アメリカでは宝くじ当選者が実名で取材されているニュースが多いです。名前を出すなんて危ない!など、これを疑問に思う人が多いでしょう。私もそうでした。
アメリカは性犯罪の被害者など何でもあけすけでそういう部分が理由かなと思っていたのですが、何と法律で決められているとのことでした。(2013/12/22)
2017/08/25:"米の宝くじ高額当選者の実名記者会見に「決まりでもあるのか」"を冒頭に追加
●米の宝くじ高額当選者の実名記者会見に「決まりでもあるのか」
2017/08/25:アメリカの宝くじで、また高額の当選が出ました。史上最高記録ではなかったものの、16年1月に出た約16億ドルに次ぐ史上2番目である約7億5870万ドル(約830億円)の大当たりが「パワーボール」で出ています。
この当選者である医療機関に勤務する53歳の女性は、実名で顔出し記者会見し、「うれしい。もう(職場に)戻らないと電話した」とおっしゃっていました。全世界に大公開です。
(
宝くじ830億円大当たり「もう職場には戻らない」 毎日新聞2017年8月25日 08時10分より)
なもんで、このニュースの反応では、名前と顔を出していることに関してが多くなっていました。
そして、そういう決まりでもあるのかと書いている人もいました。
上記はたぶん皮肉で言ったのだと思われますが、実際、本当に決まりがあるところもあるんだよというのが、当初の投稿でした。
なお、宝くじ絡みの殺人事件は、過去に実際に起きています。それほど多くはないんですけどね、
殺人、謎の死、自殺、孤独死、借金まみれ…宝くじ当選者の末路などで書いています。
ただし、このリンクした投稿で書いているように、名前を発表しない日本でも、恋人の男性だけにしか教えなかった女性がその恋人に殺されるという事件が起きていました。
●アメリカの宝くじ当選者が名前を出す理由 匿名禁止の法律のため
2013/12/22:ここから当初の投稿。名前を出さなくちゃいけないなんて「そんな馬鹿な!」と思いましたけど、マジらしいんですよ。
宝くじ、大金を手にした人はどうなってしまうのか 6億円当選30代男性、一晩で1500万円使う : J-CASTニュース 2013/12/16 19:29
アメリカでは当選者が名乗り出て記者会見を開くことがあるが、日本ではひっそりと受け取る人がほとんどのためテレビ出演するのは珍しい。男性は匿名を条件に顔をぼかして出演した。当選した2008年当時は30代の派遣プログラマーで月収は40万円ほど。しかし、仕事が途絶えがちで生活に困っていたという。(中略)
当選前は東京・新橋の飲み屋で「思いっきり使って」3人で10万円だったのが、当選後は多い時で一晩1500万円を現金で使うこともあった。(中略)
番組に出演した東京大学大学院教授のロバート・キャンベル氏は、
「これがアメリカだと名前を公開しないといけないという法律があって、6つの州でしか匿名性を認めていない。1つは名前を公表しないとインチキをやっているのではないか、という不信につながる。もう1つは購買意欲を煽るんですね。次の人たちがどんどん買おうと」
と日本とアメリカの違いについてコメントした。
http://www.j-cast.com/2013/12/16191866.html?p=all
びっくりですね。本当かよ?と思ったので、もう少し検索。他でも書いていました。
週刊ラスベガスニュース バックナンバー 2013年 02月 06日号
人に知られると人生が狂う? 超高額の的中、ベガスは匿名OK
昨年末、複数の州にまたがり運営されている広域の宝くじにおいて、日本円で約500億円という記録的な一等賞金を2人が的中させ、そのうちの1人(夫婦なので実際には2人。ミズーリ州在住) は、テレビでのニュース・コンファレンスに強制的に出演させられ名前が広く知れ渡ることになってしまい、アリゾナ州に住むもう1人は匿名が許された (最終的にはその1人も名前がわかってしまったが)。この差は何から生じているのか。
実は、各州の規則により、当選者の名前を公表しなければならないことになっている州と、そうでない州がある。なんと意外なことに、約8割の州が前者、つまり公表が義務付けられており、このことが今あらためて全米で大きな議論となっているから興味深い。
http://www.lvtaizen.com/_backnum/html/13021main.htm
●日本ではむしろ他人に話すな!を推奨
日本では"当選金を受取る際、みずほ銀行から、「"その日" から読む本。突然の幸福に戸惑わないために」 という小冊子を手渡され、その中には、「ひとりでも人に話せば噂は広まる」、つまり、当選を他人に話す際は細心の注意を払うべき、といった主旨の助言が詳しく書かれている"というほどですから、すごい違いです。
ただ、アメリカでは日本と違って問題が起きていないか?と言うと、そうでもないようです。
アメリカでも高額当選者の多くが幸福にはなっていないことは広く知られるところで、ほとんどの当選者が仕事をやめ、親戚や知人との交友関係も壊してしまっているようだ。(中略)
さらにひどいことに犯罪、それも殺人事件などに巻き込まれてしまうことも珍しいことではない(略)
うちでも
100万ドルの宝くじ当選者、受け取り直後に死亡 最初は自然死と判断されて、後に毒殺と判明ってのをやっています。
●なぜアメリカでは名前を公開するのか?
しかし、ひどい話ですね。これだけのリスクがあるのに公開を義務化です。
しかも、理由が"販売促進"というもの。当選者の幸せより金儲け優先というわけです。一応、もう一つ"透明性の確保"という理由も挙げられていましたが、「宝くじが売れなくなるから」ということですので、こちらも結局販売促進だと言って良いと思います。
ただ、これを書いていた作者さんは、以下のように理解を示していました。
連続した番号があらかじめ印刷された日本の宝くじとは異なり、番号選択制のアメリカの宝くじの場合、的中者が一人もいないということがあってもぜんぜん不思議ではなく、逆に考えれば、主催者側が不正を働き、インサイダーの当選者を生み出すことも理論上は可能ということになる。
うーん、どうなんでしょうね? 日本の宝くじの場合には、発売されていない番号あるいは関係者が持っている番号を割り振ることは本当に不可能なんでしょうか?
いろいろと種類があるので抽選の仕方もそれぞれでしょうから、中には不正が可能なものもありそうな気がします。
【本文中でリンクした投稿】
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