2020/04/23:
●マクロ経済学は科学なのか?非科学的だという批判がある理由
●経済学者は科学者というよりは政治家…経済学者内でも疑問の声
●マクロ経済学は科学なのか?非科学的だという批判がある理由
2020/04/23:経済学においても大きく見るマクロ経済学の方の話なのですけど、非科学的だという批判が根強くあります。理由として挙げられるものの一つが、経済学者に政治的な発言や感情的な批判が多いこと。日本でも政治家みたいになっている経済学者がマスコミで目立ちますよね。
なぜこれが問題なのか?と言うと、本当に科学であるのなら科学的に証明して見せれば良いのに、そうではない非科学的な発言で相手を攻撃してしまったいるため。このことは、現在のマクロ経済学では、自説を淡々と科学的に証明できないことの裏返しだと思われます。
私はマクロ経済学の様々な説が全くの嘘だと考えているわけではなく、一面においては真実だとは考えており、全否定はしていません。ただ、複雑な経済を比較的単純な説で簡単に表すことは不可能で、かなり限定された場面でしか表せないとか、多くの影響が同時に表れるので一つの説だけでは表しきれないとかいった状態になっているのだと見ています。
それなのに、自分の信奉する説だけが正しく、相手のものはダメ…と攻撃しちゃうので、非科学的になってしまうのでしょう。経済というのは、残念ながら簡単には表すことができない、非常に複雑なものなのだと考えられます。
●経済学者は科学者というよりは政治家…経済学者内でも疑問の声
この手の話で何か良い記事はないか?と探したら、えらくわかりにくい書き方の記事が出てきちゃいました。
現代経済学は「見せかけの知」?~数学の誤った利用~|日経BizGateという記事です。
1974年にノーベル経済学賞を受賞したフリードリヒ・ハイエクさんは、「見せかけの知」と題する受賞記念講演で、経済学による自然科学の模倣を批判。自然科学の手法を社会科学に無批判に適用する態度を「言葉の真の意味において決定的に非科学的」だと厳しく戒めたそうです。
また、同じくノーベル経済学賞を受賞したローマー教授によると、数学を厳密に使用せず、うわべだけの「数学っぽさ」によって言葉との関係をわざとあいまいにする経済学者が少なくないとのこと。学会で政治的な勢力を保つには、学説のシロクロがつきにくいほうが好都合だからともおっしゃっていました。
宗教哲学者のアラン・レビノビッツさんは、ある経済哲学者が、科学的に正しい理論より、素人に理解できないもっともらしい「見せかけの知」のほうが政治では力になるといった説明をしていたとも言っていました。経済学者の中には科学者というよりは政治家という方がかなりいらっしゃるようです。
【関連投稿】
■
日本人は妬みや足の引っ張り合いが好き説 アメリカ人と比較研究した結果は? フリーライダー(ただ乗り)に関する実験 ■
市場の失敗が生じる情報の非対称性の具体例 レモンの原理 ■
天下りと独占寡占はなぜ悪い?アメリカはネット接続環境後進国に ■
マーケットデザインのスコット・コミナーズ 市場の失敗にチャンスがある ■
寡占市場の具体的な例20 ゲーム機・携帯電話・ビール・航空機など ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|