ユニクロはバングラデシュで労働者から搾取しているという批判が出ていました。確かにユニクロは日本でブラック労働をさせていたブラック企業なのですが、バングラデシュに関しては当時証拠らしい証拠はなく叩かれていた状態。バングラデシュに詳しい方からも、悪い労働環境ではないと指摘があり、イチャモンのような感じです。
2017/12/14追記:
●やはり搾取してたユニクロ、カンボジアで下請け企業での労働改善へ
2021/12/24追記:
●ユニクロは労働搾取?撤退?中国からバングラデシュへ移る縫製業 【NEW】
●ユニクロはバングラデシュで労働者から搾取しているのか
2013/12/20:
ユニクロ、民族衣装しか着ないバングラデシュに出店して馬鹿にされるのおまけみたいな感じ…で、本当は直後に投稿する予定だったのですが、いろいろあって忘れていました。よくあります。
最近は
ユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字などユニクロに厳しい話を書いていました。ただ、今回はユニクロへの擁護的なものになります。
前回でも出てきた田中秀喜さんは、ユニクロのバングラデシュでの就業についてもツイートしていました。
About us Akanat Services Ltd.によると、バングラデシュでの「水先案内人」といった感じの仕事をしているそうです。
ユニクロ、民族衣装しか着ないバングラデシュに出店して馬鹿にされるのNHKスペシャルでのユニクロ叩きでは、ユニクロがバングラデシュから搾取しているという話に持って行きたがっている人もいたようですけど、田中秀喜さんはこれに否定的な見方でした。
>バングラデシュの女性は民族衣装しか着ないことを開店前にリサーチしなかったユニクロについてバングラデシュに詳しい田中秀喜さんの見解 : 市況かぶ全力2階建
tanaka hideki @md_tanaka
一万以上は出してますよ。RT @synfunk: バングラデシュの平均月収を1万程度だと紹介して商品価格設定の難しさを出していたが、俺は「ユニクロのDNAを世界に広める」つった柳井社長が進出先の現地店員に幾ら払ってるのか気になった。ま、放送はしないだろうが。
2013年11月17日 10:09 PM
tanaka hideki @md_tanaka
ブラック企業ユニクロが貧困国で搾取しとるとかいうけど、それは大きな間違い。バングラデシュにきてみればここが貧困国でない事はすぐわかる。そして大きなビジネスチャンスがあることも。それでいて、この国でビジネスを成功させるのは本当に難しい。
2013年11月18日 2:31 PM
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65771908.html
●そもそも最貧国バングラデシュのイメージは正しいのか?
ちなみに最貧国、最貧国と強調されるバングラデシュなんですけど、これも前回も書いたように将来的には有望な国の一つです。現状では縫製工場ビル崩壊のときに報道あったようにたいへんですけどね。
NEXT11
ネクストイレブン(Next Eleven、略称: N-11; "NEXT11"は日本独自表記)は、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスが、2007年の経済予測レポートの中で、BRICsに次ぐ急成長が期待されるとした11の新興経済発展国家群。具体的にはイラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコが挙げられた。
Wikipedia
●搾取している可能性はあるが現状証拠は一切なし
ところで、ユニクロがバングラデシュ搾取説はネットでは以前からあったようです。記事そのものは「洋服の好きな人がほとんどいない会社」というのがユニクロの弱点って話なんですけど、最初のコメントが搾取説でした。ただ、そのコメントの前に前回も補足したグラミン銀行の説明をしておきます。
<グラミン銀行(ベンガル語:গ্রামীণ ব্যাংক、英語:Grameen Bank)はバングラデシュにある銀行でマイクロファイナンス機関。「グラミン」という言葉は「村(gram)」という単語に由来する。本部はバングラデシュの首都ダッカ。ムハマド・ユヌスが1983年に創設した。マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を主に農村部で行っている。銀行を主体として、インフラ・通信・エネルギーなど、多分野で「グラミン・ファミリー」と呼ばれる事業を展開している。2006年ムハマド・ユヌスと共にノーベル平和賞を受賞した>(
Wikipediaより)
はい、では、コメントをどうぞ。
ユニクロの致命的な弱点を見つけたり! : アゴラ - ライブドアブログ
http://agora-web.jp/archives/1125088.html
2010年11月08日 19:23
弱点というか、ユニクロには以前からいくつか疑問がありました。
吐き出してみます。
基本、繊維産業は『女工哀史』を場所を移し変えて繰り返している。それにしても、まだ繰り返すのでしょうか。
ユニクロが「グラミン銀行と提携」と聞けば聞こえがよいのだけれど、これは女性から搾取することを公然と謳っているのと同じではないのだろうか。
生活者(消費者)を甘やかして労働者は苛め抜く「生活者=労働者」でなので切っても切れない悪循環型のこの社会で、「生活者」を「低価格」で甘やかし、踊らせるだけの力がありながらも、生活者を人として正しく啓蒙する努力をしない会社、企業、組織は、良くない集団ではないか。
啓蒙されない生活者を踊らせる裏で、製造現場で奴隷労働に従事する末端の労働者がいる。
バングラデシュのとある縫製工場のビルには、自殺防止用のフェンスが張りめぐらされているとか。『garment girls of bangladesh(バングラデシュの衣料工場で働く女工たち)』というドキュメンタリー映画を観たのですが。
ユニクロの柳井社長が、
「ユニクロでいちばん発言力のある人、それは社長ではなく、お客様です」
と仰っていたらしいが、その言葉もしやが生活者へのいやらしい責任転嫁でないことを願いたいが。
これ、別にユニクロがやっているという証拠は特にないですね。ユニクロの話をしてから、バングラデシュでは劣悪な工場があるという話を書く印象操作です。
(<裁判所がユニクロをブラック企業認定 サービス残業は「真実」>(
ユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字にまとめ)な企業ですので、やってそうなのは確かですが…)
とは言っても、さっきの田中秀喜さんの見方が正しいのかもわからない(田中さんはユニクロの店舗従業員のみの話?)ので、ユニクロの搾取に関してはまだわからないとしか言いようがありません。
●ユニクロはディズニーよりむしろ良い対応?
それは別として、私はバングラデシュで商売を続けるということ自体は、良い選択だと思います。<ディズニーの怖い話 劣悪環境バングラデシュを見捨てて生産撤退」>
ディズニーの怖い話 過剰要求でバイト使い捨てのブラック企業?にまとめ)で書いたように、環境が劣悪だから撤退というのは、ちっとも良心的な企業のする行いだとは思えません。
ビジネスの判断ですからその選択は責められないところがあるものの、むしろどちらかと言うと冷たい企業と言って良いです。もちろんそのまま搾取を続けるというのが一番駄目な選択肢なのですが、現地での仕事を続けながら、お金がかかっても良い環境を提供してレベルを引き上げるというのが、本当に素晴らしい企業でしょう。
バングラデシュに進出しているというだけで証拠なく叩くのは、バングラデシュの人を思いやっているとは到底思えません。
●やはり搾取してたユニクロ、カンボジアで下請け企業での労働改善へ
2017/12/14追記:
受入団体が外国人技能実習生は1人3畳の集団生活が良いとオススメ 外国人技能実習生受入監理団体・国際事業研究協同組合のサイトに、テレビ番組ガイアの夜明けをきっかけに、アパレル企業が炎上したという話を追記しています。この企業自身が直接手を下したわけではないものの、下請け会社では「休みは7ヶ月でたった1日」「時給400円・残業197時間で手取り13万」といった劣悪な労働環境で、騙して連れてきた外国人をこき使っていました。
ただ、発注元企業は、「下請けのやったことなので、我が社は関係ない!」と主張。ネットでもブランド叩きは違うのではないか?という人が出ています。しかし、そうではなく関係あるんだよという例として、下請けの労働環境まで改善しようと動き出したユニクロの例を出している人がいました。
うちでは最初「搾取している可能性はあるが現状証拠は一切なし」と書いていたのですが、ユニクロは実際に過去に搾取していたみたいですね(ただし、バングラデシュではない別の国)。そして、私がこれまた最初に書いていた現地の労働環境の「レベルを引き上げる」という最も良いアクションを、ユニクロは検討しているんだそうです。全然知りませんでしたわ。
<最近読んだ、『ユニクロ潜入一年』でも、ユニクロがカンボジアの下請け縫製工場に発注しているが、ここがスゲー人権無視の労働環境。ユニクロも当初は「下請けがやったことなんで」と知らんぷりするが、国際的な人権意識の高まりとデモをやられたおかげで、対応を検討するようになる>
(
Hagex-day info 2017-12-13より)
ディズニーランド経営のオリエンタルランドで労働問題 偽装請負、問題指摘後も継続などで書いたように、ディズニーは屈指のブラック企業(正確に言うとリンク先はオリエンタルランドの話)でありながら全く知られていません。ユニクロのファーストリテイリングはマスコミへの恫喝などもやっており、やはり悪い企業ではあるのですが、この問題に関してだけ言えば、ユニクロはディズニーよりよっぽど良いと言えそうです。
●ユニクロは労働搾取?撤退?中国からバングラデシュへ移る縫製業
2021/12/24追記:ユニクロはバングラデシュからその後も撤退してないの?と検索してみると、まだやっているみたいですね。むしろ裁縫業界としては、中国からバングラデシュに移るというトレンドのようで、検索では
中国から生産移管進むバングラデシュの縫製業 | ビジネス短信 - ジェトロ(2019年05月31日)というページがヒットしました。
<中国に次ぐ世界2位の縫製品輸出国であるバングラデシュに、2018年から縫製品のオーダーが再び増えている。2018年のバングラデシュから日本への縫製品(HSコード61~63類の合計値)の輸入額は、前年比28.2%増の約1,294億円となった(中略)。中には、バングラデシュなど他国へ生産を移管するケースもある。(中略)バングラデシュでは2018年来、日系繊維商社の進出が相次ぎ、ジェトロへの縫製関係の相談も急増している>
中国からバングラデシュなどへの脱出が進んでいる理由として最初に挙げられていたのは、人件費が上昇しているからというもの。縫製業は、トレンドの流れが速く、自動化対応が難しいため、ミシン操作の人手が必要だとここでは説明。品目によっては日本企業が中国での委託生産のメリットを享受することが難しくなっているそうです。
また、これ自体は中国が環境に配慮しているという良いことなのですが、2018年には中国で排水処理などの環境規制が強化され、縫製工場が閉鎖に追い込まれる事態も発生しているそうです。こうしたことが、中国から他国への生産移管に拍車を掛けているようだと、ジェトロでは解説していました。
知りたかったユニクロについては、ユニクロやジーユーなどのブランドを展開するファーストリテイリングが2019年3月に公表した「主要縫製工場リスト」では、全242工場のうち、バングラデシュは24工場で、中国(128工場)、ベトナム(45工場)に次ぐ規模という書き方。ということで、ユニクロは今でもバングラデシュに工場がありそうでした。
【本文中でリンクした投稿】
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ユニクロ、民族衣装しか着ないバングラデシュに出店して馬鹿にされる ■<ディズニーの怖い話 劣悪環境バングラデシュを見捨てて生産撤退>
ディズニーの怖い話 過剰要求でバイト使い捨てのブラック企業?にまとめ)
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縫製工場ビル崩壊でデモ続くバングラデシュ あえて進出する魅力 ■
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