●ノンアルコール飲料を飲む理由 飲み会、休肝日、運転前になど
2013/12/25:
法律では未成年もノンアルコールビールを買えるのになぜ非推奨?など、3つほど書いてきたノンアルコール飲料に関する話。今回はずっと気になっていたのは、ビールテイスト飲料などのノンアルコール飲料はいったいいつ飲まれているのだろう?ということでした。
「運転するから」より断然多い、ノンアルコールビールを飲む意外な理由 2013/08/19 アジャイルメディア・ネットワーク 高柳慶太郎氏は、この私の疑問に答えるような記事。
<ノンアルコールビールといえば、「車で外出した際など、アルコールを摂取できない時に飲むもの」というイメージを持つ方も多いかもしれない。実際そのような状況になって、初めてノンアルコールビールを飲んだといった口コミも多数存在する。
しかし、実際の消費者の口コミを見てみると、そんなイメージはあっさりと覆されてしまう。ノンアルコールビールは、実に様々なシーンで飲用されているのだ>
<飲用シーン別の口コミの分類>
1位 家での食事中に 44%
2位 運転があるときに 16%
3位 休肝日に 15%
外食中に 15%
5位 お風呂あがりに 10%
口コミ分析ツール「ブームマップ」調べ、調査対象期間:2013年1月~6月
各商品の口コミを5つのシーンに分類し、平均値をもとに計算
●1位となったのは、飲み会でも休肝日でも運転前でもなく「食事のお供」
1位となったのは、飲み会でも休肝日でも運転前でもなく、食事のお供に…というもの。この1位となった「家での食事中に」の口コミの中身を見ていくと女性層を開拓したということがわかります。
<「家での食事中に飲む」という口コミの発信者には圧倒的に女性が多く、夕食時などに習慣的に飲用しているようなのだ。「料理を作る合間に・・・」や「夫はビールを飲みながら食事して・・・私はノンアルコールビールを・・・」など、家での食事風景を垣間見るような口コミが多くみられた。
ノンアルコールビールを夕食時に"習慣的に飲む"人が多いということを考えれば、「家で飲む」という口コミの数が、頻度の少ない「車の運転」よりはるかに多いのも頷ける>
●休肝日にノンアルコールビールで慣れてくると炭酸水でもイケる
「食事のお供」というのは、ビールの代用なんですかね、それとも全くの新規開拓なんですかね? 口コミ見るだけではそこまでわかりませんね。とりあえず、ビールの代用として確かなのは、「2位 運転があるときに 16%」や「3位 休肝日に 15%」。このうち「運転があるときに」というのはノンアルコール飲料で当初想定した飲み方でしょうし、おもしろいのは「休肝日に」の方です。
<健康診断で肝機能の数値に問題のあるお酒好きには気になる話だろう。口コミを見ていると、「体調に気を使って・・・」「最近飲み過ぎなので・・・」「明日は朝から仕事なので・・・」といった具合に、本当は飲みたいが飲めないケースというのは多々あるようである>
ビール会社の利幅としてはビールやその他のアルコール飲料の方を飲んでもらった方がいいとは思うのですが、全く飲まれないよりはマシです。以下にあるようにノンアルコールビールのライバルとしては、炭酸水やウーロン茶、コーラなどがあるようです。
<休肝日の具体的なイメージはこんな感じである。「休肝日でも炭酸を求めてしまう。サン・ペルグリノを切らしているので・・・オールフリーをぷしゅ」「最近飲み過ぎなので・・・週3日くらいは休肝日。 麦茶でもトマトジュースでもオッケー、でもとりあえずノンアルビール」「休肝日なのでコーラで・・・」>
この記事に対する反応でおもしろかったのが、ビールの代わりにノンアルコールビールを飲んで慣れていくと、今度は炭酸水でも満足できるようになっていくという話でした。「ビール → ノンアルコールビール → 炭酸水」と徐々に節約できるということです。画期的ですね!
●ノンアルコール飲料とお酒を両方飲む…といった使い方も可能
あと、個人的にこのノンアルコール飲料の飲み方として一番気になっていたのは、飲み会で飲まれるのかどうか?でした。お酒好きなのに運転があるというもっともな理由ならともかく、お酒が飲みたい人が飲み会でノンアルコール飲料を飲む必要性は感じないのですが、「周りに合わせて」もしくは「周りに合わすように強制されて」ノンアルコール飲料を飲むというケースがあるのではないかと思っていました。
上記の記事での口コミでも、夫のビールに合わせて妻はノンアルコール飲料ですとか、夫の休肝日に合わせていっしょにノンアルコール飲料というものが既にありました。何か合わせないとダメって風潮、結構ありますよね。
検索すると、最初からノンアルコール飲料だけを想定した飲み会というのもありました。私の想定したものとは異なりますが、他にもノンアルコール飲料で女子会という記事がありました。これらの場合は全員ですから、アルコール飲料の代替でしょうね。
<ノンアルコール飲料を中心とした飲み会。健康的で二日酔いなどの心配がなく、お酒を飲めない人でも参加できるため、ビジネスパーソンや飲酒習慣のない若者、小さな子供のいる母親などを中心に広がりを見せている。こうした顧客からの要望やノンアルコール飲料の多様化、ドライバーへの酒類提供に罰則が設けられたことなどを背景に、飲み放題プランや通常メニューにノンアルコール飲料を加える飲食店が増えている>(( 2012-12-9 )
コトバンク)
また、飲み会だと、飲める人でも最初はノンアルコール飲料で…と飲酒量を調整するパターンもあるとのこと。休肝日と同じ概念を飲み会の中に取り入れたものですが、意外にいろいろな使い方ができるものだと感心しました。
当初の私の求めていた通常の飲み会における下戸など飲みたくない人にとってのノンアルコール飲料ですが、「ソフトドリンクではなくノンアルコール飲料を飲むように言われた」「飲めない人のためにノンアルコール飲料のある飲み屋を選びましょう」みたいなものは見つかりました。ただ、数としてはあまりない雰囲気。気を使って周囲に合わせなくちゃいけないというのは良い話とは思えませんので、ちょっと安心しました。
●もう本物のビールはいらない!?男性は本格派が好みで女性は…
最後に最初の記事に戻って、口コミでおもしろかった話。男性と女性で人気銘柄が違うんだそうです。男性に人気なのは、よりビールらしいノンアルコールビールであるサッポロビールの「プレミアムアルコールフリー」。「プレミアムアルコールフリー ブラック」について「おいしい」「黒ビールそのもの」といった口コミが多くみられたそうです。
「甘みと苦味と炭酸の具合が良い・・・」という口コミにもあるように、麦芽が入っていることによって本格的なビールの味を再現している点が男性の支持を集める結果につながっている模様。「これなら、本家のビールは要らないんじゃないのか?というほどの意欲作です」という口コミからも分かるように、「ビールらしさ」という点ではプレミアムアルコールフリーが一番なのかもしれない…と書かれていました。
一方、女性に人気があったのは、サントリーの「オールフリー」でした。オールフリーが他の商品と違う点として「カロリーもゼロ」であるのだとのこと。また、味の言及も多く、「飲みやすい」「スッキリしている」といったキーワードが多くみられたそうです。どちらも目の付け所が良い商品だなと感心しました。
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