日本一長い名前の人など、初期にやった長い名前シリーズを久々に。
今回は苗字に限定した日本一です。
東京新聞:上沼田下沼田沼田でござる 日本一長い名字は小浜藩士? 早大教授が調査着手:社会(TOKYO Web) 2013年12月18日
日本一長い名字は、幕末の小浜藩士「上沼田下沼田沼田」さんだった? こんな昭和初期の情報が事実なのか、漢字研究者の笹原宏之・早稲田大社会科学総合学術院教授(48)=東京都杉並区在住=が調査に乗り出した。「福井県小浜市に子孫がいるかもしれない」と、地元からの情報に期待を寄せている。 (林朋実)
この名字が記録されているのは、姓名研究の大家、荒木良造がまとめた一九二九(昭和四)年発行『姓名の研究』の中の「奇姓珍名集」。
「長い姓名」の項目に「上沼田下沼田沼田 又一又右衛門」とあり「若狭小浜の藩士で明治へかけて居られた方である。沼田までが姓で又一からが名である。明治になってから余り長いので沼田又一と改名された」との説明が添えられている。
読み方は「かみぬまたしもぬまたぬまた またいちまたうえもん」だと考えられる。姓名の世界では誤伝も多いため、笹原教授は学生時代にこの本を読んで以来「確証を得たい」と考えていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013121802000223.html うーん、正直胡散臭いですよね。「余り長いので沼田又一と改名された」というのが特に嘘っぽいです。
「又一又右衛門」と名前の方も繰り返してくどいと思ったものの、この「また」の繰り返しがポイントです。言われるまで気づきませんでしたが、苗字の「ぬまた」の繰り返しは「また」の繰り返しでもあります。
つまり、「かみぬ"また"しも"また"たぬ"また" "また"いち"また"うえもん」と、「また」が5回も出てきているのです。ますますふざけている感じで、うそ臭いなぁ…。
長い名字で知られるのは、(中略)「勘解由小路(かでのこうじ)」や、廃姓になった「正親町三条(おおぎまちさんじょう)」など。上沼田~の名字を笹原教授は「実在したなら、現代につながる江戸時代以降の名字では最長だろう」とみる。
この後Wikipediaも見ようかな?と思ったのですが、書き出してみると長くなりそうなので別にすることに。
しかし、そうなると今度はこっちが短いです。何を書くか迷ってえらく時間を食うことになりました。
いくつか調べたのをボツにして、「沼田」の苗字がつく人がどれくらいいるか?というのでも載せてみることに。以下の全国の苗字のページは好きで何度も見ています。
上の数字は「人数」ではなく、「世帯数」です。たぶん電話帳か何かによる調査なのだと。最近は電話帳に載せない人増えていますからね。減っていきそうな感じ。
「沼田」の中身ですが、何と既に「上沼田」「下沼田」ともにありません。
先の記事によると、"小浜藩の資料を調べ、安永三(一七七四)年の家臣団の由来書で、もともと「沼田」で三代目以降「下沼田」になった藩士の存在を突き止めた"というこだったのですが、消滅しちゃったみたいです、
ただ、「上沼田」「下沼田」と同じ下につく系沼田が優勢で、「大沼田」「菅沼田」「井沼田」あたりは二桁の世帯があります。
一方の上につく系沼田はいずれも一桁。「沼田下」「沼田川」「沼田尾」「沼田路」といったところです。
なお、日本は地名由来の苗字が多いのですが、地名としての「上沼田」「下沼田」は全国各地に残っていそうです。以下は代表例。
江北(こうほく)は、東京都足立区西部の町名。(中略)
現在の江北地域は主に江戸時代の沼田村、高野村(足立区成立後の上沼田町・下沼田町・高野町)の領域に相当する。
Wikipedia 「足立区立上沼田小学校」などで「上沼田」と名前が残っています。
北海道道549号峠下沼田線(ほっかいどうどう549ごう とうげしたぬまたせん)は、北海道留萌市峠下から沼田町北竜を結ぶ一般道道(北海道道)である。
Wikipedia 他に一つずつ挙げておきます。以下のような住所が存在するのを見つけました。
千葉県 我孫子市 上沼田
群馬県 沼田市 下沼田町
では、Wikipediaの方の日本一
日本一長い苗字 勘解由小路 左衛門三郎 八月一日宮 次五右衛門 十二月朔日の読み方へと続きます。
関連
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日本一長い苗字 勘解由小路 左衛門三郎 八月一日宮 次五右衛門 十二月朔日の読み方 ■
日本一長い名前の人 ■
世界一長い名前1 ~ギネスブック1980~ ■
世界一長い名前2 ~イギリスの19歳の改名~ ■
世界一長い名前3 ~9,000字のサマージさん~ ■
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