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幼児期の子供はIQより自制心の強さが大事 マシュマロ実験の結果


 教育番組こそがいじめを助長、夫婦げんかは子どもに見せると悪い?でこんな話が出てきました。
驚かされることばかりです, 2011/6/9
By hiro

(略)子どもの能力の開花には、なによりも自制心を身につけることが大切・・・などなど、驚かされることばかりです。

 これは間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルールのアマゾンレビューから引用したものです。

 この本は一度読んでおこうと思っていたのですが、一番気になっていたものの一つがこの「自制心」の話です。本当にそういう研究結果はあるんだろうか?と不思議だったのです。

 ところが、今回別記事を読んでいて、この「自制心」の話の元ネタかも?というものを見つけました。マシュマロ実験というテストです。
マシュマロ実験(マシュマロじっけん)、またはマシュマロ・テストとは、子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。スタンフォード大学の心理学者・ウォルター・ミシェルが1972年に実施した。
Wikipedia

 対象となったのは、4才の子ども。職員の子どもたちが通う、スタンフォード大学内の付属幼稚園で186人が実験に参加したそうです。
被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に坐るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく。

子どもたちの行動は、隠しカメラで記録された。1人だけ部屋に残された子どもたちは、自分のお下げを引っ張ったり、机を蹴ったりして目の前の誘惑に抵抗した。小さな縫いぐるみのようにマシュマロをなでたり、匂いをかぐ者もいた。目をふさいだり、椅子を後ろ向きにしてマシュマロを見ないようにする者もいた。映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局食べてしまう率が高いこと、我慢できた子どもは目をそらしたり、後ろを向いたりして、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。実験に参加した者のうち、我慢してマシュマロを食べずにいられた子どもは1/3ほどであった。

 何か行動のところを読んでいると、実家の犬のことを思い出してしまいました。


 "この実験の本来の目的は、この能力の幼児期における発達を調査するため"であったそうで、追跡してデータを調べて優劣をつけようというものではなかったのだと思われます。

 しかし、実験者のウォルター・ミシェルさんは、実験に参加した一人である娘の成長につれ、"実験結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味深い相関性があること"に気がつきました。

 最初の追跡調査は1988年に行われています。16年後ですから、ちょうど20歳くらいです。
その結果は、就学前における自制心の有無は10数年を経た後も持続していること、またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるというものであった。

 大学進学適性試験(SAT)の満点が記載されていませんでしたが、最高2,400点、最低600点だそうです。0点はありません。

 数字が大きいので200点と言ってもそう大きな差ではないでしょうか?

 600点=0点の1800点満点としたときの210点差は、100点満点のときの11点差程度になります。どんな印象ですかね?

 私は誤差範囲ではないはっきりとした差ではあるなという感想です。


 ウォルター・ミシェルさんは、この実験から"幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響する"と結論づけました。

 実は最初に出した本の間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルールのレビューからは、幼児IQには2年で既に相関性無しという話も書いています。

 2つの実験結果を合わせて考えると、IQとは比較にならないほど自制心の方が関係が強いという感じです。


 このマシュマロ実験の追跡調査は、2011年にも行われています。43歳くらいですね。

 結果は"この傾向が生涯のずっと後まで継続している"というもの。

 また、"被験者の大脳を撮影した結果、両グループには、集中力に関係するとされる腹側線条体と前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められた"ともありました。


 これで「自制心の強さ」「セルフコントロール」の大切さはわかりました。

 ただ、最初の実験目的を考えてみると、こういった「自制心の強さ」は意識して与えられたものではなさそうですので、もともと遺伝的に自制心が強かった、あるいは自制心を身につけやすかったという先天的なものである可能性が高いのではないか?と思います。

 ですから、身につけにくい子に苦労して教えた後天的な「自制心の強さ」が、成長後の学力向上や社会的な成功に結びつくとは、ただちに言えないのではないか?とちょっと疑問に思いました。

 でも、まあ、怪しい幼児IQ教育とは天と地ほどの差がありますし、子供のうちに強い自制心を得ることがその後の人生において常に役立つというのは至極当たり前の話すぎて、疑問を差し挟む方がおかしいかもしれません。

 とりあえず、変な幼児教育にハマるのだけはやめていただければなと思います。


 追加
  ■子供のeラーニングのメリット 遅れている子も他人の目が気にならない

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