近隣住民に迷惑なのでマナー違反だとされる、イベントなどに徹夜で並ぶ人々。これはコミックマーケットでのものが槍玉に挙がることが多い印象があるのですが、高校野球でもあるんだそうな。無論こちらでも批判が出ているのですが、私が今回読んだ記事はなぜか好意的なところがありました。
2018/03/22追記:
●迷惑行為を問題視するどころか…またマスコミが好意的な記事を書く
2022/01/01追記:
●コミックマーケットで「徹夜組」や「始発ダッシュ」が絶滅した理由 【NEW】
●音楽・ライブ業界とは大違い?コミックマーケットによる対策の本気度 【NEW】
●コミケ徹夜組の迷惑行為 高校野球の甲子園でもラガーさんが有名
2017/08/22:徹夜組というのは、イベントやチケット販売始前の夜から待つ人たちのこと。有名なのがコミックマーケットなどの同人誌即売会におけるもので、迷惑行為・マナー違反だということで言及されます。例えば、
徹夜組 (てつやぐみ)とは【ピクシブ百科事典】によると、コミックマーケット準備会では禁止としているにも関わらず、コミケの会場となる東京ビッグサイト近辺での徹夜組は毎回数千人いると指摘。次のような理由で許されないと説明されていました。
・深夜の野外なので、安全上問題がある。
・深夜に人がうろうろしているということ自体が、周辺住民・周辺の施設への人へ不安を与え、迷惑をかけている。
上記のページでは、徹夜組が出る例として、イベント(コミックマーケット、コンサート、博覧会等)の他に、チケット販売(日本シリーズ等)と挙げていました。このうちの後者の関係だと、実は高校野球の甲子園でも徹夜組がいるんだそうです。初めて知りました。
これを知ったのは、
甲子園「65万円の席」を占拠した人は今? プレジデント社8月22日(火)15時15分という記事。ただ、徹夜組の人にそれほど批判的ではなく、むしろちょっと好意的なところもあり、あまり良くないものでした。徹夜をしている人も悪いことをしているという意識はないようで、ラガーさんと呼ばれる方は書籍なんかも出していました。
●筋金入りの野球好きグループが徹夜で特等席を独占のために迷惑行為
対策の話をする前に、順を追って説明。ラガーさんはいつも一番良い席であるネット裏最前列に座っていました。しかも、「A段73番」と決まっていました。他の最前列の席も、ラガーさんが所属する「8号門クラブ」のメンバーが占めていたといいます。「8号門クラブ」のメンバーは、いずれも筋金入りの野球好きだそうです。
しかし、そもそもこれらの席は指定席ではなくて、自由席。いつも同じ席というのは、本来おかしいのです。同じ席を取れている理由は、既に書いているのでわかるように、徹夜待ちをしているためでした。
書籍では、「観戦マナーはもちろん、『8号門前では、持ち場を2時間以上離れてはいけない』という暗黙のルールがある」などと書いていたそうですが、そもそもこの徹夜がマナー違反ですので、おかしな話。長年、グループの様子をみているというあるスポーツジャーナリストは、以下のように言っていました。
「甲子園球場は『徹夜での順番待ち』を禁止しているわけではありません。決勝戦などでは数百人が『徹夜待ち』をしていることもあります。ただ、
『徹夜はご遠慮ください』と書かれた看板もあり、マナー違反です。寝袋持参で毎日開門待ちをしている様子は、高校野球のイメージを損ねていると思います」
●徹夜組の迷惑行為のために、甲子園では対策でドリームシート創設?
"ネット裏の「特等席」を、特定のグループが「占拠」しつづけている"という"事態を収拾するような形で2016年の春からはじまったのが「ドリームシート」だった"と、記事では書いていました。少年野球チームの子どもたちを招待するという内容です。
ただ、日本高校野球連盟・事務局は、「8号門クラブ」の存在は、シート創設の経緯とは「まったく関係ない」と説明していました。また、徹夜組の存在も消えたわけではないのかな?という話がありました。8号門クラブのメンバーは、ドリームシートのすぐ横、グラウンド側からみて右側に、今は陣取っているというのです。
プレジデントオンライン編集部は、ドリームシートで居眠りしている野球少年がいることを挙げて、「価値のある席であることを、ラガーさんから子どもたちに説明してもらう必要があるのかもしれない」としめていて、徹夜組の人たちよりドリームシート創設の方を非難している感じでした。また、そもそも日本高校野球連盟が、迷惑行為である徹夜組をきちんと禁止していないというのも変な話。高校野球って、こういう妙な話が多いですね。
●迷惑行為を問題視するどころか…またマスコミが好意的な記事を書く
2018/03/22追記:今度は産経新聞社の夕刊フジが
甲子園の“ラガーさん”激白 聖地“立ち退き”に「テレビ観戦に切り替えるかも…」 - ZAKZAK(2016.01.22 宮脇広久)という記事を書いていました。
タイトルでは迷惑行為をしている方を全く逆にまるで被害者であるかのように書いていますが、中身も同じ。『ドリームシート』が新設されたせいで、「あおりを受ける人たちがいる」として、“ラガーさん”に話を聞いていました。以下のようにむしろ自慢げなこともおっしゃっています。
「春の夜の寒さはシャレにならない。体を張って気も使って、周りの人たちに『あれだけ頑張っているのなら』と認めてもらいながら最前列を確保してきた自負はある」
こうやって徹夜組を好意的に取り上げるマスコミがいるというのも問題じゃないですかね。迷惑行為の片棒をかついでいる感じです。
●コミックマーケットで「徹夜組」や「始発ダッシュ」が絶滅した理由
2022/01/01追記:
「人数制限」設けて開催の「コミックマーケット99」 会場で感じたプラス面とマイナス面 マグミクス / 2021年12月31日 18時10分という記事を読んでいると、コミックマーケットでは、「徹夜組」や「始発ダッシュ」という迷惑行為がなくなった…という話がありました。新型コロナウイルス対策による特殊事情のようですが、継続される可能性もありそうです。
<今回のコミックマーケット最大の特徴は、新型コロナウイルス感染対策のために人数制限と入場時間指定が行われた点にあります。2019年に開催された「C97」の参加人数は4日間でのべ75万人を超えており、1日あたりにすれば18万人強となります。それに対し、今回は「1日あたり5万5000人」と定められていました。
入場チケットも、早めに入場できる「アーリーチケット」とランダムで入場時間を指定される「一般入場チケット」が販売され、同時に入場できる人数が以前よりもはるかに少なく設定されました。少なくとも、現場入りした筆者が例年のように人の波に飲み込まれ、身動きが取れない状況になる経験は一度もしていません。むしろある程度のスペースは常時確保されており、スムーズな移動が可能でした。
また入場ルールの変更がもたらした恩恵として、いわゆる「徹夜組」や「始発ダッシュ」といった行動をとっていた人びとの姿が消えたことが挙げられます。今後、人数制限が解除された場合も、チケット制の継続がコミックマーケットの存続につながる大きな力となるでしょうし、入場の際の手続きなどについて、より効率の良いオペレーションの模索も重要な課題となるでしょう>
●音楽・ライブ業界とは大違い?コミックマーケットによる対策の本気度
記事が一方で「マイナス面」があるとしていたのは、要するに利益の問題ですね。単純に入場者数が少ないこともきついと思われるのですが、記事では、「特に目立ったのが広告の減少」としていました。ただ、ここらへんは運営側の新型コロナウイルス対策の本気度ゆえですね。対策軽視が目立った音楽・ライブ業界とは、大きく姿勢が異なると感じました。
<東京ビッグサイトの東館と西館も行き来が制限されており、シャッターが閉じられた状態となっていました。シャッターが解放され行き来が可能になり、多くの人が一斉に移動を開始。密になりそうな瞬間も見られましたが、そのたびにスタッフが列の間隔をあけるように指示しており、主催者のコロナ対策への気概を見せていたことも印象的でした。
今回もコスプレイヤーやカメラマンが多数参加していましたが、会場のスタッフからは「撮影時はマスクを外しても構いませんが、話をするときはマスクをしてください」と絶えず注意が呼びかけられており、コロナ対策には大きな力が割かれていました>
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