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電通がやらせ・ステマでブーム捏造?詐欺的に売って行政処分に発展


 ステマ・やらせ関係の他、芸能人の宣伝などに関する話をまとめ。<電通がやらせ・ステマでブーム捏造?詐欺的に売って行政処分に発展>、<ステマ対策完璧だという吉本興業、お笑い芸人ミキが100万円で京都市のイベントステマ>、<ツイッターで感動を呼んだ漫画が一転、「電通ステマ」と大炎上!>などの話をやっています。

冒頭に追記
2022/10/21追記:
●ツイッターで感動を呼んだ漫画が一転、「電通ステマ」と大炎上! 【NEW】


●ツイッターで感動を呼んだ漫画が一転、「電通ステマ」と大炎上!

2022/10/21追記:紹介するのが遅れてはるか昔な感じになってしまったのですが、「100日後に死ぬワニ」最終回が猛批判された訳 | 東洋経済オンライン(2020/03/22 熊村 剛輔 : セールスフォース・ジャパン DX ビジネスコンサルティング ディレクター)という記事をブックマークしていました。

<漫画家・きくちゆうき氏がツイッター上で発表し、多くのファンを獲得していった『100日後に死ぬワニ』は、2020年3月20日、そのタイトルどおり、第100回目となる投稿をもって最終回を迎えた。
 本作は1日1話ずつ、毎日更新される4コママンガで、投稿開始時から、「主人公であるワニが100日後に死んでしまう」という設定が明らかにされていた。
 ワニは、当然自分がやがて死ぬということを認識しないまま、淡々と日常を過ごしていくのだが、毎日最後のコマに描かれている「死まであと◯日」というカウントダウンを目にする読者だけは、嫌でも主人公の死を意識せざるを得なくなる。
 カウントダウンが進むにつれ、ワニはツイッター上で大きく注目を集め、最終的にきくち氏のフォロワー数は200万人を突破するまでになった>

 これは私も感心したやり方。ツイッターというメディアにベストフィットでした。漫画のワニは、その200万人以上のフォロワーたちに看取られるような形で死に、作品は完結。多くの反応は好評だったといいます。ただ、この後、あまりにも鮮やかに収益化されすぎてしまったため、一転して炎上状態になってしまいました。

<まさに作品の完結と同時に、「いきものがかり」とのコラボムービーが公開され、さらには映画化やグッズ販売、ポップアップストアのオープンなど、さまざまなメディアミックスの展開が、矢継ぎ早に発表されたことが批判を集めることとなってしまった>

 電通によるステマだという証拠はなかったはずのですが、電通はネットで嫌われていることが災いしてしいて、電通との絡みでの批判も広がります。この批判に対して、作者は本作品は広告代理店との関係は無く、何ヶ月も前から巨大組織が集まって仕込んだような“プロジェクト”でもないと説明していました。

<批判の内容は、主に「この作品は、最初からメディアミックスなどを前提に仕組まれていたのではないか」というもの。そこから派生する形で、本作品における広告代理店の関与が取り沙汰され、ツイッターの「トレンド」には「電通案件」という4文字が踊った。
 さらに、批判の矛先は作者のきくちゆうき氏にまでおよび、同氏の過去のツイートなどから「仕込み」が疑われることとなってしまった>

 なお、漫画がヒットしだした“途中から”は、総合広告代理店ではないものの、企業の運営、プロデュースにより、その後のメディアミックスに向けての動きが進んでいたのは事実。記事の作者である熊村 剛輔さんは、1点「失敗」だと言える点があるとすれば、「あまりにも性急過ぎた」ことだと指摘していました。

 人の心は熱しやすく冷めやすいため、熱量が冷めないうちに、次なる展開を打ち出していくのは当然。時間が経てば、今度は「今さら」と言われてしまう可能性は高いといいます。ただ、今回のテーマは「死」だっただけに、その死の余韻なく収益化したことが反発を呼んだことが指摘されていました。


●レコード大賞などのやらせ、今の賢い視聴者にはもう通用しない?

2014/1/22::当初は「今でもやらせ・ステマでブーム捏造は可能か?大量広告で流行を錯覚など」というタイトルで書いていた投稿。最初は音楽の話で、「メジャーレコード会社は、もう新曲を作るべきじゃない」〜音楽業界の"今"と"これから"(BLOGOS編集部:田野幸伸、大谷広太 2013年12月30日 08:07)という記事からです。

 この記事は、「NPO法人ミュージックソムリエ協会」代表の鈴木健士さんに、音楽業界の実態などを聞いたもの。記事の中で私が気になったのは、レコード大賞の話。「誰それ?みたいな人が沢山出ますよね。(中略)新人賞は毎度のことながら”持ち回り”ですね、完全に」と鈴木健士さんはおっしゃっていました。

 レコード大賞の不正に関しては、バーニングプロダクション周防郁雄社長と暴力団に関する報道でも出てきたことがありますね。今回の鈴木健士さんのインタビューでは、こういった「やらせ」は視聴者が見抜いているといった方向の話が出ています。

<かつては一般のリスナーも、騙されることにある種の快感を覚えていたんです。パワープレイを何十回も聞いて「ああ、今コレが仕掛けられている曲なんだな。じゃあ聞かなきゃ」と動いた。雑誌でもテレビでもラジオでもそれが成立しました。しかし今は「ステマでしょ?」の一言で嫌われてしまう。
(中略)それが通じていた頃は良かったですけど、受け手側、視聴者側がそれをすべて見抜いて「こんなもんに何で興味を持てますか」と言い始めちゃった。だから一気に瓦解してきたんだなと思っています>


●今でもやらせ・ステマでブーム捏造は可能か?大量広告で流行を錯覚など

 記事では他の話も出ていますのでどれに対しての反応かわかりませんが、感想では「知ってた」「わかりきった話」といった反応が多かったです。上記も今はもうやらせは通用しないという雰囲気ですよね。しかし、少し違うところを見てみると、今でも立派に人工的に作り出したブームというのが存在しているようなのです。

 例えば、NEWSポストセブン|買収後売り上げが激増 プロレス人気再燃を新日オーナー語る 2014.01.02 07:00がそういう話。一時の人気低迷から脱却した新日本プロレスの仕掛け人・「ブシロード」の木谷高明社長はプロレス人気再燃の理由について以下のように言っており、流行を作り出したと説明しています。

「ふふふ。どうやったと思います? 実はね、流行らせるために“流行ってる感”を出したんですよ」
「今から説明しますよ。人が物を欲しくなる条件というのがあって、“近い将来もっと盛り上がっているだろう”と思ったら人はそれを買うんです。欲しくならない状態はその逆。これまでのプロレスは流行っていなかったから人気が低迷していった。
 子会社化してからはTVCMや雑誌で広告を出しまくりました。電車の車体広告と駅の看板広告など、大きな大会の前にドカン!と打って出た」


●プロレスは「コアなマニアがむしろ足を引っ張っている」問題も

 上記の例は、人々に錯覚させることに成功したという話。現在でもブームの捏造ができていることがわかります。ただし、このプロレスの場合は、潜在的にはたくさんのファンがいたというのが、前提ではあったみたいですね。なので、ゼロから捏造したというものではありません。以下のようなこともおっしゃっていました。

「彼らは堂々とファンだといいづらくて隠してた。だって流行ってないから。だけど電車でデカデカと広告が出ていれば“今朝、山手線で見たんだけど”って話がしやすいじゃないですか」(新日本プロレスの仕掛け人・「ブシロード」の木谷高明社長)

 もう一つおもしろい!と思ったのが、木谷高明社長さんが「僕は“すべてのジャンルはマニアが潰す”と思っていますから」とおっしゃっていたこと。<コアなユーザーがライトなユーザーを拒絶>という構図です。よくありますね。これをライトユーザー歓迎という形にしたという意味もあったようです。


●電通がやらせ・ステマでブーム捏造?詐欺的に売って行政処分に発展

 あと、大量に広告を出して成功…というものでは、以前問題視する投稿をしたところブログに削除依頼のメールが来たアブラハム・プライベートバンクの「いつかはゆかし」があります。最終的には行政処分を受けたところで、実際に問題があったことが確定しています。

 ここがやったのは、たくさん広告が出ている会社だから大丈夫…という安心感を作り出すという手法。これは詐欺まがいの会社でなくても、一般的な広告を出す理由ですけどね。アブラハム・プライベートバンクに関しては、メディアも悪乗りした「いつかはゆかし」の罪 | 東洋経済オンライン 鈴木 雅光 :JOYnt代表 2013年10月19日からその手法がわかります。

<それにしても、なぜ多くの顧客がアブラハムの宣伝を信じたのだろうか。「利回り15%」などの誇大な広告を見れば、直感的にまゆつばものだとわかりそうだ。それでも多くの顧客を獲得できた理由は、メディアを徹底的に活用した点にある。
 昨年10月に「いつかはゆかし」を発売して以降、新聞、投資雑誌、テレビなどのマスコミにタイアップ記事を掲載するだけでなく、電車のドアに張り付けられた車内広告、都内高層ビルでのデジタルサイネージ、JR東京駅構内での大型広告など、大規模なプロモーション戦略を展開した。推進したのは、最大手の広告代理店だ。
 こうしたメディアを活用した派手なプロモーション戦略だけでなく、アブラハムはさまざまな手練手管を駆使し、自社のビジネスの正当化を図ろうとしていた。
 たとえば、広告塔の存在だ。アブラハムのグループ会社である「海外投資新聞」のサイトには、竹中平蔵・慶應義塾大学教授、岩田規久男・日銀副総裁(当時は学習院大学教授)をはじめとする著名人が顔をそろえている>

 実際に電通だったかどうかは不明ですが、以前紹介したときにも書いたように、「最大手の広告代理店」というのは電通を思わせる書き方。そして、電通はこういったやらせ・ステマという話題で最も出てくる広告代理店でもあります。広告代理店なんですから仕事上、仕方ないとは思いますけどね…。


●「CMやってる会社だから」、悪徳商法への警告に耳を貸さない母

 また、以下の渓流ルアー釣り日記 2014年1月17日 (金)は上記のアブラハム・プライベートバンクのようにまだ実際に行政処分を受けたわけじゃないですけど、宣伝を出して…という手法をしているある会社について指摘するものでした。基本はアブラハム・プライベートバンクと同じで、こういったものも注意した方が良いと思われます。

<この会社の手口は以前に来たときの一件ですっかりわかってた。まずしっかり信用させるための外堀固め。この区域に来ているときだけ新聞広告や、ラジオのCMでスポットを打ち、如何にも社会的信用を得ている会社であることを演出する。自分が、クルマに乗りながらラジオを聴いていたときにも(中略)CMが流れて来た。クルマに乗っていた母も、「ほら、こんなラジオでしっかり宣伝してるような会社だから心配は無いんだよ」、などと得意気に話していた。(中略)
 だがまたもや母はそのワナにハマっているらしい。前回騙されたのだからもう絶対行かないように、と釘を刺しても、騙されてはいない、などと反論する>

 最初に「知ってた」「わかりきった話」といった反応が多かったという話を書きました。こういう宣伝広告の罠にハマってしまう人は「情弱」の一言で片付けられることが多いです。ただ、やらせ・ステマによるブームの捏造はまだまだ健在だと思って、自分を「情強」だと思っている人も注意しておいた方が良いでしょう。


●吉本興業お笑い芸人ミキがステマ、1ツイート50万円で100万円

2019/10/29:お笑い芸人は悪い人ばかりというのは偏見…と言いつつ、悪い話を集め始めたらいっぱいになってしまったお笑い芸人は犯罪者が多い?反社会勢力・振り込め詐欺グループと闇営業。特に吉本興業の話が多いですね。吉本興業では、選挙中に安倍首相が吉本新喜劇、吉本興業大崎洋会長は政府から招聘という話もあり、官との癒着の問題もありました。

 今回、単独で書くほどでかい案件だと感じたステマ問題も、やはり官との癒着が疑われる問題。京都市が、市の施策を吉本興業に所属する地元出身の漫才コンビにツイッターでPRしてもらうため、ツイート1回につき、50万円を支払う契約を2018年度に同社と結んでいたことが判明。広告とわかる表示はありませんでした。いわゆるステマです。

 市は18年10月に催された「京都国際映画祭」などのPR目的で、同年度によしもとクリエイティブ・エージェンシー(現吉本興業)と業務委託契約。以下のような京都市出身の人気漫才コンビ「ミキ」の2人のツイートなどに計100万円を支払ったそうです。

「大好きな京都の町並み!!京都を愛する人なら誰でも、京都市を応援できるんやって!詳しくはここから!」
(漫才コンビのツイート1回に50万円 京都市が吉本とPR契約 識者「驚く額、誤解与える手法」|京都新聞 2019年10月28日 7:30より)


●ここでも吉本興業に官との癒着の疑い 吉本は「金額は十分に見合う」と主張

 この件は一つではなく、複数の点で問題があります。まず、前述の「官との癒着」的な問題、税金の無駄遣い、もっと言えば、吉本興業に優先的にお金を流している、利益誘導しているように見えるということ。ステマなのでそもそも安かったとしても悪いことなのですが、1ツイート50万円というのはあまりにも高すぎて異常です。

Panthera_uncia 「大好きな京都の町並み!!京都を愛する人なら誰でも、京都市を応援できるんやって!詳しくはここから!」こんなクソスパム臭するツイートで50万円か…
wkpn ステマってのも問題だけど、これは高すぎると思う。京都市民としては住民税がこういう使い方をされるのは残念。いいね数から察するに、普通に50万円をTwitter広告やFacebook広告に使った方が多くの人にリーチできると思う
([B! 京都] 吉本・漫才コンビのツイート1回50万円 京都市がPR契約  識者「驚く額、誤解与える手法」(京都新聞) - Yahoo!ニュースより)

 最初の記事によると、吉本興業の広報担当者は「(公金の使い道については)市の事業なので判断する立場ではなく、金額は十分に見合うものだ」と強弁。京都市も金額や広報の手法について「問題があるとは考えていない」と正当化していますが、おかしいでしょう。


●そもそも吉本興業のイベント?企画制作も運営も会場も吉本興業系

 また、広告宣伝という名目の吉本興業への利益誘導だけでなく、イベントそのものが吉本興業を優遇したものではないかという感想もあり、やはり吉本興業と官との癒着という見方を強化しています。

differential サイトを見ても https://kiff.kyoto.jp/、wikipediaを見ても「吉本興業のイベント」にしか見えない。吉本のイベントに税金から費用を出して吉本の芸人をPRに使ってるように見える。こんなお手盛りの映画祭でええんどす?

 京都国際映画祭 - Wikipediaによると、企画制作が吉本興業で、運営もグループ企業である株式会社きょうのよしもと、会場によしもと祇園花月が使われているなど、ベタベタです。

 これ以外にも、「だから早くステマを媒体限定せずに違法にしなよ」(causeless)という、ステマに対して対策をしない政府にも問題があるのでは?という反応もありました。選挙中に安倍首相が吉本新喜劇、吉本興業大崎洋会長は政府から招聘で書いているように、一番癒着の疑いがあるのは日本政府です。

(2021/09/27追記:ちなみに前半で出てきた電通は自民党に巨額の献金をしたり、政府事業の受注が多かったり…という政府とたいへん関係が深い企業。たまたまだと思いますが、宣伝に使われた竹中平蔵・慶應義塾大学教授、岩田規久男・日銀副総裁という顔ぶれも自民党と近い人たちでした)


●吉本興業が意味不明のステマ理解「商品名を入れるからステマ対策完璧!」

 前述の通り、もちろんステマそのものも問題。最初の記事でも、同志社大の真山達志教授(行政学)は「市民感覚からすれば地元タレントが地域貢献でツイートしたと考え、報酬が発生しているとは思わないだろう。公金の使い方としては驚く額で、自治体の広報としては誤解を与える問題のある手法だ」と指摘していました。

 また、さっきの反応では以下のようなものがあり、吉本興業は前述のようなツイートでも「ステマ対策ばっちり」と主張していたみたいですね。こんなレベルもモラルも低い悪徳企業に、ガンガン我々の税金を流しているというのが驚きです。

nondescript id:grdgsさんの提示してる以下記事を見ると、吉本興業の担当者はステマが何を指しているのか分かってなさそう。企業名、商品名を出せばステマじゃないって思ってるのかな。 https://www.advertimes.com/20170228/article245034/

 その「ステマ対策ばっちり」と主張していた記事吉本興業がインフルエンサーマーケティング事業を開始「本気でSNS市場をとりにいく」 #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議(2017.02.28)では、以下のような話をしていましたが、これはやはりステマのことを全然理解していないことがわかります。

<もちろんステマ対策はしっかりやっていきます。企業名、商品名は必ず入れるなど、広告表記は徹底し、外部のパートナー企業とも連携して進めていきます。
広告であることを、芸人の言葉から正直に伝えるやり方もあると思います。たとえば「どこどこの企業からお仕事をいただきました」「めっちゃPRしていきます!」と言うこともあると思います。でも、それも面白いですよね>

 「正直にPRであることを言うのもおもしろい」ではなく、「正直に言わないとステマになる」というのが正しい理解。「企業名、商品名を入れたらステマにならない」にいたっては、まったくもって意味不明。吉本興業は曖昧に紹介するのがステマで、商品名を入れるのはステマじゃないと考えているのでしょうか?

 あと、吉本興業が今回の件を正当化したことで、吉本興業のタレントのコメントは全部ステマの可能性が疑わることになったので、信用を落とすことにもなりました。ただ、そもそも芸能人では吉本興業の芸人に限らずステマ問題がつきものなのですから、全部疑うスタンスをオススメしています。


●行政処分を受けた問題金融商品、自作自演の大量ステマ疑惑も…

2013/10/9:当初、<いつかはゆかし応援サイトはステマ?ファイナンシャルプランナーも推薦>という書いていた話。問題ある売り方で行政処分を受けた、アブラハム・プライベートバンク(後述の記事では「ABP」と略、高岡壮一郎社長)が販売の「いつかはゆかし」に関する話です。

 この「いつかはゆかし」には、行政処分となった問題の他に、ステマ疑惑もありました。FACTAなんかは断定的に書いており、ステマ疑惑ではなくステマしていたという判断ですね。<「いつかはゆかし」の化けの皮>(FACTA online 2013年4月号 BUSINESS)では、以下のように書いていました。

<他方、こんな話もある。高岡社長はネットでの評判を重視しているとされるが、関係者によると、自社サイトのほかに社内で「サテライトサイト」と呼ぶ覆面サイトが相当数あり、日々、ABPの社員が更新作業にあたっているという。代表例は「みんなの海外投資」や「みんなの積立」といったサイトで、その内容はABPやハンサードを好意的に取り上げる一方、競合するもぐり業者などを徹底的に批判するもの。要は自作自演のステルスマーケティングだ。
http://facta.co.jp/article/201304001.html

 一方、アブラハム・プライベートバンクの高岡壮一郎社長は当時、「自作自演サイトなどやっていない」と断固否定。ということで、ステマサイトではなくアブラハムさんと全く無関係の人が運営されているのでしょうけど、そういう疑いが出ていたのかなぁ?というサイトをリストアップされている方もいました。

 このリストアップしていた<2013年04月のブログ|funiccoのブログ>によると、4月23日だけでなんと6サイト、4月24日に7サイト、そして、4月27日に2サイト…と、集中的にいつかはゆかしを紹介するブログやサイトが新規開設されています。偶然とは思えないほど、集中的でした。
http://ameblo.jp/funicco1180/archive-201304.html


●お金の専門家ファイナンシャル・プランナーも多数ステマか?

 いつかはゆかしは個人だけでなく、お金の専門家からも人気でした。住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う職業である、ファイナンシャル・プランナー(FP)の方らも推薦していたとのこと。こちらもリストアップしていた方がいました。

 <金融商品取引法違反の「いつかはゆかし」を推奨した方々 (FP)>(吊られた男  2013年10月04日 22:59)が収集していた「いつかはゆかし」推奨ファイナンシャルプランナーは6名。「どの記事もだいたい同じようなテンプレートを使ったかのような書き方で明らかに宣伝記事でしょう」としていました。

 このような宣伝をファイナンシャル・プランナーがした理由について、「(1) 金に目が眩んだ」「(2) 本気でよいと思っていた」「(3) バカを引っ掛けようと思った」の3つを推測。私はどうせ金儲けのためだろうと思ったら、「自分も契約していた」と告白していたファイナンシャルプランナーだと明記している人もいて驚きました。

<アブラハム社が業務停止の報道です。理念には共感していただけに、実に勿体無いと思います。自分も「いつかはゆかし」と契約していただけに、今回の報道を受け、一契約者として以下の事柄が気になります>
http://www.ehoken.co.jp/blog/?p=2555

 このため、はてなブックマークでは、<保険のコンサルタントやっててこの認識。 釣りサイトかと思うレベル>、<えっ、契約者だったって黙っといたほうがいいんじゃ・・・。この程度の認識で長期投資しようとしてたの。。と釣られとく。釣りだよね>といった反応が出ていました。


●まさか!ファイナンシャルプランナーがマジで騙された可能性も

 一方、炎上マーケティング狙いじゃね?と疑う人や、わからないふりをして被害者の格好しているだけって書いている人もいます。ただ、「"アブラハムの人柱(もしくはカモ)となった保険コンサルタント"という箔が付きました」といった感想もあり、少なくとも宣伝にはならなそうな気がします。

 他に、<これ「コンサルやってるのに自分の契約ですらろくにチェックしてなかった」でも「知っていたが色々都合が悪いので知らないフリをしている」のどっちでも凄いな>という反応もあります。

 サイトでは、<前回のエントリー、「いつかはゆかしへの誘導広告じゃないか」と多数お叱りを頂きました>と書いているページがあったので、過去に推奨していたのはたしかな模様。このため、「加害者ではなく被害者だよ」とアピールしたという可能性の方がありそうな感じでした。
http://www.ehoken.co.jp/blog/?p=1153

 あと、サイトに画像でデカデカと「あなたの資産を守る正しい生命保険術」なんて書いていたので、<「あなたの資産を守る」( ー`дー´)キリッ ← 自分の資産も守れませんでした。>ともツッコまれています。間抜けすぎて微笑ましいほど。同情を買う作戦なんでしょうか…。

 「24ヶ月以内に解約すると、一切戻ってこない。また30年契約なので、年金の受給開始は30年後になる。 という回答でした。まじですかそうですか・・・」と書いている投稿もありましたし、これが事実ならまともに事前に調べずに契約しちゃった…ってことでダメダメです。

 なお、ブロゴスの方の感想で、<一体、FPに何を期待しているのか?受ければ通る試験なのに>なんて書いている方がいらっしゃいましたが、これは注意が必要なもの。一人で悦に浸っている分には良いのですが、「批判するなんて無駄」といった言い方は、世の中にとってマイナスです。

 ファイナンシャルプランナーという肩書きに騙される人がかなりいる以上非難は妥当ですし、むしろ徹底的に批判してよく周知させるべきでしょう。説得力があると感じることを言うファイナンシャルプランナーもいますが、おかしいなと思うことを言う方もかなりいるんですよね。

 同時にこれは私がシリーズにして何度も書いているように、ファイナンシャルプランナーの推薦している株式推奨記事なんかも信用に値するものではないですよ…という良い例に。たぶんド素人よりはマシなことはマシなんでしょうけど、能力的にも倫理的にも疑問符のつく人が多いということは覚えておいてください。


【本文中でリンクした投稿】
  ■お笑い芸人は犯罪者が多い?反社会勢力・振り込め詐欺グループと闇営業
  ■選挙中に安倍首相が吉本新喜劇、吉本興業大崎洋会長は政府から招聘
  ■バーニングプロダクション周防郁雄社長と暴力団に関する報道

【関連投稿】
  ■警察が発表の詐欺被害者の特徴 自分は騙されない・大丈夫と言う人など
  ■詐欺企業に加担した演歌歌手・芸能人 細川たかし,千昌夫,藤あや子,美川憲一など
  ■心を動かす文章伝授本の宣伝文句に心が動かない 騙される人はこれに感動するものなのかも
  ■日本の治安悪化は嘘?殺人が戦後初1000件未満 窃盗も100万件割れ
  ■振り込め詐欺は巧妙 日本航空も引っかかり3億8000万円の被害、公的機関なりすましも
  ■人生・生活についての投稿まとめ

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