2020/01/30:
●日本のアイスチェーンといえば、サーティワンアイスクリーム
●サーティワンアイスだけ成功、Ben&Jerry'sやデイリークイーン消滅
●自然派路線の高級アイスのベン&ジェリーズ、日本から完全撤退
●かつて強かったデイリークイーン、後継のデイリーキングも消滅
●日本のアイスチェーンといえば、サーティワンアイスクリーム
2020/01/30:バスキン・ロビンスは、アメリカの世界最大級のアイスクリーム・パーラー・チェーンのひとつ。日本でも展開しているものの、バスキン・ロビンスではなくサーティワンアイスクリームの名前で知られています。また、日本の場合は、B-Rサーティワンアイスクリームという社名で、不二家との合弁会社で行っています。
(
バスキン・ロビンス - Wikipediaより)
そのB-Rサーティワンアイスクリームは、2019年8月31日の単日売上高が1974年の1号店オープン以来、クリスマスを除いた単日売上高としては過去最高の4億円を記録したと発表しました。
理由としては、一部のアイスが31%オフになる「サーティワンの日」が浸透してきたことがまずひとつ。さらに、ポケモン映画との初タイアップがが、SNSでも大きな話題になるなど好評を得たためだと、自己分析していました。
(
8月「サーティワンの日」に“過去最高”の売上高を記録、「ポケモン」キャンペーンなど影響/B-Rサーティワンアイスクリーム|食品産業新聞社ニュースWEBより)
●サーティワンアイスだけ成功、Ben&Jerry'sやデイリークイーン消滅
サーティワンが成功しているためにそういった印象はなかったのですけど、
スイーツブームの中で姿を消す「アイスチェーン」――あの「世界大手」も日本から撤退 | ハーバー・ビジネス・オンライン(2020.01.29 淡川雄太(都市商業研究所))という記事では、日本ではアイスクリームチェーンは根付きづらい…としていました。
あとでもう少し紹介しますが、Ben&Jerry'sやデイリークイーンといったところが苦戦の末、日本撤退や消滅という無残な結果に終わっています。さらに、あのハーゲンダッツも店舗としては失敗。2013年までに日本国内の実店舗を全店閉鎖しています。また、歌を歌いながらアイスを混ぜることで話題を呼んだ「コールドストーンクリーマリー」も店舗数を大きく減らしているといいます。
なぜかサーティワンだけが成功しているのか理由が知りたかったのですが、記事では成功していることすら全く触れられていない状態。そして、外資系アイスチェーンはなかなか定着しないという印象が付きまとうと書いていました。その理由について、日本ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、アイスクリームが多くの品揃えから選べる場が身近に多くあるからとしていました。
この路線でいうと、ハーゲンダッツはむしろ大きく成功。ハーゲンダッツの日本撤退は、直営店舗よりもこうしたコンビニエンスストアやスーパーへの卸売りを重視するためであったとも言われるそうで、これは理解できます。ハーゲンダッツはセブンイレブンと提携して限定商品の販売などもしており、SNSで話題を呼ぶなど売り上げは好調だそうです。
●自然派路線の高級アイスのベン&ジェリーズ、日本から完全撤退
さて、失敗した2社についての話。「BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ)」は、高級アイスクリーム専門店。1978年5月に、米国バーモント州バーリントンのガソリンスタンド跡で創業。現在は、ユニリーバ系です。
創業初期より自然派路線のアイスクリームブランドをアピールすることで急成長し、欧米諸国を中心に店舗網を拡大したとのこと。私が嫌いな非科学的な路線ですけど、成功しやすい路線なのは確か。日本で受け入れられなかったのは意外ですね。
ベン&ジェリーズは、店舗以外にも力を入れていました。カップアイスは首都圏・関西圏の大手スーパー、宅配チェーンを中心に販売網を順次拡大するとともに、「自然派」を武器にしてテレビCMの放映もおこなっていたとのこと。ただ、これも含めて日本から完全撤退するんだそうです。
●かつて強かったデイリークイーン、後継のデイリーキングも消滅
上記のベン&ジェリーズってのは、私は聞いたことがなかったお店。さらにもう一つの「デイリークイーン」(DQ)ってのも全然知りませんでしたが、かつて全国各地に展開しており一世を風靡した大手アイスチェーンだとのこと。こちらはかなり有名だったみたいですね。
日本法人は、1973年に設立。最盛期には全国300店舗ほどの店舗を展開しており、業界最大手だったサーティワン(バスキン・ロビンス)とも肩を並べる規模であったため、小さい頃に店に通った思い出がある人も多いのではないだろうか、とされていました。
ここが失敗した理由については、競合他社との競争激化や多店舗展開の出遅れもあり、早くも1990年代に経営悪化に陥った…といったもの。デイリー繋がりだからじゃないと思うのですけど、山崎製パンが1996年から出資し、山崎傘下のコンビニ「デイリーヤマザキ」への商品供給で再建を目指したものの、これまた失敗して2004年3月限りでの日本からの撤退となりました。
一方、最後に残ったデイリークイーンの店舗は、名前を変えて「デイリーキング鳥羽店」として存続。かつてのデイリークイーンファンや昭和レトロ愛好家にも存在が知られる存在として、、「デイリークイーン(デイリーキング)のために鳥羽に来た」という人も少なくなく、全国からの来店がありました。ただ、これも2020年1月に閉店して、本当に終わりとなったそうです。
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