てるてる坊主の起源を前回調べましたが、てるてる坊主ってなんか首吊りしているようで、ちょっと怖い感じもあります。
これはおそらく多くの方が感じているだろうというもので、ズバリ
てるてる坊主はなぜ首を吊ってるんですか?-OKWaveというページもありました。
このOKWaveの質問者はちょっとおもしろい方で、雨の日にてるてる坊主を作ることが趣味なんだそうですが、最後に首にひもをくくって吊るすときに、いつも人が首を吊るときのシーンを想像してしまうとのことです。
そして、心情的にはあまり好んで吊るしたくないものの、「首を吊らせなきゃ雨を止ますという効果の期待度がさがってしまう気もする」とおっしゃっており、「せめて、てるてる坊主が首を吊るにいたる納得できる理由を教えていただきたい」とのことです。
この方書かれているうちにだんだんと興奮されてきたのか、後半になると書き方が激しくなり、びっくりマークも飛び出してきます。
やっぱり相応の理由があるなら、何事も納得するしかないと思っていますが、もしどうでもいいような理由であるなら、たとえ生物ではないとしても、安易に首を吊らせるようなことは一般的に許容できることではないと私は思うんですが!!もし、子どもが人形の首を吊らせて遊んでいて何も思わない親がいますか?もし、子どもが明日晴れたらいいななんていう軽い気持ちにつられて、てるてる坊主に首を吊らせたとき、何も思わない親がいていいんでしょうか。 そのうち、てるてる坊主ごっことか言って子どもが真似したらと思うと正直怖いものがありますよ。
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この方はもう絶対にあれは首を吊らせているので間違いないと考えられているようですが、No.5の回答者が言われているように、単につくりやすいからかもしれません。脳天から糸を出して吊るす方法もあると同じ方が紹介しており、必ずしも首であることへのこだわりもなさそうです。
その他No.1の回答者は、「元来つるさなくても良いものを、つるせるように首の部分に紐をつけたというのが一般的な見解」と述べています。
ただ、この回答者は起源を「大雨続きで困った村のため、一人の女の子が
自分の命と引き替えに、晴天を呼び戻した。それ以来、雨になるとその女の子の人形をつるすようになった」とし、命と引き換えに晴天をもたらしたことを所以として、首をつるす=命を捧げることを表しているのだとしています。
これは昨日読んだ話では、東海龍王と結婚するということで、微妙ですが違います。また、切り紙を飾るのも、彼女を偲んでか、あるいは単に晴れるように祈ってであり、異なります。
また、昨日の説では、日本に伝わってから坊主になったのは、天気祭りをつかさどったのが、修験者や修行僧だったためとされていました。お坊さんは特に死んだとは書かれていませんでしたし、少なくとも日本では「命を捧げる」という意味合いはやや弱まっているように思われます。
この首吊り説について、No.2の回答者は「あれが首吊りを表しているとは到底思えません」と書かれていますが、ここの回答者だけを見ても少なからぬ人が「首吊り」を連想しているようです。
また、童謡「てるてる坊主」(作詞/浅原鐘村 作曲/中山晋平)の3番の歌詞は、
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いたなら
そなたの首を チョンと切るぞ
といったもので、このような残酷な連想をされてしまうものを、てるてる坊主は持っているのかもしれません。(歌詞は
てるてる坊主 - 童謡・唱歌より)
考えてみると、雨乞いに生け贄はつきものですし、仕方ないのかなぁと思いつつ、今日はここで終わりにします。
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