2014/1/11:
●絵がうまくなる方法 上下逆さま描きと分割描きで模写が上達!
●絵を描くための教科書として実績がある書籍に掲載の手法
●実績ある書籍なのだが、説明がニセ科学感がすごくて胡散臭い
●「分割描き」については「16分割」を京都造形芸術大学教授が推奨
●絵がうまくなる方法 上下逆さま描きと分割描きで模写が上達!
2014/1/11:上下逆さまに描くというのと、分割して模写して絵を上達させるという変わった手法。もともとはまとめサイトで見たものですけど、他のところでもたくさん載っていたので有名みたいですね。
例えば、
ヤフー知恵袋での「模写の上達方法について教えてください」という質問が検索でヒット。
<漫画家さんの描かれた絵を模写しているのですが、どうもうまく描けません。顔が元の絵より大きくなってしまったり指が長くなってしまったり髪の毛が変になってしまったりで全然上手に模写できません。なので模写の上達方法やアニメ絵の描き方?などを教えていただきたいです>
ベストアンサーでは、「参考のモノを良く見ていないのが原因です。自分では見ているつもりでも、見れていないのです」と指摘。その上で、「今、目を描いている。手を描いている。○○のキャラを描いている。」と言う先入観を捨て、「ひたすら線を追う」ことに集中するようにアドバイスしていました。
この「先入観を捨てる練習」として挙げられていたのが、前述の方法。この方は、以下のような説明の仕方をしていました。
・模写対象(キャラクターの絵など)を、上下さかさまにして描く。
・一枚の絵を元のパーツが分からないくらいに分割して、別個に模写し、あとでつなぎ合わせる。
●絵を描くための教科書として実績がある書籍に掲載の手法
なお、「ありのまま目の前のものを認識する、見る目」というのは、"絵を描くに当たって非常に大切な能力"なので、「絵描きにとって模写は必要」であり、"模写で自分の個性がなくなる"なんてことはないという話でした。模写がダメってわけではないそうです。
「個性」を求めるのは基本ができないのにいきなり応用に行くようなもので、模写力ってのはどっしりとベースになくてはいけないものなんでしょうね。
上記の「上下逆さま描き」と「分割描き」(と私が今勝手に名づけました)の2種類の方法については、このページだと"どちらの練習法も、「脳の右側で描け」という有名な教本で紹介されているもので、大変有効です"と出典も載っていました。いくつかあった中でこのページを採用したのは、この出典が明記されていたせいです。
私は右脳とか左脳とか言われると「あっ、胡散臭い」と正直思います。
右脳と左脳の働き・機能や利き手との関係はどこまで本当なのか?などが関連する話です。ただ、今回の場合は右脳左脳説がウソであっても有効だろうと思うので、あんまり関係ないでしょう。
この出典の本は、
決定版 脳の右側で描け
は「第4版」まで発行されていますので、科学的な正確性はともかく、絵を描くための教科書としては実績があるのだと思われます。売れない本だとわざわざ増版しませんからね。
●実績ある書籍なのだが、説明がニセ科学感がすごくて胡散臭い
ただ、説明はやっぱり胡散臭さ全開で、どうしても気になっちゃいますね。ニセ科学感がすごくなっています。
・脳には適応力があること、そして右脳の機能の重要性が認められつつあることについての最新の研究成果にもとづいた内容の改変。
・現代生活では左脳の働きがますます幅をきかせ、直線的かつ分析的な考え方やデジタル思考などが蔓延しているが、右脳の機能を強めることで、その傾向に歯止めをかけられる。
レビューでは、「5つ星のうち 5.0」としつつも、「過剰なほどの右脳推し・左利き推しはどうかと思いますが」(2013/2/14)というタイトルのものもあります。右脳理論は眉唾だと思った方が無難だと思いますが、それは別として有用なようです。
・逆さまになった絵や写真を模写すると絵の下手な人でも上手く描けるという現象は広く知られていますが、その原因は「逆さまでない状態下では左脳のはたらきにより目で見たままに物を見る事ができなくなっているため」としています。
・「ルビンの壺」を風変わりな方法で描いてみたり、透明なアクリル板に目で見えているものをトレースしてみたり、ユニークな方法で絵を練習しているうちにいつの間にか本当に絵が上手くなってきます。
なお、<ネット上で散見される「小学生レベルの絵しか描けない人のための本」という評価は当たらずとも遠からずといった感じ>とありました。絵がそこそこ得意だと思っていたレビューアーの方も、この本の通りに練習することで大分画力の上達を感じたということで無意味ではないようですが、どちらかと言うと下手な人向けであるようです。
●「分割描き」については「16分割」を京都造形芸術大学教授が推奨
あと、「分割描き」について補足。
たった2つのポイント 逆さま描きと16分割で2週間で絵が上手くなる!? - 詳しくはないけどWEBで(β版)では、同じく「上下逆さま描き」と「分割描き」を挙げていましたが、「分割描き」の説明がやや異なります。
「分割描き」は、"一枚の絵を元のパーツが分からないくらいに分割"ではなく、「16分割」としていました。だいぶイメージが異なりますけど、そういう説もあるよということで紹介です。
これは、世界一受けたい授業にでてた京都造形芸術大学教授 小野日佐子先生の説明を書いたものみたいです。2週間でどれだけ絵が上手くなる!?っていう授業をしていたのだそうです。
<16分割にする>
・物の形をより正確にみるために16分割にする。
・写真と自分が描く画用紙に同じ間隔で分割線を入れる。それをさらに逆さまにして、分割した1つの升目ずつ描いていく。そのことでより集中することができるんだとか。
途中で面倒くさくなって雑になる……ってのはありがちで、私も経験があります。最初のヤフー知恵袋では"大概において「こんなもんでいいや」と、適当に線を引いてしまうことに起因します"とも書かれていました。
そういう意味では、「分割描き」は集中力が持たない人でも「ここまで」と区切りをつけやすくて良いんじゃないでしょうか。
【本文中でリンクした投稿】
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右脳と左脳の働き・機能や利き手との関係はどこまで本当なのか?【関連投稿】
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