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大原浩氏「EV・AI・常温核融合・量子コンピュータブームは終わる」と予言


2019/06/06:
●マスコミが騒いだ「空飛ぶ自動車」「常温超電導」の末路を見よ!
●大原浩氏「EV・AI・常温核融合・量子コンピュータブームは終わる」と予言
●欧州や中国が電気自動車普及に必死なのは、日本勢に永遠に追いつけないから
●合理的で普及の可能性が高いのにマスコミが報じない自動車とは?
●世界市場の販売台数、EVとHVのシェアはどれくらいなのか?
●専門家から見るとツッコミどころが多すぎて書ききれない状態に…
2021/06/06:
●大原浩氏のモリカケ問題・桜を見る会・検察庁法改正案の評価 【NEW】
●新型コロナウイルス問題の「PCR検査」「アベノマスク」にも言及 【NEW】


●マスコミが騒いだ「空飛ぶ自動車」「常温超電導」の末路を見よ!

2019/06/06:国際投資アナリスト、人間経済科学研究所・執行パートナーという肩書の大原浩さんの記事を読みました。タイトルは、騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる | マネー現代というもの。ただ、EV以外もいろいろ予言されていました。まず、<新聞やテレビで大騒ぎする「新技術」の大半は「空騒ぎ」に終わる>という主張と過去の失敗例が載っています。

・実現する前に起こる大ブームは、大抵、投資を引き寄せるためか、政治的思惑で過剰に囃し立てられるものだからである。
・例えば、戦後しばらくして米国で「空飛ぶ自動車」がもてはやされた時期があって、権威あるシンクタンクまでが「空を飛ばない自動車は時代遅れのポンコツになる」というようなレポートを出していた。
・また、20~30年前に「常温超電導」なるものが日本の株式市場でもてはやされ「関連銘柄」が急騰したことがあった。


●大原浩氏「EV・AI・常温核融合・量子コンピュータブームは終わる」と予言

 現在で言うと、タイトルになっている「EV(電気自動車)」がそういったもの。また、そもそもそれほどブームになっていない気がするものの、「常温核融合」「量子コンピュータ」もその可能性が高いとしていました。他にAI(人工知能)も挙げていて、こっちだとEV並に広く報じられてブームになっているものですね。

・今、戦後何回目かの「AI(人工知能)」ブームがやってきている。だが、実のところAIはまだこの世の中に存在していない。
・IBMのワトソンは、あくまで「(「人間の脳の特定の機能」に特化した)エキスパートシステムであって人工知能(AI)では無い」とIBM自身が説明している。

 ちなみに量子コンピュータは既に実用化済み。得意分野が限られて棲み分けしているため、一般的なコンピュータを駆逐するようなものではありませんが、画期的なものであることは間違いありません。(関連:とっくに実用化していた量子コンピュータ 日本人の西森秀稔・東工大教授らが大きく貢献)


●欧州や中国が電気自動車普及に必死なのは、日本勢に永遠に追いつけないから

 さて、メインは電気自動車の話です。本文はもっといろいろ書いているのですけど、長くなるので少なめに。ただ、ポイントがどこなのかわかりづらく、うまくまとめられなかったかもしれません。

・現状では「ハイブリッド」が環境車の本。自動車自身で発電するため送電ロスがほぼない(つまり超電導が必要無い)だけでなく、これまで無駄に捨てていた、ブレーキを踏んだ時の抵抗力などもエネルギーとして再利用できるすぐれものである。
・アナログなガソリン自動車やハイブリッドはトヨタやホンダ(特にトヨタ)が市場を席巻している。欧州や中国が電気自動車普及に必死なのは、日本勢に永遠に追いつけないから。
・読者が街で電気自動車に遭遇することはまず無いはずである。逆にハイブリッド車とは数え切れないほど出会っているはずである。消費者目線で考えれば結論は明らか。
・欧州各国や中国政府の電気自動車が普及する、させるという話は、官僚が頭で考えた机上の空論である。
・確かに電気自動車そのものは二酸化炭素を排出しないかもしれない。しかし、世界の発電を見れば、石炭火力が約40%、天然ガスが約20%、水力発電が約17%、原子力が約11%。原子力を含めれば、自称環境保護運動家が主張する環境にやさしくない発電が7割以上を占めているのだ。
・しかも、化石燃料を直接内燃機関で燃やす方式より、発電所から長い距離を送電し充電してからの使用となり、その間、相当なエネルギー損失が発生する。つまり電気自動車は、化石燃料の効率悪い使い方に過ぎない。結局、環境を破壊しているのである。


●EVよりは水素自動車の方が現実的、業務用として使いやすいため

 さらに、EVではなく、何が有望かという話もありました。"電気自動車と並ぶ次世代環境自動車の花形は水素自動車だが、こちらも普及への道のりは平坦では無い"としつつも、こちらの方がより評価している感じです。

・水素ステーションの建設がネックなのだが、トラックやタクシーなどの決まったルートや範囲を走る業務用自動車においては、ステーションの数の少なさは問題になりにくい。なので、トヨタ自動車は、業務用での水素自動車普及に力を入れている。
・トヨタはもともとタクシー車両の9割を独占しているとされており、この業務用での普及がうまくいけば、水素自動車の普及に弾みがつくかもしれない。基本的にはガソリン自動車と同じように扱えるので消費者にとって利便性が高い。

 ただ、トヨタが鍵となっているため、この説明だと、世界で水素自動車が普及する国は日本だけ…ということになりそうなのです。

 
●合理的で普及の可能性が高いのにマスコミが報じない自動車とは?

 この水素自動車よりもはるかに合理的で普及の可能性が高い、とされていたのが、LPG自動車あるいはその延長上のLNG(液化天然ガス)自動車というものでした。聞いたことありませんね。

・LPGはタクシーにおいてはすでにメジャーな燃料であり全国に分布するLPGスタンドはおよそ1900軒。
・二酸化炭素排出量を全くゼロにするというのであれば水素しか選択枝が無いが、LPG、LNGもガソリンやディーゼルに比べれば二酸化炭素などの環境負荷はかなり低い。しかも燃料費が安い。
・LPGは要するにプロパンガスであり、すでに全国的に普及し販売網・流通網が整備されている。

 なお、ここで環境負荷が低いものとして扱われていた天然ガスは、先程電気自動車を批判する場面では、環境にやさしくないものとして扱われていたのは気になります。


●世界市場の販売台数、EVとHVのシェアはどれくらいなのか?

 ブックマーク数が少ないものであり、まだ人気コメントは洗練されていないのですが、はてなブックマークでこの記事はたいへん不評でした。

Arturo_Ui 中国が製造業やIT技術で新たなデファクト・スタンダードを構築しつつある、という厳然たる事実から目を逸らすのに必死なんだな、と思いました。
oku1 量子コンピュータを常温超伝導やら常温核融合と同列に扱うような人の文章を読む時間などないはずなに…読んで損した、俺のバカ。
sharia 一文字も読んでないんだが、もう市場シェア20%ぐらいあるはずなんだが(ほとんど中国市場だけど)。HVよりはるかにでかい市場になっているのは100%間違いないどころか、もうやらんと終わる世界なのよね、
quick_past 電気自動車が前途多難なのには賛成するけど、関係ない諸々へのdisりが論旨みたいな記事。いい加減すぎる
mamezou_plus2 記事全般が胡散臭いレトリックが多すぎ。世界が言ってるEVってEMV(電気モーター自動車)だし。排ガス対策だとバッテリー式とシリーズHVやレンジエクステンダー式が有効。システムとしてのEVは都市の大気汚染対策に有効

 ただ、3つ目のシェアの指摘は違うんじゃないかと。私がEV(電気自動車)の時代は嘘?HV(ハイブリッド車)・PHVとの販売台数比較では、以下のような数字。まだまだHVの方が多く、さらに従来型のガソリン車が圧倒的に多いと思われます。

<2017年の世界市場の販売台数>
HV(ハイブリッド自動車) 208万台
PHV(プラグインハイブリッド自動車) 40万台
EV(電気自動車) 76万台
((PDF)HV、PHV、EVの世界市場(販売台数)を調査 富士経済 2018年6 月14日より)


●専門家から見るとツッコミどころが多すぎて書ききれない状態に…

 また、「騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる」は間違いだらけ? | EVsmartブログでは、細かくツッコミがありました。まず、私もひどい論法だと思った「実のところAIはまだこの世の中に存在していない」がツッコまれています。これは定義の仕方の問題であり、詐欺的です。

 その他ツッコミどころが多すぎてあれみたいなので、大きいところだけ。「(ハイブリッド車は)自動車自身で発電するため送電ロスがほぼない(つまり超電導が必要無い)だけでなく、これまで無駄に捨てていた、ブレーキを踏んだ時の抵抗力などもエネルギーとして再利用」がウソたったみたいです。

・ハイブリッド車は、最も効率の良い走行パターンでも、ガソリンを燃焼したときの60%ものエネルギーが熱として無駄に捨てらている。

 面倒くさくて私が省略したところで、大原浩さんは充電時間が急速充電で15分から40分と長くて絶望的で実用的ではないと主張していました。ただ、こちらのツッコミによると、そもそもそういった利用の仕方はされていないとのこと。実際には自宅で夜に毎日充電するためです。なので、プラグの抜き差しのみであり、待ち時間はほぼ存在しないということに。むしろ給油が必要なガソリン車より楽ですね。

 その他、ツッコミが多数ありますので、興味ある方は「騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる」は間違いだらけ? | EVsmartブログの方をどうぞ。専門家から見ると、あまりにも荒唐無稽で、ツッコミどころが多すぎるようでした。


●大原浩氏のモリカケ問題・桜を見る会・検察庁法改正案の評価

2021/06/06:大原浩さんって他にどんな記事書いているのかな?と今頃になって検索。すると、安倍首相を叩く「アベノセイダーズ」が、民主主義を捨て全体主義に走る理由(大原 浩) | 現代ビジネス | 講談社(2020.5.22)というものがヒットしました。「アベノセイダーズ」って「クルセイダーズ」(十字軍)みたいで、響きがいいですね。初めて聞きました。

 この「アベノセイダーズ」の響きが気持ちいいので、一瞬、安倍首相応援団のことかと思ったら逆で、「安倍首相のせい!」と批判する人たちのことを呼んでいるみたいです。そうしたアンチ安倍な人を批判しているということですから、大原浩さんは安倍首相擁護派。昔から右派の方が全体主義好きで、なおかつ民主主義を冒涜しているのも右派なので、最初見たとき、混乱してしまいましたわ…。

<モリ・カケ問題から始まって、サクラの会、さらには最近の「検察庁法改正案」に至るまで、何でもかんでも安倍首相のせいにして「疑惑追及」を繰り返すアベノセイダ―ズの皆様方の執着心には驚かされる>

 後で引用するように、「中共」というほとんど右派しか使わない用語も使っているので、大原浩さんはわりとガチガチの右派かもしれませんね。「中共」は中国共産党の略称で、本来は蔑称ではないものの、中国に対して強烈に批判的な論者ばかりが多用しているため、事実上の蔑称のようになっている言葉です。まさか右派系の方だとは思いませんでしたので、びっくりですわ。


●新型コロナウイルス問題の「PCR検査」「アベノマスク」にも言及

 記事では、PCR検査も批判。PCR検査をすべきではないというのは、当時右派を中心に安倍政権正当化のために言われましたが、厚生労働省の担当者なども後に検査体制を広げるべきだったと認めています。現在はPCR自主検査キットを千歳空港など全国各地の公共の場で不特定の一般人に配布しているくらいで、今は公的機関側もPCR検査がむしろ重要と考えられているようです。

 他の人の反応を見ると、大原浩さんはこれ以外にも新型コロナウイルス関連で、「コロナ危機で、じつは日本が世界で一人勝ちする時代がきそうなワケ」「マスク2枚批判は見当違いだ」などといった記事を書いているんだそうです。「マスク2枚批判は見当違いだ」は自民党支持者すら戸惑ったアベノマスク配布への擁護ですね。

<今回の中共(武漢)肺炎対策においても、5月16日の記事「歪んだ日本のPCR検査信仰、死者・感染者が少ないのには理由がある」で述べた様に、政府の方針は概ね正しく(共産主義中国からの入国禁止が遅れたのは失策であったが、結果的にはリカバリーしている)、政権打倒を目指すアベノセイダ=ズの「批判ありき」の言動が、正しい対応をゆがめていることが最大の問題である>

 <政権批判が出来なければ民主主義は成り立たないが、アベノセイダーズのような批判ありきで、「自分の利益だけを考え、国民全体の幸福を考えない主張」は、むしろ民主主義を崩壊させ、独裁政治を招く>としていたのですが、前述してきた問題が自民党政権の利益誘導や独裁化が疑われるものばかりで、政府批判するな!こそが独裁化的で民主主義を否定するものなんですけどね…。


【本文中でリンクした投稿】
  ■とっくに実用化していた量子コンピュータ 日本人の西森秀稔・東工大教授らが大きく貢献
  ■EV(電気自動車)の時代は嘘?HV(ハイブリッド車)・PHVとの販売台数比較

【関連投稿】
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