表しているとのこと。おごることなく上を見続けるというのは、素晴らしいことだと思います。潰れちゃったんですけどね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■デンマークの国民性 褒められることを拒否・他人より優れていると考えない
  ■デンマークの幸福度は嘘?デンマーク人は幸せではなく~している
  ■100円ショップダイソー矢野博丈社長のおもしろ発言集
  ■GDPより幸福度という脱成長論 でも幸せの国ブータンは経済重視だった

【関連投稿】
  ■シリコンバレーの名言「早く失敗しろ」スティーブ・ジョブズが成功例
  ■ブラックな仕事の名言ランキング 百田尚樹・織田信長・孫正義・長嶋茂雄などがランクイン
  ■幻冬舎見城徹の名言「努力は必ず報われる、報われないのは努力不足」 百田尚樹氏も根性論系の名言
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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